感情タグBEST3
Posted by ブクログ
例えば、ボランティア活動をしている人のことを尊敬するし、自分も何か動き出したいと思っているものの、自分ならではの取り組み方がわからず、社会から与えてもらうばかりの自分に恥すら感じることもあった。
だが、自分にも、生涯をかけて実現したいことがある。そこには、自分と他者を繋ぐ理想的な形がある。幼い頃の自分や、学生の頃の自分、大人になってからの自分が欲しかったことが詰まっている。
その実現へのイメージを、長い道を追いかけていること、すぐには辿り着けずとも挑戦や勉強を重ねながら歩みを進める自分を許してあげたいと思える、背中を押してもらえる本だった。(それは、わたしの勝手な解釈だが)
下記もまた然り、
わたしの勝手な解釈である。
衝動とは?-----
行きたい島を見つけ、狙いを定めて
既存の船でなく自分で船をつくって辿り着こうとすること
航海の途中で他にも気になる島があれば寄ってもいいし、必要あらば、自分の船に固執せずに他者の船に相乗りしてみたっていい。
憑依されるとは?-----
何かの本や映画をみて、これは自分の物語だとしか思えなくなり、共感するうちに、その物語の続きを描きたくなること。
二次創作もそれにあたるのだろう。
つくり手から読み手へのリレーがあったとして、読み手の積極的なバトンの受け取りをそこに感じる。
※つくり手、読み手 の語彙は、渡邉康太郎氏の『CONTEXT DESIGN』より拝借。
Posted by ブクログ
チ。を持ち出されたらズルいと思いつつ。流行りモノを取り入れて新書っぽい論理展開をしつつ、根底にある課題意識や向き先には共感する。ネガティヴケイパビリティという本が良すぎたのもあって買ったがやはり良かったです。
Posted by ブクログ
「衝動」というキーワードだとやや強いので、それを「偏愛」という種に落とし込み、丁寧に自分の内外を探って見つけて、育てられるような素地づくりが大事、ということだと理解した。
逆算思考的に、目指す姿を明確にしてそこに向かっていく、という動きを批判しているのも特徴的で、日々の心の機微、自分の偏愛を大事にしようという論で、地に足がついているように思う。
いっぽうでそのような自分の中から出てくる偏愛は、スケールしづらいものが多いのではないか。
言い換えれば「社会的成功」のコンテキストとは異なるものになりがち。それで良いと思うのだが。
社会に溢れるメッセージとしては「社会的に成功するために」やりたいことをみつけよう、という暗黙の前提があるように思う。
社会的・経済的に成功した人からの逆引きの「やりたいことを探す論」だと、どうしてもスケーラビリティや経済的・社会的リターンが強くイメージされがち。
そうじゃなくてもっと自分の内面の、「小さいけど深い欲求」を大事にしていこう、というメッセージ、とも言えると思う。