【感想・ネタバレ】グイン・サーガ4 ラゴンの虜囚のレビュー

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【再読】この巻は、何と言っても最後のシーンが強烈。グインの計略にかかり、セムの集落に引き込まれたモンゴール軍。そこに待ち受けていたのは原始的ながらもえげつない罠。アルゴンのエルになりすましていたイシュトヴァーンに騙されたマルス伯と、老ガランスが不憫でならない。

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2019年10月18日

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ネタバレ

2~5巻まとめて、アニメと比較しつつの感想。


ノスフェラスの戦いは、アニメではひたすらグインが強く、バーッと戦ってバーッと勝ったみたいになっていたけれど、原作は全然違った(当たり前か。
知略と武力が衝突するリアルな戦争だった。
血なまぐささが文面から漂ってくるような。

上手いと思ったのは、作者がセム族とモンゴール軍、どちらかに過度に肩入れしていないところ。
マルス伯が死んだシーンでは、「グイン、エグいこと考えたな……」と思ったけれど、5巻終盤でモンゴール兵がセムを虐殺しているシーンは読んでいて気持ち悪くなった。
どっちが正義でどっちが悪という話ではなく、侵略する者とされる者、殺す側と殺される側を客観的な視点で描いている。
しかし、私としては最終的にグイン側に心を傾けずにはいられない。
彼がラゴンを引き連れてやって来た時、私はすっかりリンダやレムスと同じ気持ちになっていたし、彼らが勝敗を決した時には感動で泣きそうになった。

そしてセム族が好きになった。
スニは健気だし、シバもなかなか頼りになる。部族間の問題も入り組んでいて、全体的にセムのキャラが立っていた。
イドの谷を竹馬で渡るシーンはアニメで見たかったな。サライ、いい奴だったのに……。
リンダと傭兵の言い合いとか、レムスはただのヘタレじゃないよ描写とか、おいしいシーンがアニメでは全部カットされててもったいない。
イシュトヴァーンは原作の方が好きかもしれない、やんちゃ坊主って感じがして。
アストリアスは思いのほかまともでびっくりした。
アム様大好きっぷりは変わらないのに、変態と言うよりは情熱的な坊ちゃんと言った方がしっくりきた。
リンダを捕らえた時、やさしくウマに乗せてあげたのはポイント高い(笑)

「自分は誰なのか」という苦悩を背負ったグインは、アニメより陰影に富む人物になっていたと思う。
グインと狼王が行動を共にしている場面がお気に入り。

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2015年04月04日

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セム達だけでの戦いに限界を感じるグイン。新たな味方を求めラゴンの棲む山へ向かう。狼たちの襲撃。グインを救った老狼王。狼王の案内で無事にラゴンの棲む塩の世界に到着したグイン。悪霊としてラゴンに捕まってしまった。残されたイシュト、リンダ、レムス。モンゴール軍に侵入したイシュト。「アルゴンのエル」と名乗りマルス伯に近づく。モンゴール軍の襲撃。セムの村に仕掛けられた罠。マルス伯の最期。

 1997年4月22日再読

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2012年08月25日

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再読。

グイン率いるセム軍はノスフェラスという地の利を活かし、数で勝るモンゴール軍と互角以上の戦いをしていたが、このままではいずれ敗けてしまうとみたグインは、幻の民、巨人族のラゴンに応援を求めに行く…。
その途中で出会う狼王との短い交流(?)が好きです。それもまた運命、決まっていたことなのでしょうね。

 文中にあったグインが出会う3人の女、1人は運命を、1人は王冠をもたらし、そしてもう1人に会うことによりグイン自身を見出すことすになるという、その女とは誰なのだろうとすご~く気になりました。運命と王冠はきっと彼女と彼女なのだろうなと思っていますが・・^^

そして、この巻でグインがイシュトに課した役割が明らかになります。
マルス伯いい人なのだけどなぁ。
でも、だからこそグインは狙ったのだろうなぁ。

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2016年04月09日

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その大半は、進行上変化が乏しく退屈なところが多かったのですが、後半のイシュトバーン側の話は、予想していた事とはいえ息を詰めて読み進める事になりました。
もちろん面白くはあったのですが、辛かったです。
さすがのイシュトバーンも蒼白になるだろう、という展開……。結果は分かっていた事ですが、だからこそ、読むのをやめようかなどと一瞬思うほどの苦しさがありました。そしてこれが出来たイシュトバーンも、素直に凄いと思いました。
そろそろノスフェラスの戦いも佳境に入るように思えます。楽しみです。

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2012年03月04日

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ネタバレ

面白かった。
今まではグイン側の視点からのエピソードが多かったので、言ってしまえば物語上の勝者の立場に読者は立っていた。
それが今回はマルス伯という好人物にスポットライトが当たっており、読者は敗者の立場に、しかもそれと知りながら立つことになる。しかも、そこに待っているのはあまりにも鮮やかな裏切りである。
イシュトヴァーンに拍手をしながら、マルス伯に黙祷する。

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2012年01月31日

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