ビジネス・実用の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
2026/03/31「円ドル戦争40年秘史」河浪武史 最高に面白かった
著者は日経新聞の国際派。米国の政策当局者への豊富な取材が裏付け。プラザ合意以降の日本経済史を、米国を中心として世界の事情を踏まえ、日本の動向を分析する。この視野の広さと日本分析は他にない。
世界の視点で俯瞰して、一貫した歴史を紐解いているのは流石であり桁違いに凄い。もはやドメスティックな経済観では経済の本質を理解できないと痛感。
特筆の一つは「実質実効為替レート」 米ドル・ユーロは安定しているのに対し、円は大きなボラティリティなのはなぜなのか?政策当局の説明が欲しい。
日本はいつも対処療法ばかりで、戦略がないのは、 -
Posted by ブクログ
安全保障の専門家によるロシア・ウクライナ戦争の解説本。この戦争はなぜ始まったか、どのような戦争なのか、終わらせることができるのかの3点について、本質的かつ大局的な分析を展開している。加えて台湾海峡有事にも言及し、日本人が考えるべき安全保障の観点も示す。
専門的な知見が勉強になるのはもちろんだが、本書はとにかく論理が明快で冷静な点と、内容が必要十分で不足感も冗長感も皆無な点がすごい。今も続くこの戦争に対する見方がだいぶクリアになった。
現実的な分析ゆえに、「この戦争はアイデンティティの衝突という性格のため落とし所がなく、終わらせることが難しい。もし台湾海峡有事が生じた場合もその性格があり、終 -
Posted by ブクログ
なんでこんなハイテンション自己啓発書みたいな書名と表紙にしたんだよ…と個人的にゲンナリしたが、中身はとても良い。(タイトルに反して、ビジネスで活かすことは主軸じゃないのでそこは注意)
他にも仏教の入門本を読んだが、内容が易しすぎてフワッとしてる系か、特定の範囲に内容が絞られてる系にしか出会えなかった。一方、本書は「仏教の世界観を俯瞰し、その哲学の基礎を解説する」のと、「思考のロジックが面白い部分、現代社会に結びつく部分を紹介して興味を喚起する」のと、「歴史的経緯を踏まえて今日の仏教に対する疑問に答える」のが、ちょうどいいバランスで1冊にまとまっていて素晴らしい。説明も大変分かりやすく、こういう -
Posted by ブクログ
パレスチナ問題を考える書としてこの本を読んだ。イスラエルがアメリカを動かすためのロビー活動にキリスト教シオニストが大いに関わっているからだ。
わかったのは、キリスト教福音派がイスラエルを支える理由だ。理解するのは難しいが、自らの教義上イスラエルを必要としているようだ。
彼らは基本的にはアメリカが世俗的人間中心主義になることに強く反対して政治をコントロールしようとしていること。中絶、同性愛などを認めず古い価値観を制度として作り上げようとしてきたことだ。復古主義的な家族観と宗教的な保守主義のもとで生きるアメリカを望んで。敵をサタン・悪魔として民主主義と対立し、自らを正當化する方法は統一教會と瓜二つ -
Posted by ブクログ
著者は法学者であるが、とても平易、と言うよりもかなりくだけた文章で、一部面白くも可笑しく、楽しみながら読めた。日本ラグビー協会を例に旧態依然とした日本に蔓延る組織社会問題をズバズバ述べられており、共感する部分が多かった。特に日本ラグビー協会の組織体質の問題は、他のラグビー記者が書いた1991年かあの、オールブラックスに17対145点で敗れた1995年こワールドカップ、以後の1999年の平尾ジャパン、2003年の向井ジャパン当時の代表チームの強化体制や協会組織運営において、幾度も指摘されていた事が、多様性が叫ばれているこのご時世においても何ら変わらない事がわかった。勿論、30年以上前の状態に比べ
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Posted by ブクログ
あとがき(?)に茂木健一郎氏が書いておられた「声に出して読みたい対話」という表現に深く同意します。
思索のつながりが言葉となって浮かび上がり、それがお二人の対話という形で表されている、何とも贅沢な一冊でした。使われている言葉が体や情緒とつながっている感じがするのも、読みやすく感じる一因かもしれません。人間というものの成り立ちや日本人として自然とそうなってしまうことについてもわかりやすく表現されているように感じました。
今の時代を生きる上での生きづらさはどこにあるのか。日本で暮らす人たちがかつて大切にしてきたことと「今」の間にはどのような違いがあるのかを考察するためのヒントに満ちた対話集でし -
Posted by ブクログ
本書を通じて一貫して示されたのは、我々が「当たり前」だと思い込んでいることの多くが、実は確固たるものではないということである。自然と文化、科学と呪術、商品と贈り物、国家と社会——これらは相互に対立するものとして捉えられてきたが、実際には境界があいまいで、つながり合い、相互に影響を与え合っている。
著者たちが示すのは、世界が単純な二項対立で成り立っているのではなく、複数の「わからなさ」や「揺らぎ」を抱えながら構築されているということだ。しかも、その揺らぎの中にこそ、人と人、人と物、人と自然との関係の豊かさが存在している。
特に興味深いのは、この思考法が単なる学問的議論に留まらず、現代社会の課
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