ビジネス・実用の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレあらすじ
SHOWROOM代表の前田裕二氏が、自らの原動力であり最大の武器である「メモ術」の全貌を明かした思考改革の書。著者が提唱するメモの本質は、単なる情報の記録や忘備録ではなく、新しいアイデアや自己の行動を生み出すための「知的生産」にある。ノートを見開きで使い、左ページに客観的な事実(ファクト)を書き留め、右ページで「それは何を意味するのか(抽象化)」を問い、「自分の仕事や行動にどう活かせるか(転用)」へと落とし込む。少年時代に路上ライブでギターの弾き語りをする中で、「どうすれば素人の歌や詩にお金を払ってくれるのか」を徹底的に観察・分析し、客との双方向の絆を生み出す工夫に行き着いた原体験などを交え、日常のあらゆる些細な出来事を血肉に変える思考の型を体系化して提示する。
所感・深掘り
「日常の何気ない出来事や疑問を、ただ流さずにどれだけ立ち止まって深く考え抜けるか」という知的態度の重要性を突きつけられ、日々の仕事や指導への向き合い方を一新させられる名著だった。
特に深く共感したのは、「路上でどうすれば詩や歌にお金を払ってもらえるか」という著者少年の泥臭く鋭い問題意識だ。人は普通、結果が出ないと「世間が悪い」「運がない」と他責にしがちになる。しかし著者は、立ち止まる人の表情や投げ銭を入れる心理を徹底的に観察し、「人は技術の完成度だけでなく、応援したいという関係性や物語に対価を払う」という本質を自力で抽象化してみせた。この「なぜだろう?」という疑問を放置せず、本質を掘り下げる知的粘り強さこそが、どんな環境からでも道を切り拓く突破力になるのだと痛感した。
また、「見開きノートでファクトを抽象化し、自分の行動に転用する」というフォーマットの潔さも心に刺さる。本を読んだり人の話を聞いたりしても、多くの学びは「いい話だった」で消え去ってしまう。それを防ぐのは、得た気づきを「自分の現場でどう実践するか」という具体的なアクションに即座に変換する凡事徹底だ。指導者やリーダーが日常の違和感や成功・失敗をその場で抽象化し、チームの育成や仕組みづくりへ愚直に転用し続けること。この習慣の継続こそが、周囲に真の説得力と成長をもたらす土台になると確信させられた。
日常の出来事をただ流すのをやめ、立ち止まって疑問を掘り下げ、確かな行動へ転用すること。
仕事や日々の学びを成果に直結させたい人はもちろん、自らの思考の解像度を極限まで高め、現場の課題を主体的に解決する力を磨き続けたいすべてのリーダーにとって、生涯の思考の武器となる実践の書だ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレすぐにでも実践できる方法が満載!
私(31歳)の残された体感時間は、残り20%しかないのか、と衝撃を受けた。
・就業時間を前倒しに設定する
・予定の8割しか埋めない
・最初の5分だけやってみる
・すでに定着している習慣に好ましい習慣をくっつける
・イフゼンプラニング
・あえてぼーっとする時間をつくる
・情報を集めすぎない(時間を設ける)
・満足者になる
・不安は紙に書き出し、「自分で変えられること」にだけ集中する
・朝起きたらいいことを考える
・イラついたら、10秒間左拳を握る
特に、就業時間を前倒しにすることは、翌日から早速実践した。心に余裕ができる!!! -
Posted by ブクログ
私の妻はタイ人だ。2008年から2013年の私のタイ駐在時代に知り合い結婚した。2013年の私の日本への帰任に伴い、来日し、今年で13年になる。早いものだ。
妻は生まれも育ちもタイであるが、タイにいる間、外国旅行をしたことがなかった。日本に帰任してから、連れて行って欲しいというので、韓国や台湾に出かけたが、去年、ぜひ、ヨーロッパに行ってみたいと言われた。それで、去年はパリとバルセロナに行き、今年はウィーン・プラハ・ブダペストの中欧に出かけた。
それで、年に1回ヨーロッパに旅行に出かけるというのが妻との間の恒例行事になってしまった。私の年齢を考えると、あと何回出かけられるか分からないし、まだ私に仕事の報酬があるうちは、何とか費用も捻出できるので、そうすることにしている。何より、自分も可能であるうちは、ぜひ、出かけて行きたいと思っている。
来年の旅行の計画を妻と相談するために、何冊かのガイドブックを買い込んだ。このポルトガルのガイドブックに加え、イタリア、クロアチア・スロベニアのものである。
タイ人である妻はヨーロッパの国に入国するには、ビザが必要となる。また、そのビザは観光であっても、有効期間が15日なので、ヨーロッパ域内入国から出国までの15日間が旅行の最長の長さであり、その範囲内で旅程を組む必要がある。
旅は計画するところから始まると思っている。ポルトガルとイタリアには行ったことがあるけれども、再度行ってみたいところ、まだ行っていない場所は多いし、クロアチアやスロベニアには行ったことはない。ポルトガルに行く場合には、スペインと組み合わせれば良いだろうし、イタリアとクロアチア・スロベニアは15日間であっても、同じ旅程の中に組み込めるだろう。成田または羽田から現地への直行便に比べると、乗継便は相当安いので、乗継便にするか。どこを回って、どこに宿泊するか、など、旅の組み合わせはほとんど無限大であり、それを考えること自体が既に旅行であり、私にとっては楽しいことだ。 -
Posted by ブクログ
これは数学者秋山仁氏の人生論、特に失敗から受けた教訓の書。気になる言葉は、「他国に比べ、日本の若者は未来への夢や希望が低く、現状維持型である。自分の力で社会をよくし、自分で何かをやり遂げようと言う意欲が低く、他力本願的な傾向である」、柳生家家訓の「小才は縁に出会って縁に気づかず、中才は縁に気づいて縁を生かさず。大才は袖すりあった縁をも生かす」(縁ある出会いを大切にすることで人生の楽しみをみすみす捨てることはない)、それには、高杉晋作の「面白き事も無き世を面白く」(好奇心と向上心、執着心さえあれば年齢は関係なく、人間は成長し続けられる)何か新たなことを始めると仲間ができる。それに伴って自分の生活する場が広がり、楽しさが指数関数的に増大する、と言う。イチローの「夢は楽しい、しかしゴールを極めるためには辛い戦いが必要だ」、悔いのない人生「終活」は諦めない好奇心を持つこととある。
-
Posted by ブクログ
これまでの常識を覆す内容。自分が常識と思っていたものが全て反対。みんなにすすめたい。
パン、小麦を制限することで、頭痛、自閉症、自傷行動、疲れ、肥満、腸トラブル、うつ、湿疹、下痢、便秘、関節炎、発達障害、精神症状、糖尿病、セリアック病、認知症などの改善。腸、神経系、精神、免疫、皮膚、慢性、生活習慣病、全てに影響。海外では研究が何十年前から進んでいる。日本はこれから。
小麦のタンパク質であるグルテンは怖い。臓器を攻撃する抗体ができたり、腸から吸収すべきではないものを吸収したり。ジョコビッチが普通のテニスプレイヤーからチャンピオンになった要因の一つがグルテンフリー。これにより体調改善。
牛乳により骨が弱くなる、アレルギー、発達障害、リウマチ、便秘下痢、潰瘍性大腸炎、生殖器疾患、前立腺、乳がんのリスクが向上。カゼインや乳糖を分解できない。
まずは3週間やめる。パンと牛乳だけでも。たまには楽しむ程度に食べても良いが。本当は、小麦や乳製品も避けるべき。
最後の実例報告がすごい。潰瘍性大腸炎が薬無しに改善。ヨーグルトをやめて便通改善。全身の痛みがなくなる。適応障害、胃腸トラブル、抑うつ快癒で人生が変わった。リウマチによる痛みが解消。 -
Posted by ブクログ
私は一般知識として旧石器時代が寒かった事や縄文時代が現在より高かった事は知っていた。だがその感覚は、例えば恐竜時代はもっとずっと気温が高かったというようなどこか異世界の話のように思っていた。
福井県の水月湖は年輪のように1年1層の堆積物の層が残っており、この著者の研究によって過去7万年の気候が1年単位で分かるらしい。そしてこれはローカルな研究ではなく、放射性炭素年代測定法のパラメータとして世界標準スケールになっているらしい。これによると1万1600年前、ある1年を境に突然気候が温暖で安定した。その幅も変化の早さも今の気候変動よりもずっと激しいものだったという、その解像度の高さにただ驚き、自分と同じタイムスケールとして感じられた。