あらすじ
意外なことに、刑務所への出入りを繰り返す累犯受刑者には「いい子」だった者が多い。自分の感情を素直に出さず、幼少期から無理を重ね、親の期待する役割を演じることに耐えられなくなった時、積もり積もった否定的感情が「犯罪」という形で爆発するのだ。健全な子育ては、「いい子」を強いるのではなく「ありのままの姿」を認めることから始まる──。矯正教育の知見で「子育ての常識」をひっくり返す。
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Posted by ブクログ
p.143〜144
本当に更生が期待できそうに思える受刑者は、固い決意を言いません。「不安」を口にします。これこそ、本音です。受刑者にかぎらず、本気で生き方を変えていこうと思う人なら、誰もが不安を感じるものです。
p.182
子どもを愛さない親はいません(と私は信じています)。しかし、子どもの愛し方を知らない親は少なくありません。
とても面白かったですし、自分の考えや思いを肯定してもらった気持ちにしてくれました。やっぱり自己理解、対象理解は大切です!
Posted by ブクログ
二人の子供を子育てしているが、大いに反省させられた。最近の教育では自己肯定感を育てることを重視する風潮があるように思うが、それがいかに大切かを実例をもって詳しく説明されていた。
・抑圧された時、辛い時に子供はいい子になろうとする。それが限界を迎えると爆発して問題行動を起こす。
・子供に嘘をつくなと言ってはいけない。人間は嘘をつく生き物。小さい嘘を禁止されると、いつか大きな嘘をついて問題行動を起こす。
・過度な期待を浴びせることも重荷になる。ありのままのその子でいいよ、というメッセージを伝えてあげることが大切。兄弟や周りの友達と比べない。
・人は自分がしてもらったことを自然と人にして返すようになる。普段からうれしい、ありがとうなどの言葉を使う習慣を持つこと。