この作品は、河童の世界に迷い込んだ男が河童の世界の常識に触れていくお話です。河童社会は人間社会とは何もかも逆です。母河童のお腹の中にいる胎児が生まれたくないといえば中絶する、悪遺伝子を撲滅するために健全な河童と不健全な河童の結婚が奨励されているなどなど…作者の芥川龍之介は、河童社会と人間社会を対比することで、人間社会を痛烈に批判しています。河童社会では何をぶっ飛んだことをしているのだろうと初めは思いますが、その理由が説明されるたび、逆に人間社会の非合理性が目についてしまう、そして、最後は納得さえさせられてしまいます。読んだ後のむずむず感を楽しんでほしいです。ぜひ読んでみてください。
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河童の国に行って生活をするというファンタジー作品です。河童と河童語で話すところはおとぎ話のようです。しかし、割と生々しいというか、生臭そうな感じで、子供向けでは無さそうです。