作品一覧

  • あの国の本当の思惑を見抜く 地政学
    完結
    4.4
    全1巻1,980円 (税込)
    地形的に見ると、アメリカもロシアも中国も弱い。 だから、戦争をやめられない。 近年、「世界情勢を理解したい」という需要が増えています。 ロシアのウクライナ侵攻、パレスチナ・イスラエル戦争、中国の台湾・尖閣諸島・南シナ海での野心的行動など、ニュースで不安定な国際情勢にまつわる話題を見聞きしない日はありません。 国際政治を考える上で、まず見るべきものは何でしょうか? 歴史、文化、統計、報道――どれも重要です。 しかし、本書はそれが「地理」であると考えます。 ニュースを普段見ていると、外国首脳の発言や人々の意見ばかりが目に入ります。 それらを見ていると、世界情勢を動かしているのは「人間の意志」だとつい思いがちです。 しかし、人間の思考や行動は、私たちが思っている以上に地理に動かされています。 それも、気づかないうちに。 地理を基準に世界を眺めると、次のようなさまざまな事実が見えてきます。 ●アメリカは広い海で隔てられるので「攻められづらい」国だが、同時に他国を「攻めづらい」国でもある ●ロシアはヨーロッパの大国と平らな地形で繋がっているせいで、領土を拡大し続けなければならない ●対立を深めるアメリカと中国は、実は国土や隣国との関係など、「似た者同士」である ●日本にとって朝鮮半島はユーラシア大陸との「橋」。朝鮮半島の安全を確保することは伝統的な地政学的課題 寒い場所では、港が流氷で閉ざされて、貿易ができません。 「国を守ろう」と思っても、地形が平坦だとかなり苦労します。 地理が「檻」だとすれば、国は「囚人」です。 囚人に何ができて、何ができないかを知るには、まず檻の形を知らなければならないのです。 本書は、地政学動画において平均再生回数150万回という圧倒的な支持を得る著者・社會部部長が、不変の地政学の法則を解説する1冊。 「海と陸」というシンプルな切り口を中心に、これまで世界で起きてきたことの真の理由を知り、今の世界で起きていることを「自分の頭で考えられるようになる」本です。

ユーザーレビュー

  • あの国の本当の思惑を見抜く 地政学

    Posted by ブクログ

    大変面白く読めた。興味のあるところに付箋を貼って行ったら、ハリネズミみたいに付箋だらけになってしまった。

    アメリカ、中国、ロシア、日本の4カ国の地理的条件から見た行動原理を解き明かす。
    簡単な例で言えば、陸地で隣り合う国は領土問題や戦争になりやすい、山で守られたスイスは防御有利に働き、戦争に巻き込まれにくい、など、各国には与えられた条件がある。
    それに応じて、各国は自分の生き残りのためにそれぞれが合理的な行動をとっている。
    なぜアメリカは「世界の警察」と言われるくらい全世界に基地を持つのか、なぜロシアはウクライナを攻撃したのか、など…日本人だけの目線では理解できない行動にも、各国ならではの行

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    2025年12月18日
  • あの国の本当の思惑を見抜く 地政学

    Posted by ブクログ

    新しい目線がぶち込まれる感覚が気持ちいい。
    つまり勉強してきてないことがバレたとも言える。

    ニュースでよくある北朝鮮の問題や靖国参拝の話、中国やロシア、アメリカの基地の話などの背景にあるなんでこうなってるの?が
    こうだからかもね、になる本でとても面白かった。
    これもあくまで視点の一つだとは思うけど。

    過去の地政学者すげえええって思ったけど同時に
    今の地政学者が何言ってるのか気になるうううともなった。
    地政学者っているの!?友達にいないんですけど。

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    2025年12月14日
  • あの国の本当の思惑を見抜く 地政学

    Posted by ブクログ

    恒久の平和を願う我らの結論を地理から導き出す面白本。面白い。アメリカにはアメリカのロシアにはロシアの都合がある。今注視されている中国との台湾問題、存立危機問題、焦点がどこにあるかはこれを読めばすぐにわかる!

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    2025年12月13日
  • あの国の本当の思惑を見抜く 地政学

    Posted by ブクログ

    地政学について平易に解説した良書。
    アメリカ、ロシア、中国、日本の4視点から整理されており、入門書として優れている。

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    2025年12月08日
  • あの国の本当の思惑を見抜く 地政学

    Posted by ブクログ

    ・地理の宿命を人間の意思で克服することは可能
    ・理想を捨てず、現実を見る


    ---以下要約---
    ■ 序章:なぜ今「地政学」を学ぶのか
    ・国際情勢がますます「地理・地形・資源・陸海・国境」の制約に左右されるようになってきている。
    ・特に冷戦終結後、経済成長・グローバル化が強調されたが、最近は安全保障・地政学的要因が再び重要になっている。
    ・「地理とは檻である。国という囚人がその檻の中で何をできるかを考えねばならない」――筆者のメタファー。
    ・本書の軸として「海/陸」という二元の切り口を用い、国の思惑・行動を地理条件から読み解く。

    ■ 第1章:アメリカ ― 強そうで弱い国
    ・海洋国家としての

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    2025年11月23日

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