【感想・ネタバレ】プラ・バロックのレビュー

あらすじ

雨の降りしきる港湾地区。埋め立て地に置かれた冷凍コンテナから、十四人の男女の凍死体が発見された! 睡眠薬を飲んだ上での集団自殺と判明するが、それは始まりに過ぎなかった――。機捜所属の女性刑事クロハは、想像を絶する悪意が巣喰う、事件の深部へと迫っていく。斬新な着想と圧倒的な構成力! 全選考委員の絶賛を浴びた、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

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一言で言うと、「奇麗」な作品です。
作中で「奇麗」という言葉が何度か出てきますが、まさしく「奇麗」な作品でした。

女性刑事クロハの過ごす殺伐とした現実。そして、儚い雰囲気の美しい仮想空間。
冷凍コンテナから見つかった凍死体の真相を追うクロハの日常をメインとして、現実と仮想空間、2つの世界が交互に描かれます。
殺人現場の描写など、心が痛くなる場面もあります。そして、暗い雨の描写が示すように、終始どうしようもない閉塞感が感じられます。
しかし、ラストは一概に暗いわけではなく、どことなく前向きにさせてくれます。そして、奇麗だったな……という印象を残してくれます。
ちなみに、伏線も「奇麗」に回収されますので、ご安心を。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「日本ミステリー文学大賞新人賞」で気になって購入。
個人的には面白かったです。解説で有栖川有栖さんが言ってた「悪夢のような事件」ってその通りだなあと。少し暗い感じはしましたがその雰囲気も良かったと思います。登場人物の名前がカタカナなのはあまり気になりませんでした。読み始めたときはまさか冷凍コンテナの集団自殺と連続殺人事件に繋がりがあったとは……。

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2016年11月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。
しかし、ほぼほぼ内容は抜け落ちていたので新鮮な気持ちで読めた。
結局、『鼓動』の実態がよくわからないままだったんだなぁ。
なんでお姉さんが殺されなければいけなかったのか…悲しい。
前回の感想と然程変わらない印象。
面白かった。


2016.10
自殺者の顔を繋げて蝶にするっていうアイディアが凄いなぁ。
実際は蛾だったわけだが。
途中までは本当にワクワクだったがまとめかたが若干あっさりしすぎな気が。
クロハがどんなふうに生きてくのか続編に期待。

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2016年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人名表記がカタカナなのが持ち味なのか…。
私の中ではクロハは新人のNさんの姿です。キリッとしてて素敵……。このシリーズにはまったので続けて読んでいきたいです。

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2016年07月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

淡白な文章でテンポよく物語は進んでいく。
後半からの話の締め方には少々走りすぎでは?とも感じた。「プラ・バロック」というタイトルと14人の凍死体、集団自殺という設定に惹かれたもののミステリーというよりは主人公である機捜の女刑事・クロハの成長物語だ。

また、このクロハの造形がやや在り来りである。
独で美人な女刑事というのは擦り切れるほど使われてきたものであり、それが物語においてプラスに働いているようには思えなかった。終始クロハの像が定まらないのは何だろう。

姉が死んでしまう点については無理矢理話を進めようとした感じが否めない。現実的ではないな…。
仮想世界については現実への示唆的表現が散りばめられていて面白い。テクスチャと雨はキーワードだったようだ。しかし、ここでも身の回りの人間がそんな都合よく揃うか?という現実味に欠ける点が見えた。

設定にインパクトがあるだけに残念さも否めないが、筆者の淡白な人間味を一切出さない文章が最大の魅力だ。(好みはだいぶわかれるだろう)

途中からどんどん凍死体が発見されるが、そのあたりから物語がとっちらかってきた印象が見受けられる。タカハシについても、クロハ視点で話が進むので仕方ないがもう少し踏み込んで読みたい部分であった。

テンポは非常にいいし、名前を全てカタカナで記し、人間味の薄い文章も面白いがさらっとしすぎていて物足りない。話が進むにつれ、点と点がつながって線になっていく感じはとてもよかった。

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2019年10月11日

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