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会話で相手と交替するまで平均0.2秒。この一瞬にどんな高度な駆け引きや奇跡が起きているのか――言語学の歴史を大づかみに振り返りつつ、「食べログ」レビューからお笑いに日銀総裁の会見、人気漫画まで俎上に載せ、日常の言語学をわかりやすく伝える、待望の書き下ろし。なぜうまく話せないのか。悩んでしまうあなたの必読書!
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Posted by ブクログ
ずっと気になっててやっと手に取れた.最後まで面白く読めた.次に読みたい本や調べたいことがいくつか出てきたので,会話分析を知るときのとっかかりとしても良さそう. こういう会話分析って実際のコミュニケーションUIに反映されてたりするんだろうか?非言語コミュニケーションって実は相当難しいことなのでは?そこ...続きを読むにどうAIやらなにやらが介入できるだろうか..そんなことを考えながら読み進めていた. いつもYouTube見てるので,その辺のまとまった話が一挙に読めて良かった 「手話は音声言語の手の形に置き換えたものではない」と明記されていたのも好印象だった.言語として音声言語だけじゃなくて手話言語についても少し触れられていた. どうでもいいけど,「行う」が正しいと思ってたんだけど,この本では一貫して何箇所かで「行なう」の表記をしていて,調べてみるとどうやらどっちも正しいということを知った.
会話に対する前提が覆る本 知識の多さは解釈の多さ、謙虚さ寛大さにも繋がると改めて考えさせられた 現代は言語化するスピードが早いほど頭が良い、仕事ができるとされがちで、まさにそこに自分の弱さがあると信じて疑わなかったけど、その視点だけで一概に地頭が良くないなどと評価すること自体視野が狭い 考えたこと...続きを読むもない知識に出会えることが本を読む醍醐味 食わず嫌いせず、偏りすぎず、色んな分野に触れてアップデートしていきたい
いやあ、きれいな文章だなあ。というのが、この本を読みながらの最初の感想だ。 美しい形容詞に彩られているというのではない。私はそういう文章をきれいと思わない。 本書を読んでいくと、言葉の次に来るべき言葉が期待通りに来る。用語が正確で、不必要な重複もなし。主語、述語の噛み合わせや助詞、助動詞の使い方など...続きを読むで違和感がない。いらつきを感じずにスラスラスラスラと超高速で読み進められる。段落内の文や語の並びもいいのだろう。 本書には、こんな記述がある。 「コミュニケーションが上手な人とは、相手が正確な解釈を迷いなく導けるような、上手なヒントを与えられる人ということだ」 著者は文章に対して年少の頃から慣れ親しんでいて、さらに職業的にも鍛えられてきた人だった。「まえがき」にそれがさりげなく書かれてあって、なるほどなと思いながら読んだ。 さて本書は、人が「会話」をする能力について書いたものだ。言語学者の研究によると、会話での話者の交替には平均してわずか0・2秒しかかかっていないのだという。私自身の言葉を挟みながら説明すると、会話とは次のような複雑な行為だ。 人は「情報の有益さ」を得ようとして相手の話を聞く。すでに自前の世界観がある中で、ずっと推論を続ける。言葉の並びだけではなく、話の間や身振りなども受信する。払った注意力に比べて割りに合う情報を得られたら、そこで解釈を止める。並行して、自前の世界観を修正して自分が返答する内容も考えている。相手の話が終わるタイミングも注意深く見守る。それが会話での瞬時の話者交替を可能にさせている。 著者は、コミュニケーションのこうした特徴をよくつかんでいるからこそ、文字のみの文章でも情報を上手く伝えられるのだろう。読者への言葉の置き方が巧みなのだ。今の生成AIは、すでにうまい説明文を書くけれど、こういう人の文章術を取り込んで、さらに作文力を磨いていくのだろう。 ASDの話も興味深かった。共感を汲み取らない言葉の受け取り方は、一つの論理体系で理解しようとする学問的態度とも、どこか通じる。人間の複雑な意思疎通を、今の理系学問は解明できるだろうか。本書が人文学の不要論に対する異論に言及している部分で、そんな思いにもとらわれた。 余談だが、読後、なんだか佐藤多佳子作『しゃべれども しゃべれども』を再読したくなった。
かなり面白かった。素人が勉強することの意義を感じる一冊だった。 わかりやすい大きな問いの設定はそれだけで夢があるなと思う。読みやすさと分かりやすさが考えられており、よかった。 最後に出てる本も何冊か読もうかな〜
言語学のオリエンテーションのような本。 日常の些細な疑問から、たくさん思考し調べることができることも言語学の魅力。 語用論を入り口としてキャッチーなテーマとともに会話の構造を考察していた。 参考文献も読んでみたくなる、言語学の沼に引きずり込まれる1冊。
我々が普段している会話が複雑なプロセスを踏んでいるだけでなく、200ミリ秒という短い時間の中で行われている事実に驚愕した。
まえがきからすごい好きでした。本編は語用論や生成文法など難しい部分もあったがわからない読者に寄り添いながら構成されていたので楽しめた。 200ミリ秒の刹那で繰り広げられる世界を知り、これから人と会話するのが楽しくなりそうな気がしてます。ちょこちょこある自虐ネタがめっちゃ面白かった!笑いました
考えるきっかけを与えてくれる本でした。 例えば、フィラー(発話の中で出てくる、「うーん」「えーと」等)の役割や影響等について、「流暢に話せない場合の無駄なもの」ではなく、そこにも多分な情報が含まれているし、フィラーにより相手への返答に要する時間をひとまず短くすることで、沈黙の時間が減少して相手の不...続きを読む安に繋がりにくくなる(一部、勝手な解釈が入っているかもしれません)。 あとは、流暢性バイアスなる言葉も始めて知りましたが、納得の連続でした。 詐欺師は常に応用している話術なのかなぁと考えました。 言語学に類されるジャンルの本かは解りかねますが、私達が普段の生活で当然のように行っている会話とその構造について、興味を引き立ててくれる素敵な1冊でした!
ある程度専門的な内容が出てくるものの、ほとんど止まることなく読み続けることができ、相当根気強く推敲されたであろうことが容易に伺える。 こういった読み物は小説とのようなストーリーを対面するものとは異なり、読み続つづけるには著者への信頼感がとにかく重要だと感じる。それは、言葉遣いや言葉の定義だったり、章...続きを読むの構成やその抜け漏れのなさだったり、上手な脱線の仕方だったり、要するに「ノイズの多さ・少なさ」により著者への信頼が積み重なったリ、失われたりする感覚があるが、とにかくこの本はノイズが少ない。それが元々面白いテーマではあるがやや専門的である内容を補助するためのサイドストーリーをすんなり読ませてくれることで、最後まで楽しく読める。 とはいえ、かなり入門であり、ある程度言語学に興味がある方にとっては、とても当たり前のことが書かれているので、そう思って読んだ方が良い。
会話で相手に返事するまでの時間は平均“200ミリ秒(0.2秒)”。このデータを見たときに、私たちは日常のなかで無意識にだいぶ高度なことをやっているんだなあと驚かされた。テーマが難しそうだな?と読む前は少し身構えたけど語り口が柔らかくて読みやすく、内容も面白かった。 特に印象的だったのは、会話を支える...続きを読む「ノイズ」の役割。普段、相手の「あのー」「えっと」の多さや、過剰なジェスチャーについイライラしてしまうことがあるけれど、そうした間や動き「ノイズっぽいもの」こそが会話を円滑に成立させているのだと納得。
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水野太貴
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