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会話で相手と交替するまで平均0.2秒。この一瞬にどんな高度な駆け引きや奇跡が起きているのか――言語学の歴史を大づかみに振り返りつつ、「食べログ」レビューからお笑いに日銀総裁の会見、人気漫画まで俎上に載せ、日常の言語学をわかりやすく伝える、待望の書き下ろし。なぜうまく話せないのか。悩んでしまうあなたの必読書!
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Posted by ブクログ
言語学という宝石箱をひっくり返したような、キラキラした本です。 あるいは、言語学全体を走り抜ける観光バスに乗った読者に、著者が添乗員役として見どころの解説を次々にしてくれます。そんなバスツアーでありながら単なる羅列にならないストーリーテリングの技が素敵です。軽妙でいながら大事なことは正確に語る語り口...続きを読むが良く、一気に読めてしまいます。 とはいえ、参考文献も含め何度も味わえる奥の深い本でもあります。 言葉や学問に関心のある人全てにおすすめできる本です。
良い意味で、語彙も構成も中学生レベル。読みやすくどんどん読み進められる。 なぜZOOM飲み会が自分に刺さらなかったのか、腑に落ちた。
自称言語オタクの水野さんの本。 ご本人はあとがきで「テーマがでかすぎて行儀の悪い本」とおっしゃってるけど、こういう本こそ「このジャンル面白いかも」と思わせる力があるのよね。 特に印象に残ったのはこのあたり。 ■ヒトは200ミリ秒=0.2秒でターンテイキングしている ターン=話者が交替するまでの...続きを読む発話 ターンテイキング=話者の交替 ■「はい」より「いいえ」のほうが沈黙が長い はい 平均150ミリ秒 いいえ 平均650ミリ秒語オタクの水野さんの本。 ご本人はあとがきで「テーマがでかすぎて行儀の悪い本」とおっしゃってるけど、こういう本こそ「このジャンル面白いかも」と思わせる力があるのよね。 ■ヒトは200ミリ秒=0.2秒でターンテイキングしている ターン=話者が交替するまでの発話 ターンテイキング=話者の交替 ■「はい」より「いいえ」のほうが沈黙が長い はい 平均35ミリ秒 いいえ 平均60ミリ秒 zoomの音声送信にかかるラグは約30~70ミリ秒 コミュニケーションは本来、たった0.1秒の差で大きな違いを生むもの。だからリモート飲み会は定着しなかったのではないか。 ■フィラー=あのー、そのーこう、えーっと ・フィラーの役割のひとつは発話のターンの保持 ・フィラーは洗濯機のノイズと同じ →「適切な伝え方の模索」という作業に伴って出るノイズ ■吃音が出やすい言葉と出にくい言葉がある。吃音を回避するためにカタカナ語を使っているケースもあるかも、という考え方 さらに細かく見ていったときの、研究的な話も面白かった。 ・「あのー」と「えーと」の違いや、「うーん」と「えーと」の違い ・言葉とジェスチャーどっちが先か など。 こうやって言語学者は言葉を紐解いていくのかと思うと、言葉に対する新しい興味がわいてくる。 引用文献の中では『自閉症は津軽弁を話さない』松本敏治著を読んでみたくなった。 ーーーーーーーーーーーーーーー その他、面白かったメモ ーーーーーーーーーーーーーーー ・言葉は実際に使われるときには、事実そのものを伝えることってめっちゃ少ないよね byジョン・オースティン ・言語行為論 発話は言葉を通じた働きかけ ・協調の原理 byグライス 量の公理、質の公理、関連性の公理、様態の公理p32 ・関連性理論 byスペルペル、ウィルソン 聞き手は「話し手の伝えたいことを復元する」のではなく「関連性の高い解釈を見つけるまで推論」している。 誤解を招いたときは「相手が正しく解読できなかった」のではなく「相手が適切な解釈にたどり着くためのいいヒントを与えられなかった」と考えるようにしているby水野さん
推しが単著発売したと聞きまして。 「ゆる言語学ラジオ」は結構初期からお世話になっているし、自分が30歳超えてから人文系書籍への道を歩みだすきっかけとなったターニングポイント的な番組。 いつもの軽妙な語り口を要素を残しながら、水野氏の普段は見せない言語学に対する情熱をひしひしと感じた。人文学への期待...続きを読むと信頼。私もそうあってほしいという願望込みで激しく同意です。 書籍としては言語学各論への導入としての役割を担っている。気になる人は(自分は語用論の理解を深めたい)巻末の参考文献へと進んでみよう。もしくは、彼のラジオを聴いてほしい。相方との掛け合いは度肝抜かれますよ、学問をこうやって楽しんでいいんだと蒙が啓かれます。
ゆる言語学ラジオで取り上げたトピックを程よく取り入れてその他も含めてよくまとめられていると思った。いろんな研究者の成果を一般向けにまとめるのは難しいし、言語学分野では大変珍しいと思う。 ときどき入る小ネタが中途半端で話の流れを悪くしている所があった。コラムなどにして別枠にしたらよみやすかったかも。
空気や太陽みたいに、不変的で身近すぎて当たり前なものだと思っていた「言語」をここまで学術的に掘り下げられていることに感動しました。それにも関わらず、難しくて読みにくいという感覚が全くなくて素晴らしかった。
とても興味深い内容でした。普段から、会話や思考伝達においての不完全さに興味があって考えていたので、それのヒントにもなるとてもいい本でした。言葉の面白さを実感させてくれます。
2時間ちょいで読破。読みやすかったし面白かった。 確かに会話って秒で多数の決断とか取捨選択して成り立ってる高度なものやのに、みんなできるんすごいな。 元々人の話し方とか注意して見る方やけど、今後より気になるようになりそうやと思った。 割とみんな読んだ方がいいかも。人に勧めたい。
面白い!! タイトルから想起されるよりもずっと密度の濃い内容と結論。 人間は会話の間の0.2秒の間になんて沢山の情報処理をしているんだろうって感銘を覚える。 言語学の研究者ではない一介の言語オタクならではの視点があり、一般人にも面白いポイントを教えてくれる。 個人的にもためになった。 自分は一対...続きを読む一ならまだしも多人数だと会話に割って入るのがとても苦手なのだけど、サインをちゃんと読んでなかったのかなとか、私が話しますよってサインを出してなかったのかな、と気づきがあった。
ゆる言語学ラジオを聴いていなくても面白い! 著者は、ゆる言語学ラジオのパーソナリティ。本書では、ゆる言語学ラジオで聞いたことあるな、という話題も少し含むが、改めて文章で読むと水野さん独特の感性が光って面白い。 一冊を通して、語用論、統語論、意味論、音声学などの知識を引用しながら、ひとつの構文につ...続きを読むいて脳内処理と発話の産出を言語学的に考察している。 参考文献も細かく付されているし、巻末では知識をもっと深めたい人のための書籍も紹介されている。 すでに読んだものがあれば、本書での内容もこの書籍のここのことだな、と理解できるので、なお面白い。 ちょくちょく出てくる水野エッセンスも笑える。 言語学って、専門家じゃなくても興味もっていいんだ! そんなふうに思える一冊。
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