【感想・ネタバレ】もっと言ってはいけない(新潮新書)のレビュー

医学部をはじめとする大学入試における性差別。あれってどうしてなのか?得点を調整することなしに試験を行えば募集人員に対する女性の比率が高くなるから。それはそうかもしれないけど、どうして?なんで?そこまで明確に答えているメディアは少ない。つまりは言ってはいけない、人によっては残酷で不愉快な不都合な真実だから。
本書はみんな思っていても口には出せない、タブーとされている事柄を100に近いエビデンスを元に解き明かしているベストセラー『言ってはいけない』の続編です。
前作にはない「ゲイ遺伝子」「自己家畜化が最も進んだ日本人」など、人によっては受け入れ難い理論はもちろんですが、全体的には前作を踏襲した内容になっており、この本だけでも十分な内容です。
また、著者の他作品を読んだことがある方ならわかると思いますが、本書はそんな不愉快な内容を書いて世間を驚かせてやろうというトンデモ本ではありません。「日本人とは何者で、どのような世界に生きているのか。」「残酷で不愉快な真実があるなら、どうやって生きていくべきか。」これをもう少し考えてみようという主旨であり、タイトルとは裏腹に勇気を貰える良書です。もちろん残酷な真実を受け入れる覚悟があるのなら、という前提ですが…。
日本人についてもっと知りたい方は『(日本人)』を、現代社会全般を知りたい方は著作を総まとめした『幸福の「資本」論』がおすすめです!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年04月26日

面白かった。世の中にあふれるきれいごと社会に深く切り込んでいる。人種と遺伝子というタブーを打ち破って根拠とともに日本人とは何かという問に答えている。コロナでもご活躍した道徳警察はまさに村社会で家畜化された日本人の性質を象徴している。正義を振りかざすときドラッグと同じ快感物質が脳内で分泌されることが明...続きを読むらかになった。そうやって日本人は効率の良い繁栄を遂げてきた。悲しいけど気持ちが良いくらい府に落ちてしまう。

0

Posted by ブクログ 2022年03月23日

「マイノリティの尊厳を大切にしたい人ほど能力の優劣を否定する」って確かにそうだよなあと思った。「みんな同じだから差別はだめ」ではなく、「みんな違うから差別はだめ」なのだろう。

ゲイの遺伝子が受け継がれる理由の考察が面白い。「男から見て魅力的」な特徴を持つ遺伝子が女性に受け継がれれば、その遺伝子を持...続きを読むった女性は男性から魅力的に見えるのではないかという考察。芸能人にゲイが多いのも、人目を引く特性をもともと持ってるのではないかという。

うつになりやすい人の見解も面白い。てっきり悲観的な感情を持ちやすくポジティブな感情が控えめかと思えば、ネガティブなものにもポジティブなものにも敏感なのがうつになりやすい人ということだそうだ。ネガティブな気持ちやポジティブな気持ちなど単一な感情に焦点を当てるのではなく、気持ちの浮き沈みが激しいかどうか、敏感かどうかが本来原因なんだなと納得もした。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年12月26日

新書大賞受賞の「言ってはいけない」の続編?で、こちらでは日本人が「自己家畜化」された民族であることを説明する。その過程で知能と遺伝の「もっと言ってはいけない」話、出るは出るは・・・衝撃的な内容の故に、著者のエビデンスに拘った姿勢が印象的。問題は「事実」を突きつけられた読者の方にあるでしょう。必読の書...続きを読む。以下、目次(ネタバレあり)。
<まえがき 日本人は世界でもっとも「自己家畜化」された特別な民族>
<プロローグ 日本語の読めない大人たち>
日本人の3分の1は日本語が読めない?
先進国の成人の半分はかんたんな文章が読めない
無意識は高い知能をもっている
知能とポピュリズム
知識社会に適応できるのは1割強
<1 「人種と知能」を語る前に述べておくべきいくつかのこと>
なぜ知能が問題になるのか?:善悪二元論の平板な世界しか理解できない人々の存在
→知識社会における経済格差=知能の格差
統計的事実とブラックスワン:統計的事実は外れ値で否定できない
差別とは合理的に説明できないこと
遺伝率と遺伝決定論
同性愛は生得的なものか?
「ゲイ遺伝子」の発見
同性愛はなぜ自然選択されたのか?:魅力を上げる遺伝子→子だくさん
リベラルな社会ほど遺伝率が上がる:環境因子が減少するため
<2 一般知能と人種差別>
白人と黒人のIQのちがい
レイシストは誰か?
捏造された知能のデータ
一般知能は「統計的実在」
IQの高い黒人の子どもたち
年齢とともに遺伝率は上がる
教育への投資効果は年率10%?
教育無償化は社会的弱者の子どもたちへ
お金を渡せば教育効果は高まるのか?
先進国の知能は低下しはじめている
極端な男の知能、平均的な女の知能
知能とは知能テストが測ったもの
<3 人種と大陸系統>
すべてのヨーロッパ人の祖先
私もあなたも「天皇家の遠縁」
犬種を論じるのはイヌ差別?
人種は社会的構築物
人類はかつて水生生活していた?
赤ちゃんはなぜ泳げるのか?
サピエンスの誕生は77万~55万年前
覆される通説
サピエンスはユーラシアで誕生した:一度アフリカに渡って再度「出アフリカ」
ネアンデルタール人になにが起こったか?
「出アフリカ」はわずか1000人?
ヒトの「進化」は加速している
遺伝と文化は「共進化」する
<4 国別知能指数の衝撃>
アボリジニのIQは高い
学力ランキングはよくてIQランキングは差別?
知能の基準はサン人
寒冷地への移住で知能が上がる
ヨーロッパはなぜ北にいくほどIQが高いのか?
宗教改革と知能
科挙が東アジア系の知能を上げた?
稲作というイノベーション
産業革命と勤勉革命
アメリカ黒人の知能は高い
ユダヤ人の知能は高くない?
パレスティナ人はイスラームに改宗したユダヤ人
キリスト教の誕生とユダヤ人の知能
差別から生まれた「高知能集団」
バラモンの知能
ヨーロッパ人とインド人は同祖集団
言語的知能が低いと保守的になる?
知能の高い国はリベラルになる?
制度決定論は「空白の石版」
<5 「自己家畜化」という革命>
成功した日本人移民
生き延びるために賭けるもの
日本にはなぜ華僑財閥がないのか?
「遺伝決定論」を否定したヒトラー
弥生人の“ジェノサイド”
「下戸遺伝子」でわかる弥生と縄文の遺伝分布
アメリカ社会でもっとも成功したアジア系移民
アファーマティブ・アクションで「差別」されるアジア系
アジア系は内向型人間
ペットになったキツネ
石槍という「大量破壊兵器」→クリストファー・ボームの「自己家畜化」論へ
道徳の起源は相互監視;娯楽快楽としての「正義」
農耕という第二の「自己家畜化」:攻撃的人間の排除
チワワとドーベルマン:家畜と野生→優劣の問題では無く適応の問題
<6 「置かれた場所」で咲く不幸――ひ弱なラン>
高い所得をもたらす性格とは?:真面目で明るく、落ち着いている
内向的な脳と外向的な脳:扁桃体の感度の違い
セロトニンとうつ病:セロトニン・トランスポーターの遺伝子型との関与
楽観的な脳・悲観的な脳
敏感と鈍感の進化論
日本のリベラルは睾丸が小さい?
なぜ日本人は子どもとまちがえられるのか?:ネオテニーとの関連
日本人は「ひ弱なラン」
咲ける場所に移りなさい
<あとがき>
筆者の立場が「リベラル」と知って一安心。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年09月18日

遺伝について取りあげ、前作よりも特に人種について深掘りして書かれていました。

社会に適応していくため、私たちが進化してきたことを世界史を交えて話されていました。

日本人にうつ病になりやすいのも稲作を集団で行うムラ社会に適応するため、変化や刺激に敏感になるよう進化したということには驚きました。

0

Posted by ブクログ 2021年09月01日

世界の本質に迫っているような気がしました。
政治立場、生き方を初めとする「わたし」を作り出す本質について学びたくなる本でした。

0

Posted by ブクログ 2020年07月26日

世の中を冷静に見ている著者の、遺伝や進化論関係の研究を繋ぎ会わせて、人類のタブーに斬り込んだ本である。

章立てはショッキングなものもあるので、ここでは割愛。

新書で出されているのが不思議な情報量で、ところどころもっと掘り下げた方が分かりやすいと思ったが、そこは著者らしく、上手く説明を展開している...続きを読む

この話をベースとして、今後どのように考えていくか、というベースになる本。

内容の評価は別れるが、最新の研究も反映されており、勉強にはなった。

0

Posted by ブクログ 2023年06月29日

こういう説がある、くらいに留めておくのが正しい本ではあるけれど、やっぱり面白い。
理想と現実は違う。遺伝には差がある。しかし、その遺伝が有利か不利かは社会によるのだろう。

0

Posted by ブクログ 2023年05月30日

世界史とか遺伝子工学とかごっちゃになった本。ネイティブ・アメリカンの呼称が原住民にどう思われているか。という話が面白かった。しかし難しい本。オスはジェノサイドされてメスは交雑される世界観は恐ろしい。分断と統治。東アジア系は不安感が強く目先の利益よりも…という結論は刺さる。我々は睾丸が小さい。

0

Posted by ブクログ 2022年10月30日

進化心理学
知能の遺伝率

“幼児期には環境要因の影響が大きいが、成長につれて基本遺伝率に回帰していく。お受験は親の努力(環境要因)だが、思春期の高校受験、大学受験の時期には遺伝の影響度が大きい。

●発達行動遺伝学
「知能に対する遺伝の影響は成長とともに高まり、幼児教育の効果は思春期になるとほぼ消...続きを読む失する」

0

Posted by ブクログ 2022年08月10日

統計的に人間の違いを説明したもの

革新的な視点にははっとさせられたが各主張に反論の余地があると考えられる

知見を深めるには良い

0

Posted by ブクログ 2021年03月08日

人種と知能、、、確かに、タブーだが、そこを理解せずして語れない現代の諸問題。。。

華僑が稼げる理由、ヒトラーの間違い、トランプ支持者の発生源、、、なるほど!と腹落ちする場面が多かった。

日本人はこれだけIQが高く、識字率も高いのに、稼げない。。。睾丸が小さいからか??笑

0

Posted by ブクログ 2020年07月05日

【文章】
とても読み易い
【ハマり】
 ★★★★★
【気付き】
 ★★★★・

・人にとって「正義」は娯楽のひとつ
・殆どの人が求めているのは「事実」よりも、自分が想像できる世界にあてはまる不確かな意見、それ以外の意見には「悪」のレッテルを貼る

0

Posted by ブクログ 2020年06月19日

やはり、個体と精神が切っても切り離せない以上は、理想論を唱えるだけでは机上の空論に終わるということがわかった。
自分自身にも、他人にも、政治や教育にも、やはり前提条件というものがある。見て見ぬふりをすることが果たして正義なのか。
自己家畜化の話や、人を罰することで快楽を感じる娯楽としての正義の話には...続きを読む驚いた。社会に生きる人間は、見た目にはわからないが、その脳や遺伝は自らの手によって急速に変化している。
私たちの遺伝的な違いが当たり前に認識されるものとなったとき、その社会が素晴らしいものであることを祈る。

0

Posted by ブクログ 2020年04月04日

<目次>
まえがき 日本人は世界で最も自己家畜化された特別民族
プロローグ 日本語の読めない大人たち
1.人種と知能を語る前に述べておくべきこと
2.一般知能を人種差別
3.人種と大陸系統
4.国別知能指数の衝撃
5.自己家畜化という革命
6.置かれた場所で咲く不幸ーひ弱なラン
あとがき

P30 ...続きを読む知識社会に適応できない国民が多いほどポピュリズムが
 台頭し、社会が混乱するのではないか
P164 ユダヤ人は~ほぼ全員が読み書きができ~契約や
 簿記が必要とする職業で優位性をもった
P174 馬と車輪を手にしたステップのヤムナヤ遊牧民のうち
 ヨーロッパ系とは別の集団が南に向かい現在のイラン
 北インドに移住した。彼らはその後アーリアと
 呼ばれた


遺伝子の研究から各地それぞれの民族を調べ、最終的に
日本人の特異さを述べたもの。
自分は日本人だが、確かに他の民族とは相いれない感
があるのは事実である。ただし北東アジアの人々とは
仲良くなれるのだ。香港、台湾、シンガポール、中国

0

Posted by ブクログ 2020年04月01日

前著「言ってはいけない 残酷すぎる真実」からかなり期間を置いて読みました。
読み進めていく内に、やっぱり遺伝決定論には根拠があり、自分がこれまで望むような結果を出せなかったのはそれが理由で、今後努力しても無駄なのかなと思えてきて、辛くなりました。ちょうど仕事で行き詰まっていたときだったので。
著者が...続きを読むこの本を出版した理由を探るように最後まで一気に読みました。橘さんの本は、読者に全ての答えを与えずに、行動指針を考えさせてくれるところが好きです。

0

Posted by ブクログ 2020年03月11日

【素スペック】
人それぞれ大した差ではありませんが、持って生まれた能力に差があります。

足が速い、心肺能力が高い、集中力が高い、お酒に強い、目が大きい、歌がうまいなど遺伝により持って生まれたものがあります。脳みそのスペック、処理能力も遺伝によります。がんばって勉強すれば努力により補える部分はありま...続きを読むすが2割程度です。速く走る能力を遺伝してないものが努力してもたかがしれており、速く走る能力を遺伝した者にはかないません。それと同じで、処理能力が高い脳みそを遺伝していない者は、努力しても処理能力が高い脳みそを遺伝した者には勝てません。勉強を怠けているわけではなく、根本的に脳みそのスペックが低いのです。
ところが、速く走る能力がなければ速く走る努力をしなくても怒られることはありませんが、勉強は違います。処理能力が高くない脳みそを遺伝したものに対しても、同じように強制されます。速く走る能力がないのに毎日走らされるようなものです。しかも9~12年間(中卒あるいは高卒)という長期にわたり強いられます。

義務教育という強制教育が終了する中学卒業前にIQテストをするのも良い方法かもしれません。ただ、現状の世の中では差別を生むだけになりそうです。
それよりも遺伝子工学がもっと発展して、あなたはこのような遺伝子を持っており、こういうことが向いてます。ということが言えれば良いと思います。当然、自分が目指したいことに向いていないという結果が出るかもしれませんが、若い段階でその判断ができるのはよいことです。速く走る能力がなく、努力しても補えないレベルであれば、別の道を見つけるべきです。

ー ギフテッド -
知能指数が高い人はギフテッドと呼ばれるいわゆる天才です。
IQが高い人間は幼いころからその能力を発揮します。2歳で九九や四則演算ができたりします。

脳みそは人が人である所以の部分だけに白黒はっきりさせたくない部分です。他の動物とは異なり人としてもっとも重要な部分に生まれつき優劣が存在することは事実ですが、公式には認めたくないところです。速く走るということであれば、人よりチーターの方が速いです。そこは他の動物と比較しても、もともと人が優位性を持っている部分ではないので、それぼど神経質になることはありません。
しかし、脳みそは違います。

サッカーがうまい選手であれば、プロのサッカー選手になり名声、地位、富が与えられます。しかし、IQが高い人間はプロのサッカー選手のような道が用意されていません。わざと用意していない可能性もあります。
ギフテッドは一般大衆と異なることで幼いころからいじめに合い、人とコミュニケーションが図れずひとりぼっちで孤独をあじわいます。これはIQが高い人間を認めるわけにはいかない事情があります。人として最重要項目である脳みそで優劣を決めてしまうと、劣と判断された人は逆転できない決定打を打ち込まれることになります。つまり、その事実を白昼の下にさらすことを避けているのです。逆に、ギフテッドは優位性を誇示できる場所が存在しないので、変人あつかいされることになります。

IQが高い人間からすると普通の人の思考、動きはあたかもスローモーション再生されているように感じるのでしょう。IQが高い人と一般人では、実質同じ空間では過ごせないということです。
ただ、人がどうしても耐えられないことに孤独があります。孤独は人をむしばんでしまいます。いくらIQが高くても孤独感には耐えられません。高IQの人は大衆が喜ぶ新しい世界を生み出し、ある程度一般人の思考にレベルダウンさせて生きていくことになります。そうしないと人として最も恐ろしい孤独を味わうことになってしまうのです。。。

0

Posted by ブクログ 2020年02月29日

遺伝学で人類、人種を説明した。感覚的に受け入れ難い内容を含むが、論理的な正しさと政治的な正しさは、どちらが優先されるのか、考えさせられる。

0

Posted by ブクログ 2020年02月29日

これは、確かに人類のタブーに敢えて切り込んだ本かもしれない。知能指数、IQを切り口にして、男女や人種、住んでいる場所、そして人類の祖先にまで遡って深い考察を加えている。
発表するタイミングと場所によっては、大問題になりかねない一冊だ。

0

Posted by ブクログ 2020年02月23日

遺伝的な形質の発生過程を、大胆な仮説で面白く
語られてあって楽しめた。人種を遺伝的な形質の塊
としてみれば、当然差はあるわな。
文化は、個々人にとって後天的な要素だもんな。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年02月18日

現代が知識社会で進化の過程なんだとわかれば、「ではどうするか」という問いを自分に向けられる。変えられないことは受け入れて変えられることに集中したほうがいいと思えた。また『道徳の起源は相互監視』という言葉が心に残った。共同体としてやっていく以上、ストレスを感じつつも相互監視は性。これも受け入れることで...続きを読むホッとする。目くじら立てても始まらない。そういうものなんだ。

0
購入済み

「言ってはいけない」の補完

匿名 2024年03月14日

「言ってはいけない」の続編のような形でより深い内容を期待していましたが、本編と少し内容が被っている部分もあります。
詳細を求めない人は本編だけでもいいかもです。

#ドロドロ #ダーク

0

Posted by ブクログ 2023年12月29日

海外のメンバーと一緒に仕事をしているが、考え方やパーソナリティに関する事は、少なからず遺伝も影響があると言う事が理解出来た。良く優れた点を比較しがちであるが、裏を返せば弱点でもあるのであまり気にしないで自分の道や、己のやり方を見つけていきたいと思った。

0

Posted by ブクログ 2023年11月22日

性格、知能の遺伝と、それに伴う社会的地位について。体の特徴が遺伝するのと同じく、性格、知能もある程度の遺伝がある、とは納得。

0

Posted by ブクログ 2023年04月15日

人種や性別による差異が中心的な話題になっている。
知能検査の人種的な差異については、知能の測定方法そのものに公平性が無さそうなことがわかった。
地域的な差は、その地で生きていくための生存戦略と淘汰の結果だと思えば合点がいく内容だった。またセロトニンの分泌遺伝子の型の違いによって、民族的な外交的か内向...続きを読む的の差が生じていそうなことが興味深い。
日本人は民族的にセロトニン分泌が少なくて悲観的気質といえそうなのだな。

0

Posted by ブクログ 2022年05月25日

自己家畜化 P.212

P.30 社会に適応できない国民→ポピュリズム→社会混乱
知識社会の経済格差=知能の格差

共有環境と非共有環境
ゲイ遺伝子
同性愛者男性の母方の親族だけに多産の傾向

統計的実在

遺伝学的なアフリカ系統とユーラシア系統の二分化
人種は存在しない

宗教改革
阿部謹也「居...続きを読む酒屋学習」

速水融「勤勉革命」
東アジアの稲作型ムラ社会→複雑な人間関係が強い淘汰圧→対処できるコミュ力が選好

アシュナージ系ユダヤ人

P.174

日本に華僑財閥はなぜないのか?

P.236

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年05月04日

再読。
DNA(遺伝子)解析の成果をポリティカル・コレクトネスの配慮無しに著者なりに整理した本。「もしそれが不愉快に感じられたなら、知識社会そのものが不愉快で残酷なのだ」

人種とは、ある母集団内でしか交配してこなかった結果、他の集団と区別できる遺伝的傾向を持った集団。歴史的に、偶然や環境要因から「...続きを読む交雑」が多い集団と少ない集団があって、少ない集団ほど特徴的な傾向が際立つ。ふむふむ。
歴史的には、戦争(侵略)が「交雑」を進めてきたんだろう。グローバル化も「交雑」を促進する機会だとすれば、人種をよりどころにしてる国家や集団は反対するよね。それに反発して民族浄化のようなことをロシアが今やってるんだろうか。

著者が言う真実を知ったうえで社会制度や政策を議論しようよって態度は、理系としては首肯できる。でも、文脈を高度に読む人種だから、雰囲気・感情に流されるから難しいんだろうなあ。

あと、遺伝的に変えられない事実も多々あるけど、逆に変えられる余地も少しはあるよねって事実もあるわけだから、0か100かじゃなくて自分をあきらめずに頑張ろうかなと思う。

0

Posted by ブクログ 2021年12月19日

前作と比較すると、エビデンスが十分ではないが、ここのように著者としてはこのように考えるという、推論を述べる部分が多い。
大胆に思える推論も多く、エピソードの面白さは前作を上回る。
最後には、遺伝学に考察した日本人と日本社会のあり方が展開され、それを踏まえた生き方について、著者なりのエール、助言が与え...続きを読むられる。著名人と自死と思われる報道を耳にした直後に読破したため、この部分が、特に印象に残りました。

0

Posted by ブクログ 2020年11月09日

大胆なタイトルだが、内容は科学に裏付けられた遺伝的考察。

タイトルはアグレッシブだが、内容は正統な印象。
世の中の風潮に風波を開けるテーマではあるが、一つの意見として考えさせられる。

0

Posted by ブクログ 2021年01月22日

どうにもならないことを知りたい人に娯楽本としておすすめ。

【概要】
●前作「言ってはいけない」のパワーアップ版
●著者が不愉快と思っている現実
●世の中のどうにもならないであろう事実

【感想】
●前作と同じく雑談のネタになりそうな話が多い。読み物としては面白い。
●「どんなに努力してもどうしよう...続きを読むもないことがある」という現実を理解した。信じるか否かは別。
●と言いつつも、生き方の参考になる箇所もある。

0

Posted by ブクログ 2020年04月11日

知能や性格はほとんど遺伝で決まる。
人種(大陸系統)による知能の違い。
進化の過程と知能の違いの考察は興味深い。
この本も知能の低い人には受け入れ難く、知能の高い人ほどなるほどと納得できるものではないか。

0

Posted by ブクログ 2020年03月02日

行動遺伝学の知見によれば、IQの遺伝率は77%、やればできる、を善意で押し付けるべきではない。人種(大陸系統)によってIQに差がある。遺伝子的な変化は文化によって加速され、百年レベルで起き得る。

成人の半分が簡単な文章が読めないという指摘、信じられませんが、そうだとしたら現代社会の前提がひっくりか...続きを読むえってしまうと思いました。また、人類が水生で進化したという説、初めて知りました。

0
購入済み

もっと言ってはいけないについて

2019年10月13日

1冊目の「言ってはいけない」の続編。
1冊目同様、
書かれている事を、そのまま鵜呑みにしてしまうのは間違いではなくとも、危険な可能性があると思われる。

その為、星3つです。

これから読もうと思われる方には、
自分で検証する必要がある事、検証不可能な内容も含まれる事をお伝えしておきた...続きを読むい。

0

「ノンフィクション」ランキング