あらすじ
パロ王国の遺児リンダとレムスを守りつつ、豹頭の戦士グインは蛮族セムを率いてモンゴール軍に立ち向かう。グインの巧妙な作戦によって一時は優位となるも、圧倒的な軍事力に形成は次第に不利に……。全100巻を超える未曾有の大河ロマン、辺境篇第4弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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Posted by ブクログ
グインサーガの第4巻。
イシュトヴァーンはモンゴール軍の中から、夜半に抜け出してきた青騎士のアルゴン中隊のエクなるものを殺し、その代わりに忍び込む。
そして今度はエルを名乗り、マルス老伯爵にグインをかつてクムで目撃したことがあると告げる。
一方、グインはセム族にこのままではモンゴールに勝てない、よって伝説の部族ラゴンに助けを求めに行くと告げる。そして、4日後の日没までには帰ると約束する。もし、それまでに戻らない場合、イラチェリにリンダとレムスを殺すと言われる。
グインは旅立つが、竜巻を伴う嵐に巻き込まれて、意識を失う。夢の中でグインは、自分の妻が刻まれたコインを目撃する。また、一つ目の化け物に会い、これから3人の女に会うと言われる。それぞれと出会うことにより、運命と王冠と自分自身を見出すだろうと。また、夢の中で1人の女とも出会う。
目覚めるとそこは狗頭山(ドッグヘッド)であった。夢のことは覚えていない。ドッグヘッドでグインは次々と狼に襲われるが、狼の王に彼に救われる。また狼王に導かれ、白い岩のたくさんあるところに赴く。岩塩であった。そこで彼はラゴン族に出会い、虜囚となる。
その時、モンゴール軍はセム族に悩み総反撃に出る準備をしていた。イシュトヴァーンであるエルも、マルス伯爵の信頼を得ていた。イシュトヴァーンの誘導でセムの村に進んだマルス隊は、罠に嵌り、火をかけられ、岩を落とされる。マルス伯とその腹心ガランスは命を落とすが、マルスはイシュトヴァーンに「アルゴンのエル、きさまだけは許さぬ」と絶叫する。
グインサーガ、ノスフェラス編も佳境です。本当に面白いです。
Posted by ブクログ
【再読】この巻は、何と言っても最後のシーンが強烈。グインの計略にかかり、セムの集落に引き込まれたモンゴール軍。そこに待ち受けていたのは原始的ながらもえげつない罠。アルゴンのエルになりすましていたイシュトヴァーンに騙されたマルス伯と、老ガランスが不憫でならない。
Posted by ブクログ
2~5巻まとめて、アニメと比較しつつの感想。
ノスフェラスの戦いは、アニメではひたすらグインが強く、バーッと戦ってバーッと勝ったみたいになっていたけれど、原作は全然違った(当たり前か。
知略と武力が衝突するリアルな戦争だった。
血なまぐささが文面から漂ってくるような。
上手いと思ったのは、作者がセム族とモンゴール軍、どちらかに過度に肩入れしていないところ。
マルス伯が死んだシーンでは、「グイン、エグいこと考えたな……」と思ったけれど、5巻終盤でモンゴール兵がセムを虐殺しているシーンは読んでいて気持ち悪くなった。
どっちが正義でどっちが悪という話ではなく、侵略する者とされる者、殺す側と殺される側を客観的な視点で描いている。
しかし、私としては最終的にグイン側に心を傾けずにはいられない。
彼がラゴンを引き連れてやって来た時、私はすっかりリンダやレムスと同じ気持ちになっていたし、彼らが勝敗を決した時には感動で泣きそうになった。
そしてセム族が好きになった。
スニは健気だし、シバもなかなか頼りになる。部族間の問題も入り組んでいて、全体的にセムのキャラが立っていた。
イドの谷を竹馬で渡るシーンはアニメで見たかったな。サライ、いい奴だったのに……。
リンダと傭兵の言い合いとか、レムスはただのヘタレじゃないよ描写とか、おいしいシーンがアニメでは全部カットされててもったいない。
イシュトヴァーンは原作の方が好きかもしれない、やんちゃ坊主って感じがして。
アストリアスは思いのほかまともでびっくりした。
アム様大好きっぷりは変わらないのに、変態と言うよりは情熱的な坊ちゃんと言った方がしっくりきた。
リンダを捕らえた時、やさしくウマに乗せてあげたのはポイント高い(笑)
「自分は誰なのか」という苦悩を背負ったグインは、アニメより陰影に富む人物になっていたと思う。
グインと狼王が行動を共にしている場面がお気に入り。
Posted by ブクログ
セム達だけでの戦いに限界を感じるグイン。新たな味方を求めラゴンの棲む山へ向かう。狼たちの襲撃。グインを救った老狼王。狼王の案内で無事にラゴンの棲む塩の世界に到着したグイン。悪霊としてラゴンに捕まってしまった。残されたイシュト、リンダ、レムス。モンゴール軍に侵入したイシュト。「アルゴンのエル」と名乗りマルス伯に近づく。モンゴール軍の襲撃。セムの村に仕掛けられた罠。マルス伯の最期。
1997年4月22日再読
Posted by ブクログ
モンゴールへの攻撃も決め手を欠き、行き詰まりを見せ始める。グインは新たな仲間としてラゴンに援軍を求めるため、狗頭山を超える旅に出る。
グインに後を託されたイシュトヴァーンはモンゴール軍に潜入し、青騎士団の長マルス伯に近づく。
Posted by ブクログ
再読。
グイン率いるセム軍はノスフェラスという地の利を活かし、数で勝るモンゴール軍と互角以上の戦いをしていたが、このままではいずれ敗けてしまうとみたグインは、幻の民、巨人族のラゴンに応援を求めに行く…。
その途中で出会う狼王との短い交流(?)が好きです。それもまた運命、決まっていたことなのでしょうね。
文中にあったグインが出会う3人の女、1人は運命を、1人は王冠をもたらし、そしてもう1人に会うことによりグイン自身を見出すことすになるという、その女とは誰なのだろうとすご~く気になりました。運命と王冠はきっと彼女と彼女なのだろうなと思っていますが・・^^
そして、この巻でグインがイシュトに課した役割が明らかになります。
マルス伯いい人なのだけどなぁ。
でも、だからこそグインは狙ったのだろうなぁ。
Posted by ブクログ
その大半は、進行上変化が乏しく退屈なところが多かったのですが、後半のイシュトバーン側の話は、予想していた事とはいえ息を詰めて読み進める事になりました。
もちろん面白くはあったのですが、辛かったです。
さすがのイシュトバーンも蒼白になるだろう、という展開……。結果は分かっていた事ですが、だからこそ、読むのをやめようかなどと一瞬思うほどの苦しさがありました。そしてこれが出来たイシュトバーンも、素直に凄いと思いました。
そろそろノスフェラスの戦いも佳境に入るように思えます。楽しみです。