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▼本書で解説している、読書と脳についての謎
・なぜ「紙の本」で読んだ内容は記憶に残りやすい?
・読書によって「頭が良くなる」のはなぜ?
・漢字と仮名が混ざった文章を、脳はどうやって理解している?
・読書中に、内容と関係のないことを考えてしまうのはなぜ?
・「快読」「精読」「音読」の科学的な使い分けとは?
・読書のモチベーションを上げる科学的な方法とは? など多数。
情報過多とデジタル化の波によって、脳は常に疲弊しています。
本書は、そんな時代に読書だけが私たちにもたらすものを、脳科学の視点から解説します。
読書好きの方、読書の持つ科学的な力を知りたい方は必読の一冊。
※カバー画像が異なる場合があります。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
読書が脳にどのような作用をもたらしているのかを専門家が紐解いている最高に面白い本でした。私がとても興味深く感じたのは、第3章です。
言語処理をする時の脳の働きを教えてくれています。日本語は今の世界では珍しいタイプの言語で、「表意文字(漢字)」と「表音文字(ひらがな、カタカナ)」が入り混じっています。「表意文字」を読む時の脳の働きと、「表音文字」を読む時の脳の働きは違っていて、日本語を読む時はそれが同時に行われているというのです。英語をはじめ多くの言語は「表音文字」なので、日本語以外の言語を話す人たちとは、使っている脳の部分が違っているのだそうです。この効用があるのかないのかわかりませんが、日本でたまたま生まれて日本語が話せるだけなのですが、なんだかいい気分になりました。
読書は、脳科学者から見ると、脳という臓器にとって良い効果をもたらしてくれるものなのだそうです。読書は良い趣味らしいので、これからもいろんな本との出会いを楽しみながら続けていきたいと思いました。
Posted by ブクログ
〈本から〉
特筆すべきは、小学校入学前の「読み聞かせ」が、子どものその後の読書週間に与える長期的な影響です。(略)
継続的で質の高い読書体験が、長期的な影響を及ぼす
情報が洪水のように押し寄せる今だからこそ、本当に大切なのは「質の高い情報を深く味わう力」。その力を鍛える最強のツールが、実は紙の本なのです。
(略)
そしてこの、紙媒体で五感をフル活用して本と向き合う「没入体験」こそが、実は内容の深い理解や記憶の定着を助けてくれることが、脳科学的にも明らかになっているのです。
「脳内マップ」が記憶を助ける
(略)これを脳科学では「空間的ナビゲーション」と呼びます。
スマートフォンによる読書は紙媒体より強い認知負荷を生じさせ、脳が過活動状態となることで、読解力が低下してしまうのです。
(略)
コンテンツそのものの「内容」だけでなく、情報を摂取する媒体の「物理的特性」が、人間の認知や学習プロセスに深く影響を及ぼしていることが明らかです。
脳は「快感そのもの」を追求しているのではなく、「報酬が得られる可能性を最大化すること」を目指しているのです。
わずか6分間の読書によってストレスレベルが最大68%低下することが報告された
特に睡眠前の読書は真理的な緊張の軽減や安眠促進につながるという報告もある。
書けないけれど「読めちゃう」漢字の不思議
「音を介さずに意味を直接把握する」という脳の働き方は、漢字特有の現象です。
(略) つまり、漢字を読む行為は、単に「言葉の意味を理解する」という言語的な処理だけでなく、脳の幅広い領域を使って視覚的・非言語的な情報を統合する、複雑な情報処理活動なのです。
私たちが普段何気なく読んでいるアルファベットやひらがな、カタカナなどの表音文字は、脳内でまず音への変換を行い、その後に意味理解を行うという処理ルールを持っています。
(略)
日本語を使うということは、それ自体が非常に高度な脳のトレーニングになっているのです。
音読の最も大きな特徴は、視覚、聴覚、運動感覚という複数の感覚チャンネルを同時に刺激することにあります。
「思い出す」という行為自体が、海馬を中心とした脳内の記憶ネットワークを活性化させ、記憶をより強固で再現しやすい状態に強化するのです。
他者に共感するミラーにユーロンシステム
読書は単なる知識の獲得にとどまらず、ミラーシステムを介した感情の代理体験や心の理論を通じて、他者の感情や視点をリアルに体験できるものなのです。
Posted by ブクログ
『読書する脳』(毛内拡)は、「本を読むと頭が良くなる」といった漠然とした話ではなく、読書しているとき、脳の中では実際に何が起きているのかを脳科学の視点から解き明かしていく一冊です。
本書の面白いポイントは、人間の脳にはもともと「読書専用の機能」が備わっているわけではない、というところ。文字を目で認識し、意味を理解し、過去の記憶と結びつけ、頭の中で情景を想像する――読書とは、脳のさまざまな機能を組み合わせて行う、実はかなり高度な活動です。この仕組みを知ると、「ただ文字を追う」という読書のイメージが大きく変わります。
特に興味深いのは、紙の本、電子書籍、SNSなど、情報の受け取り方によって脳の使われ方や理解の仕方がどう変わるのかというテーマ。短い情報を大量に消費することと、一冊の本を時間をかけて読むことでは、同じ「読む」でも求められる認知活動が異なります。
また、読書によって得られるものを単なる知識量だけで考えていない点も印象的です。文章から状況を想像したり、他者の視点に立ったり、自分の知識と結びつけたりする過程そのものに、読書の価値があることが見えてきます。
AIが文章を要約し、欲しい情報を瞬時に教えてくれる時代だからこそ、**「わざわざ自分で本を読む意味は何なのか」**を考えさせられる一冊。読書好きはもちろん、最近本を読む時間が減った人にもおすすめしたい、読書という行為を科学的に見直せる本です。
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ビジネス・実用
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