【感想・ネタバレ】いい子に育てると犯罪者になりますのレビュー

あらすじ

意外なことに、刑務所への出入りを繰り返す累犯受刑者には「いい子」だった者が多い。自分の感情を素直に出さず、幼少期から無理を重ね、親の期待する役割を演じることに耐えられなくなった時、積もり積もった否定的感情が「犯罪」という形で爆発するのだ。健全な子育ては、「いい子」を強いるのではなく「ありのままの姿」を認めることから始まる──。矯正教育の知見で「子育ての常識」をひっくり返す。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

人が犯罪に走るメカニズムがよく分かりました。子どもを認めてあげる子育て、コミュニケーションをたくさん取って、愛情をたっぷり注ぐ子育ての重要性を再確認できました。また、自分自身の子ども時代のトラウマについて振り返るきっかけにもなりました。育児書として、たくさんの親に読んでほしいです。
著者の岡本茂樹さんは本書が遺作となられたそうです。素晴らしい研究をありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。

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2024年12月15日

Posted by ブクログ

人は、人にしてもらったことを他人にして返す。私たちの価値観は生まれつきのものでなく、周囲にかなり影響されているのだと感じました。
第6章の子育てに関する内容は、子育てに限らず、教育に関わる人全員に知ってもらいたい内容です。「嘘への対処法」「大丈夫?よりも効果的な声かけ」「反抗期ではなく自己表現期」「評価の言葉で褒めるな」など、参考になるものばかりでした。

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2024年08月15日

Posted by ブクログ

罰を与えると人は悪くなる。愛を与えると人は良くなる。人は、人によって傷つけられる。だから、人は、人によってしか傷は癒やされない。
どんなことがあってもお父さんは君の味方だから。
結局、自信というのは、弱さや弱点や幼さを持っていても、こんな自分でもいいんだと思えること。
自分は自分でいいんだと思えること。

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2024年04月30日

Posted by ブクログ

あくまで新書なので、参考程度に…と思って手に取った本。Twitterで流れてきて衝撃的だったので…
いや、よかった。最後の項目チェックで悲鳴あげるかと思うほど当てはまっており、自分の中にもあったわだかまりがほどよく解れた。子どもに対する接し方のとてもいい指標を教えてもらえた気がする。筆者の方の遺稿から出版されたということ。とても優しい方だったろうと推測できる。ご冥福をお祈りします。

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2024年02月08日

Posted by ブクログ

親にとって言うこと聞いていい子にというのは
本当に良い子もいるが、一方でk怒られないように、親に良い子と褒めてもらうために演じて、そのストレスが外に向かうことがあり危険ということ
素直な自分の気持ちや感情が出せる環境、甘えられること、スキンシップ取る、子供らしさ、安心できる環境作りが家庭には必要

嘘はついてもいい
嘘ついて叱るのもよくない
嘘ついたら、我慢してることないか、嫌なことがあったか
嘘の原点を探る
本当のことを言ってもらえるかもしれない
嘘つけないと、おおきな嘘で問題起こすことも
感情を大切に
反抗期は自己表現期であっていいもの
発達の過程
耳を傾け落とし所を見つける

親もつい叱ってしまうが
それは本当に叱らなけばいけないのか
よく考えること
著書にはh実際の犯罪者の家庭環境が語られており興味深い

普段から嬉しいありがとうをいう
子供も、真似する

何かあっても
どんなことがあっても
味方だよと抱きしめる

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2023年02月02日

匿名

購入済み

読んで良かったです

もうすぐ50になり、子供も大きくなってきたけど、読んで良かったです。
私の育った家庭環境は悪く、子供の頃に兄は問題をおこし、私は抑圧。
父親は20年以上前に亡くなり、毒母は今も兄に寄生している。
私は10年以上前に毒母や親戚とも絶縁し、一人で母子家庭をやってきている。毒親関連の本は沢山読み、親を反面教師にしてきたけれど、もっと早く読めば良かったです。
凶悪犯罪者こそ更生します も読みました。
なんとか子供にだけは幸せになってもらいたいので勉強になりました。

#タメになる

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2022年11月23日

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自分がもっと若い時に読みたかった本です。
でも若い時に素直にこの本を読めたかな?
1日で読み進められました。
読みやすかったです。

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2022年10月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ


p.143〜144
本当に更生が期待できそうに思える受刑者は、固い決意を言いません。「不安」を口にします。これこそ、本音です。受刑者にかぎらず、本気で生き方を変えていこうと思う人なら、誰もが不安を感じるものです。
p.182
子どもを愛さない親はいません(と私は信じています)。しかし、子どもの愛し方を知らない親は少なくありません。

とても面白かったですし、自分の考えや思いを肯定してもらった気持ちにしてくれました。やっぱり自己理解、対象理解は大切です!

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2022年02月27日

Posted by ブクログ

どんな育児書読むよりも、この本をよんだほうがよかったのではないかと思う。自分の内面に向き合うことは本当につらい。そのつらさをわかってくれている人がかいている文章。読んでよかった。

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2021年12月23日

Posted by ブクログ

■内観療法とは過去の自分自身と関係の深かった人物(母親、父親が中心になる)に関して「お世話になったこと」
して返したこと」「迷惑をかけたこと」の三つを考えさせて(内観させて)「こんなにも多くの迷惑をかけてきた私が見捨てられることもなく今もなお生かされている。だから感謝しなければならない」という気持ちにさせるもの。
 内観療法の問題点は「迷惑をかけたこと」に重点を置いていること。これだと「迷惑をかけた→自分が悪かった」という反省させるパターンになる。「迷惑をかけたこと」を考えさせるなら「迷惑をかけられたこと」も考えさせないとバランスが悪い。
■心の傷は身体の傷と同じで外に出さない限り消えることはない。
■ストレスを生み出す20の価値観
①「しっかりしなければいけない」という気持ちが強い
⓶「(親や周りの人に)迷惑をかけてはいけない」と思う気持ちが強い
③「(親や周りの人の)期待に応えないといけない」と思う気持ちが強い
④「我慢することが大切である」と思っている
⑤自分の素直な気持ち(「うれしい」「悲しい」「つらい」など)をなかなか出さない方である
⑥嫌なことがあったり辛いことがあったりしても、そのことを人にはなかなか見せない方である
⑦人前では「暗い面を見せてはいけない」と思い明るく振舞ってしまうことが多い
⑧「弱いことは情けない」とか「弱いことはいけない」とか思っている
⑨泣くことは恥ずかしいことだと思っている
⑩人にはなかなか甘えない方である
⑪「わがままやジコチュウであることはいけない」と思っている
⑫子供っぽい面は出してはいけないと思っている
⑬「男(女)は男(女)らしくしなければいけない」という気持ちが強い
⑭お金の面で裕福になることが人生で成功することだと思っている
⑮完璧さを求めてしまうところがある
⑯ミスや失敗をしてはいけないという気持ちが強い
⑰「白」か「黒」かをはっきりさせないと気が済まない
⑱「勝つこと」に対してのこだわりや執着心が強い
⑲他の人から自分に対して何かされたときに「自分のことを拒否された」とか「自分を悪く思われた」と受け止めてしまいやすい面がある
⑳「悪いことは許さない」という気持ちが強い
 これは私たちが生まれながらに持っている価値観ではない。誰か(特に親)から「もらったもの」か周囲の環境に影響される中で形成されたもの。
■愚痴を言うことは自分自身が「子供の心」になって心を開いていること。人間関係は「子供の心」を持たないとうまくいかない。子供の心になるとは「ありのままの自分」になるということ。「ありのままの自分」になれば自分自身を受け入れられる。
■幼少期に子供に身に付けて欲しいことは親に十分に甘えられることに尽きる。
 親との関係で甘えることを体験できた人は他者にも甘えられる人になる。他者に甘えられることとは他者から援助をもらって生きる生き方を身に付けること。
 他者に甘えられる人になれると他者の「甘え」を受け止められる人になれる。自分の「甘え」を受け止めてもらう体験をしていないと他者の「甘え」を受け止めることができない。
■「困っている人を見たら助けなさい」とよく言われるが「人を助けたい気持ち」とは誰かに教えられて身につくものではなく自分が人に助けられたから自然と人を助けたくなるもの。
 「人は自分がされたことを人にして返す」ということを信じて子供に接して欲しい。
■「しつけ」は子供が社会性を身に付けるために必要であるが、子供の自然な欲求を抑える側面がある。自然な欲求を抑えるとどうしても子供の心は歪む。「してはいけない」と言われたら逆にしたくなる。「勉強しなさい」と言われたら逆に勉強する意欲を失う。
■子供が嘘をついたとき一番やってはいけない親の対処法は事実を指摘して「嘘をついてはいけない」と叱ること。
 これをすると子供は「ごめんなさい」と謝ることになる。そうして子供も親も子供が嘘をついた理由を考えることなく子供は「謝罪の仕方」を身に付けることになる。それだけではなく、親が「次から絶対に嘘をつくな」と言うことによって親の願いとは裏腹に子供はますます嘘をつく人間になる。しかもバレないように嘘が巧妙になっていく。
■子供の嘘は人生最初の「問題行動」。親が子供の「本音」を知る最初の「チャンス」である。子供の本当の気持ちを知る機会であるのに叱ってしまうと子供の本当の気持ちを知る機会を失う。それどころか子供は「自分は悪い子だ」と自分を責めてしまったり親に心を開かなくなったりするかもしれない。
■子供が問題行動を起こした時の親の対処法は「なぜ」という視点を持つこと。
■人は自分がしてもらったことを自然と人にして返すようになる。

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2021年10月03日

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祖母、継母、父、いとこに虐待を受けた私がシングルマザーとなりどう子育てしていけばいいのかと沢山の本を読み漁っていた所、書店でこの本を見つけました。

私の原点を見つけ、子供との向き合い方を教えてくれた大切な1冊となりました。

家庭のルールを作ったり私が持っている価値観を教えこんだりするのを出来るだけ改善できるようにしていこうと思います。

私も子供もありのまま生きていけるように、今日から実践に移していきたい!

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2021年06月10日

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子供が健全に育つためには家庭環境が大切ということが良くわかる例。
酒井法子さんをモデルケースに解説してあるのがわかりやすかった。

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2021年04月01日

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娘をいい子に育てようとしている自分がいることと、自分もそうやって育ってきた自覚があって読んでみたけれど、親として読んでいたはずが自分の幼少期が思い出されて泣きながら読んだ。知らないうちに自分の気持ちを抑圧していて、やっぱり生きづらさも感じている。犯罪こそ起こしていないけれど、自分のことが書かれている本だと思った。少しずつ自分をの気持ちを解放して誰かに聞いてもらいたい。そして娘が感情を素直に出せるよう接していけたらいいと思った。

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2020年09月05日

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「子供にはたくさんの愛を与えましょう」
「自己肯定感を育てましょう」
「子供の話をよく聞いて、アイ・メッセージで伝えましょう」
のような、子育てのスタンスやテクニックを示した本は世にあふれている。言っていることは正しいし、役に立つのだろう。
しかし実際に子供と相対しても、どうにも上手くいかない。ワガママな態度には怒りを覚えるし、ウソを付かれたら指摘せずにいられない。

この本はそういう小手先ではなく、もっと心の奥底を掘り下げた上で、臨むべきスタンスやテクニックを示している。一言で言うならば「受容」だろうか。

作者の遺稿である。この愛情に満ちた素晴らしい本が、もっと広く知られることを望む。

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2020年03月14日

購入済み

子育ての参考になりました

この本に出会えて良かったです。

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2019年11月20日

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反省させると犯罪者になりますを読んでこちらも読んでみたいと思った本。
のりピーの話はちょっとくどいと感じたけれど、子どもの前に親が自分自身を受け入れる、日頃からありがとうや嬉しいという気持ちを子どもに伝えることで子どもが他人といい関係を築くことができるということがわかりやすく書いてあります。
子どもとの関わりだけでなく社会に出て他人と関わるベースになることだと思ったので、子育てや学校の教育に関わっている人だけでなく色んな業界の人に読まれると良い本だと思います。

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2025年07月02日

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ここ最近の論調は、子どもの問題行動について安易に「発達障がい」という言葉を使い過ぎていると
この本を読んで気付きました。

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2024年10月13日

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愛情を注ぐこと、優しさで包むこと、子どもの前でも全力で感情表現をすること、嘘をついたらなぜ嘘をつかせてしまったのか考えること、子育てに悩んだらまた読みたい。

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2024年08月11日

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ネタバレ

二人の子供を子育てしているが、大いに反省させられた。最近の教育では自己肯定感を育てることを重視する風潮があるように思うが、それがいかに大切かを実例をもって詳しく説明されていた。

・抑圧された時、辛い時に子供はいい子になろうとする。それが限界を迎えると爆発して問題行動を起こす。
・子供に嘘をつくなと言ってはいけない。人間は嘘をつく生き物。小さい嘘を禁止されると、いつか大きな嘘をついて問題行動を起こす。
・過度な期待を浴びせることも重荷になる。ありのままのその子でいいよ、というメッセージを伝えてあげることが大切。兄弟や周りの友達と比べない。
・人は自分がしてもらったことを自然と人にして返すようになる。普段からうれしい、ありがとうなどの言葉を使う習慣を持つこと。

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2022年10月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

色々考えさせられる本です。
私の子育て、大丈夫だったのかな?

「いい子に育てると…」
私は、比較的いい子に育ったタイプです。
自分の子どもの頃を振り返りたくなりました。

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2022年08月13日

Posted by ブクログ

前に読んだ「ケーキの切れない非行少年たち」の本に出てきて気になっていた1冊。
もう著者が亡くなってることに驚き…。

全ての原点は幼少期にある、という考えと
子どもにはあるがままの自分でいい、どんなあなたでもいいと伝えることが本当に大事なこと、という点に非常に納得。
厳しいしつけは抑圧にしかならない。少年を教育すべき少年院でも私語禁止のようなルールがあることが本当に悔しい。職員不足とかそういう現場の事情があるんだろうけれども、
それで再犯して新たな被害者に結び付くことほど悲しいことはない。
改めて自分の幼少期にも向き合ってみようと思えた一冊。

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2021年12月30日

Posted by ブクログ

目からウロコの一冊。親になったとき、自分を見つめ直したいとき、過去を振り返りたいとき、この本をまた手に取りたい。

自身に少なからずいびつさを感じながらも、振り返ると自分はいい子だったと振り返る人こそ一読すべき一冊だと思う。
以下、回想。
自分は絵に描いたような「いい子」だった。しかし同時に自分の心を守るためなら人を傷付けてもかまわないと思う側面があった。私の心は傷付くことを恐れ、人の怒りに相当敏感だった。
この方の授業を受けて感想文を書いたらきっと冒頭で紹介されるような生徒だったろう。
親のせいとは思わない。でも、私の危険の芽に、親は気が付かなかった。気が付いたら向き合ってくれたのかもしれないけれど、私自身が巧妙に隠したから、気が付かなかったのだろう。
幼い頃は「自分の心を守る」ことが最優先で、「自分の危険の芽を摘み取らなかったらこの先どうなるだろうか?」というところまで考えが及ばない。
表面的には聞き分けがよく素直で明るい生徒。いかにも非行へ走りそうな少年少女より先に、私の心の矯正教育を優先してくれる教師がどこにいるだろうか?
また、自身が教師という職業に憧れ、周囲の教師に歩み寄っていたことも影響したかもしれない。自分を慕う生徒に対し、「君は間違っている、危ない、心を見直せ」と言える教師がどれほどいるだろうか?
小学校では私の性質を見透かすようなベテラン教師がいたが、矯正するところまでは至らなかった(私は悪い意味で教師の熱意をかいくぐり、逃げ切った)。
自身にとって救いとなりうるのは、そうした自分の歪みをこれまでも認識していたし、今ははっきりと意識できることかもしれない。
大人となった今、自分の性質を親のせいにするのはナンセンスだ。大人として、自分を矯正していかないといけない。
この方の言うとおり、「これからは自分を見つめて、自分をコントロールしていきます。」という宣言は意味を持たないだろう。
私は弱い人間で、自分を守るためなら今でも人を傷付けうる人間だ。認めたくないけれど、きっとそうなのだろう。
弱さを常に抱えながら、いつも自他に言い訳し、逃げて生きている。だから周囲の人間の弱さを見ても、責めるのはよそう。お互い弱い人間だなと、受け入れていけたらいい。

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2021年11月12日

Posted by ブクログ

もっと早くこの本と出会っていたら。
メンタル不調の時に出会っていたら。

多くの救いと、前に進む勇気をいただけました。

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2021年07月03日

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子育てについて考えさせられる。「いい子」、親の言うことをよく聞く子、明るくて笑顔の子。でもその背景にある本当の思いを、ちゃんと知らないといけないと感じた。何よりも子どもたちが、ちゃんと自分の気持ちを発信して、それを受け止めることのできる親でありたいと思った。良書。

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2021年03月07日

Posted by ブクログ

 反省させると犯罪者になります……の著者の遺作。
 本作でいう「いい子」とは親などの他者にとってのいい子であり、己の本心を押し隠したうえでのいい子である。世間に向けたいい顔をするともいえる。
 読んでいると、確かにいい子であり続けようとして、そのいい子の姿に無理があり、己を抑圧し続けると何かが起きるかも、と思える。
 でも、他者目線で生きてきてそのいい子であり続けようとしたときに、己を見ようとすることはとても勇気のいることだし、他者にとって都合が悪いから応援も得られない可能性もある……と考えるとなかなかむつかしい。やはりプロにたよるしか。

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2020年11月11日

Posted by ブクログ

幼少期の家庭に問題があった子なんていっぱいいるだろうな。っと思いながら読んでいました。特に両親ともに共働きとか。しつけの方向が違う親とか。
そんな子達でも普通に犯罪をおかさず大きくなった子達が大多数な訳で…自分の言葉で言語化できたり、まわりの環境で変わるんだろうけど…
中学生の頃に晩ご飯の準備をしないで寝落ちていたら、仕事から帰ってきた親に怒られ(笑)
カチンときたので、母親に「働いてって頼んだ覚えはない」って言ったのを思い出しました。これ言った日は、晩御飯も食べず寝たし今になっても後悔している。
特に親になった今は…
親になったら子どもの育て方が分かる訳じゃないし、忙しいと子どもにあんまり余裕をもって接することも出来ない。第6章に書いてあることを頭において接していけば良いと思うんだけど、なかなかベストな対応は自信がないです。ただ幼少期は甘えさせてあげようって思いました。

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2025年09月29日

Posted by ブクログ

遺稿を出版社が出版したもの。亡くなってたんですね。これまでの反省ダメりろんを子育てに応用したものだがい,酒井法子がいかに更生していないかを詳細に論じるパートがあり,なかなか凄いなと思った。著者が存命なら出版されなかったかもねぇ。
幼少期に刷り込まれた価値観が負の感情を抑圧し,それが爆発すると犯罪になる。ありのままの自分を出すこと,人に甘える(頼る)ことが大切,という主張は一貫している。
そして,全ての問題を幼少期の抑圧が原因とする理論も同じ。フロイト的というかなんというか。
価値観を持つことが抑圧を生むとして,価値観を持たずに生きることはできないわけで,価値観を絶対化しないことが大切ということなんでしょう。
自分の親子関係を考える20のヒントとかあって実践的ではあるのですが,この歳になると,自分の価値観もある程度客観視できているように思うのだが,それも幻想か。

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2025年07月15日

Posted by ブクログ

言っている事は分からなくもないが、「良い子に育てても犯罪者にならない大多数」を無視した断定的な雰囲気もあって、素直に読めない部分がある。少年院の運用として、私語を禁止するなどの抑圧のし過ぎが更生に繋がらないとの主張はよくわかる。しかし、犯罪に関しては一律に因果関係を見出せるものではなく、子供一人一人の境遇や感受性に寄り添った対応が必要という事で、“必ず過去に原因がある”みたいな見方自体が危険な感じがした。まして、悪事を平気に行う成育環境の方が犯罪者を生みやすい事は自明である。

似たような話で、YouTubeの動画だが、しきりに今のホリエモンに対して、幼少期に何か原因となる出来事があるはずだと指摘する共演者に対して、同氏が「そんなものねーよ」とブチ切れていたのを思い出す。深層心理的に何かしらはあるのかもしれないが、それ自体が自意識の誘導になる事もある。PTSDの概念を日本社会に広めたルイスハーマンによる『心的外傷と回復』という一冊の本が偽りの記憶症候群を齎したという社会現象がある。実の父親に性的虐待を受けたという告訴がアメリカのムーブメントとなったという話だ。アメリカで記憶回復療法と呼ばれるカウンセリングが1980年代後半から90年代に流行した。過去のショッキングな体験はトラウマという心の傷になると理解されているが、これは確実な事ではなく、脳はカウンセリングにより、ありもしない記憶をでっち上げるという事例が多発したというのだ。

この話は『危ない精神分析 マインドハッカーたちの詐術』という本の中で指摘される。今回の著者がそうした誘導的なカウンセリングをしているというわけではないが、そうした視点も頭に入れておきたい。

勿論、ネグレクトや暴力、抑圧するような環境が子供に良い影響を与えるとも思えない。しかし、そうした環境で育った子が犯罪者に育ちやすいような、色眼鏡で見られるのも良くない。人は誰しも、演じている。直す部分は直しながら、参考にする程度でも良さそうだ。

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2025年02月15日

Posted by ブクログ

「いい子」は危ない。自分の感情を表に出さず、親の期待する役割を演じ続け、無理を重ねているからだ。とても納得。ただ、「じゃあどうしたら?」と答えを求めてしまう。それは自分で考えることなんだろうな。

★子どもが問題行動を起こしたとき、親は「なぜ?」という視点をもつこと
・問題行動は子どもの本音を知るチャンス
★「何かしんどいことがあったの?どんなことがあっても、お母さんは君の味方だから」と子供を抱きしめるのが、大事な愛情表現
・問題行動が出る前はみんないい子。笑顔は自己防衛かもしれない
・問題行動の根本を考える。反省させても解決しない
★嘘をつかないことを、子どもに約束させてはいけない。人間は嘘をつく生き物だから。嘘を責めると、隠すこと謝罪の方法を覚えていく
・自信とは「自分は自分でいい」と思えること=子どものそのままを肯定する
・反抗期=自己表現期
・褒め方には注意、評価する言葉では褒めない

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2023年10月07日

Posted by ブクログ

感想
親の期待に沿うことは望ましいことか。コントロールと保護は必要だがあえて親の目が届かない部分を作る。子供にも息抜きの時間は必要。

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2023年01月04日

Posted by ブクログ

わがままでいい。
ありのままの自分を表現させる。
親の都合の良いように、子供をコントロールしない。
良かれと思っているしつけが、価値観を植え付け、できていない他人を見ると否定的になってしまう。

★裏表のある人間
 子供は常に親の愛情を求める。
 親の前では、厳しいしつけに必死に従ういい子になる。その反面でストレスを他人にぶつける。

★評価の言葉
 そもそも、他人と比べて良いことはない。
 ✕「えらい」「立派」
 ◯「ありがとう」「うれしい」

自分自身のことを振り返ると、すごく当てはまる。
これからは、子供をよく見て、自分の価値観を押し付けていないかを考えていきたい。

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2022年12月09日

Posted by ブクログ

全ての価値観には表裏両極面がある
褒め言葉も裏を返せば抑制している可能性もある
良い子でいるよりも、ありのままでいてもらうのが一番
大人(親)もありのままの自分を子供に見せるべき
(人間誰でも強いところもあれば弱いところもある)

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2020年03月04日

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