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東ロボくんは東大には入れなかった。AIの限界――。しかし、“彼”はMARCHクラスには楽勝で合格していた! これが意味することとはなにか? AIは何を得意とし、何を苦手とするのか? AI楽観論者は、人間とAIが補完し合い共存するシナリオを描く。しかし、東ロボくんの実験と同時に行なわれた全国2万5000人を対象にした読解力調査では恐るべき実態が判明する。AIの限界が示される一方で、これからの危機はむしろ人間側の教育にあることが示され、その行く着く先は最悪の恐慌だという。では、最悪のシナリオを避けるのはどうしたらいいのか? 最終章では教育に関する専門家でもある新井先生の提言が語られる。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年05月07日
AIは東大に入ることができるかという問いには、難しいということが明らかになったものの、現状の大学入試において、上位20%程度の、いわゆるMARCHと呼ばれる大学群に入学する学生よりは優位な学力(本書においてそれを学力と呼ぶかどうかは別問題だが)をもつことができているというのは非常にショッキングな内容...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月26日
佐藤優氏との対談が掲載されている「国難のインテリジェンス」を読み、概要をわかったつもりでいた本書の重要性を痛感し、今更ながら拝読。5年ほど前の著作でAIのことを書いているにも関わらず全く古さを感じさせない。ということはシンギュラリティが絶対不可能なAI技術の本質を論理的に喝破しているから。後半の読解...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月02日
AI関連の書籍を色々読んでくると、前半はさすがに聞いたことある話も多いが、東大合格に向けて頑張るAIトオルくんの話とかは面白かった。また第五世代コンピュータ開発の失敗談が国内に見当たらないというのは、研究が失敗すると論文化出来ずその知見が世に公開されずに終わる、というアカデミアの問題にも通ずるような...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月18日
学力って、結局は「読むチカラなんだよなー」と改めて感じた一冊。
AIの進展について学んだというよりは、
子どもたち、本当に大丈夫か?!と心配になった。
筆者も危惧しているドリルのような反復学習について、
小学生のうちからデジタルドリルに励んで「勉強した気分」になり,テストでいい点をとってしまうと,そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月16日
恐るべき書、AIという技術が、人間にもたらすものは何か
多くの仕事がAIに代替される将来、生き残るためには、読解力が必要である
しかし、日本の中高校生の多くは、中学校の教科書の文章を正確に理解できない
読解力のない人間は失業するしかない というのが本書の主旨である
AIが人間の仕事をすべて奪って...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月23日
AIの定義は自分の思っていたものと違うもので、まだ人間を超える知能は生まれていないことや、著者は人間を超えることはできないだろうと様々な要因から考えていることを知れた。正直、AIが人間を超えて人間を支配するようになるとか世間では言われているけど、実際はそんなことないんじゃないかと思うようになった。こ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月25日
少し前の2018年の本だけれど、これからの時代も必読の一冊だと思う。
AI技術は進化してどんどんもっともらしい応答をするようになっているけれど、本質的に限界があることがよく分かる本。また、AI技術の到達度を測るためのテストが子どもたちの読解力を図るためにも最適で、実はかなりの数の子供(それとほぼ変わ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月03日
本書はAI(AI技術)を礼賛するものではなく、AIに比して人間の能力が不足する事態に向かっている現状に警鐘を鳴らす内容である。
AIが神になるとか人間が必要なくなるといった空想本よりも
地に足ついた内容で、文系の私にも理解できるくらいに噛み砕いた説明で分かりやすい。
中高生の過半数が文章を正しく理...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月01日
AIの事が知りたいと思い購入。一言で言うと素晴らしい内容。現時点でAIができる事は何で、今後今後社会にどのような変革が起きるか、わかりやすく語られている。AIが現時点でできるのは、過去の蓄積
=教師データから確立統計的に正解を導き出す事。それにより、決まったフレームワークで白黒判定だけしている、ホワ...続きを読む
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