あらすじ
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『嫌われる勇気』古賀史健が、はじめて13歳に向けて書き下ろした「書くことで自分を好きになる」本。他者より先に、自分との人間関係を構築しよう。うみのなか中学校に通うタコジローが、ヤドカリおじさんに出会い「日記を書く」ことを通じて新しい自分を見つめる寓話。イラストもたっぷりで読書が苦手な子も読みやすい。なんとなくさみしい。なんとなく消えたい。そんな孤独な夜に寄り添い「ひとり」になる勇気が持てる一冊
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Posted by ブクログ
すごく染みる本だった。タコジローくんの人生の一部をのぞいたことで、遠くに行っていた中学校の教室の雰囲気が、目の前まで迫ってきて、ちょっと苦しくなった。おじさんのやさしい喋り方や、タコジローくんの考えていることが、自分にじわじわと染み込んで、私も、もっと、考えて日記を書こうって思った。もともと日記は書いていたけど、書くのが楽しくて書いていたから、「読む」ために書くって大事なんだって、気づかされた。日記の向き合い方がこれからちょっとだけ変わりそうだ。この先もずっと、日記を書き続けていきたいな。
Posted by ブクログ
2025年読んだ本の中で1番良い本やった。こんなにも早く読みたくて仕方がない本は初めてやった。
紙に書くことや日記を書くことは良いことというのは多くのSNSや本で紹介されていたから、分かってはいたけど、それをより深く、そして別の角度から明瞭に書かれていたのが良いと思えるポイントやった。
そして、それらをよくある自己啓発本のように書き連ねるのではなく、登場人物を出して小説風に仕上げることで、よりのめり込むことができたと思う。しかもただ、タコジローがヤドカリのおじさんに書くことについて教えてもらうだけじゃなくて、おじさんに対しても怪しいスポットライトが当たる場面もあって、全く飽きさせることないの展開がどんどん読みたくなる一因にもなってると感じた。
この本を読んでいると、早く書きたいという気持ちが沸々とわいてきた。
・1番なるほどなと思ったのは早送りの文章にしていること。自分も日記を書くことは何回も挑戦したけど、タコジローと同じように淡々とした文章ばっかりになるのが悩みやった。けど、それは早送りの文章であって、本当はあるはずの様々の情景を端折っているためだったから、今度からスローモーションの文章を書こうと思う。それに加えてボキャブラリーを加えるために日常で感じ取ったことを、何でもメモしようと思った。
・あとは、愚痴や悪口を書いてしまうことやな。これは完璧に自分に当てはまって苦しいすらあった。「・・・と思った。」と過去形にすることで、ネガティブな感情を過去にすることで、自分との間に距離を作ることが大切である。
他にももっと響くことがたくさんあったから、またゆっくり読み返して、ぜひ実践したい。
タコジローとイカリくんの友情関係には涙があふれそうなくらい感激しました。
Posted by ブクログ
とてもよかった。平易な文で日記を書くことの重要性、ひいては言葉にすることの重要性を説いている。中学生の頃の自分に読ませたかったし、息子にいずれ読んでもらいたい一冊。
Posted by ブクログ
大切にしたい本。気が向いたら日記書いてるけど、結局愚痴や自分に対する自信のなさが露出してキツく感じることが多い。それが腑に落ちたし、自分のために書き続けてみたい。
Posted by ブクログ
読みやすく、うるっとくる場面もありとても良かった。自分を苦しめているのは自分自身の思考だったりするのかもしれない。
その思考を整理するためにも、書くことは大事なことだと思った。
Posted by ブクログ
大人になると感じるさみしさというフレーズにしみじみとしてしまった。
僕はよくよく考えてみると、1人になるために本を読んでいるのかもしれない。色々な自分を演じて生きているから、ある意味1人になる時間がないと僕はやってられない。これは言語化したことがなかったが、昔から1人にならないと壊れるという感覚を持っていた。
そして、それは書くという行為でも叶うことがよくわかった。
そして、書くときの読み手は未来の自分という表現がとてもしっくりきた。
なんとなく日記を書き出した。
本当に素敵な読書体験でした。
Posted by ブクログ
小学生でも読めそうなくらいの、簡単な言葉で日記を書くことの大切さを理解出来てよかった。絵も可愛い。影響を受けて日記を書き始めて10日経ったが、思ったより面白くて続けられそう。
Posted by ブクログ
10代の頃、不登校でやることがなくて書くしかなく、中二病だったので「未来の自分を救うために」書いていました。
まさか、今になって中二病の自分が理にかなったことをしていたと気づくなんて…笑
当時は暇で仕方なく、2週間で30冊とか本を読んでたのを思い出しました。
あの頃は知識に貪欲だった。
今の読書は目的や意味を求めているから楽しくないんだと気付いて、10代の頃のようにジャケ借りすることを決めたらワクワクしています。
Posted by ブクログ
リアル本にて。
本屋で見かけて気になっていたところに、積ん読チャンネルの紹介を見て購入した。
一応中学生ぐらいをターゲットに書いているようだが、アラフォーが読んでも非常にためになった。
悩み多きタコのタコジローが、ヤドカリのおじさんから「日記を書く」ことを教えてもらうストーリー仕立てになっている。
自分はこれまで日記を継続的に書いたことはなかったが、ちょうどこの本を読む1ヶ月ほど前から書き始めていたので、とてもタイムリーだった。
・1日の出来事をすべて書き下すのではなく、心が動いた一つのできごとに狙いを定め、当時の自分と対話しながらスローモーションで丁寧に言葉を紡ぐ。そうすることで、読者である未来の自分がわかりやすいようにし、未来の自分に自分自身のことをわかってもらう。それができれば、日記は何よりも面白い読み物になり、続きを読みたいから書くようになる。
・日記は自分しか読まないので、ネガティブな感情も、書いていいが、それに取り込まれないように、「~、と思った」のように過去の自分だけの意見であることを表現した法が良い。
Posted by ブクログ
■読んだ動機
日記を最近書いている。そんな中、普段僕が見ているYouTubeで日記についての回が登場した。そのYouTubeで紹介されていた本で、面白そうだったので手に取った。
■あらすじ
いじめられている中学生の主人公タコジロー。
ある日学校にどうしても行きたくなくて、バスで通り過ぎて公園へ行く。
その公園で、ヤドカリのおじさんと出会う。そのおじさんから日記の書き方や日記の良い点について教えてもらい、日記を書くようになっていく物語。
■感想
小説チックに書いてあり読みやすく、また文章も非常にわかりやすい。そして内容もとても良かった。メモする場所が多かった。振り返ってみる。
■以下よかった文章
p38.
誰かが話を聞いてくれたら嬉しい。同意してくれたり、優しい声をかけてくれたりしたら、もっと嬉しい。でも、それだけかな?タコジローくんは、話せたこと自体が嬉しかったんじゃないかな?つまり「聞いてもらうこと」より先に、「ことばにすること」の喜びがあったんじゃないかな。
誰かに話すとスッキリする。それは、頭の中を大掃除するような気持ちよさじゃないかな。
p39.
「コトバミマンの泡」
「言葉にならない思い」を「コトバミマンの泡」と呼ぶ。これは放っておくとどんどん増えていく。頭の中が真っ白に濁って、何も見えなくなるくらいに増えていく。
p43.
「思う」と「言う」には距離がある。うまく話すことができないのは、頭の回転が鈍いからじゃない。トビオくんみたいな子は、「思う」と「言う」の距離が近いだけなんだ。
逆に「思う」と「言う」に距離がある子は、言葉の出口付近で渋滞が起きているだけだ。これは個性なんだ。
p51.
自分の思いを書く。文章にする。このとき、泡のように不確かだった「言葉にならない思い」は、形を持った「考え」に変わる。
p52.
「泡の言葉」は、口に出したそばから消えていくし、消えた泡は二度と元には戻らない。でも、そういう泡だからこそ、気楽に、ある意味いい加減に、思ったことをそのまま口にすることができる。
何時間でも楽しくおしゃべりしたり、内容をほとんど覚えていなかったりするのは、そのせいさ。
一方、何時間も喋ることと、何時間も書くことは全く違う。どんなに書くのが得意でも、何時間も書き続けたらへとへとに疲れてしまう。それは、書かれる言葉が泡じゃないから。
つまり、「考え」の伴わないおしゃべりはいくらでもあり得るが、「考え」の伴わない文章はありえない。
何かを書くためには、それについて真剣に考えなきゃいけない。その「考える」という手間を、みんなは面倒に感じているんだ。書くことは考えることだから。
p58.
「考える」と「思う」の違いは、「答えを出そうとすること」にある。数学の問題を解こうとするとき、僕たちは考える。「思う」だけじゃ問題は解けない。
16×21×43という問題があったとする。問題自体はなんてことない掛け算だ。でも、暗算で解くには難しい。一方、筆算すれば、つまり手で書きながら解いていけば、簡単に答えを出せるはずだ。
数学じゃない問題を考える時も、これと同じなんだ。
友達と喧嘩したとする。どんなふうに仲直りするか悩んでいたとする。このとき、じっと腕組みしたまま考えるのは、難しい問題を暗算で解こうとしているようなものだ。頭はこんがらがるし、なかなか答えに辿り着かない。
そうじゃなくて、自分の気持ちを一つずつ紙に書いていけばいい。すると、自分だけの答えに辿り着くんだ。
p90.
出来事ではなく、考えたことを書く。
p95.
みんなと一緒にいると、自分ではいられなくなる。
寂しさには2つの種類がある。子供の寂しさと大人の寂しさだ。
子供たちが感じる寂しさは、「周りに誰もいないこと」の寂しさだ。留守番をしている時や、遊園地で迷子になった時など。怖くて心細くて、泣きたくなってしまう。
一方、大人になると別の寂しさを覚えるようになる。家族や友達といるのに寂しい。誰かと喋りながら、楽しい時間もあるのに寂しい。それは、そこに「自分」がいないから。
「みんなと一緒にいると、自分ではいられなくなる」からなんだ。
学校の自分と、家族での自分と、一人の時の自分は、それぞれ違う自分がいるんだ。別に演技しているわけじゃない。ただ、そういうもんなんだ。
そして時々「みんな」から離れて、一人の場所で一人の時間を作って、何でもない自分を取り戻すんだ。誰の目も気にしない自分を。
p103.
日記を書くのは、自分という名のダンジョンを冒険することなんだ。終わることのない、日ごとに変わるダンジョンを。そのダンジョンを進んでいけば、少しずつ謎が解けてくる。自分が何者なのか、わかってくる。今日一つの日記をつければ一面クリア、明日また日記をつければ、また一面クリア。そんなふうに、どんどん自分の奥深くを探検していくんだ。
p176.
スローモーションのカメラで世界を眺めて、スローモーションのビデオで「あのとき」を再現する。それだけで文章の表現力は全然違ったものになる。
もちろん、3倍速や5倍速の場面があってもいい。全部の場面をスローモーションにはできないからね。でも、たとえ一箇所でもいいからどこかの場面をスローモーションで書く。そうすれば、表現力は豊かになる。
p205.
タコジローくんの「すごい」は本心だ。でも、シェルフォンで面白い動画を見た時の「すごい」と、草原を見て感じている「すごい」は違うはずだ。きっとここには特別な「すごい」があるはずだ。
ところが、「すごい」しか出てこない。そういう時に考えたいのが、「これは何に似ているか?」だ。どの「すごい」と似ているかを探す。
最初に「この感情は何に似ているんだろう?」と考える。さっきの場合で言うと、冬の早朝のスープに似ていた。
次に「どこが似ているんだろう?」を考える。ここでは「ぬくもり」という言葉が出てきた。
Posted by ブクログ
悩めるタコジローくんの話。海の中の登場人物たちだったからポップさがあって読みやすかったのがよかった。
いじめはなかったけど私もタコジローくんと一緒で、高校の時スクールカーストを感じてクラスに居づらかったし、人と比べて自分の生まれ持ったものを嫌がって、友達も友達なのかわからなくて、ずっとストレスだったししんどかった。
大学に入ってから日々を無駄にしないでおきたいと日記をつけ始めていい方向に変わり始めた。
それもあって、この話も日記を書く話で、興味を持ちながら読んだ。
その日あったことをただばーっと殴り書きしてたり、読み返していないので、未来の自分に向けてもっと丁寧に書いてみようかなと思うようになった。
秘密の書き物から、秘密の読み物へ、
おじさんが自分1番わかって欲しいと思っていた人は自分自身だったんだ
日記を書くのは自分だ。そして日記を読むのも自分だ
わかってもらおうとする。自分がいてわかろうとする自分がいる
伝えたい自分がいてそれを知りたい自分がいる
そこが日記の面白いところなんだ。
個人的にこれがいちばん納得で、
日記を書く意味、書いてスッキリする理由、日記の書き方を教えてくれる本だった。
Posted by ブクログ
この本ではたぶん、認知行動療法を説明していると思う。
少なくともそれと近いことを日記を通して行い、習慣として身につけることをタコジローと一緒に学ぶことができる。
大人もそうだし、ぜひ、自分の娘たちに読んでもらいたい本だ。(たぶん勧めても読んでくれないけど・・)
よく娘が読書感想文を書くときに「面白かった」「泣いた」くらいしか書けん!と嘆いてる。
大人でもこういう人って多いと思う。日記なんてなおさら「とくに何もなかった」となっちゃう。
でも、娘に「推しは誰?」とか「どこがカッコよかったの?」「君ならこのときどうする?」とか聞いてあげれば言葉は溢れてくる。
この本では日記についても、出来事を、素敵な会話をメモして、その時のことをスローモーションで思い出して自分に問いかけてあげればいいと言っていた。
これをすると、その時の気持ちを溢さず拾ってあげることができると思う。
多くの場合、辛い気持ち、嫌な気持ち、恥ずかしい気持ちは、人に言えない。
自分にだって言えない。
蓋をして、なかったことにしたくなる。
でも、ほんとうは心の中に澱として残ってしまう。なくなったりしない。
いつか、それが溜まりに溜まって、なんだかわからないけど、辛い。となる。
そんな感情を否定しないで、落ち着いて受け止めて、正しく表出する。
人に言えないようなことでも、自分が聞いてあげる。自分と会話する。
やどかりおじさん曰く、これが書くということ。
『考えごとの箱』と『心配ごとの箱』
自他境界線を正しく引く。
自分のコントロールできること(なんとかできること、自分の課題)は、解決法を冷静に考えて、対処する。
でも、コントロールできないこと(他者の課題)、例えば、天気が悪いことだって、電車の遅れだって、自分がいくら文句を言っても、イライラしても疲れるだけだ。もっと言ったら、他者の思うこと、評価。上司に嫌われてるとか、あの人とどうもそりが合わないとか、ほんとうはこんなのもコントロールできない。
そういうことは考えても仕方ないのだから、紙に書いて置いておいて(外在化)一旦忘れよう。そして今自分にできることは何かを考える。(問題解決法、反証)
どうするか、行動を選択する。
最近私も思うのだけれど、自分という人間を全く別人に変えることはできない。
ずっとそうしたいと思ってきたのだけど・・、やろうとすると、たぶん自分がわからなくなる。
性格だって、根本は変えられないし、ほんとうは変える必要もないんだと思う。
誰だって、誰かに嫌われるし、誰かは好きでいてくれる。
でも行動は変えられる。選べばいい。
そして、その自分が選んだ行動をした自分なら、きっと好きになれる。
その行動を、日記に書いておいて、後で読み返せば、好きな自分の物語が出来上がる。
そうすれば、もっと続きが読みたくなる。
じゃぁ、明日は何をしようか。
Posted by ブクログ
キャラクターも海の生物で可愛くてファンタジーで小説が苦手な人や子供も読みやすいと思います。内容もとても良くて、なぜ書くと良いのか詳しく説明してくれているのでわかりやすかったです。人間関係の悩みや将来の悩みなど誰もがモヤモヤしたことのあるあの気持ちの理由がわかって10代のうちに読みたい本だなと思いました。さっそく小6の子供の読書感想文の宿題で読ませました。
中学生、高校生、20代、30代と年齢が変わった頃に読み返したいなと思う本です。
Posted by ブクログ
ストーリー仕立てで楽しく読めました。
中学生向けということもあり、分かりやすい内容でした。でも、大人が読んでも十分な内容だと思います。
最近日記を書き出したので読んでみたのですが、参考になるところもたくさんありました。
Posted by ブクログ
本当にこの本が必要な中高生に、この本が届くだろうか。届いて欲しいな。スマホもネットもなかった頃、ノートに向かってとにかく書いていた事を思い出した。
学校の描写の解像度が高く、お話としても単純に面白かった。久々に紙の日記を書こうかな。
Posted by ブクログ
普通に泣いた。
自分に向き合って日記を書くことは自分のイヤな部分が露呈して逃げたくなってしまいそうだけど過去形にして自分から遠ざける、主語を他の誰かにして客観性を持たせるなどいろいろな解決策が分かりやすかった。あとは続けることで自分を癒やしていくのかなと思った。
書くことは自分をケアすることだって三宅香帆さんも言ってた気がする。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
数年前仕事のストレスで休職していた時に「書く瞑想」と言われるジャーナリングを知り、紙に自分の頭の中を書き出すことの大切さやその効果については実感済みだったけど、「書くことで何だかスッキリする」「何か楽しい」というようなフワッとした認識だった笑
でも「何故書くことは良いのか」「書くことでどうなるのか」等についてちゃんと文章で言語化された本書を通して改めて「書くこと」とはどういうことなのか、日記はどう書いていくのかを知ることができた。
最近、これまで使ってきた普通のマンスリー手帳とは別でジャーナリング用の手帳を作ろうと思ってるので日記の書き方とか活かせたらいいな✨
(ただオーディブルだと紙の本と違ってどうしてもちょっと気を抜くと右から左に話が素通りしてしまい、内容が所々すっぽ抜けてるので後でもう一回紙の本で読もう…^^;笑)
Posted by ブクログ
子供にプレゼントしたいと思った本
◆書くことの意味
・話すよりも、書くことで心と頭が整理される
・言葉にすることで、形のない思いが考えに変わる
・書くことは「考えること」。自分の中に答えを探す行為
◆言葉と考える力
・思いは泡のように消えるが、書いた言葉は残る
・「思う」は感じること、「考える」は答えを出そうとすること
・書くのが苦手なのではなく、言葉を早く決めすぎているだけ
◆自分を知るための文章
・書くたびに、自分というダンジョンを探検している
・日記は「今」ではなく「あの時」の気持ちを書き留めるもの
・過去の自分に質問し、今の自分が答えを出すことで理解が深まる
◆言葉の力と使い方
・言葉の暴力は「効き目」と「面倒くささ」から生まれる
・たくさんの言葉を知り、使えるようになるほど世界は豊かになる
・メモは感情をすくい取る網。日常の中の小さな気づきを残す
◆伝える技術
・伝えたいことはシンプルに。詰め込みすぎず一つに絞る
・「これは何に似ているか」と考えると、表現が具体的になる
・言葉にすることは、現実に向き合うことでもある
◆悩みの整理法
・悩みは「考え事(自分で変えられる)」「心配事(変えられない)」に分ける
・手の届かない心配事は手放し、考えられることに集中する
◆まとめ
・書くことは、自分と向き合う最高の方法
・ペンを持つことで、寂しさは「発見」に変わる
・書くことを通して、自分を少しずつ好きになれる
Posted by ブクログ
タコジローとヤドカリのおじさんとの会話が心地よく、最後はお別れになってしまうのが寂しくなった。
「考える」と「思う」の違い、今まで気にしたことがなかったけれど、確かにと納得したと同時に、自分はもう大人だが考える力をどんどんつけていきたいなと感じた。
Posted by ブクログ
自分と向き合って、読み手のことを考えながら書く日記。日記は昔書いていたことがあるけど、この本を読んでから書いていたら全く違う日記になっていただろうな。
一冊のちゃんとした本なのに、なんだか絵本を読んでいるような読みやすいストーリーで、ワクワクしながらすらすらと読み切ってしまいました。
ぜひ我が子にいつか読んでほしい!
Posted by ブクログ
学校で居場所がないタコジロー。すぐ赤くなるゆでタコだと皆にからかわれ、どうしてタコに生まれたのだろうと悩んでいます。そんな時、体育祭の選手宣誓をやることになり、学校を休んでしまったタコジロー。
公園でヤドカリおじさんに会い、日記を書くことを勧められ ―― 。
書くことによって自分の思いをみつめ直していくタコジロー。一朝一夕に変わっていくことはできないけれど、客観的に考えるようになれるはずです。
中学生にお薦めの一冊です。
Posted by ブクログ
とても良かった、と妻が言っていたので読んでみることにした。少しでも彼女のことを理解したかった。
私は明日、別居中の妻と半年ぶりに再会する。恐らく、離婚に向けた話し合いの場になる。こうなっていった原因は、妻のことを考えて夫婦生活を送ることが出来なかったからだ。
この半年間、妻のためにできることを、と行動をしてきた。しかし、妻が本当に求めることが何かわからなかった。あらゆる周辺情報から考えてみようとしたけど、だって、基本的には妻からの連絡はないし、手掛かりがなさすぎる、などとすら思ってしまったこともあった。この本を手に取り、妻の本心がやっとわかった気がする。
妻は、本当の自分、ありのままの自分、幼い頃から持っていたピュアな自分、憧れ、夢、辛さ、喜び、を誰かに受け入れて欲しかったのだ、と思う。ずっと孤独に感じていたのだと思う。そして私は、妻が感じる孤独に気づくことができなかった。
私の本心としては、妻と復縁し、妻が本来の彼女らしく、ありのままで豊かに、そして美しく、そんな日々を過ごせるように、最大の理解者として夫でありつづけたい。
しかしもうそれは、私の手に届くところにはない。明日は、妻が感じていること、思っていること、本当の気持ちを少しでも話してもらえるよう、すべてを受け入れると覚悟を決めて、前に進もう。
Posted by ブクログ
TV番組:あの本読みました? で紹介されていた。著者は、「嫌われる勇気」の古賀史健さん。「嫌われる勇気」は、大きな影響を受けた本なので、迷うことなく手にとった。児童書の扱いとのことで、読みやすい。
私は、日記はつけているものの、出来事を書いていた。
日々、何かを感じ考えたこともあるのに、スルーしていた。メモること、スローモーションで書くこととのこと。
本を読むのは、自分にとって精神安定剤だと思うが、書くことは、わたしの軸が明確になりそうな気がする。
Posted by ブクログ
自分はなんで日記を書くんだろう?
古賀史健さんの『さみしい夜にはペンを持て』を読みながら、そんな問いを考えてみたくなりました。
それは「自分の中の他者」を育むためかもしれません。
私が日記を書き始めたのは、30代前半にはじめて休職をしたとき。
無為に過ぎがちな1日をどうにか意味のあるものにしたかった。
しかし、むくむくと私の中で一緒に考える味方が育ってきた。それが日記の力だと思います。
コーチングセッションの初期段階で、よくクライアントさんに日記書くことを薦めます。
振り返りをする習慣をつけること、それはつまり自分の声を聴く“他者”を自分の中に育んでもらうことなのだと思います。
その“他者”はセルフケアや創造行為の大事なパートナーとなっていきます。
若い時は、こんなに毎日日記を書く大人になるなんて思わなかったです。
もはや日常に日記は欠かせません
Posted by ブクログ
小説として読むか、日記の書き方として読むか、なかなか悩ましい。どちらかと言うと、後者がメインかな。だからだろう、小説としてはあえて身近なものをパクって(モジッて)、読者がイメージしやすくしてある。
自分自身、今まで何度日記を書こうとして挫折したことか。今もまさに挫折中、というより放置中。同じような人にはピッタリ。
Posted by ブクログ
出版元のポプラ社に見学に行く機会があり、その際編集者さんに紹介して頂いたことがきっかけで読んだ。
人に勧めたくなるような本。最後の一言はかなり好きだった。