キキという魔女の女の子が、さまざまな人との関わりを通じて、独り立ちをし、大人になり、そして母になっていく物語です。
特に、大人になっていく様が感じられる4巻「キキの恋」、5巻「魔法のとまり木」が甘酸っぱくておすすめです。
澄んだ描写、美しい描写がされています。そのため、まるで自分自身もキキの暮らすコリコの町にいるかのような、さらにキキ達と共に季節の移り変わりを感じているような気持ちになれます。そのため、最近、季節を感じられていないと感じたときに読むのがおすすめです。
また、「魔女の宅急便」は児童書であり、比較的読みやすいです。そのため、なんとなく疲れたときに読むと元気がもらえます。元気が欲しいときに読むのもおすすめです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年05月01日
心があったかくなるような、そんなお話。
キキが親元を離れて、ひとり立ちをする。
新しい街で出会った友人や出来事通して、それまで知らなかった感情を学び、キキは成長していく。
可愛らしい言葉たちが並び、読んでいるこちらも、うきうきしました。
Posted by ブクログ 2023年10月24日
子どもの頃読んだ魔女の宅急便。Audibleにあるということで、懐かしくなって読み(聴き)ました。
こんなに楽しい話だったのか!とある意味新鮮な驚きがありました。
母親になって聴く魔女の宅急便は、また別の味わいがありました。子どもの頃はキキの目線で読んでいましたが、お大人になるとお父さんやコキリさん...続きを読むの目線で読んでしまいます。少し胸が苦しくなりました。
一方で、コリコの街で1年間頑張って、里帰りしたキキのどこか落ち着かないソワソワした気持ち…わかる。自分の家だったのにまるで自分の家ではないみたい。
色んな共感の気持ちが湧いてきました。純粋なキキと、コリコの街の人々の出会いと成長がとても楽しく、子どもにも読ませたい一冊です!
Posted by ブクログ 2023年10月03日
夏に本屋で偶々見かけたこの物語はアニメになったりで知っていたけど、読んでみたくなり手に取りました。(キキの歳からはだいぶかけ離れた大人ですが)
自分が子供の頃読んでたらどう感じただろうか。なんとなく懐かしい感覚と優しい文章とでこの夏の暑さに疲れた頭と心を癒してくれました。キキが大人になっていく物語も...続きを読むこの後読んでみようかな。
Posted by ブクログ 2015年07月26日
映画魔女の宅急便は映画の中でストーリーが完結するように、主人公の成長、葛藤をわかりやすく表現しているんだなと思った。 思春期の女の子が成長していく様がほのぼの、のんびりと書かれているのが本の方だなと思う。お茶目でかわいいキキの姿がよくかけていて、小説の方が好きだな。
Posted by ブクログ 2024年04月25日
大好きなんです!魔女の宅急便。
映像では何度も見ました。一度原作を読みたい!と思っていたら、なんと並んでいたのですよ!皆さんもよく知ってらっしゃるBから始まるあの場所に。
第一印象、映画とだいぶん違う。リアル宅急便のお話。
いやお届けするものや状況は、現実にはあり得ないくらい可愛いけれど。ちょっぴ...続きを読むりはらはらすることもあり、最後はもちろんほんわか。キキへのお礼が「おすそ分け」っていうのがいいわー。そうそう、気持ちが大事。
でも読み終わる頃には、ああ、これは少女が大人になっていく物語なのね…と気付いてしまいました。つい母コキリさんの気持ちになり、いつか親離れしていく自分の子供たちの姿とキキを重ねてじんわり涙する…。
…うん?うちの子供たち、まだ家でゴロゴロしてますけど?まあいいの、その姿も私の心を癒してくれるから。
Posted by ブクログ 2024年01月29日
最近、作者の角野栄子さんを度々テレビでお見かけする機会があって、
テレビやインタビュー記事で角野栄子さんが「映画は原作と違う」とお話されているのを見聞きして手にした一冊。
改めて角野栄子さんの作品を調べてみると、子どもの頃に読んでるものもたくさんあって、なんだか懐かしく嬉しくなった。
ジブリ版の映...続きを読む画も大好きなので、読みながら脳内ではアニメのキキとシジで物語が展開。キキがラジオを聴く場面では「ルージュの伝言」が流れる。
一方で、映画にはないエピソードやキキの心の機微も原作には描かれているので、映画と原作を比較したり、映画のあのシーンの裏にはこんなことがあったのかなーとか想像しながら読むのも楽しい。
原作では、キキが「おいおい」ってことをやっちゃったりもしてるんだけど、そういうところも含めて、これからキキがどう変わっていくのか。続きを読むのが楽しみ。
Posted by ブクログ 2023年02月28日
平和そうな読み物。角野栄子さんが書いた原文は読んでなかったから読んでみようと。
最初のあたりはアニメと似ているけど、やっぱりアニメで省略されてるところも多いのね。たくさんの魔女の宅急便エピソードがあって面白かった。
Posted by ブクログ 2022年01月22日
ジブリの映画はかなり前に見ましたが、原作本は初めて読みました。
子供の気持ちになれたような感じで、わくわくしながら読めました。少しずつ自分の世界を広げていく様子が見ていて楽しかったです。
Posted by ブクログ 2020年09月12日
子供のころ、キキやトンボと同じ視線で、たくさんのドキドキとちょっぴり大人な気持ちを味あわせてくれた素敵なストーリー。
空を飛んでみたい!ひとりで知らない街に行ってみたい!でもちょっと家が恋しい…。そんな沢山のドキドキ・ワクワクの欠片が溢れんばかりに詰まっていた。
大人になった今、改めて読み直して...続きを読むみると、ちょっぴり視点が変わっていた。キキのお母さんのコキリさんのように、あるいはパン屋のおソノさんのように、キキに「大丈夫?」「元気ないじゃない」「どうしたの?」と励ましたくなる。そして頑張るキキに心が温かくなってくる。
改めて思う、とても素敵な物語だと。
Posted by ブクログ 2016年12月15日
児童文学とかSFっていうのは。
余計なことを御破算、あるいは省略して、剥き身で中身をいきなり引きだしちゃう。と、いうような鮮烈さがあり得るなあ、と感じることがあります。
この本もまさにそうだった気がします。
(ところが、「そういう意味では余計な色んなこと」こそが面白かったりもするので、その手の本...続きを読むが最高だ、ということは全く無いのですが)
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読書会の課題図書。
ジブリの映画は観たことがありました。
映画を観た当時(数年前)の感想としては、「可愛らしくて、ささやかなお話であることが素敵だなあ」という感じだった記憶があります。
「崖の上のポニョ」もそうだった気がしますが、ささやかである分だけ、宮崎駿さんの演出の魅力を満喫できたような気がします。
で、この本は映画の原作です。2015年に角川文庫から新装版が出たんですが、その表紙イラストがとても魅力を感じます。
100%ORANGEさんは「いいなあ」と思っていたのですが、これも大好き。
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角野栄子さんという作家さんは、「魔女の宅急便」の人、ということしか知りませんでした。
検索してみたら、1935年東京生、だそうなので、終戦時10歳という年代ですね。2016年現在恐らく81歳くらい。
出版社勤務を経て作家さんになられたようです。
この本の内容を雑誌に連載したのが1982-83だそう。ジブリのアニメ映画が1989公開だそうで、実写映画が2014公開。(実写映画は未見です)
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魔法使い(魔女)の母と、一般人(魔法使いぢゃない)の父とを持つ、少女キキ。
この世界ではどうやら、母方の血の方が濃いのか、少女ながら「魔女」です。
とりあえず、「ほうきにまたがれば空を飛べる」という能力を持っています。あと、黒猫のジジと会話できます。それ以外は特になし。
一人前の魔女になりたいのであれば。
13歳になったら、満月の夜に両親のもとから旅立たなくてはいけません。
そして「魔女がいない町」を探し、そこで1年自活しなくてはいけない。
(でも、それを守れなかった場合の峻厳な罰則があるわけではなさそうで。全体に伸びやかで穏やかな世界観です)
「母の跡を継いで魔女になりたい」。
キキは、とある満月の夜に旅立ちます。黒猫のジジを連れて。
映画では「ルージュの伝言」を聴きながら飛んでいきますが、原作の世界ではユーミンは出てきません。
(でも、「赤いかわいいラジオを下げていく」ということになっているので、映画版の発想の源は分かるような気がしました)
映画版では、すごく強烈に素敵な場面だったので、どうしてもその残像を求めながら原作を読んでいました。少女が飛翔する、というのはもう、宮崎駿さんの作家的魂の根源と言っても良い十八番技ですものね。
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とある海が見える町に、キキは居を構え、「魔女の宅急便」を営業します。
はじめは、大都会の不人情?に戸惑い寂しかったものの。
パン屋のおばさんを筆頭にいろいろな出会い。いろいろな仕事。いろいろな失敗。
無事に一年が経ち、里帰り。
里帰りは嬉しかったのだけど、意外とすぐに、「海が見える町」のことが気になってしまいます。
そして、町に帰ります。
そう、もう実家と同じように「帰る」という気分なんですね。
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児童文学らしい?
「とりとめのなさ」というか、「ふわっとした感じ」がすごく楽しかった。
「いろいろな出来事」よりも、
「家を、親元を出る。そして仕事をしたり寂しかったり楽しかったりして、里帰りする」
という、巣立ちの物語として素直に染み入りました。じーん。
読んだ人が男性なのか女性なのか、何歳くらいなのか、子供なのか、子供がいるのか、みたいな条件によりけり、当然感想は変わってくるんだと思います。(この本に限らず、何につけ、ですが)
きっと書き手側が思ってもいなかったような感想もありえるんだろうし。
どちらかというと、読者としては女性の方が多いような気がしますが、読んだ人がどのあたりがいちばん好きだったのか、おしゃべりしてみたい一冊。
すごく短絡的ですが、「自分の子供が巣立つ頃」「巣立つ頃の少年少女たち、若者たちが、なんだか愛おしくなっちゃう年齢」になって読んだら、また何かしらヒトシオな気がします。
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ほんわかした筆致に、ずるっと引き出されちゃった、親子とか自立とか巣立ちとか思春期の一断面。
と、コトバにしても味気ないのですが。
そういう論理じみた言葉では解剖できない、未分化な新鮮さを味あわせてくれました。ぱちぱち。
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続編が「その6」まで出ているそうです。
2009年に最終話?が本になったそうで。
実に足掛け27年。
主人公は経年変化しているらしく(サザエさんワールドではないようです)。
最終話?では、キキと「とんぼくん」の子供が巣立っていくそう。
(「とんぼくん」は、第1作であるこの本で出会う少年。ああ、このふたりは家族になるんだなあ)
全部読んだらきっと、「大草原の小さな家」とか「アボンリーへの道」とか「北の国から」のような楽しみ方ができるんだろうなあ、と思います。いずれ。
Posted by ブクログ 2016年05月16日
児童文学の金字塔
ジブリアニメと大きくことなり、浅く広い交遊関係。
すっきり(あっさり)のお話で進展していく。
アニメと比較して読んでいったのでこんなお名前だったのかって新鮮でした。
Posted by ブクログ 2024年04月18日
ミミちゃんが書いていた詩。
「なぜか あとずさり」を「なぜなぜ あとずさり」にしたり、「なぜなぜ かくれんぼ」にしたりしていて面白かった!
最初はドタバタだったけど、後半にいくにつれ大人びていっていいなと思った!
Posted by ブクログ 2021年09月09日
角野栄子さんの「魔女の宅急便」第1巻。
映画で有名ですが、もう少しエピソードが多く、
人に頼まれて色々なお届け物をします。
生まれて初めて海水浴に行って、小さな子供を助けたり。
同い年の少女に頼まれ、その少女の恋する相手に誕生日のプレゼントを届け、恋する心の不思議を感じたり。
1年経っておおき...続きを読むな街にも慣れ、人々からも受け入れられ居場所ができたキキ。
一年たって初めての里帰り。
キキの成長してゆく感じが言葉でわかります。
Posted by ブクログ 2021年07月28日
よく知られた話なのであらすじは割愛します。ただ、アニメ映画は友達を救うためにキキがスランプにも関わらず、近くにあったデッキブラシで挑んで無事救出…とドラマチックな演出がされてますが、原作はそんな派手なストーリー展開はありません。
原作のほうは1つ1つのエピソードが地味だけど素朴でほっこりするものば...続きを読むかり。映画では削られたエピソードもいろいろあって、こちらのほうがより好感触でした。
[国際アンデルセン賞受賞作家 33/35]