【感想・ネタバレ】グイン・サーガ67 風の挽歌のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年03月03日

この巻はすごい。1巻にでてくるグインと一緒に戦った戦士、その会話にでてくる居酒屋を訪れ、この戦士の遺言をはたす。壮大な伏線回収。鳥肌ものです。

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Posted by ブクログ 2011年12月18日

もちろん全冊持っているが、100回以上操作してられないのでこれだけ登録しとく。どれか1冊だけ登録しようと思ったらどれがイイかな、と思って浮かんだ巻。まったく、ゴダロはいい味だすキャラクターだったな。

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Posted by ブクログ 2012年11月04日

グインサーガに戻ってきた。
マリウスが長いたびからトーラスに戻ってきた。グインと一緒に。
この巻では、これまでの戦や陰謀の殺伐とした雰囲気から一気に開放され、なんと1巻でグインが現れた時の回想を交えながら、主人公たちが一挙に集まってきた感じである。
いよいよ大団円に向けて広がっていた話がジワジワと一...続きを読むつの方向に終息していくようである。(作者本人が数巻前から言っていたので間違いないと思うが)
トーラスのオロの昔話の回想を自分も思い出している。
18の時だったろうか?初めてグインを読んだのは。
あれから四半世紀以上。あ~そんなことがあったよな。
意外と覚えているもんです。
グインの回想が自分の回顧に重なる・・・。
ますます楽しみになってきた。

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Posted by ブクログ 2020年08月18日

この作品の深みは、全100巻という構成のボリュームと、その大きさを持て余すことのない作者の技量によっているのだと、よく思う。
 メインのストーリーが面白くなければ作品が面白くないのは勿論なのだけれども、本当に作品の質を左右するのは、細かいディテールの部分だ。そういった部分が丁寧に作られている作品こそ...続きを読むが本当に奥深く、名作といわれる作品になるのだろうと思う。
 「グインサーガ」のストーリーの中心にいるのは、数名の主人公達だけれども、作品の中ではしばしばそれ以外の、平凡な生活を営む市民や、宮廷の侍女、一介の傭兵がクローズアップされたりする。そういった、大長編の作品でなければ表わしきれないような機微を含んでいるところが、この作品の面白さなのだろう。

ゴダロはそのなつかしい和弦のひびきに耳をかたむけながら云った。
「だから、お前の歌をきくのはこれがさいごになる。お名残は惜しいが、何回きいたとこで、さいごにゃさいごになるもんだ。未練はあるが、それはそれで正しいこったよ。ばばあは女子供だからぎゃあぎゃあ泣きわめきやがる。わしは男だからな。わしは、生涯、何のまがったこともしてこなかったよ。わしは正しく生きてきた。酒に水を足してうすめてごまかしたりもしなかったし、ばばあの肉まんじゅうに、羊肉だけじゃなく、こっそりねずみの肉をまぜこんだりもしなかった。俺たちはいつでも実直に、ばか正直にやってきた。それでばかだと笑われながらもな。息子たちにも、国をうやまい、神様をあがめ、ひとに親切に、そして毎日のしごとに精を出すようにと教えた。うそをつかぬこと、誰の前にもはじぬ人間であること、金や財産や地位でひとを見ないこと、そして、息子たちは三人とも、わしにとっては最高の男に育ってくれたよ。だから、わしは幸せだよ。わしは本当に勿体ないほど幸せだったよ。死ぬそのときまで、わしほどの幸せ者はほかにあるかと思いながら目をつむるだろうな・・そのときに、お前の歌声を思い出しながら目をつむりたいと思うよ。お前の歌ほど、幸せをたくさん思い出させてくれるものはねえからな。」(p.213)

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