社會部部長のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
地政学で全てが説明できるわけではないし宿命論だと批判されることもある。でも、中国やロシアの脅威、日本の愚かな過去など、地政学で納得できる説明ができることも事実だと思う。
外交も戦争も平和も相手があってのことだ。片方だけが声高に平和を主張したところで、相手にその気がなければ平和になりようがない。日本国憲法第九条は誇らしい理想であることは間違いない。それを大事にしたいし日本が平和であり続けて欲しい。でも第九条があるから万が一の備えをしなくて良いのかというとそうでもない気もする。
本書に書かれている通り、現実があってこその理想だし、理想があってこその現実だ。話し合いも必要だろう。ただ常に理想通り -
Posted by ブクログ
すごい。見方が広がった。
なぜアメリカ軍が世界中にいるのか、なぜロシアはウクライナ侵攻を始めたのか…
地理的【弱点】からの視点で、分かりやすく丁寧に書かれていて納得できた。
ポンコツな私は地名の場所を確認しながら読んだから時間はかかった。
戦争は変えられない地理的要因から起こるべくして起こっている。そんな現実を理解しながら、理想をもち続けて平和を目指すことが大切。でも、そもそも何を理想とするのか?どこまで各国が歩み寄れるか?難しい問題だと思った。
※待てば文庫本が出かもしれないし電子書籍は嵩張らないけど、単行本はデザインが良いから買ってよかった!表紙のタイトルがツルッと加工、カバー外 -
Posted by ブクログ
地政学とは、戦争を正当化する学問ではない。
むしろ戦争を避けるために、現実を直視させる学問だと理解した。
地形・距離・資源・海峡・緩衝地帯といった
変えられない条件の上で、国家は行動せざるを得ない。
この制約を無視した理想論は、結果として悲劇を招く。
「戦わずして勝つ」「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」
という古い言葉が、現代でも通用する理由がよく分かる。
地政学は情報戦の根底であり、
対話と抑止によって安全保障のジレンマを軽減するための知性だ。
戦争は最もコストが高く、最も無能な選択肢である。
だからこそ、政府も国民も、
この不変の学問を土台に未来を考えるべきだと感じた。
アメリカ -
Posted by ブクログ
表題に「あの国の本当の思惑を見抜く」とありますが、地政学とは国の指導者がどのような弱みや不安を持っているのかを解き明かすものだと理解できました。
「地政学」というと、何か戦争を準備したり、侵略の計画をする学問のようかイメージが私にはありましたが、全く違う。
相手の思惑を見抜くことで、現実に横たわる問題点を共有し、無駄な争いごとを防ぐための学問が地政学なのだと。
この本はとても読みやすく、中国、ロシア、アメリカなどの思惑を理解できました。
近年、ロシアのウクライナ侵攻や中国の南シナ海侵攻、台湾問題、アメリカのベネズエラ大統領逮捕などの私のとらえ方が変わりました。
よい本でした。
ありがとうござい -
Posted by ブクログ
地理の重要性を理解した。
学生時代は、社会科の中で一番学ぶ意義を感じられなかった教科だったが、一国の行動原理の根幹を形作る重要な要素であることを本書を通して理解したので、勉強しなおしたい気持ちに。
地理は歴史、政治、国民性など様々な要素に関連する重要な学問だ。
内容としては、以下が非常に印象深い。
・大陸国家と海洋国家の行動原理
→大陸国家は領土拡大
→海洋国家は大陸国家の領土拡大を防止
・アメリカが世界の警察と呼ばれる理由
→大陸国家の台頭を防ぐ
・国家にとって、緩衝地帯が重要である理由
→東欧
→朝鮮半島
→(アメリカにとっては)日本、フィリピン、ハワイ
・戦争の歴史は繰り返 -
Posted by ブクログ
大変面白く読めた。興味のあるところに付箋を貼って行ったら、ハリネズミみたいに付箋だらけになってしまった。
アメリカ、中国、ロシア、日本の4カ国の地理的条件から見た行動原理を解き明かす。
簡単な例で言えば、陸地で隣り合う国は領土問題や戦争になりやすい、山で守られたスイスは防御有利に働き、戦争に巻き込まれにくい、など、各国には与えられた条件がある。
それに応じて、各国は自分の生き残りのためにそれぞれが合理的な行動をとっている。
なぜアメリカは「世界の警察」と言われるくらい全世界に基地を持つのか、なぜロシアはウクライナを攻撃したのか、など…日本人だけの目線では理解できない行動にも、各国ならではの行