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Posted by ブクログ
とても平易な文章で読みやすかった。
ベネターの誕生害悪論から反出生主義の変遷を古代ギリシャまで遡り、西洋から東洋へ、その横断を辿るのも面白かったし各章の論考も充実。最終的には誕生の肯定を目指す本なので、読み終える頃には気持ちが軽くなっていた。
個人的にはショーペンハウアーと仏教の章が特に面白かったのだけど多分それはショーペンハウアーの哲学をほとんど知らなかったからだと思う。逆にインド哲学が難しくてわかるようなわからんような…そしてこの文脈にニーチェを乗せると彼がいかにぶっ飛んだかが分かって面白かった。人を超えるのだ…
シリーズもののようだけどこれ一冊でも十分楽しめたかな。けど出産の同意不在論についてはもっと読みたかった…まだ発展途上の議論のようだけど(川上未映子『夏物語』に繋がりますね)。
そして気になってくるのがハンス・ヨナスなのだった。次の本でヨナス哲学にもっと切り込んでいくなら買いたい。
各章のサブタイトルが「世界と人生に対する呪詛」とか「自殺について」とか「無意志こそ最強」みたいなネガティブワードばっかりでそれだけで面白かったのに極め付けにブッダの章で「一切皆苦」が出てきたときには堪えきれずに笑ってしまった もう生まれてきたくない人たちがこんなにたくさん…
でも反出生主義が自殺を必ずしも肯定しないというのは興味深かった。「生まれない方が良かった」と「じゃあ自殺すればいい」は違う話でこれは時代も超えてショーペンハウアーもベネターも意見が同じでへえーなんかすごいなと思ったのだった
何れにしても皆さんの立場は一切皆苦なんですけどね…
Posted by ブクログ
面白かった!
誕生肯定とニーチェの運命愛の概念が特に好きで、自分の人生観を変えてくれたと言っても過言では無い。
ブッダやショーペンハウアーの考え方も分かる。
(数年前まではうつ病もあり他者には強要しない反出生主義の立場だったので、辛い時人間はこうなっていたかもしれない平行世界の存在を考えてしまうというのも嫌という程当時は実感した。)
そして歴史的に苦悩を抱える人間達が存在したこと自体も自分にとっては凄く救いになったので反出生主義の人達も存在はしていて欲しい。
だがやはり何が実現可能かを考え続けない限り無駄に苦しむだけという事も理解しているので今の精神状態でこの本が読めて良かったと思う。
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