ブックライブの高評価レビュー

ビジネス・実用の高評価レビュー

  • 和歌と権力 後嵯峨院時代と勅撰集の政治力学

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    古典とはこれ和歌なり
    承久の乱後の政治と文化
    後嵯峨院政の始動
    後嵯峨院政の平和と古典的公共圏の成立
    ポスト後嵯峨院時代の激動
    後嵯峨院時代の余光

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    2026年10月03日
  • 独占告白 渡辺恒雄 平成編―日本への遺言―

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    巷では渡辺氏の横暴ぶりや舌禍ばかりがクローズアップされていましたが、今こうして改めて読み終えると、彼がいかに我が国を思い、政治に関わり動かすことに情熱を注いでいたのかが理解できます。あっぱれな人生でした。

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    2026年10月03日
  • 公共デザイン学入門講義――コミュニティセンスを生む演出術

    まちづくりを身近に

    「まちづくりをもっと身近に」という意図を感じた本。その際、筆者は2つのことに注目している。

    1つは、ものづくり。身近にあるもの…カードとか自販機とかガチャガチャなどを工夫して、つながりをつくる。
    もう1つは、まちづくりの少し手前にある、ちょっとしたつながり。筆者はそれを、アーレントを援用してコミュニティセンスと名付けている。

    所沢のゆるキャラやアンパンマンがでてきたと思ったら、哲学、アートの話もあるし、事例も豊富。これまでにない、まちづくりブックだと思う。

    #タメになる #共感する

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    2026年10月03日
  • 【PS4・PS3・PSVita版】ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ 公式ガイドブック

    購入済み

    本の縦横比が見開きに最適

    紙の書籍の縦横比が正方形に近くタブレットの場合、片ページだけだと上下にスペースが無駄になりますが見開きだとちょうどいいサイズ感になります。タブレットが小さいと字が読めませんのでパソコンのディスプレイでの見開き表示がお勧めです。

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    2026年10月03日
  • 心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学

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    ネタバレ

    私たちが五感で感じていることは、実感ではなく錯覚であるという。錯覚には2つある。一つは、われわれは断片的にではなく総合的にとらえて実感しているということ。もう一つは、心というものがあり、実感としてとらえてものを心が感じているということ。つまり、五感で得た断片的な情報を脳がもっともらしく私たちが感じるように創作しているというのだ。読んでいるうちにこの世界の何がリアルで何が脳のフィクションなのかわからなくなる。どうして脳はこんなことをするのだろう?と考える。ヒトの脳は高度に発達しすぎたゆえにこうなったのだろう。ヒトが生きている世界は、理路整然としたことよりもなんだかよくわからないことばかりである。脳はなんとかしようとするが、理論ではなんともなるはずはなく、むりやり物語をつくりだして処理しようとしたのだろう。そうでもしないと脳は情報処理できずにパンクしてしまうからだろう。ヒトがこの世界で生きていくためにとった脳の進化であろう。そして、ヒトはAIでどれだけ高度な知性をもったところで、意味を求めずにはいられない「生物」の枠からは抜け出すことはできない。

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    2026年10月03日
  • シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント

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     無目的にただ生きるために働いている私からすると、こういう目的をもって、熱意をもって働いている人は本当に自分の得手不得手を徹底的に調べつくして、そして特殊知識という「ほかの人にとって現在再現不可能なもの(ナヴァル談)」を獲得していくんだろうなと感じた。これ以上書くと自分のお気持ち表明になるからやめるが、メモした部分だけ共感や自分の職業観、仕事観に影響してほしいと思っているんだろうな。仕事辞めてぇなと思っている今は未来の自分のためになるのだろうか。

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    2026年10月03日
  • 旅して学ぶ台湾

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    赤松美和子、洪郁如、胎内千鶴、山崎直也、劉彦甫「旅して学ぶ台湾」(岩波ジュニア新書)
    台湾の歴史を記述しつつ台湾への修学旅行のガイドにもなるようにと企画された本だそうだ。ただ歴史の本として読んでも充実している。
    1. 先史時代からオランダ時代:長く台湾はオーストロネシア系の人たちが多くの民族に分かれて住んでいた。16世紀には倭寇が、17世紀にはポルトガル人やオランダ人がやってきた。特にオランダ人は南部に城を築き貿易の拠点とした。またオランダ人は労働力として漢人を呼び寄せ土地の開墾を行った。
    2. 17世紀半ば、大陸で明が滅び清が興ると明能力遺臣の鄭成功がオランダ人を追い出し台湾に鄭氏政権を作る。その後、清が鄭氏を滅ぼし台湾統治を始めた。初期には本土からの移民を抑制したが後期には福建系、客家系の移民がどんどん入ってくるようになった。19世紀後半になると欧米諸国との貿易が始まり、また開国した日本が軍を進出させるなど事態が流動化した。
    3. 日清戦争後1895年には台湾が日本に割譲された。ただし現地人の抵抗により実際に全土を統治するには時間がかかった。日本は初めての植民地としてインフラ整備、法律も制定、教育や医療・衛生の充実に努めた。ただし明確な差別構造もあったし、先住民族の反乱や陰惨な掃討もおこなわれた。
    4. 日本の敗戦後、中華民国政府軍が台湾に進駐した。当初は中華民国に大きな期待があったが近代化が進んでいた台湾現地の人にとって本土からの人による統治に違和感を持つ人が増えた。1947年に大規模な暴動と暴力的な鎮圧が起きた(2.28事件)。その後、1949年には中国本土で国民党は共産党に敗れ、蒋介石は台湾に中華民国政府を移転した。この過程で本土から台湾には100万人以上が移動した。蒋介石は台湾にある中華民国政府が中国を代表すると主張したが次第に虚構的なものとなった。内乱を理由に戒厳令が敷かれ、国民党一党による権威主義的統治が続いた。その中で経済的には1960年代以降高度成長が続いた。
    5. 蒋介石と息子の蒋経国が死去した後、台湾生まれ能力李登輝が総裁となると民主化が始まった。議会も中国全土から選出されたまま終身任期となっていた議員を引退させ台湾内の選挙で議員を選出するようになり、1994年には総統も国民の直接選挙で選ぶようになった。その後2000年には民進党の陳水扁が総統になった。2008年には国民党の馬英九が国民党政権を奪回、中国との融和政策を進めたが中国依存度が高まることへの警戒もあり「ひまわり学生運動」が起きた。2016年には民進党の蔡英文が総統となった。
    各章の末尾にはその時代を代表する史跡も紹介されている。

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    2026年10月03日
  • ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて 公式設定資料集

    購入済み

    2Dの設定画が嬉しい

    契約上、鳥山明さんの絵は使えないと思いますが、随所に掲載された2Dの設定画が当たり前と言えば当たり前ですが鳥山明さんの画風にかなり近く、ドラゴンボール世代としてはゲーム中の3Dモデルの絵より嬉しいです。鳥山明さんは後世ではデジタル彩色されていたこともあり彩色具合も近く感じ、2Dの設定画の完成度が高いです。11Sの冒険の書の世界に現れるボスもどきモンスターの絵も勢揃いして、まとめて見れるため何気に嬉しいです。

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    2026年10月03日
  • アリエナイ医学事典 改訂版(アリエナイ理科別冊)

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    下ネタが一級品
    飽きないネタの候補
    まさか日本の衰退の原因がトライアンドエラー方式であったとは!
    それを考えると
    自称進学校や公立校→試行錯誤学習と長時間拘束
    名門私立校→潜在学習と洞察学習
    でみると公立校で試行錯誤学習を取り入れられその悪習慣で残業や長期拘束、頑張れの強要などを見ると日本の落日は致し方なかったのではないかと思った

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    2026年10月03日
  • 相場師一代

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    投資家というより大陸浪人としての一代記として読むとカッコ良すぎるよな
    ただ、この本に貫かれてるのは「投資なんて辞めろ」だし「当たっても一発屋」であり「勝っても税金で持ってかれる」なので投資に手を出すなでずっと貫かれている
    要約
    投資なんてやめとけ

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    2026年10月03日
  • 偉人たちの“あったかもしれない”会話で歴史を読み解く! ガクテンソク奥田の 喋る!鎌倉時代

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    歴史は楽しいって改めて思わせてくれた。
    初めて日本史を習った時の感覚を思い出した。
    ややこしくてキャラが多い歴史をもっと書いてほしい。

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    2026年10月03日
  • 中国TikTok民俗学 スマホからはじまる珍神探訪

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    かなり面白かった。旅行記としても面白いし、登場する現地の人の行動や言動も面白い&興味深いし、たくさん載せられてる写真も面白いし、中国の民間信仰も面白いし、著者の文章もクスッと笑えて面白いし、読んでてずっと面白くて嬉しかった。
    この本に出てくるような信心深い日々の生活やお祭りには、自分を含め周りの現代日本人には見られない健気さがありなんか羨ましく感じる。
    ニワトリの血を飲んだ著者はその後何事も無かったのか気になりすぎる。

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    2026年10月03日
  • 社会学入門 人間と社会の未来

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    社会学の研究者が、社会学とは何かを基本的には平易に語ったもの。
    何度か読んだが、なんとなく繰り返し読み返したくなる魅力がある。
    筆者が、インドに行った時の話などは、神秘的な話。

    他方で、初読の場合、「補 公共圏とルール圏」の〈関係のユートピア・間・関係のルール〉の定式化や「交響するコミューン・の・自由な連合」という筆者独特の言い回しは何となくイメージをしにくい気がするが、本文や図などを合わせて読めば理解はできるように思われる。

    基本的には、社会学の基本を押さえるために良い本だと思う。

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    2026年10月03日
  • 藝術のパトロン 松方幸次郎、原三溪、大原二代、福島コレクション

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    941円

    矢代 幸雄
    (やしろ ゆきお、1890年11月5日 - 1975年5月25日)は、日本の美術史家、美術評論家である。横浜で讃岐高松藩元藩士の矢代宗勝と神戸出身の美佐の長男に生まれる[1]。父は初め塗物屋を開業、のち商館番頭をしていた[2]。横浜商業学校に進んだが、算盤が苦手で神奈川県立第一中学校に転校し、第一高等学校英法科を経て東京帝国大学法科大学に入学したが、文科大学英文科に転じた。一高時代から大下藤次郎主宰の日本水彩画研究所に通い、大学時代には第7回文展に入選[2]。実家があまり裕福でなく、自作の水彩画を売ったり美術書の翻訳をしたりして学費の足しにしていたが、成績優秀で学資免除の特待生になった[2]。1915年に首席で大学卒業後、大学院に進んだ[1][2][3]。1916年にインドの詩人タゴールが来日した際、矢代の父の知人で古美術商の野村洋三の推薦により、実業家で美術品収集家の原富太郎の邸宅に滞在していたタゴールの通訳を務め、数ヶ月間行動をともにした[2][4]。 1918年に東京美術学校(現・東京藝術大学)教授兼第一高等学校教授に就任し[5]、1920年には東京高等師範学校講師に就任した[6]。鵠沼の大地主・高瀬弥一の妹・松と結婚(のち離婚)[7]。1921年から1925年にかけ欧州留学。フィレンツェ居住のアメリカ人美術史家バーナード・ベレンソンに師事し、サンドロ・ボッティチェッリ研究を行う。研究成果をまとめた英文の著 Sandro Botticelli (ロンドン:1925)は国際的評価を得た。その後も、華族らによって組織された学術振興のための財団法人「啓明会」から資金援助を得、ボッティチェッリ研究のための現地調査を行っている。この欧州滞在の折に、川崎造船社長で美術収集家であった松方幸次郎のロンドン、パリでの絵画購入に同行。印象派や当時評価を高めつつあったポスト印象派の作品購入をアドヴァイスし、「松方コレクション」(後に一部が国立西洋美術館の常設コレクションになった)の形成に関わる。ゴッホの「アルルの寝室」、ルノワールの「アルジェリア風のパリの女たち」が売りに出されていたために、松方にぜひとも購入するように勧めたが断られ落胆したという。しかし、松方はその後2点とも矢代に黙って購入していたという[8]。松方は親しくしていた成瀬正一の直言を好んで採用し、矢代は後年著書の中で「青二才の青年にすぎなかった私の意見など松方さんにはほとんど尊重されず、口惜しいばかりだった」と述べている[9]。1925年に木村文と再婚[10]。1927年から翌年にかけても欧米を視察し、帰国後、1930年に帝国美術院付属美術研究所主任となり、再び欧州訪問後、1931年に美術研究所主事・帝国美術院幹事となり、1932年にアメリカ・カナダを、1935年に欧州を訪問した[1]。この間に帝国美術研究所所員と美術学校教授に任命され[1]、1936年に美術研究所(現・東京文化財研究所)所長に就任。1942年に宣戦の詔勅誤読事件により美術研究所所長を辞任し日本交通公社文化担当常任参与となり、1944年には東京美術学校教授を退官した[2]。戦後は1950年の文化財保護法制定時に文化財保護委員となり、1952年から1953年まで東京国立文化財研究所所長を務めたのち、大和文華館の収蔵品収集に協力し、1960年に初代館長に就任[2]。1970年に館長を退き、1975年に心不全により死亡[2]。享年84。日本における西洋美術史研究の祖であると同時に、滞欧歴が長く海外の知己も多いコスモポリタンとしての立場から、日本美術の紹介と国際的認知にも努めた。戦後には、日本を世界の中の「文化国家」にしようという使命感のもと、美術・文化財にまつわる制度整備にも尽力している。アメリカ人東洋美術史家、ラングドン・ウォーナーの友人であった矢代は、第二次世界大戦時に米軍が京都・奈良に空襲を行わなかったのは、日本の古都の文化的価値を尊重したからであるという、いわゆる「ウォーナー伝説」を作り出した人物でもある。この伝説は米軍資料やウォーナー自身により否定されているが、観光都市・京都のイメージ作りに大いに利用された[11]。ウォーナー恩人伝説は、オーティス・ケーリ(元・同志社大学教授で大戦中は米国海軍軍人)により「日本人の歪んだ外国認識の一例」として1978年にメリーランド大学で研究発表された[12]。美術史研究においては、ボッティチェッリ作品の一部分と日本美術のディテールとを相互比較したり、水墨画における「滲み」に着目するなど、視覚的な「細部」に対して独自の着眼点から形態的(formalistic)な分析を行っている点が特徴的である。1963年より日本芸術院会員。1970年秋に文化功労者となった。


    「日本近代に於ける新美術の勃興を考えてみても、その奥に幾人かのパトロンが有力に働いて、種々なる意味に於て芸術のために尽力し、或は名品の収集をしたり、或は研究の便宜を図って理解と鑑賞を進めたり、或は天才を発見して、これに経済的保護や精神的援助を与えて之を養成したりしたことがわかる。美術の発達を顧み、その原動力を理解しようとするときは、美術家だけを見るのでは足りない。その奥にあるパトロンの働きを察しなければ、容易に機微に触れないのである。これは第一には、是等の蔭に隠れて大なる貢献をなした人々に感謝する道でもあるが、更にまたパトロンにも種々なる型があり、それぞれ異なった方法によって美術に貢献しているのであるから、パトロンの観察は、美術の推進力としていかなるものが、必要か、不必要か、有益か、時に或は有害か、を理解し得て、今後の美術の奨励法を考える上にも、大いに参考になるのである。そういう意味で私は私の直接知っている芸術パトロンを、思い出風に回顧して、その面白い人々の人間像を点描してみよう。」

    —『藝術のパトロン 松方幸次郎、原三溪、大原二代、福島コレクション (中公文庫)』矢代幸雄著


    「一人はギュスターヴ・モローであり、これは慥かに彼の文学趣味から来ていた。モローは稀に見る人格者であり、また優れた美術学校教授であって、門下からマティスやルオー等多数の天才を出しているが、その作品は文学的内容の非常に勝ったもので、感覚を解放して無邪気に自然美を楽しむという近代画から言えば逆傾向で、思想的に重苦しく、神秘的に悩ましいものであった。それでルノワールなどは之を好まず、モローは足一本満足に描けないではないか、などと笑っているが、同時に詩人文学者の中には、この思想の象牙の塔に篭ったような高踏的芸術を讃美する熱心家もあった。成瀬はパリにいる日本の画家達があまりモローを認めないことに甚だ不満を感じて、自らモローの発見者のような気になって、頻りに松方さんにすすめてモローの画を捜させた。しかるにモローは生前自分の作品を売ることを好まず、殆んど七千点とかいう作品画稿類一切を合せて国家に寄附し、現在モロー・コレクションとしてパリに公開されてあるくらいであるから、彼の作品は殆んど市場に現われない。それでもモローの作品が多少日本へ来ているのは、成瀬が松方さんの周囲にあって、モロー、モローと言っていたからかも知れない。」

    —『藝術のパトロン 松方幸次郎、原三溪、大原二代、福島コレクション (中公文庫)』矢代幸雄著

    「もう一つ成瀬が好きだったのはクールベーであった。クールベーは文学的主題芸術に反対して、芸術を路傍風景の如き何でもない自然描写の一途に帰した大家で、「リアリズム」という名を始めて堂々と芸術上の旗じるしとして掲げた写実主義の大闘士であったから、謂わば主題芸術と神秘主義の残存の如きモローとは逆方向の画家に相違ないのに、成瀬はどういうわけか――恐らく物をごまかしなく写実的にはっきり描いているところが気に入っていたかと察せられたが――、成瀬はクールベーが大好きで、松方さんと一緒に歩くと、頻りにクールベーを求めるので、しまいには画商の方も承知して、いつ行っても何かよいクールベーを見せてくれるようになった。その中には随分いいクールベーもあったが、どの程度松方さんが買われたか、よく知らない。しかし日本に割合に多くクールベーの佳品が来ているのは、――同時にそれより以下のクールベー風の作品も種々入っているのは――成瀬と共に歩く松方さんが、自然に多くクールベーを買われ、その結果、敏感なるパリの美術市場は、日本人のお客とみれば、クールベーを出して見せたためではなかろうか。お蔭で私はよいクールベーの勉強が出来、松方コレクションにもよい作品が入っているようであるが、またその後アメリカ各地の美術館を廻って見て、曽て私がパリで松方さんと一しょに見て感心したクールベーが立派に飾られてあるのを見て、何んだ、あれも松方さんは買われなかったのか、と感慨を催したこともあった。」

    —『藝術のパトロン 松方幸次郎、原三溪、大原二代、福島コレクション (中公文庫)』矢代幸雄著

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    2026年10月03日
  • 田んぼのまん中のポツンと神社

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    日本各地の80社以上の田畑にポツンと佇む神社を、
    ドローンを使って四季折々の姿を撮影した写真集。
    春 夏 秋 冬
    ・田んぼのまん中のポツンと神社はどうして生まれたのか
    ・ポツンと神社の神様図鑑 ・ポツンと神社の神使図鑑
    ・田んぼの一年
    県別索引、参考文献有り。

    あぁ日本の原風景だなぁとしみじみ感じる、写真集。
    何故、田畑の真ん中にポツンとあるのかの理由。
    戦後の圃場整備の影響はあれど、その場所にあるべきという
    住民たちの想い。常に地域を見守ってくれた神々への信仰は、
    キレイに整備された参道や建物、赤く塗り重ねた鳥居などに
    現れている。もこっとした鎮守の杜にも手入れが窺える。
    農耕、水、雷、火伏の神への祈りは、農業に勤しむ住民たちの
    日々の暮らしと直結しているのだろう。
    幼少時代に暮らした地には、宅地開発や道路建設で合祀した
    神社が幾つかありますが、かつてはこの写真集のように、
    広がっていた田畑にポツンと佇んでいた小さな神社が
    あったのだろうなぁと、遠い過去に想いを馳せました。

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    2026年10月03日
  • 全面改訂 第3版 ほったらかし投資術

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    内容は同じなんだろうとわかっていても山崎元さんの本をまた読んだ。
    2022年はeMaxis Slimは信託報酬0.1144%だったんだ〜。今は0.05775%だから、運用会社努力?さらに低コストになってるんだね。著者の言うように、今後も一生付き合える商品であってほしい。
    この本では、『ボーグルヘッズの10則』を知ることが出来た。
    山崎元さん、水瀬さんが提唱する『ほったらかし投資と』同じ。投資の最良を噛み砕いて教えてくれる2人の教えに老後前に出会えたことに感謝。
    20年前から投資出来てたらな‥と考える事が多いけど、このような情報が普及しておらず、低コストの商品もなく、ほったらかし投資が出来ない20年前じゃ、どのみち私は投資に失敗して投資に忌避意識が出来てしまったかもな、とも思う。

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    2026年10月03日
  • ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III 超みちくさ冒険ガイド

    購入済み

    閲覧用のコレクションアイテム

    10年以上前に発売されていますので、この本に興味のあるかたはすでに紙の本で持っているかたが多いと思います。私自身、紙の本はしっかり保管しており、ひっぱり出すのに一苦労ですので、電子版は閲覧用にありがたいです。思い入れのあるかたは、コレクションアイテムとして、「ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III 公式ガイドブック」と共にいつでも閲覧できるよう購入して損はないと思います。

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    2026年10月03日
  • 大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ

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    個人的にずっと思っていることで、弱さを武器として使い過ぎると、それを使われた側はその弱さを自分を傷付ける道具としか見れなくなってしまうのではないか、と。
    それぞれが持っている弱さや痛みや葛藤が、武器として相手を攻撃する以外の方法でシェアされたり癒されたりする方法を考えていかなくてはならないと思う。
    マイノリティとしての孤独感はちゃんと感情として癒される必要があるけれど、感情のままシェアし合うのは難しいだろうな、と思う。

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    2026年10月03日
  • ゴリラの森で考える

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    ゴリラや人間の進化の歴史から、今の人間について考える本。ゴリラと進化の話が9割くらいか。類人猿でも進化の戦略が大きく違って、興味深い。
    ポケモンはどんどん進化するけど、実際そんなにすぐに進化なんてしないよなー。最近よく、現代人は平安時代の人の一生分の情報を一日で浴びていると聞くけれど、平安時代から約1000年で人類ってどのくらい進化してるんだろう。最近、社会の変化が目紛しすぎて、全くついていけてる気がきない。むしろ、追いかけずに、いかに離れる時間を作るかを、考えるようになってきてる気がする。もう少し上手に進化できないかな。もしくは諦めることを、もっと許容してくれないかな。
    戦争について、人類の進化の面から考えが述べられている点も、興味深い。人類史からみると戦争が出てきたのは直近1%であり、人類は根から争いが好きな生物ではないという主張。個人的にはこれまでに広まった逆の説が正され、こちらの説がもっと広がってくれるといいな。

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    2026年10月03日
  • 自分を大切にできない時に読む本

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    どん底が深ければ深いほど響く気がします

    実践方法は色々書いてあるけど、いちばん大切なのは自分にとって"著者にとっての方法"になるものを続けられることだと思う。継続により自分を大切にする土台を作っていくことが回復のヒントかと。

    実際に効くかどうか、意味があるかどうか、それを疑ってるようではご自愛とは程遠いのかもしれない。自分のためになることを続けてみようと思えるきっかけ作りにもなる本。自分が自分を大切に出来ていないことすら無自覚な人には沢山気付きがあるかもしれない。

    個人的には手元において、どん底のお守りにしようかと思います。

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    2026年10月03日