あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
『嫌われる勇気』古賀史健が、はじめて13歳に向けて書き下ろした「書くことで自分を好きになる」本。他者より先に、自分との人間関係を構築しよう。うみのなか中学校に通うタコジローが、ヤドカリおじさんに出会い「日記を書く」ことを通じて新しい自分を見つめる寓話。イラストもたっぷりで読書が苦手な子も読みやすい。なんとなくさみしい。なんとなく消えたい。そんな孤独な夜に寄り添い「ひとり」になる勇気が持てる一冊
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
人間はみんな孤独だ。そんな時にはペンを持って書く。
1日の振り返り日記、いい事3行日記、いろんな日記を今まで書いてきた。
でも、ここまで「物語」のように書くという視点はなかった。
「未来の自分が読む」ということをわかっていても、その自分が読みやすいように、とまでは思っていなかった。
今日はどんな気分だった?
なぜそんな気分になった?
それのどこの部分がそう思わせた?
自分への問いの質によって、階層の深さは変わってくる。これも、続けるからこそどんどん深く潜っていけるようになるんだろうなと思った。
嫌なことは「過去形」にするということ、
三人称で書いてみること、
客観的視点で自分を見つめる。
たった1分の出来事を1時間に広げて書いてみる。
言葉をたくさん集める。
全部が些細なことだけど、とても大切なポイントだなと思った。
三人称で日記を書いて、読んでみると、確かに、「私頑張ってるやん」と思えそう。
日記は「ただ書く」ものではない。
これは確かに、やり続けた人にしかわからないことだ。
この一瞬一瞬過ぎ去っていく「今」の連続。
それを「書く」ことは、何気ない日常の一コマに命を吹き込む作業なのかもしれないなと思った。
そして、それは永遠に残る。書くことで「想い」がのった文章。エネルギーの宿った文章。
これらが残り続ける。記憶の中に生きるだけではなく、日記の中にも自分が生き続ける。
すごいな。
ただの出来事を書く日記から、自分をもっと好きになり、日記の中にもう1人の自分を生き続かせる日記。私も改めて、日記を楽しもうと思った。
とても素晴らしい本をありがとうございました。
Posted by ブクログ
嫌われる勇気が好きで、同じ作者さんということで興味を持ったこと、
さらに積読チャンネルで紹介されていたので手に取った。
文章を書くことが好きで、興味もある。
でもボキャブラリーは多くなくて、そのくせに言葉の些細な違いが気になって結局あんまり書けない。
まさにそのことがp.80くらいから書かれていた。
そっか。私は書きたい思いがぼんやりしたまま、いつもの言葉、よくある言葉をなんとなく選んでいるから書けなかったんだ。
書けないというか、書いても書けたと思えなかったんだ。
私だけの文章を書くために…
・「あの時の自分の気持ち」をスケッチするように丁寧に思い出す。今の気持ちに支配されない。時には、あの時の自分に質問をして、感情に答えを出す。
・スローモーションの文章を意識する。スローモーションのカメラで「あの時」を眺めて表現する。そのために普段から、印象的な場面や感情の時は「書く」ことを意識して、より多くの感情をメモしておく。
・本当の気持ちを知りたい時には「この気持ちは何に似ているか?」という視点を持つ。「似ているのに違うもの」も良い。
・ネガティブな感情と距離を置くには、過去のものにしてしまうこと。悩みは考え事と心配事にわけて、考え事は「今の自分にできること」で答えを出す。
ネガティブな感情を書く時はできるだけ客観的に。三人称で書いても良い。
・わかってもらおうとする。わかってもらうために、感情を整理して、言葉を丁寧に選び、ペン先を細くして色彩を豊かにする。
未来の自分のために日記を書きたい。
私は、ずっとうっすら死にたいと思ってる。
成長している実感がなくて、だれかの何かの役に立ってると思えない。迷惑をかけてまで生きていたいと思えない。
冷静に考えたら人それぞれ歯車みたいに関係し合ってるし、別に死んでも生きてても良くも悪くも関係ない。
それならできる限り、生を満喫したいとは思っているのに、自己嫌悪で潰される夜がある。
完成するはずのない絵に絶望して、描く意味なんて無いって思ったり、黒で塗りつぶしてしまいたくなる。
でも小さくても毎日心を動かしていて、気付きはあるはずで、成長もあるはず。
記録があったら、読み返せたら、過去の自分から「成長してるじゃん」って言ってもらえるのかもしれない。
いまの自分に必要なことだと思った。
メモ
言葉になっていない思いを、言葉にする。そうすることで頭の濁りが少しクリアになる。思いを、考えに落とし込む。考えて、答えを出そうとする。
可能性の中に生きている限り、真剣に考えない。
おしゃべりは返事が9割。1人のときに、返事(誰かへのリアクション)じゃない、自分だけの言葉を書く。
Posted by ブクログ
帯の「この夜は明ける。書けば、必ず」という言葉に惹かれて読んでみた。
孤独で辛い夜こそ日記を書け、という。そんな夜なんて、いくらでもある。そんな夜に日記を書こうとしたことも実際にある。が、しかし、後で読み返すのをやめていた。その時の自分が甦ってきて、心に入ってくる感じがしていたから、と思っていた。考えた時に、この本が答えをくれた。読者に当てて書いていないからだ。納得させられるように。未来の自分に宛てて書けるような日記を果たして書いていただろうか?
…否、である。その時の感情が足りていなかった。
世界への解像度が低くて、ただ自分の今しか見ていなかったような気が、あの時の日記にはする。書くことは、世界への解像度を上げることなんだな。
ショックだった、で終わらせず、どうしてか、どんな気持ちに似ていたのか…。そんな感じで、書くことは自己とのカウンセリングでもあるのだと思った。
書くという行為も人間の営みの1つなんだな。書くという行為は、意外に難しいようだ。考えて言葉を選んで文字にする過程があるからだ。なんかいいな、と思った。なぜなら、営みをすることは、自分がこの世に確かに生きている、ということだと思うから。
続編の『さびしい夜のページをめくれ』も気になる。
Posted by ブクログ
装丁が可愛くて読んでみたいと選びました。
本の中も挿絵が多くて読んでいてとっても楽しい絵本のようでした。
ヤドカリのおじさんがタコジローに優しくお話ししてくれる大人で、こんな大人が自分の子ども時代にいて欲しかったなというような人でした。
日記を書きたいと思って読んだ本ではなかったですが、日記へのハードルを限りなく下げてくれました。
Posted by ブクログ
本書を通して、「話す」と「書く」では、話題の進むスピードや内容の深さがまったく違うのだと気づかされました。作中の、会話ではSNSのように”既読スルー”ができない(すぐに返事をしなければならない)という表現は、現代の実感に寄り添っていて特に心に残っています。
魅力的な挿絵と比喩表現が豊富で、とても読みやすく、内容がすっと頭に入ってきます。今このタイミングで読めて良かったと感じますし、数年後にまた本棚から取り出して読み返してみるのも面白そうです。
実は、この本の直前に朝井リョウさんの『正欲』を読んでいました。うまく言葉にできませんが、この2冊を通して、自分を取り巻く「環境」や、言葉を通じた「人(自分も含めた)との繋がり」によって、私たちの進む道は形作られていて、その中で自分を知ることが重要だと深く考えさせられました。
Posted by ブクログ
序盤は正直なところ気持ちが乗らなかった。
でも、読んでいく中で〝どんなふうに日記を書くといいのか〟〝日記を書くことがどういう意味を持つのか〟理解していくことができた。
そして、なんだか〝書くことっておもしろいことだ〟と思えた。
三年前のイカリくんの日記は、今のタコジローへのメッセージだったんだ!
「な?どうってことなかっただろ?」
温かい♡
読んだ時にタコジローはグッときただろう。
辛いあの時から、未来のタコジローに日記を届けるつもりだったイカリくんは、当時いろんなことがあったけれど、タコジローのことを信じていて、やっぱり本当の友達だったんだな。
日記をつけていたからこその最高のプレゼントだ。
そして、タコジローは毎日日記をかきながら、時々読み返して、自分を理解したり、好きでいることができているのだろう。
楽しいこと、悲しいこと、辛いこと…日々いろんなことを感じて過ごし、乗り越えてきた自分を感じられているんだと思った。
ヤドカリのおじさんが渡してくれた水色の封筒の中に記していた『日記に「宛先」をつけてみる』がいいなと思った。
私は今、日記を書く気持ちはないけれど、この本を読んで、日記っていいなと思った。