あらすじ
嫌いな自分を肯定するには? 自分らしさはどう生まれるのか? 他者との距離をいかに取るか? 恋愛・職場・家族……人間関係に悩むすべての人へ。小説と格闘する中で生まれた、目からウロコの人間観! (講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
この本を読んで私の新しい分人が生まれた。自分の新たな分人に出会うために、読書をしたり、他者と出会いたい!!
自分の半分は他者のお陰であり、他者を通して自己肯定し、分断された集団は分人を通して交流していく、、すごく素敵な考え方。本当の自分ってなんだろう、どうあるべきなんだろう、と悶々としてたが、どの分人も自分の一部で、足場となる分人を自分で選べるんだ。自分でなんとか生きていかなきゃ、自立しなきゃ、と考えてたが、そもそも自分は他者との関わりでしか生まれない、と思ったらすごく楽になった。分人の構成により自分も相手も更新されていくとわかり、希望を持てた。
殺人への言及により極論に走ることも抑止してくれていて、本の構成的にもよくできている。自傷行為とは、苦痛があるべきでない自分を否定してくれる、生きていく為の行為というのも驚きだった。好きな自分も好きじゃない自分も複数いると考えていいのか〜。人生を変えてくれた本になりそう。読んでよかった。
Posted by ブクログ
ずっと気になっていた平野啓一郎氏の新書、ライトで読みやすいのに1ページごとに気づきがあり、噂に負けない名著だった。
目の前の人が誰かで性格が変わりやすいことからmbtiを始めとする診断で大いに迷ったことがあったが、分人という考え方をとりいれるとそのような悩みがすっと解けていく感覚になった。
私がもっとも愛せる私の分人がいちばん大きい構成になるために、他者とのかかわりを見直すことも必要だと感じた。
Posted by ブクログ
分人思想は目新しい思想じゃないからこそ、いいなと感じた。多くの人が共感し、この思想を取り入れることが容易であると思う。
自分で自覚はしてなかったが、人によってかなり態度が変わったり、仲良くなるとキャラが変わるなど、よく友人などから言われてきていた。そこに対して、否定的には考えていなかったが、矛盾があり、一貫してはいないことには少し悩みがあった。ただ、この思想を当てはめると、どれも自分自身で肯定できることがすごく良かった。周りから見ても自分でも振れ幅が大きい人間なので、なんでこの人とはこんなにふざけ合うことができて、この人とはこんなに深い話が楽しめるのかなど考えるところがあったが、それは相手との相互作用による分人であり、それを一般に当てはめることは不適であると考えられるようになったのはとても支えになる。
この思想について、議論できるところは多いと思うが、1つの思想として知っておくことは有意義であると思う。
Posted by ブクログ
二つの血を持つものとして、私とは何か、アイデンティティとは何か、何回も考えたことある。正解が見つからないままどこかで息苦しさを抱えていたが、この本を通してそのもやもやが解れた気がする。
他者を介した自分はすべて本物の自分、
生きるのを止めたいのは、複数ある分人の中の一つの不幸な分人
分人という考え方は、これからの自分を肯定して生きていくための支えになると思う。心に書き留めていたい。
Posted by ブクログ
とにかくわかりやすくて、時間に追われている中でもするする読むことができ、まずそのことに感動した!
大人になりいろんな場面や環境でつながりが増える人間関係のなかで、ある人に対して無理して振る舞っていると感じる部分と、仲の良い友達と居ても無理はしていないけど疲弊してしまう部分と、1人でいる時間の圧倒的な落ち着きと安心に対しても、分人という考えが当てはまるなぁと目から鱗。
いろんなパターンの自分がいることへの肯定と、それゆえに落ち着かない対人関係への理解が深まり、なんだかすっきり。
作中にたくさんの積読(積読登録すらできていないものたちも含む)が出てきて、平野さんを構成する本たちが私の本棚にも並んでいるんだ、、となんだか嬉しい気持ちになりました。
Posted by ブクログ
あまりにも良かった…
個人を構成する分人がメインテーマ。
「分人は相手との関係性の中で作られる」
→居心地が良いのは半分は相手のおかげ
→"人によって態度が変わる"は当たり前
と、いくつもの発見があった。
対人関係で少し肩の荷が降りたと思う。
この本に出会えて感謝してる。
P.S. 記録をサボっていたので、新年を機に再開(TT)
Posted by ブクログ
分人という考え方、非常に面白いと思った。
人間関係を論理的に捉えて自分と相手を理解できる?
自分探し?自己嫌悪?愛?
私の分人は、相手の分人との関係性で成り立っている。
人間関係で悩む人にとって、もしかしたら命を繋ぐ可能性だって秘めている本だと思う。
Posted by ブクログ
物心ついた頃から自己のアイデンティティに対する不安と孤独を感じていた自分が救われた気持ちになる。自分と他人に優しくなれるヒントがたくさんあるので、対立の激しいこの時代だからこそ、できるだけ多くの人が目にすると良いなと願う。
Posted by ブクログ
面白すぎる。色んな人におすすめしている。
特にNF型の人間にはぜひ手に取ってほしい。
むしろ周りにいるNF型の思考を知りたい人にも知ってほしいと貸してしまった。
"八方美人"という言葉があるけれど、
これは私ずっと納得いってなくて、色んな自分がいて、相手によって性格が変わる自分を言語化してくれている本。
人間誰しも色々な顔を持っているわけで、常に同じ接し方が出来る訳じゃないからこそ、裏表があるだとか、そういう自分が知らない側面を知った時に"嘘をついている"と断定するのはあまりにも安直だと思う。
また経ってから読み返したい作品の一つ。
Posted by ブクログ
自分を肯定したい時、自分が誰かを好いていると思う時、この本を読むまでは全ての感情が自分の中で完結していると思っていた。
分人というものを創り出すことで、自分の中の矛盾や人に説明できなかったもどかしさが言語化され腑に落ちた。
周りの人10人の平均が自分、と言われたりしているがあながち相違なく、自分という何かがあるというよりは周りの人によって自分の考えが生まれて創り出されているのだと感じた。
Posted by ブクログ
〜印象的な話〜
八方美人とは、分人化の巧みな人ではない。むしろ、誰に対しても、同じ調子のイイ態度で通じると高を括って、相手ごとに分人化しようとしない人である。パーティならパーティという場所に対する分人化はしても、その先の一人一人の人間の個性はないがしろにしている。だから、十把一絡げに扱われた私たちは、「俺だけじゃなくて、みんなにあんな態度か!」と八方美人を信用しないのである。 分人化は、相手との相互作用の中で自然に生じる現象だ。従って、虫の好かない人といると、イヤな自分になってしまうことだってある。場合によっては、〝八方ブス〟にだってなり得るのだ。
〜大切なのは分人のバランス〜
「生きるのを止めたいのは、複数ある分人の中の一つの不幸な分人だ」
重要なのは、常に自分の分人全体のバランスを見ていることだ。いつだって自分の中には複数の分人が存在しているのだから、もし一つの分人が不調を来しても、他の分人を足場にすることを考えれば良い。「こっちがダメなら、あっちがある」でかまわない。そのうちに、余裕が出来た時には、不調を来している分人の扱いをどうすべきか、改めて考えても良い。
〜印象的なフレーズ〜
・私たちは多種多様な分人の集合体として、存在している。
・相手が必要以上の分人化を求めてくれば、ヘンな人とでも思ってしまうのが日本人である。
・人は、なかなか、自分の全部が好きだとは言えない。しかし、誰それといる時の自分(分人)は好きだとは、意外と言えるのではないだろうか? 逆に、別の誰それといる時の自分は嫌いだとも。そうして、もし、好きな分人が一つでも二つでもあれば、そこを足場に生きていけばいい。
〜感想〜
本当の自分ってなんだろう。自分が1つのキャラクターでないと偽りなのか。と今まで悩むことがあったけれど、分人という概念を知り、どの自分も本当の自分であったと気付かされた。
また本書を読んでから、自分の中にあった不自然な分人の存在を発見することができた。
過去、人生をやめたいと思ったことが何度かあるが、もしかしたらとある分人を止めたかっただけなのかもしれない。
Posted by ブクログ
「たった一つの『本当の自分』など存在しない。対人関係ごとに見せる複数の顔、そのすべてが『本当の自分』である」
本書は、著者の小説制作エピソードが随所に盛り込まれており、時に自作の解説・宣伝のように感じられる側面もある。しかし、掲げられたテーマについては宣言通り非常に平易に説かれており、分人主義の入門書として極めて読みやすい。
印象的だったのは、出口治明氏の「人・本・旅」という言葉との親和性だ。 他者や環境との相互作用によって生じる「分人」のバリエーションを豊かにすること。つまり「分人ポートフォリオ」を最適化し続けることこそが、現代における生存戦略であり、「教養」ともいえるのではないかと感じた。
「貴重な資産を分散投資してリスクヘッジするように、自分という人間を、複数の分人の同時進行プロジェクトとして捉える」
この視点を持つだけで、行き詰まった人間関係や自己嫌悪の呪いから、ふっと体が軽くなるような一冊。
Posted by ブクログ
自分とは何か何者なのかがずっとわからなかったけど、この本を読んでその原因がやっとわかった。
自分を一個人としか考えれてなかったからだ。分人としての単位、付き合うそれぞれの分人で考えると合点がいく。親友と話す時の自分、友達といる時の自分、ママと話すときの自分、同僚と話す時の自分、先輩と話すときの自分、全部違うし、それは当たり前のことなんだと。
新しい発見は、どの分人でいたいかで付き合う人を選ぶ環境を変えることができるってこと。どの人といる時の自分が好き?そう考えて人間関係を少しずつ整理していくことも年齢を重ねていく上で、なりたい自分に近づくには重要だな。生きてる人間以外に対する分人もね。
Posted by ブクログ
こういった正確な答えがない論題を自分で考えてみることが大切だと思った。
学生時代や社会人1、2年目くらいは人に言われたことを真に受けすぎてきつかった。
一つの発言には個人の思想だけではなく、今までの私的な経験や会社で教えられたこと、偉い人が言っていたこと等様々な要素が混ざり合っている。
それが普通だし、純粋な個性とか意見とか考えすぎなくていいと思えた。
分人の数は減らしたい。嫌な分人は捨てるが吉。
Posted by ブクログ
著者は『「個人(本来の私)」が存在するのではなく、私たちは、他者との相互作用のなかで形成された「分人」のネットワークを生きている』と主張している。
所属するコミュニティによって、様々な自分になることに対して罪悪感や羞恥心を覚えることは少なくない。
しかし、この考えを持つことで他者も含めた自己肯定につながっていく気がして、罪悪感を和らげることができた。
Posted by ブクログ
私は友達に「多重人格者」と指摘されたことがある。
学校で見せる顔、サークルで見せる顔、バイト先で見せる顔、親しい友達にだけ見せる顔…たしかにすべて、同じ人物とは思えないくらい違う。
だけど、それらは「ウソの自分」であるとは思わない。全部、偽りの私ではないように感じていた。じゃあ、本当の私って一体なんなんだ…?
そんなことを考えながら、ちょうど読んだのが小説家平野啓一郎さんが書いたこの本。三宅香帆さんオススメということで読んでみた。平野さんが唱える分人主義、日常を振り返ると納得する事ばかりで、そして読みやすいためにスっと自分の中に落とし込むことができた。「ウソの自分/本当の自分」で二分するのではなく、それぞれ分人として考えるべきであると。
また分人主義の立場から考える、恋と愛についても面白かった。私のアイデンティティは他者との関わりによって生じるもの。その人といる時の自分が好き、だったらそれはその人のおかげ。そんな人をこれからも大事にしたい。
自分とはなんだろう、と思ってた時に救いになるような本だった。悩みをフッと軽くしてくれた。
Posted by ブクログ
個人を1人の確固たるものではなく、分人という単位が多数組み合わさった集合体ととらえる考え方を主張する面白い1冊。
子育てをする上で、裏表のない人間になれ、誰にでも優しい人間になれ、って言ったりすることもあるが、実際のところ誰1人として裏表のない人間はいないわけで、コミュニケーションする相手ごとに微調整された自分(=分人)を使い分けてるのは凄く納得した。それは別に悪気があるのではなく、相手とのコミュニケーションを円滑にしようと分人を作り上げていった結果であるからだ。
本書ではさまざまな分人を使い分けるが、本当の自分、みたいなものはいないという論調だ。自分の中の分人のうち優しい人の構成比率が上がれば「優しい人」になる、という感じ。言わんとすることは分かるが、それでもちょっと違和感がある。その分人の構成比率を決めているのは誰なのか?それを決める土台になる分人がいる、というが、それは人の目を気にして決めているのだろうか?その人の目に触れない可能性があっても、分人と言えるんだろうか。核となる部分が変わりうるというのは分かるが、その性質のような部分(遺伝子的な部分と同義かも)については、どうだろう。epigeneticsという分野があった気がするが、結局環境に応じて遺伝子も発現するかどうかきまってしまうのだろうか。
まぁ、厳密なことはともかく、この本は科学という感じではないが、一つの考え方を提案した1冊としては素晴らしかったと思う。子供や妻、同僚などとのコミュニケーションにおいて意識してみると、単なる会話もまた違って感じるように思う。
Posted by ブクログ
今まで遭遇したことのない考え方でした。理解すると
色々今までの人生での経験に納得がいき、これからの人との関わり方が少し変わりそうだと思いました。
Posted by ブクログ
「私とは何か」「本当の自分とは何か」という誰でも考えたことのある問いに一つの答えを提示してくれる本。著者の小説が好きで、そこから興味を持った「分人」という考え方だが、この本を読んで改めて、ものすごく腹落ちした。そしてこの考え方にとても共感した。今の自分を好きになれない人、誰かとの関係に苦しんでいる人、自分探しで迷走している人…。この本を読めば、少しは気持ちが楽になるかもしれない。前向きになれるかもしれない。おすすめです。
Posted by ブクログ
個人という単位は分けられないが、人間は様々な『分人』から作られていることを様々な側面で説明された本。
私は多方面にいい人ヅラをする八方美人に違和感を持っていたが、人は分人という人によって距離感や話し方を変える(親と話す自分、友人と話す自分は少し違う)というところに納得がいったため、八方美人も一種の生存戦略なのだと思った。また、ひとつのコミュニティにいると1人の分人で生きるため苦しい、例えばずっと家にいるのは辛いからたまに趣味の仲間と出かける、といったようなこともみんな分人を使い分けているんだと考えると納得がいった。
私は大学に入ってから、高校までの自分を出せずすごく息苦しい思いをしたが、大学に入って新たな分人を作りたい一方で過去の分人を出したい気持ち両方があったと今なら考えられた。
今つきあっている相手が、本当に好きなのかどうか、わからなくなった時には、逆にこう考えてみるべきである。
その人と一緒にいる時の自分が好きかどうか?
Posted by ブクログ
友達のおすすめと、Xでバズってた。
なるほどと思ったことメモ。
アドラー心理学と同じくらい対人関係に悩んでる人は読むべき思想!
◇メモ
・本当の自分は存在しない。全てその場や対人に合わせた分人。どれも嘘じゃない。
・分人はその場を共有する相手とのコミュニーションで育てられる。
・個人を1とすると、分人は分数。分母は分人の数で、分子はその時に自分の中での比率の高さ。
年齢やライフステージで人柄が変わっていくのは分子の数が変化するから。
以上のことからもし自分が変わりたいと考える時はコミュニティの比率を変えることに注力をすることである。
・いじめられてる人がいるとして、「いじめられやすい人」なわけではなくて、いじめてくる人とのコミュニケーションの問題。学校以外の分人を足場として考えるべき。
本当の自分論は無駄な苦しみを強いる。
ありがとう分人主義
大変現実に即したわれわれの精神の捉え方で、観察的にも統計的にも物理的にも、この説明がしっくりくるし、具体的な問題解決の方法も見えてくる。
発明、発見!
Posted by ブクログ
特に高校から大学に入ったときに自分のキャラが大きく変わったことに違和感を感じていた。そしてそのキャラは今もかわらないまま、また新たに社会人としてのキャラが追加された。人によって態度を変えることは悪だとかんじていたが、この本を読んでこのままでいいのだと思えた。また今後分人が増えても肯定的に考えていけそう。
Posted by ブクログ
分人という概念、それは唯一の自分などなく、相手との関係性に応じて変化するキャラクターがあるということ。自己が定まらない過去の自身を振り返ると、分人という説明がしっくりきた。それまで自己を恥じていたところが、励まされた気持ちになった。
強調の太字が多く、かえって読みにくく感じた。
Posted by ブクログ
私が頭の中で漠然と考えてたことをズバッと言語化してもらえた感じ!その人の別の一面がイメージと違った時に、そっちが本性だったんだ、、、って思われがちだけどその人の別の一面が見えただけなんだって思えるようになった。今後も大事にしたい!
Posted by ブクログ
“愛とは、その人といるときの自分の分人が好きという状態のこと。”
“愛とは、相手の存在が、あなた自身を愛させてくれること”なかなか興味深い考え方だった。
Posted by ブクログ
世間一般でよく語られる、「人によって態度を変えてはいけない」という言葉を浅い理解のまま受け取って無意識に苦しんでいた節があるなと、初めてその悩みを悩みとして知覚できた。自分に一貫性を持たせなければならないという固定観念に当たり前のように囚われていたが、生物学的な個体としての個人の中には、外部との相互作用の結果としての分人が存在し、かつそれはある一貫性をもつ統合的な個人に集約されるのではなく、それぞれが相互影響しながらも独立的に、つまり総合的に個人を形成しているという。この考え方を知ると生きやすくなる人は多い気がする。
Posted by ブクログ
分人という考え方、読み進めてなるほど!と思うことが多かった!
分人という考え方で日常の仕事、人間関係を考えれば、嫌な人と関わることになっても安定してメンタル維持できるのではないかと思いました。
中盤から後半の他者ありきの分人については、なかなか自分に落とし込めませんでした。