ビジネス・実用の高評価レビュー
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最も印象に残ったのは、感情をサインカーブに例えた考え方である。
感情はプラスとマイナスの間を波のように動き、最も変化が激しいのは、喜びや悲しみのピークではなく、プラスマイナスがゼロになる地点だという。逆に感情が頂点や底にある時は、カーブは一度平らになる。
これは日常の実感にも重なる。何でもない平穏な状態こそ、次の感情へ大きく動き始める可能性を持っているのだ。
孤独な時間は、この微妙な感情の変化を感じ取るための時間でもある。自分の気持ちを固定的に捉えず、常に変化する波として眺めることで、感情に振り回されず、少し距離を置いて自分自身を見つめられると感じた。 -
Posted by ブクログ
2015年出版。黒霧島がいかにして焼酎業界の覇者になったのかを描く霧島酒造史。都城にある霧島酒造の工場見学に行ったこともあるが、そのときにも霧島酒造は地域に根差している印象を受けた。工場内の広場では高齢者がゲートボールなどをしており、地域貢献にも力を入れている会社だと感じた。本書でも、地域の芋農家を囲い込んで安定した芋の供給を確保したり、シラス大地から湧き出る水を焼酎作りに利用したりと、まさに地域と一蓮托生の企業であることが説明されていた。
一度は覇権を取ったいいちこが、黒霧島に追い抜かれたように、黒霧島も安泰というわけではないだろう。流行り廃りのある業界かもしれないが、黒霧島を愛飲している者としては、霧島酒造にはこれからも頑張って欲しい。 -
Posted by ブクログ
本屋でタイトルを見たときに、危機感を感じ購入。人間的な成長をするのは、経験が必要なのに、それが失われつつあるのかもしれないと感じたからだ。
新しいテクノロジーを受け入れる時、何を失って、何を得るのか考えるきっかけになった。料金所や受付、会計が自動化になれば、人との接触が失われる。スマホの画面と向き合っている時間は、家族との時間や対面での時間を失っている。非現実と現実の境界が曖昧になってきているにも関わらず、そのことを自覚しなくなっていることが危険信号だと思った。
経験とは、その場にいなければわからないこと。今は、媒体を通しての体験が増えてきているので、リアルの経験というのを大切にしようと感じた。 -
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「あいつはやる気がない」というように見えている部下に対し、リーダーがすべきこととは、「やる気を出させる」といった内面を変えようとするのではなく、環境を調整することがマネジメントのありかただと解いた本です。
そのためのツールとして、個人のコミュニケーションの持ち味を4タイプに分け、その組み合わせによって摩擦を減らす方法を提案しています。
大事なことは、「なぜあの人はこんな反応をするのか?」価値観の違いを排除するのではなくで「この人にはこの状況がどう見えているのだろう?」と視点を切り替えズレを受け止めること。そしてその違いを恐れず踏み込んでいくことで、それぞれのマインドなどがアップデートされるという副産物もえられます。
4タイプ診断などはともすれば「ラベリング」として見られてしまう危うさもありますが、あくまでツールとして取り入れることが提案されていました。
価値観が多様化された現代において、とても実践的なマネジメントの考え方だと思いました。 -
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ネタバレ「『自分は謙虚だ』という自信こそ最大の傲慢だったのだ」。この一行で背筋が伸びました。本をよく読み、いろいろな立場があると理解しているつもりの人ほど、その理解自体を手柄にしてしまう。実践を軽んじる傾向にある私には、思い当たる節しかありません。ついでに、「腹落ちした」という便利な言葉を用いるとき、本当に理解していることなどあっただろうかと考えさせられました。むしろ、「本当に理解する」という状態に到達できると思っていること自体が、傲慢さの表れかもしれません。著者は自分の傲慢さを見つけるたびに書き留めていて、その手つきがとにかく率直です。著者のように「立ち止まって考える」ことを止めない姿勢は苦しさを伴うものですが、見習うべきだと思いました。考えすぎは、毒とも思いますが・・・
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■ 感想
・健康>時間>お金の順で大切という考え方は、当たり前のようで改めて言語化されると納得感があった。特に、お金を増やすことに意識が向きすぎると、健康や時間という取り戻せない資産を犠牲にしてしまうという視点が印象に残った。
・若い時にしかできない経験や、年齢とともに失われていく健康・体力の価値について、著者の経験や具体例を交えて説明されており、説得力があった。
・「人生の目的は思い出を作ること」という本のメッセージが特に印象に残った。お金を最大化することではなく、お金・時間・健康を使って人生経験を最大化するという考え方は、自分の今後のマネープランを考える上でも参考になった。
■ 学び
・若いうちにしかできない経験があるため、将来のために貯めるだけでなく、今しかできないことにお金と時間を使うことが重要。
・お金だけでなく、健康や時間も有限の資産として考える必要がある。
・老後のために必要な資産額を明確にし、それを超えて貯め続けるのではなく、人生の各時期に適切に配分するという考え方が重要。
■ 実践すること
・タイムバケットを作成し、10年単位で今後やりたいことと、それに必要な費用・時期を整理する。
・老後に必要な資産額を明確にし、「ここまで確保できれば、それ以上は現在の経験に使ってよい」という基準を作る。
・タイムバケットを現在のマネープランに組み込み、貯めるだけでなく、適切なタイミングでお金を使う計画も作る。
・「もったいないから」と先延ばしにしていることについて、将来後悔しないかという視点で考える。