あらすじ
モンゴール大公ヴラドは、一代で辺境の貧しい土地に強大な王国を築き上げ、中原の由緒正しき王国パロを一度は征服した。だがそのパロがアルド・ナリスの手で甦り、連合軍が都トーラスを目指して進撃を開始したとき、ヴラドとモンゴールの命題はつきた。そしてパロ占領のおり、辺境の地に逃れていたリンダとレムスもついに自らの王国へ凱旋するのだった……。第16弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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Posted by ブクログ
ついにグイン・サーガ第1部(作者によると序章)も完結です。NHKのアニメもここまで。ですが、今巻もグインは全く登場しません。イシュトバーンもね。トーラスは占領されアムネリスはクムに捕えられ、レムスとリンダはパロへ帰還します。ここまでは予想通り。しかし、登場人物のそれぞれに新しい冒険や動乱・混乱の予想がちりばめられ、ケイロニア編につながっていきます。
それにしても、トーラス陥落の場面はアニメと違って凄惨そのもの。いわゆるいい人側に立つ人もいろいろなんですねぇ。
流血の日
幽囚
パロへの帰還
レムス戴冠
エピローグ
第41回星雲賞日本長編部門
著者:栗本薫(1953-2009、葛飾区、小説家)
Posted by ブクログ
モンゴールが滅ぼされ、アムネリスが一皮むけました…なんか一気に惚れましたね。あとがきにもありましたが確かに女性は同性の幸福には厳しいが不幸には優しい(笑)。逆よりいいよね;;と思いながらも…。今までごめんなさいアムネリス。そしてパロの真珠たちもとうとう帰還。レムスの戴冠式が華々しく行われました…が!リンダの予言は…どうなることか;;そしてリンダの今後も心配です。イシュト男見せろよー無理かな。一番感動したのはエピローグです。ダンおかえりぃいいい!!そして次巻、御留守が多い主人公は出てくるのでせぅか…。
Posted by ブクログ
再読。ここまでで一区切り。やっと序章が終わったところでしょうか^^;
パロに肩入れして読んでいるとモンゴールが敗れて万歳なのですが、一番立場の弱いトーラスの市民が略奪や暴力に晒されるところは胸が痛みます。
片脚を失っても戻ってきたダンや目が見えなくなってしまったゴダロ、それでも生きていく一家は一番強くしなやかな心を持っているのだと思います。
また、囚われの身となったアムネリスはクムを相手にしたたかな交渉をします。ナリスを手本にしたようですが、そのまま相手を手玉にとっていけるのでしょうか。
そして、いよいよ真珠達がパロへ戻ってきました。
パロ国内でのナリスの人気に焦るレムス。リンダの予知。
最初に読んだ時もこれからのパロに不安を覚えたものですが、先をある程度知っていると、このまま何とかならないものかなぁと思ってしまいます(苦笑)。
レムスはまだ15歳なのですからね、焦ることはないのですけどねぇ・・・。