あらすじ
会話で相手と交替するまで平均0.2秒。この一瞬にどんな高度な駆け引きや奇跡が起きているのか――言語学の歴史を大づかみに振り返りつつ、「食べログ」レビューからお笑いに日銀総裁の会見、人気漫画まで俎上に載せ、日常の言語学をわかりやすく伝える、待望の書き下ろし。なぜうまく話せないのか。悩んでしまうあなたの必読書!
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Posted by ブクログ
◼️ Q.(問い)
人はなぜたった0.2秒でターンテイキングできるのか?
◼️ A.(答え)
意味理解と発話の産出を並列・超高速で行っているから(が、なぜできるのかはよく分からない)
◼️ What(どういう意味?)
- 人はさまざまな情報をもとに言葉の意味を理解して会話する
- 単語の意味だけでなく、文脈や身振り、フィラーも解釈している
- なぜか自然にできているが、それは当たり前のことではない
◼️ Why(なぜこうまとめた?)
- 言葉を発したり解釈したりする能力には個人差がある
- 使用言語や文化、話者の特性など、多くの要因に左右される
- 自分ができることを当たり前と思わず相対化してみることが大事
◼️ How(何を実践する?)
- 『ゆる言語学ラジオ』は今後も聴き続けたい
- 話が伝わらない時は相手をよく観察する(どこにギャップがある?)
- 相手が理解するのに必要十分な情報を提供できているか振り返る
◼️ Keywords
- 生成文法:自然な文章を作り出すためのルール集(例. 樹形図)
- 言語行為論:言葉を外界への働きかけと捉える考え方
- 人は言葉の意味を「対応する現実の比喩」で捉えている
- 協調の原理(グライス):量, 質, 関係性, 様態 の公理
→ 必要十分な情報, 正しい情報, 関連する情報, 順序立った言い方
→ 公理に反する表現には何らかの意図が込められている
- 発話の終了前にはサインがある(例. 声の大きさ、視線、身振り)
→ オンライン会話ではこれらが感じ取りにくいので被りやすい
- フィラーや身振りには言語化を促進する役割もある(相互配慮)
- 人は妥当な解釈ができた段階で発話解釈を止める(コスパ重視)
→ 生成AIも本質的には同じ?(妥当な解釈ができたら応答を生成する)
→ 相手が正確に解釈できるようにヒントを与えるのが発話者の役割
- 会話のスピードや話し方はその人の特性に依る(違って当たり前)
- 自分の言語化力や発話力は当たり前ではないと心得る
Posted by ブクログ
著者のいうこの本の歪さというのはよくわからんかった。なぜなら私は体系的な知識を持ってないからね。
ただ、我々が特に意識することもなく行っている会話を分解してみると結構複雑なことを高速でやっているというのは非常に面白く感じた。
自分自身や、自分の属している社会を客観的に見られる機会を得るという意味でこういった人文系の本は価値があるし、その価値は体系的であることとはあんまり関わらんと思うんだよね。
Posted by ブクログ
小学生ぶりに読書にハマったので
登録一本めは推しの本を。
ラジオ内でも言っていたがわかりやすい、読みやすい
言語学について最近興味を持つようになった自分には、これをきっかけに他の本を深掘りしたくなった
全国の中でのコミュニケーションの仕方の違い
猫のことを正しく伝えることはできるか?
イギリスのデレク・ベントリー事件
めちゃくちゃ面白かったなあ
何回か読むことになりそう
Posted by ブクログ
ラジオでいつも話題になっていた本、やっと読めた。感想としてはジェーンスーさんの本と同じく、喋りが上手な人の本(喋りをそのまま本にしたエッセーや本書など)は、喋りで聞いた方がわかりやすいかもと思ってしまうが、ある意味水野さんそのものの内容と語り口が再現されているともいえる(たぶんオーディオブックに向いているのでは!?)。
この本のために社交を捨てた話とか、上手に自分がしゃべることで傷つけてきた相手もいるのではと己を振り返るようになったという話をラジオで聞いていたので、そういう人間味あふれる部分が面白かった。正直、言語学的な要素の部分は何度か読み直さないと難しいが、でも入門書の入門として優しく例を多用して説明してくれていて、ラジオの副読書として最高かもしれない。
Posted by ブクログ
会話では、一人の話者が話し終えてから、次の話者が話し始めるまでの間隔は平均してわずか0.2秒しかないらしい。この0.2秒のターンテイキングの「間」にいかに高度な駆け引きが起こっているのか、という謎をリサーチ・分解した本。
たとえば、以下のような具体例を通して、会話のわずか0.2秒の間に私たちの脳が無意識のうちに行っている処理について考察されている。
・日本語が多義であるゆえに、その意味の取り違えで数十年来の友人である言語学者同士がすれ違ってしまった話
・脳はある語を聞くと、意味的に近い語や似た響きの語を活性化させる(パンジー→チンパンジー→ゴリラ)という話
・サッチャーが記者に話を遮られるのは、発話の終了のシグナルの認識が原因のすれ違い(「降下する声の高さの程度」と「降下に要する時間」)ではないかという話
・我々が会話の応答者の沈黙時間にどのような意味を見出すのか(たとえば、話し手は聞き手が頼み事を聞き入れる気持ちがどのくらいあるかを平均して600m秒を基準に判断している)という分析
・ASD児は方言を話さない傾向があるという話
・フィラーの「あのー」「えーと」は使える場面が異なり、「えーと」はつけられるのに、「あのー」をつけると不自然になる文脈が存在すること
「会話はシビアな音ゲー」という水野さんの結論はもともと同意できる感覚だったけれど、0.2秒の中でこれだけ複雑な認知の処理をしているのだと思うと、言語学の奥深さと面白さを実感する。
Posted by ブクログ
著者の人柄がほんとうに素晴らしいのよ。それがもう、一冊丸ごと通して満ち満ちていて、愛おしくてたまらん!
っていうのがファンとしての感想で、
真剣に会話の0.2秒で行われていることをこういうふうに捉えたら、なんか緊張して話すの怖くなる、笑顔がひきつっちゃうなぁというのが率直な感想、
でも、これまでの人生で失敗してきたコミュニケーション(とくに就活)を、そっと包み込むように肯定してくれたところが最高だった、というのが読後感。
分かりやすく、学術的な空気を吸えるところもよかった!
Posted by ブクログ
ずっと気になっててやっと手に取れた.最後まで面白く読めた.次に読みたい本や調べたいことがいくつか出てきたので,会話分析を知るときのとっかかりとしても良さそう.
こういう会話分析って実際のコミュニケーションUIに反映されてたりするんだろうか?非言語コミュニケーションって実は相当難しいことなのでは?そこにどうAIやらなにやらが介入できるだろうか..そんなことを考えながら読み進めていた.
いつもYouTube見てるので,その辺のまとまった話が一挙に読めて良かった
「手話は音声言語の手の形に置き換えたものではない」と明記されていたのも好印象だった.言語として音声言語だけじゃなくて手話言語についても少し触れられていた.
どうでもいいけど,「行う」が正しいと思ってたんだけど,この本では一貫して何箇所かで「行なう」の表記をしていて,調べてみるとどうやらどっちも正しいということを知った.
Posted by ブクログ
会話に対する前提が覆る本
知識の多さは解釈の多さ、謙虚さ寛大さにも繋がると改めて考えさせられた
現代は言語化するスピードが早いほど頭が良い、仕事ができるとされがちで、まさにそこに自分の弱さがあると信じて疑わなかったけど、その視点だけで一概に地頭が良くないなどと評価すること自体視野が狭い
考えたこともない知識に出会えることが本を読む醍醐味
食わず嫌いせず、偏りすぎず、色んな分野に触れてアップデートしていきたい
Posted by ブクログ
会話って相手の話を聞いてから自分が発言するまでのわずか0.2秒で無意識のうちに色んなこと処理してるんだよ、という本。
身近過ぎて逆に難しいような内容をわかりやすい例で紹介してくれるので読みやすい。
Posted by ブクログ
ゆる言語学ラジオの水野さんの著書。
会話の0.2秒を言語学する、と言うタイトル通り、各章で会話に必要な要素について理解を深めていく。
例え話で進んでいき読みやすく日本語の、そして言語の話を展開していく形式はわかりやすく読みやすかった。例えでアカギの話とかは水野さんがしたいだけでは?とおもったけど。
Posted by ブクログ
言語学のこと全然知らなかったことを知った。知らないことたくさんあって面白かった。無知の知〜。
私も親しい人に喋りすぎがちだから、言葉の暴力行使しがちかもしれない。
吃音や自閉症の特性を言語学から理解しようとするのも興味深かった。
言語学にせよ経済学にせよ、学問ってどんどん発展していくものなんだなぁ。その過程を少し知るだけで面白い。
Posted by ブクログ
膨大で難解な言語学のいろいろな分野のさわりをうまーく掬い取っている、のかな?
学識も学究的好奇心も皆無、といったタイプの私でも楽しくいろんな分野を横断的につまみ食いできる。「ゆる言語学ラジオ」のエッセンスを煮詰めて香りよくした、みたいな内容。
しゃべりばかりじゃなく、これだけ文章もうまいんだなあ、水野さん。年齢ほとんど変わらないのにこれだけの才能と人脈に囲まれて、それらをいかんなく発揮した、そんなふうに感じる。次の本もたのしみ。
Posted by ブクログ
会話の返答にかかる時間は、平均0.2秒。そのたった一瞬のなかで、わたしたちは相手の意図を読み取り、次の言葉を組み立て、タイミングまで計算している。
「間」や「フィラー(えーと、あのー)」にも、ちゃんと意味があった。それを知ったとき、日常会話がまったく違う景色に見えてきた。
学術的なのに読みやすく、気づいたらぐんぐん引き込まれていた。「ゆる言語学ラジオ」が好きな人はもちろん、コミュニケーションが苦手だと感じている人にも届いてほしい一冊。
Posted by ブクログ
自分は他人と比べて会話のテンポが遅いと思う。何を話してよいのか分からず沈黙となり、気まずい空間だけ残るということが多々あり、なぜ他の人はスムーズに会話が続けられるのだろうと疑問があり、この本を手に取った。話を聞いているとき脳内ではどんなことが繰り広げられているのかの説明があり、あ、自分はこれが詰まっているのだと分かった。
また、「えーと」や「うーん」といったフィラーについて、AIの要約を行うとこれらはノイズとして処理されるが、使われた背景をタグ付けすることで発言者の感情や会話の状況に意味付けすることもできそうだ。
Posted by ブクログ
後半から急激に面白くなる。
人は1秒以上の間があると答えにくいかなとか、邪推し始めるらしい。すごくわかる。
まとめは、研究者ならしなさそうな結論。
つまるところ、会話はすごく高度なので普通にできるのがすごい。普通にできるのが才能があるのだから、普通にできないのが普通であってもいい。ということ。
この本では人文系では、
「自分と出会いなおす」とあるけど、まさにそうだ。
人文学は人を特別視する。対象となる人は同じ文化、とは限らない。そうして自分と異なる他者を知ることで、自分の意識していなかった常識に気づける。
自分を他者として理解することで、改めて出会うことができる。
いい言語化ですね。
Posted by ブクログ
ある程度専門的な内容が出てくるものの、ほとんど止まることなく読み続けることができ、相当根気強く推敲されたであろうことが容易に伺える。
こういった読み物は小説のようなストーリーと対面するものとは異なり、読み続つづけるには著者への信頼感がとにかく重要だと感じる。それは、言葉遣いや言葉の定義だったり、章の構成やその抜け漏れのなさだったり、上手な脱線の仕方だったり、要するに「ノイズの多さ・少なさ」により著者への信頼が積み重なったリ、失われたりする感覚があるが、とにかくこの本はノイズが少ない。それが元々面白いテーマではあるがやや専門的である内容を補助するためのサイドストーリーをすんなり読ませてくれることで、最後まで楽しく読める。
とはいえ、かなり入門であり、ある程度言語学に興味がある方にとっては、とても当たり前のことが書かれているので、そう思って読んだ方が良い。
Posted by ブクログ
会話で相手に返事するまでの時間は平均“200ミリ秒(0.2秒)”。このデータを見たときに、私たちは日常のなかで無意識にだいぶ高度なことをやっているんだなあと驚かされた。テーマが難しそうだな?と読む前は少し身構えたけど語り口が柔らかくて読みやすく、内容も面白かった。
特に印象的だったのは、会話を支える「ノイズ」の役割。普段、相手の「あのー」「えっと」の多さや、過剰なジェスチャーについイライラしてしまうことがあるけれど、そうした間や動き「ノイズっぽいもの」こそが会話を円滑に成立させているのだと納得。
Posted by ブクログ
面白かった。
最後まで興味深い内容で一気に読んだ。
私も言葉の意味を改めて知りたいと思い、辞書を買ってしまった。
著者のYouTube等は見たことがなかったが、こんなに分かりやすく説明できる人ということはきっと会話も聞いてて楽しいのだろうと思い、聞いてみようと思う。
Posted by ブクログ
言語学について言及した本で、今まで全く意識したことがない会話の言い回しや空白、フィラーやジェスチャーに至るまで多角的に会話を捉えた面白い本。自分の会話の癖と照らし合わせながら読むと特に面白く、自分がなぜ会議中にフィラーを入れてしまうのかが腹落ちできた。
Posted by ブクログ
かねてから読みたかった本。
それが、落手したのが、残念なことに、一年に何度かしかない「てやんでぇ、こちとら忙しいんでぃ!」という繁忙期に当たってしまった。
著者の方には大変申し訳ないが、あまり楽しんで読むことができなかった。
タイトルのように、人は会話のターンを交代する0.2秒という短い時間の中で、一体どんな処理を行っているのかを、さまざまな言語学者の説を織り交ぜて解明していく。
ポッドキャストのプレゼンターらしいおしゃべりを、エッセイとして楽しむ趣向の本なのだと思う。
そしてそれが、今回自分にはよろしくなかった。
ストレートに話を進めてくれ!と思ってしまったのだ。
オースティンの言語行為論、グライスの協調の原理、ソシュールの共時態、アメリカ構造主義言語学のブルームフィールドからチョムスキーの生成文法、レイコフとジョンソンの認知意味論、ハーヴィ・サックスに始まりシェグロフとジェファーソンが発展させた会話分析…。
錚々たる研究者たちの成果が次々と披瀝される。
その研究者たちの顔がイラストで描かれている。
著作権の関係で、写真が使いにくいのだろう。
少し前に同じようにイラストで表示した本があったのを思い出したり、ソシュールがなんとなく漱石に似ているように見えたり、こちとら、まったく集中力がなく。
ただ、筆者の言う、人が言葉を話すのは、スムーズに会話が成り立つのは、奇跡に近いことなのだ、という言葉には、しっかり受け止めるべきなのかな、と思う。
流暢な会話力が有能さを表すという神話は、見直す必要があるのだな、と思えたことは、自分にとっては意味のあることのような気がする。
Posted by ブクログ
言語学で主要な理論が紹介されている。ターンテイクの話から入って、フィラーや吃音までとどんどん議論は広がっていく。それゆえに少し話が散らかってしまっている感があった。
フィラー「えーと」と「あのー」についての話が興味深かった。フィラーさえも私たちはちゃんと使い分けていることに驚いた。
「えーと」は「そもそも伝える内容を処理している段階」、「あのー」は「その伝え方を考えている段階」で出るということだ。(p147)
つまり、「えーと」と言っている時は、伝える内容を考えている時に発話され、「あのー」は相手にどのように伝えようか考えている時に発話される。だから独り言で「えーと」は言っても「あのー」とは言わない。
なるほどな―と感心した。こうやって分析すると、しっかりと法則が見つかる。だから言語学者は言語学の沼にはまるのだろう。
Posted by ブクログ
2026 06/09
当たり前にやっている会話のキャッチボールの隙間の時間の200ミリ秒を、言語学から研究し分析し「自分はこんなに複雑なことを自然と行なっていたのか」と驚く。
著者はそれを「自分と出会い直す」と表現する。
『知』を追い求める人たちって本当に面白い。200ミリ秒の間に脳で起こっていることは、何となく想像できるし、フィラー(「えーと」のように、発話の合間に挟み込むことば)やジェスチャーがただのモブではなく大事な役割を担っていることだって、何となくわかる。でも、『何となく』なんだよなぁ。でも、『何となく』で事足りるんだよなぁ。でも、その『何となく』を知りたいんだよなぁ。
人間って、本当に貪欲で面白い。
「人文学ではヒトを中心的な対象にする。自分とは違った他者を知ることで、自分がまったく意識していなかった常識に気づける。
つまり、自分を他者として捉え、改めて出会うことができる。これが人文学の魅力の一つ」
だと言う著者のこの言葉、すごく好き。
分かったような分からないような。言語化が苦手な私には読書感想文を書くのが難しい。
なので、せっかく著者が、
「なんで頭のいい研究者たちが寄ってたかって、誰でも理解でき、使いこなせている現象についてこんなに小難しい議論をしているのか、目線で楽しんでほしい。身近に感じれる」
と言ってくれているので、そのノリで読ませていただきました(第一章の「させていただく」を「食べログ」で研究する、を思い出したぞ)。
あんまり難しく考えずに楽しんで読めばいいと思います。
Posted by ブクログ
全然知らない分野だったから、面白い部分もあったけど自分にはちょっと難しかった。
日本の中でも地域によって会話のルールが違うというのは何となくわかった気でいたが、ありがとうが無いとムッとしてしまうかも。。。
Posted by ブクログ
この本を一言で言えば「0.2秒の間で会話を成立させてる俺ら奇跡じゃね?」である。異論は認める。著者のYouTubeチャンネルを視聴して本書に興味を抱き手に取った。言語学に関する本なんて読んだことは無かったので、どういった内容なのか楽しみにしながら読んだ。
内容としては、0.2秒で話し手と聞き手が交互に交代しながら会話をしている凄さを皮切りに、言語学全般の初歩的な紹介がされている。
意味とはなにか。「ネコ」はどうやって説明するか。「いいよ」と「いいね」の違いは何か。などなど。言語に興味がある方は楽しめる内容となっているし、専門的な話は割愛してなるべく噛み砕いた説明をしているため初学者でも全然気にする必要はない。
難点としては、言語学に興味がない人は読んでもつまらないと思うだろうし、書きたいことが多岐に渡るためか、少し整合性が取れてない印象だった。また、YouTubeで話している内容と重複している点も多々あるので、普段視聴している方は知っていることばかりで退屈に感じるかもしれない。
Posted by ブクログ
会話のターンテイキングの平均0.2秒に行われている頭の中にフォーカスし、言語学的に何が行われているのかを解説。
普通に話せるのが奇跡なくらいにおかしいことだという。
こんなことに興味を持つ人がいるのかという驚きがあった。
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれなくてあまり読む気が起きなかった水野さんの本。
・「案配」「案外」「案内」の「ん」は発音が違う。案配はmの発音で唇が接する(math)、案外はngの発音で(-ing)、案内はn(note)。
・英語の冠詞a/anはoneが語源。apron(エプロン)は巻き添えを喰らい、本当は napronだったが、a napronのanを冠詞と思われ、apronになった。nicknameもan ickname(イックネーム)だった。
・「あなたよりお姉さんの方が礼儀正しかったよ」がイヤミに聞こえるのは何故か?事実を言ってるだけ。解釈は語用論という学問。
オースティン「言葉って事実そのものを伝えること少ないよね」(ネコは哺乳類だ。とか今日言った?)
オースティン「事実を通して聞き手や世界に働きかけてる」(部屋、寒くね?→なんとかしろ)
・「させていただく」は関西から流行って今は東京が一番流行ってる。食べログの口コミから調べた。場所に紐付く。
グライス「意味と解釈を分解する!」
部屋、寒くね?
意味→空間の温度が低い
解釈→暖房を付けたい、部屋をでたい
→会話にはルールがあってお互い協力するっぽい
ルール①必要な情報を与え、不要な情報は与えない
ルール②誤りや証拠不十分な事は言わない
ルール③相手と関連することを言え
ルール④不明瞭、曖昧、冗長を避け、順序だった言い方をせよ
※当たり前?いや、結構破ってる。
A「コーヒー飲む?」→B「明日出張で朝早い」
明確に「いいえ」と書いてないのにいいえとわかるし、直接的に断ると角が立つからやんわり断ってることまでもが瞬時に理解できる。ルールを破るってことは…という感じで。
意味も難しい。近づくと近寄る(意志を持つ)とかの微妙なニュアンスも理解する。また、周辺のものも活性化する。パンジーと聞いてチンパンジーやゴリラまで活性化し、「今日ゴリラを植えたよ」になる。
サジェストもしており、ネコのネを聞くとネから始まる単語を探している。
イギリスのサッチャー首相に関する論文「何故サッチャーはこうも話を遮られるのか」がある。特定のフレーズでイントネーションが急激に低下して話のターンが終わったように見えるから。言語以外も使ってコミュニケーションしてる。サッチャーが本当に話を終える時は141ヘルツの降下だが、遮られた時は167ヘルツで降下してる。サッチャー的には141ヘルツの降下が終わりのサインであって167ヘルツは違う。
他にもターン交代サインは多い。日本語は語順的に動詞が来ると…ってのはある。(昨日映画見てめっちゃ泣け…まで聞けばわかる)他にもヘルツ下げたり。一瞬目を逸せてから話者を見るのも話の主導権を取りたいサイン。
沈黙が1秒を超えると話者は違和感を覚えて聞き方を変える。頼まれごとに対して「いいですよ」と返す、500ミリ秒以内の回答なら快諾だが、それ以上なら渋々と受け取られる。平均200ミリ秒だが、日本人の平均はわずか7ミリ秒で被ることも多い。
フィラー(あー、えっと、その)は大事。不用意な沈黙は誤解を与える。あのー、と、えっと、が使えるシーンは実は異なる。1+1は?えっとーはいけるがあのーは無理。これすすんでる?に対しては、えっと進んでます、あのー進んでます、もいける。あのー、は伝え方考え中で、えっと、は伝える内容を処理中。
マダガスカルは確定情報を嫌う。母はどこ?に対して市場か家にいるよ。と答える。例え家にいることを知っていても。ムラブリと同じで情報を持つことが権威に繋がり襲われると考える。ムラブリもバイクが壊れたら街で高い金を払って修理する。一人のムラブリにバイク修理法を教えようとすると嫌がる。
実は国内でも差異ある。「ごめん。10万円貸して」に対して「助かったわ」と言われた人はどう思うかは地域性あり。東北や九州では普通、その他は「ありがとう」のようなお礼や「すまない」のような謝罪をすべきと思う(らしいけど、大阪の俺もあんまり違和感無かった)
東北地方の人は血圧測定所に「けつあつー」と言いながら入ってくる。思ったことを比較的口にする。
夫が妻に「醤油とって」と言って妻が手渡す。これに夫は何も言わない。東北だと26%の人、近畿だと19%、関東だと11%。義理の母がわたした場合でも、東北では11%、関西だと1%。
自閉症の子は方言を使わない傾向がある。方言には距離を詰める効果がある。心理的な距離を示す機能と自閉症が相性が悪いと考えられている。
語用論的推論も苦手な傾向がある。
①彼女は海が好き
②彼女は海が好きだった
どっちが今も付き合ってる?に対して、①と答える人が多いが「答えられない」と回答する。②も昔は好きだったけど今は違うのかも、とか。
語用論的推論は終助詞「ね」と「よ」で顕著。ね、は聞き手が知ってる情報に付けて、よ、は聞き手が知らない情報につける。
ーーーーー
僕は自分が誤解を招いたときは、「相手が自身の発話を正しく解読できなかった」と思うのではなく、「相手が適切な解釈にたどり着くためのいいヒントを与えられなかった」と考えるようにしている。聞き手を見る、身振りを引っ込める、などが会話の終わりサイン。
Posted by ブクログ
ポッドキャスト
『長瀬ゆかりのブックソムリエ』
2025.9.18
なぜか読みにくい。
解説が淡々と続くと思ったら、タレントの叶姉妹や、お笑い芸人のかまいたちなど出てきて、脱線気味なエピソードにリズムを乱された。
けど
コミュニケーションの違いは、世界だけでなく日本にも地域差があるというのが参考になった。
東北と近畿の違いがおもしろい。
小林隆、澤村美幸の著書に詳しいらしいが、コミュニケーションの正解は地域で違うとか。
例えば
頻繁にお礼をいわない地域に育った東北夫と、お礼があって当然と思う近畿妻の場合、夫婦仲にも影響がありそうだと。
食卓で、醤油を取ってもらった東北夫は、近畿妻にお礼を言わないかも?
わが家か⁉
個人の資質とは別に、育った地域を意識するとコミュニケーションの助けになりそうだって!
ユーチューブも気になる。