個人的に傑作。
文章を書くときに出会う悩みをひとつずつ解きほぐし、読み終わった頃には文章を書くことへの抵抗感がなくなっている。
「考える」と「思う」の違い、「書く」と「話す」の違い、から書く意義を誰にでも理解できるように解説している。
どこにでもある文章ではなく面白い文章にするための方法、ありきたり
...続きを読むの感想ではなく独自の感想にする方法、も伝えている。
そしてこの本のすごいのは、そういった言語化が難しい説明を、おそらく小学生高学年なら理解できるであろ文章と物語という形式で成立させていること。『嫌われる勇気』の時も同じことを思ったが、形式的に説明されるよりも物語として語りかけるのが類を見ないほど上手。天才的。
これまで自分と向き合わずにありきたりな選択をしてきたすべての人に読んでほしい。日記を書くことで自分と向き合うようになると、時に目を背けたくなる現実を直視して苦しいと感じるかもしれないが、そういったひとつひとつの経験を糧に自分が思い描く人生を歩めるようになれるはず。自分も自分と向き合おうと思う。