社會部部長のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大型書店の一画を占めていた『地政学』というものを読んでみようと手に取った。思いのほか面白く、今の世界の状況を極めて明晰に説明していると思った。今日本を戦争に巻き込む可能性が最も高い台湾有事において、アメリカの立場と日本の役割についても納得のいく説明がなされていた。曰く、「台湾有事の成敗を左右するのは日本だ。日本がアメリカに協力すれば、中国に辛勝できるだろうが、双方に大きな犠牲が出るだろう」と。高市首相が改憲を急ぎ、緊急事態条項で国民動員体制確立を急ぐのも理解できる。平和憲法がなければ、NOと言えない日本は今ごろ、トランプのイラン派兵に巻き込まれているのは明白だが、半数以上の日本人が改憲を望んで
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Posted by ブクログ
本の感想の星基準
★ ・・・読む気が失せた、途中でやめた
★★ ・・・無理して読み終えた
★★★ ・・・読み終えて、感情が無
★★★★ ・・・読み終えて、良かったなと思う
設定は良かったが物足りない
★★★★★・・・すごく良かったなと思える
この本を読むことで、今起きているロシアとウクライナの戦争や中国の台湾への執着など色々な世界情勢の背景を知ることができた。
各国の土地や周りの土地が、こんなにも大きく影響があるもので重要なものだとは知らなかったのでこの本を読んで良かったと強く思った。
量が多く、内容も重厚だけど、分かりやすい内容だったので楽しみながら、おもしろいと -
Posted by ブクログ
ネタバレ世界の国々の中で影響力が最も高いとされる、アメリカ・ロシア・中国を中心に解説されている本書。
特に昨今のウクライナについて、なぜロシアはそこまでウクライナにこだわっているのかというのが知識のない人間にも分かりやすく噛み砕いて説明しているため、納得できると共に、ロシア視点で見る面白さも感じた。
アメリカなど世の中が楽観主義の中、ロシアは内陸国としてそこまで割り切れず、緩衝材となる隣接国がNATO加盟国になることで脅威を感じるという。
アメリカもアメリカで、なぜ圧倒的な力があるのに日頃から他の国々へ積極的に介入しているのかというのも、距離的にユーラシア大陸へ挑むのが難しいので、ユーラシア大陸で筆頭 -
Posted by ブクログ
今までニュースであらゆる国の動きを見ていて腑に落ちなかった言動が、この本を読んでかなりクリアになった。地政学を全く知らなかったが、人間の行動は大局的には地政学に基づいているものだと良く分かった。もちろんそれに加えて歴史、文化、宗教問題なども深く混ざり合っているからそんなに単純な話ではないが、大まかに理解するにはとても良かった。
本書のまとめにも書いてあるが、単にいい国、悪い国と分けるのではなく、お互いの立場や事情をよく理解することがとても大切だと分かった。
歴史の授業で地政学視点をもっと取り入れてもいいのではないか?と思うくらい良書だった。ぜひ人に勧めたいと思う。 -
Posted by ブクログ
地政学で全てが説明できるわけではないし宿命論だと批判されることもある。でも、中国やロシアの脅威、日本の愚かな過去など、地政学で納得できる説明ができることも事実だと思う。
外交も戦争も平和も相手があってのことだ。片方だけが声高に平和を主張したところで、相手にその気がなければ平和になりようがない。日本国憲法第九条は誇らしい理想であることは間違いない。それを大事にしたいし日本が平和であり続けて欲しい。でも第九条があるから万が一の備えをしなくて良いのかというとそうでもない気もする。
本書に書かれている通り、現実があってこその理想だし、理想があってこその現実だ。話し合いも必要だろう。ただ常に理想通り -
Posted by ブクログ
すごい。見方が広がった。
なぜアメリカ軍が世界中にいるのか、なぜロシアはウクライナ侵攻を始めたのか…
地理的【弱点】からの視点で、分かりやすく丁寧に書かれていて納得できた。
ポンコツな私は地名の場所を確認しながら読んだから時間はかかった。
戦争は変えられない地理的要因から起こるべくして起こっている。そんな現実を理解しながら、理想をもち続けて平和を目指すことが大切。でも、そもそも何を理想とするのか?どこまで各国が歩み寄れるか?難しい問題だと思った。
※待てば文庫本が出かもしれないし電子書籍は嵩張らないけど、単行本はデザインが良いから買ってよかった!表紙のタイトルがツルッと加工、カバー外 -
Posted by ブクログ
地政学とは、戦争を正当化する学問ではない。
むしろ戦争を避けるために、現実を直視させる学問だと理解した。
地形・距離・資源・海峡・緩衝地帯といった
変えられない条件の上で、国家は行動せざるを得ない。
この制約を無視した理想論は、結果として悲劇を招く。
「戦わずして勝つ」「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」
という古い言葉が、現代でも通用する理由がよく分かる。
地政学は情報戦の根底であり、
対話と抑止によって安全保障のジレンマを軽減するための知性だ。
戦争は最もコストが高く、最も無能な選択肢である。
だからこそ、政府も国民も、
この不変の学問を土台に未来を考えるべきだと感じた。
アメリカ -
Posted by ブクログ
表題に「あの国の本当の思惑を見抜く」とありますが、地政学とは国の指導者がどのような弱みや不安を持っているのかを解き明かすものだと理解できました。
「地政学」というと、何か戦争を準備したり、侵略の計画をする学問のようかイメージが私にはありましたが、全く違う。
相手の思惑を見抜くことで、現実に横たわる問題点を共有し、無駄な争いごとを防ぐための学問が地政学なのだと。
この本はとても読みやすく、中国、ロシア、アメリカなどの思惑を理解できました。
近年、ロシアのウクライナ侵攻や中国の南シナ海侵攻、台湾問題、アメリカのベネズエラ大統領逮捕などの私のとらえ方が変わりました。
よい本でした。
ありがとうござい