あらすじ
【内容紹介】
「話すこと」に不安を抱えるすべてのビジネスパーソンへ――
"プレゼンの神"がついに明かした重大事実。
「うまく話さなくていい」!
重要な会議やプレゼン、1on1、交渉に雑談……。ビジネスの場では誰しも「上手に話さなければ」と思いがちです。しかし、「話し方」を上達させようと焦る必要はありません。
ビジネスにおいて本当に大切なのは、「成果を上げる」「課題を解決する」こと。そのためには、「うまく話す」よりもずっと重要なポイントがあるのです。
本書では、旧来の"型"や"ルール"を超えた、新しいビジネス会話の思考法を提案。ただ流暢に話すのではなく、目的や意図を深く理解し、相手に届く言葉を選ぶ。AI時代だからこそ求められる、人の言葉に宿る価値と意義を明らかにする。
「あなた」の言葉で成果を上げるための考え方と実践的な運用法が詰まった一冊です。
【著者紹介】
[著]澤 円(さわ・まどか)
株式会社圓窓代表取締役。元日本マイクロソフト業務執行役員。
立教大学経済学部卒業後、生命保険会社のIT子会社を経て1997年にマイクロソフト(現日本マイクロソフト)入社。2006年には全世界のマイクロソフト社員のなかで卓越した社員にのみビル・ゲイツ氏が授与する「Chairman’s Award」を受賞した。マイクロソフトテクノロジーセンターセンター長、業務執行役員などを歴任し、2020年に退社。現在は、自身の法人の代表を務めながら、武蔵野大学専任教員、スタートアップ企業の顧問やNPOのメンター、Voicyパーソナリティ、セミナー・講演活動を行うなど幅広く活躍中。著書に『マイクロソフト伝説マネジャーの世界No.1プレゼン術』(ダイヤモンド社)、『個人力 やりたいことにわがままになるニューノーマルの働き方』(プレジデント社)、『「疑う」からはじめる。これからの時代を生き抜く思考・行動の源泉』(アスコム)、『「やめる」という選択』(日経BP)、『メタ思考「頭のいい人」の思考法を身につける』(大和書房)などがある。
【目次抜粋】
■はじめに 「うまく話そう」という〝呪い〟
■序章 必要なのは話す「目的」
■PART1|マインドセット編|「あなた」が話せばビジネスは動く
AI時代に人が言葉を紡ぐ意味
〝話す前〟に知っておきたい3要素 ──「合意」「定着」「観察」
■PART2|実践編|成果に直結する「ビジネス会話」10のコツ
1:会話力の基本|「言葉を届ける」ために必要なこと
2:聞く力と訊く力|信頼関係は「同意」ではなく「合意」の積み重ね
3:〝決まる〟会議|「アクション」が生まれる会議のつくり方
4:1on1の極意|姿勢はフラットに、視点はさまざまに
5:最強のプレゼン|相手の「心」に残る話の伝え方
6:交渉の秘訣|「ライトパーソン」とともに「ベストアクション」を目指す
7:雑談の作法|雑談こそ〝雑〟に済ませず丁寧に
8:説得の核心|説得力とは「本質を伝える」力
9:会話の〝筋トレ〟|伝わりやすさの底上げは「客観視」から
10:オンライン会話のカギ|効率化を阻害するボトルネックを解消せよ
■終章 ビジネス会話でチャンスをつかむ人、逃す人
■おわりに 話し方で飾らず、相手に伝える中身を意識する
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Posted by ブクログ
全体的な感想:
非常に読みやすい文章で、一気に読めました。私はクライアントさんとの最初の打ち合わせ時や、交流会での名刺交換時に、うまく雑談ができない、スムーズに話しを進められない、という悩みがありこの本を読みました。
実践ですぐに使える内容のものが多く、少し肩の力が抜けた気がしました。
明日から実践できること:
・うまく話そうと意識しない
・会話の前に「あなたの悩みを解決しますのでご安心ください」と伝える
・名刺交換の際は、名刺の中にある情報について質問する
Posted by ブクログ
『メタ思考』を読んでいたから、わかっていたけれど、圧倒的なビジネス書。
ビジネスのために書かれた本。
清々しい。
ビジネス書なのに、澤円さんの手にかかると、何かのエンターテイメントのように感じてしまう。
澤円さんのような上司がいたら、楽しいなー。
子供に「なんでなんで」と聞かないようにしよう心に誓った。
why?と聞かれると、悪いことしてなくても、責められてる感じするよね。
でも、明日には忘れて、「なんで」連発してるかも。
「what?」「何があった?」を、今から100ぺん練習する。
Posted by ブクログ
オーディオブックにて聴了。
ビジネス会話に苦手意識があり、解決方法を知りたくて聴いてみた。
身近にいる話がとても上手な人の真似をしようとしていたが、完コピしなくていいとわかって少し心が軽くなった。
観察
「いまあなたには何が見えている?」
相手に見えている視界に興味を持ち、今相手が置かれている情報を正確に集めることが
コミュニケーションのミスを減らす
相手や相手が話すことに興味を持つ
興味が持てない場合は周辺情報から入っていく
→つい流し聞きをしてしまっていたように思う
→自分でも質問できそうなことを探しながら聞いてみる
顧客のことを知る
顧客がどうすれば満足するか観察する
→社内でも活用できそう。上司や同僚など。
→まずは上司や同僚がしている仕事についてあと一歩踏み込んで知る。学んでみる
雑談
それ、教えて?が成長の源泉
→相手の興味関心があることに興味を持てたら雑談の心理的ハードルが下がるのではないか
→雑談会で同僚が話してることについて調べてみることから始めてみる
Posted by ブクログ
ビジネス会話は、
小手先のテクニックではなく、相手をよく知ってどうコミュニケーションをとるか。
自分が伝えたいことが伝えられるか。そのために日頃から準備をする。
納得な内容でした。
また、最後に 他者とのWinWinの補完関係を作っていく ことについても、自己理解が結果として周りとの関係性を作り、結果としてチームでの大きな成果に結びつくと感じました。
未来を面白くするために自分がどうしたいのかを常に考えて行動したい。
Posted by ブクログ
・ビジネス会話の細部より本質
・何のために話すのか、会話には目的が必要
→目的のない会話は大の苦手
・AIでなく人間が担うからこそ生じる
揺らぎの魅力
・自分だけの一次体験を語る
・「合意」をとることや「定着」を重ねることが
自分は不十分かも
・ときに、とっとと決めて実行に移す
・「言い換え」「たとえ」「ギャップ」
Posted by ブクログ
会話の中でいろいろなことを気にしてしまう私には本書のアドバイスはピッタリでした。会話の中で様々な気をつける点をわかりやすく解説しており、すぐに実践できそうなポイントが多く勉強になりました。本質的には相手を尊敬し興味を持つことが重要なんですね。本書を参考に実践してビジネス会話を楽しんでみたいと思います。
Posted by ブクログ
コンサルタント業をやっている割には、
長々と話してしまったり余計なことを言ってしまったり
としくじりが多いので手に取った本。
読んでみて感じたのは、
最低限のマナーは必要だとは思いますが、
確かに上手く話そう、きれいに話そうと
意識しすぎたこともあって伝わらないと感じるところが
自分の行動を振り返ってみて、いくつかあった。
ちゃんと要点をまとめる等、
話すテクニックよりも論点を整理するところに
注力して接していくのを意識したいと思う。
【勉強になったこと】
・何よりも何のために会話するのか?といった
会話の目的を持つこと。
お互いの目的が合ってさえいれば、
自然と「ビジネス会話」は成立するもの。
・とにかく自分の意見を積極的に話すこと。
・ビジネスを適切に前進させるには、
当事者同士のゴールを合意することが大切。
そのうえで、ゴールに向けた小さなマイルストーンを
定義し、正しく状況判断しながらそのプロセスの
定着化を図っていくこと。
・OODAループ
Observe:観察
Orient:状況判断
Decide:意思決定
Act:行動
上記をコミュニケーションに当てはめると、
Observe:
今何が見えているのか?
Orient:
どんな選択肢があるだろう?
Decide:
まずはやってみよう
Act:
とっとと決めて行動する
・「Why?」ではなく「What?」で聞く
Why?は、相手を問い詰める話し方
・会議とは未来につながる相談をする場
そのため、会議に参加するのにふさわしい人は、
①自分の「スキル」に基づく専門的な意見を
提示することが出来る
②決定出来る「権限」がある
となる。
・ライトパーソンに会うことを徹底すること
ライトパーソン:
自分のビジネスモデルや社会の動き、
最新のテクノロジーなどへの理解度が深く、
かつビジネスにおける判断や決断ができる
立場にある人のこと。
Posted by ブクログ
ビジネス本ですが、章立てが細かく分かれており読みやすいです。
OODAループや、why?ではなくwhat?で聞こう、などすぐに実践できそうなこともたくさん。
「要するに」でまとめるTIPSでは、いつもvoicyで聞いている澤さんの声が脳内で再生されている感覚でした。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
テクニックよりも相手にプレゼントするつもりで相手が聞きたがっていること、次のアクションをしやすいことをプレゼンする方が大事とのこと。澤さんのお話はわかりやすくて好きだ。
Posted by ブクログ
相手先とのやり取りをする前提としてゴールを合意しておくことや、会議は相談ベースで報告連絡には時間をさかないなど、「確かに」みたいな内容がいくつかあった。
文章もライトで読みやすいのでサクサク進む。
ただ、最後の方は照明やマイクにこだわれ!みたいな相手に与える印象を気にしたアドバイスが多くあり尻すぼみを感じた。