【感想・ネタバレ】夜と霧 新版のレビュー

あらすじ

〈わたしたちは、おそらくこれまでのどの時代の人間も知らなかった「人間」を知った。では、この人間とはなにものか。人間とは、人間とはなにかをつねに決定する存在だ。人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ〉

「言語を絶する感動」と評され、人間の偉大と悲惨をあますところなく描いた本書は、日本をはじめ世界的なロングセラーとして600万を超える読者に読みつがれ、現在にいたっている。原著の初版は1947年、日本語版の初版は1956年。その後著者は、1977年に新たに手を加えた改訂版を出版した。
世代を超えて読みつがれたいとの願いから生まれたこの新版は、原著1977年版にもとづき、新しく翻訳したものである。
私とは、私たちの住む社会とは、歴史とは、そして人間とは何か。20世紀を代表する作品を、ここに新たにお贈りする。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

出会えて良かった本。
人生は私に何を問うているのか?
その問いに、私たちは具体的な行動で答えなければいけない。

0
2026年03月18日

Posted by ブクログ

いかなる状況下でも人間としての尊厳は持てる、という強いメッセージがある。
タイトルの意味と表紙の119104の数字が胸にくる。

0
2026年03月18日

Posted by ブクログ

この本はおもしろいとかそういう杓子で測れない。。だから星5で記録しておく。

この本に書いてあることは、貴重。もう二度とこの本を書けるような人が出ないことを祈る。

0
2026年03月17日

Posted by ブクログ

ホロコーストの記録、実際に収容された心理学者による記録
イスラエルのガザ地区を殲滅するかのような攻撃、イランへの過剰防御と思うような攻撃。新たな戦争の根源たる思想の片鱗を見た
戦争、ナチスが起こした人類史上残酷かつ理不尽な人種差別
その内実と心理的動きを知ることは知的好奇心からみて大変充実した内容だった
家畜以下の扱いを受ける人、それを行うSSの監視員またはカポー地獄のような状態のなか、どのように生きるのかそして生きてきたのか
生きる"意味"を探すのではなく"意味"によって生かされているまたは生きることに問われているという文章が深く印象的で、正しく理解しきれていない部分でもある
旧約の方も読みたいと思った

0
2026年03月14日

Posted by ブクログ

知らないままではいたくなくて、いつか読もうと思い続けていた。残忍で劣悪な時間が永遠に続くかと思われていた中、愛を感じた、生を諦めなかった、希望をなくさなかった。そんな人がいたなんて信じられない。私の想像では計り知れない絶望も希望もこの本のなかにあった。

0
2026年03月13日

Posted by ブクログ

今も尚続く戦争、決して過去の話ではないことが著書から読み取れた。
日々の生活の中においても、自分の人生を肯定すること、これからの人生を決定することが大事だと思った。
私は果たして戦争下でも自分の信念を曲げずにいられるか、より深く自分と対話したいと思った。

0
2026年03月07日

Posted by ブクログ

想像を絶する非人道的な暮らし、しかも終わりがいつになるかわからない、そんな生活の1部を知ることができた。きっと、この本には書ききれないほどの辛さがあったのではないか。しかし、その中でも愛する人の眼差しが精神を守ってくれていたという文面には少し救いがあった。人は絶望の中でもなんとか救いをみつけて生きていく、それが失われると心身ともに死に近づいていくものなのだろう。
終戦により開放されたあとの暮らしも興味深かった。もとの暮らし、考え方、性格に戻ることはもう出来ないレベルで尊厳を破壊された人が多いのだろうなと思う。二度とこのようなことは繰り返してはいけないなと感じた

0
2026年03月03日

Posted by ブクログ

生々しい描写に何度も本を閉じたくなった。けれど読み終えて、この本で作者が本当に伝えたかったことは、自身が体験した熾烈な出来事ではなく、どれほどひどい状況でも耐えうる心の在り方なのだと気づいた。

私たちが生きる意味を問いかけるのではなく、人生のほうが私たちに問いを投げかけてくる。苦しみも、生も死もすべては運命であり、その中で自分を待ってくれる存在を意識することが生きる力になる。

人生に絶望しかけたとき、きっと思い出したい一冊だと思う。



0
2026年03月03日

Posted by ブクログ

戦争の恐ろしさ・人間の恐ろしさがひしひしと伝わってきた。過酷な想像も絶する日常においての人間の心理的・身体的状況や変化を文面で想像するだけでも異常な状況で生きていたなんて惨すぎると思った。
その中での人間のあり方心の持ち方を読めて今の私たちは本当にすごくありがたいと思う。
生きる意味を教えてくれる素晴らしい一冊だ。
人生において生きるとは何かという漠然とした問いではなく、今現在の苦悩や問題や問いに向き合って答えを出して進んでいくのが生きると言うことなんだと本当に思えた。コペルニクス的転回という言葉の意味を知れて、自分の中に生かせることが出来て嬉しい。
後世に読み継がれる必要のある一冊だと本当に思った。

0
2026年03月01日

Posted by ブクログ

著者フランクルは、ウィーン生まれのユダヤ人で、大学時代にアドラー、フロイトに師事した精神医学者。著者自身の強制収容所生活を通して、被収容者の精神変容について、精神医学の見地から考察、解説している。
壮絶な体験をしているはずなのに、とても静かなトーンで淡々と書かれている。別の著者が書いた「アウシュビッツは終わらない、これが人間か」を読んでアウシュビッツの強制収容所生活について前知識があったので、過酷な体験の詳細について最小限に抑えられているのが対照的だと感じた。
壮絶な体験自体ではなく、その体験が人間の内面にどのような影響を与えたのかに焦点を当て、精神医学の観点から静かに語っているのが印象的だった。「人間とは」「生きる意味とは何か」について、深く考えさせられる。

心に残った著者の言葉:
極限状態でも人間として踏みとどまり、尊厳を守る人間になるかは自分自身が決めること。
苦悩と死があってこそ、人間という存在ははじめて完全なものになる。

0
2026年02月28日

Posted by ブクログ

この本と20代のうちに出会えてよかったと
心から思いました。

フランクルが経験した強制収容所での生活、
その悲惨さはテレビのドキュメンタリーや
たまに流れてくるYouTubeで見聞きしたことは
ありましたが、もっとリアルな、
人間らしい生活、考え、他者との関わりに触れた話は他にないのではと思います

そして、心理学者のフランクルだからこそ、
自身の感情、他者の感情をまっすぐに伝え、
我々読者の胸を打ってくれたと思っています。

この話はユダヤ人の強制収容所が前提にあるものの、今を平和にのほほんと生きる私に、生きるとは何かをダイレクトに問う(もしくは人生にどう問われているのかを考える)作品でした。
この問いの答えを書くとすると、筆者の言葉を
自分なりに置き換えたものですが、
「生きることは、運命に従いながらも、自分が生かされている理由を自分なりにもがき、見つけ、すべてのことを意味あることとすること。」です。

きっとこの先辛いことや苦労することもありますが、それさえも意味のあることと思い、
強く、優しく、しなやかに生きたい。

そう強く思いました。

0
2026年02月23日

Posted by ブクログ

 想像を絶する状況に置かれてもなお、人間の尊厳を失わない人がいる。生きる希望を失わないでいられる強い意志の大切さを学ぶことができました。
 まだ更に深く読んで行きたいと強く思いました。

0
2026年02月21日

Posted by ブクログ

アウシュビッツ収容所での話があまりにも残酷で何度も読む手が止まりました。
尊厳が完全に失われ毎日沢山の人達が死んでいき自分がいつ死ぬかも分からないという状態は絶望でしかないなと思いました。あまりにも理不尽に人が死んでいくなかで人生は運命によって変えられないものなのかなと思いました。またそれと同時に運命は変えられないものでもその時々で自分がどのように考えるかということが大切なのだなと思いました。どんな絶望的な状態でもその状態は無意味ではなくて意味があり死ぬことにすら意味がある。どんな状況でも神様や仕事、愛している存在、愛してくれる存在に対して責任を持って未来の希望を失わず生きていきたいです。
戦争中にはナチスだけがひどいことをしていたのではなく日本も色んな国の人達にひどいことをしていたのだろうと考えると日本人として色んな角度から戦争中の話を知っていかなければならないと思いました。
平和というのは今までの先人が命がけで得てきたとても不安定なものだとわかりました

0
2026年02月21日

Posted by ブクログ

言葉にならない。
こんな悲劇があったにも関わらず、なんで戦争はなくならないんだろうか、と本当に悲しくなった。

今、命を脅かされることなく生きれていること、全てに感謝の気持ちが沸いた。
当たり前じゃないんだと心に沁みた。

折に触れて読み返すべき、大切な本になった。

0
2026年02月19日

Posted by ブクログ

読み終わって最初に思ったのは、どうしてこんなに凄惨な体験をされているのに、
こんなにも柔らかくて流れるような思考と文章で溢れているのだろう、と思った。

強制収容所と聞くと、冷たくて硬い、非人道的で、救いようの無い辛さばかりが頭に浮かぶ。

しかし極限とも呼べる中に立たされても、その中に人間の善意や温かさを見出す。
そんなフラットな考え方は、私の中のどこにあるのだろうと思った。


「人は、この世にもはやなにも残されていなくても、心の奥底で愛する人の面影に思いをこらせば、ほんのいっときにせよ至福の境地になれるということを、わたしは理解したのだ。」

0
2026年02月18日

Posted by ブクログ

数え切れないほどの夢の中で願いつづけた、まさにそのとおりだ……しかし、ドアを開けてくれるはずの人は開けてくれない。その人は、もう二度とドアを開けない……。

0
2026年02月15日

Posted by ブクログ

まず、収容所の恐ろしさに戦慄した。
そんな狭い地獄では度重なる小さな絶望こそが、
彼らをより大きく苦しめたのだろう。

序盤でドストエフスキーの
「人間はなにごとにも慣れる存在だ」という言葉が
引用されており、そんな過酷な状態にも
慣れてしまえる人間の強靭さを、
私は途方もなく残酷だと感じた。
それは彼らの身を守ったのかもしれないが。

そんな苦しい日々の中で、苦悩を守り、
苦しみ尽くすこと。
生きることから与えられる意味ではなく、
「生きることが自分に何を期待しているのか」
を考えること。
未来に自身のかけがえのなさを見出すこと。
果たして自分にはそれが極限状態で出来るだろうか。
否、出来ない。我が身のかわいさゆえ、
早々に考えることを放棄し、生きることから、
苦しみ続けることから降りてしまうだろう。

「逆境でこそ人間は成長する」という言葉は、
このようなことが出来る人間にのみ
適応されるものなのかもしれない。
人間としての尊厳をすべて踏みにじられても、
人間としての最後の自由は奪えない。
過去は、精神は、すでに存在しているものだからだ。
この言葉には大きく励まされた。

最終章では、解放後の心情が綴られている。
私はこの章に強い感銘を受けた。
自分が体験した苦痛を帳消しに出来るほどの幸福が
手に入るわけではないこと。
自分に起こった理不尽への怒りを向ける相手が、
不特定多数になってしまうこと。

私の苦悩は彼らに比べればあまりに小さなものだが、
この感覚に苛まれたことは何度もあるし、
今でもそれに絶望する瞬間が訪れる。
「苦悩や犠牲を癒すのは幸せではない」
この言葉を、私は金輪際忘れることが出来ないだろう。

では、何が癒すのか、という話ではない。
ただ、それが享受される幸せではない
ということだけは確かなのだと思う。
私も、はやくそこに辿り着きたい。

多くの学びのある一冊だった。
人類の課題図書。

0
2026年01月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

休職から復職した今のタイミングで読めて良かった本。
もともと読もうと思ったきっかけは瀬戸内国際芸術祭2019で出会った山下麻衣+小林直人「世界はどうしてこんなに美しいんだ」という作品だった。
大好きな瀬戸芸の作品を通じて、このような文学作品に出会えて良かったと思う。

アウシュヴィッツという極限の中で、フランクルが1人の心理学者として自分を含めた人々をある意味淡々と率直に描写しているのがとても印象的だった。
「アウシュヴィッツ」と聞くとどこか、遠い場所で、私たちと関係ないことのように思えるけど、アウシュヴィッツにいた人々達は私たちと何も変わらない一人の人間なのだと、読んでいて改めて感じたし、だからこそフランクルが綴る言葉は私たちの胸にずっと入ってくるのだと思う。

どれだけつらい環境であっても、私たちはどのような態度をとるのかを選ぶ権利はあるし、世界の美しさに感動することだってできる。
平時にそれを知っても「そんなことか」と思ってしまうかもしれないが、絶望の淵に立った時、世界が白黒に見えたとき、フランクルが証明してくれたこの事実は私たちにとってかけがえのない希望になると思う。

0
2026年02月16日

A

購入済み

「苦しむことはなにかをなしとげること」
はたして自分がその境遇になったときに
そのように境地に達することはできるのだろうか。
解放されずに殺されてしまった人々は、どう思うだろうか。
結論を出せるような問題ではないが
自分にはない視点を得られた。

0
2024年04月10日

購入済み

興味深い

あらすじと名言を聞いただけで読みたいと感じ、購入しました。固い表現ばかりに見えますが内容がとても興味深く、何周も読みたいと思いました。

#切ない #深い #タメになる

0
2023年12月01日

購入済み

名著

著者の実際の体験から得られた言葉には計り知れないほどの説得力があった。凄惨な場面についての表現も多く含むため読むのが辛くなることもあるが、読了して多くのことが学べたと思う。現代に生きるすべての人に読んでほしい一冊。

#感動する #深い #タメになる

0
2022年05月31日

購入済み

人生に悩む人は読むべし

前半は、悲惨、無残、過酷、残酷、どんな形容詞でも足りないほどの強制収容所の実態が、抑えたトーンで描かれたルポルタージュです。

後半は、そんな環境下で作者が見いだした、生きるとはどういうことか、生きることの価値は何なのか、ということが、圧倒的な説得力で伝えられています。
人生で辛いことがあって、何のために私は生きているんだろう、とか、私はどう生きればいいんだろう、とか、悩んでいる人(私がそうでした)に、ひとつの回答を提示してくれます。

旧版は読んだことありませんが、新版は読みやすく、訳も問題ありません。

一点だけ。タイトルは、新訳の訳者は、旧訳への敬意をこめて、元のタイトルを残した、と述べていますが、若干違和感を感じました。前半の収容所ルポにはフィットするタイトルですが、後半の人生論にはちょっとそぐわない気がします。新しいタイトルをつけても良かった気がしますが、あまりに有名なタイトルなので、そのまま残したのでしょう。

0
2017年02月27日

Posted by ブクログ

誰もが一度は読んだ方がいい本のような
想像を絶する世界だった
いかに今の自分達が幸せに生きているか考えさせられた
極限状態と慣れ、人は良い意味でも悪い意味でも順応していく生き物なのだね

0
2026年03月17日

Posted by ブクログ

宗教系の本を読んだことがなかったので新鮮で面白かった!事実ベースじゃなくて心理学的な側面から書かれているから、目を覆いたくなるようなエピソードも興味深く読むことができてよかった。理解できない部分も多かったからもう一度ゆっくり読み直したい。
前にSNSでこの本には「ひとは極限状態でも優しさを持ち合わせている」みたいな文章があると見かけたけれど、見つけられなかった、、、何ページかご存知の方いたら教えてください

0
2026年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いつかは読まなければ、と思いつつ、怖くて手が出なかった本をついに。けど、構えるほど怖い描写はなかった。
まず心理学者とはいえ、極限の状況下で、周りや自分の状況や心理を冷静にとらえる観察眼がすごい。ナチス収容所下の想像もつかない状況や心境に圧倒されるのみだけど、とにかく経験したくないし経験させたくない、と思う。戦争がない世界になってほしい。

0
2026年03月09日

Posted by ブクログ


そこに唯一残された、生きることを意味あるものにする可能性は、自分のありようががんじがらめに制限されるなかでどのような覚悟をするかという、まさにその一点にかかっていた。p112

2026.03.05-42冊目

0
2026年03月05日

Posted by ブクログ



・我々は人生の意味を問うているのではなく、人生のほうに問われているのだ、という主張が印象に残った。これは実存主義そのものといえるのではないだろうか。我々が問うということは、つまり外部に、人生に、万人共通の答えがあるという希望の表れであろう。しかし、答えを求められているのは我々のほうなのだ。人生の意味とはなにか?という問いには元々答えはない。だが我々が自ら、その問いに応えることは出来る。それは万人共通のものでもなければ不変的で揺るぎないものでもない。その時々に、我々が人生に向かって応えていく意志が必要なのではないか。


・アウシュビッツでの強制労働に晒された極限状態のなかで営まれる精神状態、出来事を、当事者でありながらも一歩引いた距離感で描写されているような印象を受ける文体だった。だからこそ余計に、残酷さ、過酷さを追体験させられるような迫力があった。


・「人生は歯医者の椅子に座っているようなものだ。さあこれからが本番だ、と思っている内に終わってしまう」日常生活においては、身近でよく聞く言説だと思う。しかし、アウシュビッツでの過酷な生活のなかでさえ、今が本番であるという現実に向き合わなければならないということ、それをすることで人間らしさを保つことが出来た被収容者もいたということが衝撃的だった。どんな状況になっても、「そこでどう振る舞うか」 という自由だけは奪えないという本書でも特に有名な一節が、より説得力を増す記述だった。

0
2026年03月02日

Posted by ブクログ

訳者は高校生で読んで感銘を受けたとのことだったが、私はもう少し大人になった今読んで良かったなと思った。高校生のときはもっと楽観的だったので、今とは感じ方が違ったと思う。

理由の一つとして、少し前に入院したときに、自分の行動に決定権がないのがひどくストレスだった(ご飯を好きなように決められない、コンビニに行く時間が制限されているなど)。そのとき、私は自分のことは自分に決定権があるように生きたいと思ったのだった。
読み進めていて、「人間とはなにかをつねに決定する存在だ」という言葉が出てきたとき、入院生活で感じたことと同じだと思った。

また、社会人となった今だからこそ、自分の人生に愛や仕事(jobではなくworkだと思う)を見出す理由も共感できた。

全然話が変わるが、私がこの本を知ったのは小説「神様のカルテ」がきっかけだった。
この本を読んでいて、スピノザが出てきたとき少し面白かった。……「神様のカルテ」の作者が、「スピノザの診察室」という本を出しているので。

0
2026年02月28日

Posted by ブクログ

すごいな。
思っていたより短めでまとまった文章だけど
その中に込められたエネルギーは想像を絶する。

話として、歴史としてしか知らなかった強制収容所の内側。
本や映画で度々話題にあげられるその中にいた人間が感じるリアルな精神状態とリアルな生活
それが生々しく描かれている。

著者が心理学的な側面から冷静に
監視者、カポー、被収容者を同じ人間として
塊や団体としてではなく人間として
分析して理解しようとしたからこそこうやって価値のあるもになったのだろう。

実際に収容所で起こった出来事は、どれも現実的ではなく、あまりにも酷い。
でも結局のところその環境を作っているのが人間なのに変わりはない。

現実的ではないほどに極限で明らかに偏った酷さ
ではあるけれど、だからこそ人間の本質的な部分が垣間見えるのではないか。

慣れてしまうことや、何かに縋ること、夢を持つこと。様々な我々も普段の生活で感じたり、考えずに行ってることが色濃く表れるからこそ、こういったひとつの本として受け継がれているのではないかと感じた。


歴史を知ること、リアルを知ること、過去の人類の過ちを繰り返さない為だけではなく
人間とは何か、世界とは何かまで考えさせられ、感じさせられるからこんなにも興味が湧くのだろう。

0
2026年02月27日

Posted by ブクログ

私がどう生きるかではなく生きることが私たちに何を期待しているか。
あたえられた環境でどうふるまうか。
極限の中で生み出される重たくて強い哲学。

0
2026年02月23日

Posted by ブクログ

著者が精神科医のため、客観的に極限状態について詳しく書かれている。もう一度読むのは苦しいが人生を思い返すときに読みたいし、他の人にも一回は読んでほしい。人生について深く考えさせられる本だった。

0
2026年02月20日

Posted by ブクログ

収容所の話で、読む前の印象は重そう、暗そうだったけど、書いてる人がすごくポジティブに思えて、書き口もさらさらしてて、意外とサッと読めたし、読後もあっさりしてた。生き方について書いてあった。人生に問われる生き方。自分より過酷な人たちが向き合いながら生きていたことが書いてあった。実践は難しいかなと今は正直思うけど、頭の片隅に残るようなインパクトがあった。

0
2026年02月15日

Posted by ブクログ

 極限状態における人間の心理を精神科医(心理学者?)かつ当事者の立場から説明している。ただそれは、人間はこんなに残酷にもなれるとか、異常な環境では異常になるのが正常、と諦めて終わるものではなく、その状況においてさえ、人間らしくあることを選択することもできた、という話につながっていった。
 私は、うわあ、厳しいと思ってしまった。どんな苦悩も、言い訳にしてはならず、苦悩こそ生きる意味なのだと。厳しいから聞かなかったことにする、無視する、ましてや「意地悪や」と非難したいわけではなく、今の私はこれを厳しいなあと感じたということを覚えておきたいから書いておく。
 未来のことを考え、自分を待っているものを考えることができれば、どんな生をも意味あるものと捉えてどのようにでも生きていけるという。それはわかる。ただそれを比較的すんなりとできるかどうかは、その苦悩状態に陥る前の生き方がどういうものであったかに、かかっているのではないかな。本書の、解放後の心理状態について述べた箇所でも、未熟な人の場合、自分がこれまで受けた苦労と引換に多少の横暴は許されると思ってしまう人の例を挙げ、こういうケースを正しい方向に導くのはかなり難しいと言われていた。
 極限状態になってしまうと、個々人の人間性が容赦なくむき出しになるよという話で、その人間性とは、常日頃、いつでも、今も、私そのものが体現しているもので、そこに平時も有事もない。だからこれは、特殊な状況の体験記ではあるが、普遍的な話でもあった、とも感じる。

0
2026年02月13日

Posted by ブクログ

長いこと積読になっていた一冊。アウシュヴィッツでの出来事を心理学的観点から語られる本書は、非常に読みにくかった。

人間の偉大と悲惨をあますところなく描いた作品で、600万を超える読者に読み継がれ、現代に至っている本書。強制収容所での出来事を心理学の面から語り、目に見える悲惨さの奥にある悲惨さを全身で感じることができます。

もうとにかくページが進みませんでした。
心理学の面から語られているとはいえ、想像することすらおぞましい現実に目を背けつつ、1ページ、また1ページと読んでいきました。
収容者が解放された時の反応、その後の日常に関しては、特に印象的で、人間の単純さと複雑さを同時に感じるなんとも変な感情になりました。

0
2026年03月07日

「学術・語学」ランキング