社會部部長のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・地理の宿命を人間の意思で克服することは可能
・理想を捨てず、現実を見る
---以下要約---
■ 序章:なぜ今「地政学」を学ぶのか
・国際情勢がますます「地理・地形・資源・陸海・国境」の制約に左右されるようになってきている。
・特に冷戦終結後、経済成長・グローバル化が強調されたが、最近は安全保障・地政学的要因が再び重要になっている。
・「地理とは檻である。国という囚人がその檻の中で何をできるかを考えねばならない」――筆者のメタファー。
・本書の軸として「海/陸」という二元の切り口を用い、国の思惑・行動を地理条件から読み解く。
■ 第1章:アメリカ ― 強そうで弱い国
・海洋国家としての -
Posted by ブクログ
ネタバレ地政学の本を初めて読みました。
きっかけは沈黙の艦隊の映画を一緒に見た主人がこちらとリヴィアサンなどを買い始めた為です。
とても読みやすく面白かったです。なぜ中国は尖閣諸島を狙うのか、なぜロシアはウクライナに侵攻したかなど相手の立場になって考えると相手には相手の道理があり戦争するから悪い国と一概に言えないのだと思いました。
作中の偉人が伝えた善い人と悪い人は区別できない。は自分の小さな人間関係でも当てはまるなと思いました。自分自身もお互い理想と現実を知り対話していきたいと思いました。
漫画の国境のない世界を伝えた海江田。現実にならないかなと思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ地政学について何も知らない初心者ですが、わかりやすく書かれていて読み切ることができました。(地図と睨めっこしながらですが…)
何も知らないと理想主義で戦争をする国が悪いという思想になってしまいます。しかし、それぞれの国にそれぞれの考え、不安があり、お互いに考慮する必要があることがわかりました。
注意して読んでいるつもりでも、日本の領土拡大などに関する内容ではそれが正しいことのように感じたり、他国の行動が間違ったことをしていると感じたり、、
相手の視点・状況をよく理解することが必要!そのための各国の弱点や地政学的に重要な土地など、知っておくべき情報が沢山含まれていました。 -
Posted by ブクログ
世界情勢の見方が変わる一冊でした。
アメリカは世界中に基地を置いていますが、実はそれほど恐れられていないこと。
むしろ、中国やロシアのほうが各国から警戒されていること。
そして、日本やアメリカのように海に囲まれた国が持つ地理的な利点の大きさ——。
本書は、こうした事実を地理的な観点から分かりやすく説明してくれています。
読んで感じたのは、「先制攻撃こそ最大の防御」という考えこそが、戦争の根本的な原因だということです。
ロシアとウクライナの戦争も、この発想から始まったように思います。
ただ、自分はこの考え方を古いものだと感じました。
とはいえ、台湾有事が懸念される今、隣国を完全に信じ切るのも難 -
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数年前にとあるテレビ番組でシーパワーとランドパワーというワードを初めて聞いてから
地政学について学びたいとずっと思っていた。
私は近代史が好きだが、戦争を始めた国の思惑というのが
地政学を通して理解できるということが分かった。
この本には、世界の覇権を握るアメリカ、中国、ロシアの地政学的観点からの歴史、
日本の歴史について書かれている。
歴史の専門家ではないので素人の説明になるが
アメリカが太平洋を重視する理由や、中国が台湾にこだわる理由など。
もともと旧ソ連に興味があった私からするとロシアのパートは知らなかったことを知れた。
ロシアは大国で強いというイメージが先行するが、実は東西南と多くの周 -
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地政学の本はこれまでに50冊以上読んできていますが、この本の著者のものは初めてです。Yutubeで地政学の観点からの解説をしている有名な人のようです。この本では、各国(アメリカ、ロシア、中国、日本)について、戦争を起こした理由を解説しています。
日本が、日清戦争・日露戦争で獲得した領土、太平洋戦争で真珠湾攻撃をしたのかも理解できました、それが良いことかどうかは別として。戦後、地政学を学ぶことが禁止されていた理由もわかりました。その国の置かれている地理的な状況によって、国の振る舞うべき内容が異なっていることも理解できました。
以下は気になったポイントです。
・アメリカはなぜ特別なのか IT -
Posted by ブクログ
やっぱり地政学はスッゴク面白い。
非常によくまとまっていて素人にも分かりやすい教科書だと思う。
この本は、アメリカ、中国、ロシアという大国三国と日本の4国に焦点をあてて地政学的にその歴史から国家の現状を教示してくれてる。だからどうしてそういう行動になっちゃうのか?ってのが納得感がある。
相手の事がわからないから不安になるというのは最もな事だから、各国との対話っていうのは基本的なことだけどめっちゃ重要なんだな、、髙市さんに期待してます。
私は日本の事が一番わかってなかった汗
豊臣秀吉がなんで朝鮮出兵したんだろうと思ってたんだが、それが今でも遺恨につなかっているのが恐ろしい。マッカーサーの終