あらすじ
「将来の夢」や「本当にやりたいこと」を聞かれたとき、それっぽい答えを言ってやり過ごしたことはないですか? 自分を忘れるほど夢中になれる「なにか」を探すためにスマホを置いて一歩を踏み出そう。 【目次】序章 なぜ衝動は幽霊に似ているのか/第一章 衝動は何ではないか/第二章 衝動とは結局何ものなのか/第三章 どうすれば衝動が見つかるのか/第四章 どのようにして衝動を生活に実装するのか/第五章 衝動にとって計画性とは何か/第六章 どうすれば衝動が自己に取り憑くのか/終章 衝動のプラグマティズム、あるいは実験の楽しみ/あとがき
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Posted by ブクログ
内発的動機づけ(好きだからやってるような)とは違う、内から湧き起こる続ける長期的で、自分自身でも驚くような行動を選ばせる力、『衝動』。
本書は、確かにあるがなんとも形容し難いその概念を、幽霊というメタファーを使うことで得られる問いに答えていくこと、様々な文献や言葉、似ている言葉との比較、衝動に駆られた人々の例などを引用しながら明らかにしていく。
特に刺さったのは、「本当に自分がやりたいことは何か?」とよく自分に問わせる啓発本が見受けられるが、それは自分の中に不変的なやりたいことがあると固定化している考え方であり、人間は外部の影響を受けないと言っているようなものだと。(こんな意味だったはず笑)そうではなく、人間は多孔的に外部と影響しあえる(小さい穴がたくさん開いている)存在だと自己観の認識を変えて、気になる人や物ごとに実験精神持って働きかけることで感受性が高いメディアへと自己を高めることができる。それが、自分の好奇心、偏愛をしる手がかりになるだろうと。
少々難解なところも見受けられるが、著者はかなり読みやすくかつ共感してもらえるような工夫をしているのでぜひとも読んでもらいたい。特に将来に不安を感じている就活生なんかに。
Posted by ブクログ
今まではただずっと、「将来のために頑張らないといけないこと」が頑張れなくて自己嫌悪してしまうことが多かった。そんな中、本書で「非合理的なモチベーション=衝動」という言葉に出会い、でも純粋にやりたい!と思ったことには正直に夢中になってできていたなと気づかされた。
確かに最近はマルチタスキングが常態化してしまって、もう何をすればいいかわからなくなって、衝動を探すこともままならない人生だったと思う。衝動に出会いたくってマルチタスキングをしていたような気さえしているくらい。孤独が怖くて、孤独を避けるための衝動を探すためにSNSに夢中になっていた気もする。それによって得られる良さもあるけれど、自制しながら付き合っていく、メインはあくまでも自分の本当に夢中になれるものに時間を使うこと。それはSNSではないことは確かであると。そこまで考えることが出来た本書に出会えたことは大きな成果だったように思う。谷川さんの考え方、言葉の紡ぎ方が大好きになったので、他の本や引用されていた本も読んでみようと思う。というかほかの本や会話からの引用がとても多くて、それもすごいと思った。読み応えしかない。
今読み終わった中でいったん羅列してみたけれど、この本は私にとって大きく変化する一冊になった。ずっと考えていて言葉にできなかった思考回路がクリアになった。この感覚を今このタイミングで知れて本当によかった。何度も読み返そうと思う。
Posted by ブクログ
タイトルの通りだけど、衝動についてしるされた本。
おもしろい。
どうやって衝動に気づく眼を持ち、それを語れるようになるのか
衝動に惹かれるわー、、
メモ
•衝動 possessed 何かに心を奪われた状態
obsession 妄想、熱中していること、ハマること
•新たなテクノロジーが登場しているからこそ衝動について考える意義があるのでは
•衝動とはそこにレールがあるかどうかを気にせず走っていく力のこと
•偏愛の存在。好きの細かなコンテクストの違い、質の違い。
Posted by ブクログ
衝動はまだ見つかってないが、
衝動の価値を感じられる人に向けての本。
フリーレンや、チ。など、例が身近でわかりやすかった。人生のレールってなんだろ?と思ってたら、
後半、寂しさが導く人生のレールだと解説があり、腑に落ちた。