【感想・ネタバレ】0メートルの旅―――日常を引き剥がす16の物語のレビュー

あらすじ

「遠くに行く」だけが、旅じゃない。予定不調和と非日常を愛する心があれば、すべての行為は「旅」になる。南極から家の中まで、日常を引き剥がす16の物語。記事累計300万PVの会社員ライター鮮烈のデビュー作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

旅行記としてももちろん面白いのだけど、人生というか日々を鮮やかなものにするために「旅行」=知らない景色を見る、というのがいかに効果的か、ってことがわかる本。
自分がなんで旅行が好きなのかの合点がいったし、その価値観をこれからも大切にして好奇心をもっともっと育てたい、て思った。
「毎日がつまらないなー」、て悩んでて、「旅行はめんどくさいしなー」て思ってる人に読んでみてほしい。

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2026年10月04日

Posted by ブクログ


自分のスイッチが切り替わる
日常を引き剥がす
鮮明になった日常に回帰する
予定通りにいかないことを受け入れる
偶然の巡り合いに心奪われる
いつもの視界に新しい景色を創る
予定も目的も固定観念も吹っ飛ばして、目の前にある0メートルを愛すること

エピソードごとに距離を縮めて、旅の価値と距離がどれほど相関するのかを確かめる構図が面白かった。また結論として、遠くへ行かなくても工夫や心持ちで旅の効果が得られるというオチも興味深かった。

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2026年09月17日

Posted by ブクログ

行ったことのない、想像すらできない場所の記録と、何かを引き寄せてしまう著者の体験がめちゃくちゃ面白い!!
読みやすく、ユーモアたっぷりの文章。
旅ってなんだろう?
近所なのに、ちょっと視点を変えれば旅と言うか冒険になる。

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

旅とは何なのか。

なにが私たちを旅へ駆り立てるのか。
私にとって旅とは何なのか。

最近ちょうどそんなことを考えていた。

長野と九州を何度も車中泊で往復し、その道中を埋めるように寄り道を重ねるなかで、「旅は距離なのか?」という問いが頭から離れなかった。

思えば、2019年から約2年間バイクで放浪し、伊豆へ移住したあとも、訪れた知人に「コニタンは旅人だよ」と言われた。そのときは「もう定住したのに?」と思ったけれど、それ以来ずっと「自分にとって旅とは何か」を考え続けている気がする。

数日前の日記には、こんなことを書いた。

「私が求めているのは、予想を裏切られること。思いもしなかった世界へ連れて行かれること。そして、その状況に対処する自分を知ることだ。」

だから私は、旅も、映画も、料理も、登山も好きなのだろう。

あまり計画を立てずに旅をするのも、初めての料理を正解を知らないまま作ってみるのも、サスペンス映画ばかり観るのも、全部同じ理由だった。

未知に出会いたいから。

この本は、その感覚をさらに広げてくれた。

旅は遠くへ行くことだけではない。
未知は日常にもある。

アパートの前の用水路にも、熱せられたフライパンの中にも、遠浅の磯にも、山で足元をじっと眺める時間にも。

事故で脚を怪我してから4年。移動を制限され、入退院を繰り返し、今回も約2週間半の入院生活を送っている。

それでも、自分は旅を失っていなかった。

ベッドの上でも、新しい視点に出会える。
世界の見え方は変えられる。

そんなことを、この本は軽やかなユーモアとともに教えてくれた。

エッセイはあまり読まないし、正直少し苦手なジャンルだ。でも、この本は今まで読んだエッセイの中で一番面白かった。

病室の薄いカーテンの向こうに気を遣いながら、何度も声を殺して笑った。

読んでよかった。

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2026年08月05日

Posted by ブクログ

とあるテレビ番組で紹介されていて気になっていた1冊。
旅の良し悪しは距離では測れない。
冒頭の、学校の帰り道の「白線を踏み外したら死ぬ日」が、これもまた冒険であり旅である事に共感した。学校→家という何の変哲もない毎日のルーティンにこういった遊び要素や寄り道などを入れる事による特別感。新しい発見があって小さなドキドキの宝庫だったなぁ。
どの旅も笑いあり、驚きあり、ハラハラありで面白かった。誰かに決められたものではない旅は本当に魅力的だと思う。
観光地ではないところの面白さが詰まっていた。
距離的に遠いところから始まり、最後は部屋の0メートルの旅。
こんな楽しみ方があったのか、と。
NHKでやっていた『ユーロヴェロ』の旅。ずっと憧れているものの、家庭の諸事情により、実現させられなかったけれど、これなら似た旅を体験できるかも、と希望が持てた。
旅の素は自分のすぐ近くにも落ちていたのだ。

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2026年07月22日

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本読んでて、こんなに声出して笑ったの久しぶりだった。
とくにイラン編。イラン編だけでも読んで欲しい。

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2026年07月13日

Posted by ブクログ

素晴らしいの一言!

おこがましいけど、著者が興味を持つ事柄や感性が自分に似ている気がして、すごく気持ちよく読むことができた。

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2026年07月03日

Posted by ブクログ

旅をする行動力とその旅で得たものを表現する文章力が相まって、とてもおもしろい旅行記になっていると思った。
最初に出てくるのが新婚旅行での南極。びっくりだ。国内でも青ヶ島や箱根ヶ崎など初めて知る地名にびっくりした。家でエアロバイクを漕ぐ0メートルの旅が一番わくわくしたのはなぜだろう。
「予定不調和を受け入れ、偶然に身を委ね、新しい景色を創った瞬間」がいいなと思った。

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2026年06月22日

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みんな大好き岡田悠さんの初書籍。ゆるいファンとしてブログやラジオなどを聞いている時には、発想•企画力と粘り強さが持ち味の人(寿司屋のクーポンとかトーマスとかを長期にわたって記録•分析する系が多い)だと感じていたが、書籍では「旅」とは何かが生き生きと描かれていて良い意味で印象が変わった。
特に、なんでもない風景や人が、岡田さんの目を通すと鮮やかで愉快なものとして描かれており、モロッコの青年のエピソードは思わず涙してしまった

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2026年06月14日

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会社員時代、移動中や昼休みにむさぼるようにオモコロ記事やブログを読んでいた岡田悠さん、書籍化されたものを読むのは初めて。既読エッセイも含めて楽しく読んだ。

出版時のコロナ禍を思い出させる、家の中や近所で工夫して「旅」をするエッセイも著者ならではの面白さだが、海外旅行好きとしては海外編に特にわくわくした。
イスファハーンのイスラム建築だとか、サマルカンドのミナレットだとか、インドとパキスタンの国境で行われる後納式応援合戦だとか、異国情緒に惚れ惚れ。
ただ本書で訪れている場所は今危なくて行けないような国も多く、戦争は悪だと改めて思う。

歳をとり、生活もどんどん便利になっていき、予定調和から外れることが年々嫌になっている気がする。
本書を読んで、思いもよらないアクシデントを面白がる遊び心と、なんとかする強さを失わないようにしたいと思わされた。旅行中だけじゃなく、日常でも!

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2026年05月15日

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旅本はいくつも読みましたが、出かけない旅は初めて。南極からモロッコ、イラン、ウズベキスタン、国内では青ヶ島から家の近所、そしてついに自宅での旅。ユーモラスな冒険の旅から寿司屋のクーポンまで、非日常の面白さを教えてくれる。
文章が面白くて素敵。

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2026年04月30日

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オモコロライターもされてる岡田悠さんの旅行記。
南極から始まり、国内、自宅周辺、最後にはコロナ渦に自宅でグーグルマップを使った旅に行き着く。南極だろうが自宅だろうが旅ができるんだと感じられた。
何より、作者のユーモアセンスがよく、一節一節が面白く飽きることなく読み進められる。

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2026年02月11日

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ネタバレ

旅とは日常から切り離され、
違う場所へ行くこと。
それは空間的のみではなく、
その人が日常こら切り離されたかどうか。

16の物語より、
旅とはなにか、旅の魅力を感じることができた。

予定通りに行かないこと、偶然の巡り合いを
大切にして、今この瞬間を大切にすること
なんだと思いました。

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2026年02月08日

購入済み

海外編、国内編、近所編の3章仕立て。
「海外編」は治安があまり良くない、一般的には旅行では行かない地域にも足を運んでおり、普通の旅行記としてもとても面白い。
後半「国内編」「近所辺」は特に、著者のユニークな感性やアイデアが発揮されており、こういうふうに人生を楽しんでみたいな、と羨ましくなる。

#笑える #ドキドキハラハラ #憧れる

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2025年09月21日

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ネタバレ

16350000メートルから、0メートルの旅まで!

幅広すぎる!それがとても魅力なのです。

そう、

いきなり南極の旅から始まり、最後まで予想できない展開ばかりで、とても楽しかったです。

臨場感あふれる文章で、私もいろいろなところを旅してきた気分になりました。

ときにひやひやしながら、

なんでこんなにうまくオチがあるのだろう、と

感心してしまいます。

後でネタにすると楽しいけれど、

海外の場面ではお話を読んでいるだけでも、命がけの場面が多々見受けられる中、

ここにいていいのか、とか、この人を信じていいのか、とか、

そんな状況を人一倍経て来ての判断力や勘がかなり培われているのだろうな、と思ったりしながら、

時に1人で笑いながら部屋で平和に読んでいました。

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2025年07月02日

Posted by ブクログ

南極から家の中の旅(?)まで、どれもこれも楽しいエッセイ。実際にやってみる行動力とそれを実行できる体力と気力がもう半端ない!どのエッセイも面白くてどれもおすすめ。少しでも旅の好きな人ならぜひ読んで欲しい。

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2025年06月09日

Posted by ブクログ

とても面白かったので夫にも勧めたら、夫も楽しく読めたそう。
海外編でのイスラエルやイランでの旅の話はトラブルがありながらもしっかりオチがあって笑えた。
仙台での驚異の行動力も面白かったし、寿司屋のクーポンの話では普通なら目に留めないことをここまで追求して周期性を見出すと興味深いネタになるんだなと感心しました。

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2024年07月31日

Posted by ブクログ

2024.7.19発売の雑誌『CU』で書評をコラムを書かせていただいた。定期的に読み返したくなるワクワクする旅エッセイ。どの話も面白いのだが、とくに古地図片手に近所を歩き回るのが素敵すぎた。

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2024年07月20日

Posted by ブクログ

寿司屋のクーポンの歴史(?)がかなりよかった
普通なら気付かないところに着目して予想して、実際に食べに行くのはかなり楽しいのでは

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2024年07月10日

Posted by ブクログ

南極から自宅まで、様々な旅行記があって面白かった。それぞれ長さもちょうどよくてユーモアたっぷりで読みやすかった。
絨毯買いました、の流れがよかった。

その国によって文化や治安が全く異なることを改めて感じたし、私は普段日本のひとつの家族、ひとつの会社の常識から生まれた考えを頼りに生きているんだなと、自分を形作るものの偏りに気づけてよかった。

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2026年08月16日

Posted by ブクログ

[共感した/手が止まった文章]
・僕はこの音を聞き、この景色を見るために南極にきたのだと思う。死ぬ時はこういう風に死んでいきたいと、そんなことを初めて思った。
・予定になくても、意味がわからなくても、ただ心の赴くままに飛びこんでいく。そうして飛び込んだ先が温泉じゃなくたって、きっと違った色を見ることができる。そうやって僕の視界は、これからもアップデートされ続ける。
・だが僕は、抑えきれない衝動をすでに抱えてしまっていたのだ。
・「サマルカンドでは、天と地が、青の青さを競い合う。」
・大切に抱えてきた福沢諭吉は、ここでは無名の人だった。人が価値を信じなければ、紙幣はただのおしゃれな紙でしかない。資本主義の本質に触れた気がしたが〜
・隣国への憎しみを、観呼の叫びに変換しよう。世界中の国境で振り上げられた足が点をついた時、もしかしたらほんの少しだけ、世界は優しくなれるかもしれない。
・〜確かに辺境に行くほど理解の及ばない文化に出会えるし、予想もしないトラブルに巻き込まれる。作家の開高健はそれを「抵抗感覚の快感」と呼んだが、異質な存在との遭遇が旅の魅力であることは間違いない。
・〜己の目に見己の耳に聞いた事柄を貧弱な頭で消化してこれから書き記して後日記念として見たいと思ふ。基礎知識らしいものもない、まして参考にする書物もなき。ほんとうの白紙の上にただ見た事聞いた事をああこう思ふままに書きつけて見るだけである。
・「今思うと、もっと大人が学生を信じるべきだったんだよね。学生ならではの奔放さ、未熟さってものを受け入れるべきだった〜」
・旅とは消費するだけではなく、ときには創りあげる行為である。
・想像通りの毎日が続く中で、思い通りにいかない時間がありがたかった。
(旅とは、そういう定まった日常を引き剥がして、どこか違う瞬間へと自分を連れていくこと。そしてより鮮明になった日常へと、また回帰していくことだ。)
・〜ただ、目の前に夢中になった瞬間があった。予定不調和を受け入れ、偶然に身を委ね、新しい景色を創った瞬間があった。

[読書中の突発メモ]
・死ぬ時の情景に対するWillやTo Beはまだない。ジャスト死ぬ時、誰が隣にいてほしいか? 自分がどんな状態か? を思考しても良い。また、自分が一生で何をしてきたのか、そこに対して何を考え、どう感じるのか? そこに美しさや感動があるのか。何を為したか。など、状態への思考でも良い。そろそろタイミングではないかと思う。人生上のミッション(=使命・大目的)を見つける、定める上で。
・神が作ったとしか思えないものを追い求め、探求することでしか得られない感動と美しさがあると思う。理系的な学問の美しさへの感動は、そこから生まれている感覚。(物理学、生理学、天文、医学、、
15歳の春に、運動方程式を微分方程式で証明した日のことは忘れられない。
・詩について触れたい。なんの作品で思ったんだっけ、、短い言葉の選び方や置き方、順番に〜が光る。まだ受験やテストの例題でしか触れてきていない。これは非常にもったいないはず。自分も詩的な言葉を紡げるようになりたい。
・シク教
・「固唾を飲む瞬間」「刹那的な瞬間」を増やしていきたいかも。
・確かに記憶に残り、価値観化した想いは、もともと調べていたことや知識ではなく、自分がその場で、その場から、考え感じたことであることが多い。(ミュージックパブでの演奏や電車でのハイタッチから感じた「国境のなさ」。戦争を辿る中で、長崎原爆資料館前の爆心地であの夏感じた「生による鎮魂」の気持ち。

[徒然草]
「旅とは何か。」の問いを思考するには、私はサンプル数があまりに少ない。
家族での旅行は過去あまりなく、全部国内の主要観光都市かディズニー(3〜4年に1度程度)。つまり、大学生×コロナが明け始めた2022年以降が、自分にとって自由な旅をようやく獲得できた時間。
まずは当時研究していた、また高校時代に研究対象にしていた、ザンビアかウガンダに行こうとした。が、全てのワクチンを打った段階で、最後に親の許可が必要になり、サインを求めた結果、拒否をくらって行けなかった。
大学時代、いわゆる綺麗な海外(ウィーン・パリ・プラハとか?)は「後からでもいつでも行ける」と思っていたので選択肢になく、むしろ20代の体力がある時に、お金がなかったとしても、自分の体と感性をフルコミットできる場所に行きたかった。
なんやかんや言い訳をしてしまって大学時代に海外に行けなかったことと、運転免許を取らなかったこと、英語学習を怠けたことはとても後悔。移動と言語さえ突破できればなんでもできると思っているが、過去の自分も今の自分も、自力では公共交通機関のある場所にしか行けないし、言語もとても拙い。

当日の電車賃も災害用の小銭入れから調達するくらいお金もなかった(学生支援団体の方に全てを溶かすことを決めていた背景)ので、もちろん旅に使えるお金はごくわずか。
だから、できることと、
・楽しい
・現場を知れる
・全く知らない何かに触れられる
・自分の気持ちがアガる
・刺激がある
・人に触れられる
ことを満たすのは、離島巡りだった気がする。
ご飯は美味しい、人は少ない、自然が溢れている、地元民はあたたかい。
当日、出発直前に安くなる飛行機を狙って、ふらっと空港に行き、電光掲示板を見て行きたいところを決め、一旦行く。
行ってみないと何もわからないし、始まらないし、終わりもしない。

個人的には、真っ暗な部屋で1人で猛烈に集中する、または幽体離脱レベルで本を読むことも、旅に近い感覚。
要素としては、
・日常の状態/自分から、一瞬でも100%離脱可能(思考を個体から剥がし、目の前の事象にフルで振る
・どのタイミングでも良いが、今の自分目線に思考を戻して俯瞰できる
・その結果、今を起点とした将来への期待感や興奮を感じられる(変化する自分への期待、そこへの興奮。なんかクレカみたいな感じ
(うーん、でもなんかあんまりしっくりこないな、、、

著者の「旅とは、そういう定まった日常を引き剥がして、どこか違う瞬間へと自分を連れていくこと。そしてより鮮明になった日常へと、また回帰していくことだ」にはとても共感。

これが所謂「旅」でなくても、条件を満たせば自分にとっては〇〇な体験となる。
広義の〇〇な体験の中に、ここで定義された「旅」がある感じが近い。
だから、「旅とは何か」の問いはちょっと限定的な感じがする。
(〇〇な体験の、〇〇に合う言葉がわからない)


小さい時から小学生で最も熱中して読んでいたのは伝記。
エリザベス・ブラックウェル、キュリー夫人が最も刺さっており、当時読んでいた伝記では「自分だけの使命を見つけ、全うする」ことが描かれていたと解釈し、それを「命の使い方」として受け止めた。

高校・大学でいろいろあり(記憶障害、難病のあれやこれやで長期入院)、10代後半から20代前半で一気に、そして今も、「自分の使命はどう見つけるのか? 命をどこに張ればいいのか?」が命題であり続けている。
生きたくても生きられない、命に限りがある人が思春期に身近におり、また自分も精神的にも身体的にも危機的な時代があったからこそ、
・「心も体も、明日生きている保証なんてなく、有限である。」
・「目の前の瞬間の重なりが、自分の人生の時間そのものなのに、どうしてもっと本気で生きようとしないのか。」
という、爆発的な怒りに近い感情が、常に自分と、時間を軽視している人間に対して向いてしまう。
コトでなくても、想いでもミッションでも良いから、人生上の命題が欲しい。そこに向かって死ぬ気持ちでコミットする青春が欲しい。
その過程と先に、死への解釈がありそう。
結果として欲しいものはないが、解像度を上げる、解釈し続ける努力は、自分を大切にする観点から行いたい。



国境を越えるものは美しいなと思う。音楽や学問、人々との交流含め。まだ数個しかないから、経験としてそのサンプル数を増やしたい。
カンボジアの子どもの笑顔が温かいのはどうしてだろうな。
列車から手を伸ばして市場の人々とハイタッチしたあの瞬間、ミュージックパブで全員が音楽に、お酒に酔い、心地よく感じた瞬間、国境がなかった。自分を飾る必要もなく、所属はなかった感じがする。

また、なぜか旅行してよく思うのは、自分は今の状態でタイムスリップしたら、何も過去に残せないなということ。
人類の知恵・知識として、再現可能な状態で人に教授できるものはなく、人間は100年程度しか、特定の時代にしか生きられないのに、「今の時代に生きている」意味を自分に持てていない。
何にでも意味を持たせる必要はもちろんない。が、この瞬間、この時代に、日本に生まれたことに意味づけしたい自分がいる。


日常でない環境に自分を置くことで、自分にどんな化学反応があるか? 何が結果として出てくるか? をフラットに実験するのはとても面白い。自分が変容する可能性があることも含め。
それをアドレナリン的な刺激として一部求めつつ、インプットとして自分という器を変容させる・大きくすることを含め、旅や読書、映画鑑賞、対人コミュニケーションを求めているのかも。

とっても徒然草的な拡散。

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2026年09月27日

Posted by ブクログ

Web記事で人気のライターさんが書いた旅に関するエッセイ集。読み物としてもすごい面白いけど、それ以上に「旅とは何か」ということを考えさせられる本。遠くに出かけるだけが旅じゃないし、遠くに出かけても心が旅していなければ旅じゃない。

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2026年08月06日

Posted by ブクログ

旅エッセイ結構好きでいろいろ読むけど、なかなか最後まで面白いって読み終えられるもの意外と少ないんだよな。さくら剛氏と岡田氏は今のところ私の中ではツートップ!(大御所、浅田次郎先生の旅エッセイは別格で好きです)旅エッセイは笑いに振り切ってもらうのが一番!こんな旅は自分には到底行けない出来ないってのをスパッと現地に行っていろいろ巻き込まれてボケてツッコんで…そんな能力とセンスがあるからこそ現地の人と味のある交流ができたりぶっ飛んだ経験ができるんだろうなぁ。後半、コロナで旅ができなくなって部屋の中でエアロバイクとGoogleのストリートビュー繋げて日本縦断するところは尊敬に値する。頭のいい人はやることも文章も面白い!

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2026年07月21日

Posted by ブクログ

海外の旅話は、どれも気軽に行けるところではない話だったためワクワクしながら読めた。南極のホットスプリングに飛び込むのはやってみたいと思った。
改めて旅とは何だろうと考え直すきっかけになった。
1番心に響いた言葉は、「旅を書くことは、次の誰かの旅に繋がる」ということ。自分も旅をするので、心に留めて独り占めするのではなく、アウトプットすることで、知らない誰かの旅に繋がっていると思うと、嬉しく思う。この本を読んだことは、私の旅にも繋がっている。

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2025年08月07日

Posted by ブクログ

妹が著者のNoteが面白いと教えてくれたことが本書を知るきっかけとなった。
読む前は、旅本を読めばまた旅がしたくなるんだよなあ、程度だった。確かに前半を読むと旅をしたくなる。自分の目から見た世界がどう映るのか。著者ほどの経験を得られるとは思えないが(何せ知らない街の酒場を歩き回ったりできる人なので)、毎日同じように仕事をしている自分の生活と比べてしまう。

しかし、後半は今の生活も悪くない、工夫すればそれが旅だと言うことに気付かされる。
またこの気持ちを忘れた時読みたいと思える作品だった。お寿司のクーポンの話が一番大好き。

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2025年07月08日

Posted by ブクログ

いやー面白かった!
「都内で最も検索されていない場所」きっかけでこの本を読み始めたけど、イランの話やお寿司のクーポンの話など、見たことある話が多く、あれもこれも岡田さんだったのか・・・と改めて知る。
海外旅行も国内旅行もアイディアがすごいだけでなく、行動力の鬼なので読んでいて楽しい。また、文章もユーモアがあって読みやすく、理想的な旅行エッセイだった。

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2025年05月18日

Posted by ブクログ

旅行好きな著者が家から遠く離れた南極などの海外旅行から国内旅行、コロナ禍で旅行に行けなくなった家の中での旅行まで、体験を書いたエッセイ。
伏線があり、オチがついていて、エッセイ自体がおもしろいのはもちろん、イスラエル、パレスチナ、イランなど今戦争状態になっている国の話はニュースで見るより身近に感じられる。
また、国内旅行や近所、家編では、日常をより楽しく過ごすための工夫をこらしているのがいいなと思った。
近所を江戸時代の古地図だけで散歩するのはおもしろそうで、やってみたい!

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2024年08月19日

Posted by ブクログ

最後のまとめ方はちょっと整えすぎなのかなと思えなくもないが、この方の旅の好き加減や体験の面白さは読んだ人に旅をそそらせるエネルギーで満ちている。
コロナ禍でなくとも旅行好きな方は一読の価値ありまくり!!

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2023年01月03日

Posted by ブクログ

「旅行記」である。「日常を引き剝がす16の物語」という副題から分かる通り、16の旅の物語が収められている。本の中の物語の順番は、自宅からの距離が基準となっている。第1話が南極、自宅から16,350kmの場所。以下、南アフリカ、モロッコ、イスラエルと続き、インドの後に日本国内に移る。376km離れた仙台。国内の最後は国立、そして、物語の舞台は、自宅近く、「近所」に移り、最後は、自宅から0メートル、すなわち、自宅の自室自体が旅の舞台となる。なかなか凝った構成である。
旅行記は好きだった。沢木耕太郎の「深夜特急」を読んで以来、旅行記が好きになり、相当の数を読んだ。旅行記ばかりではなく、旅行そのものも好きになり、大した数ではないが、35か国程度を訪問し、日本はすべての都道府県に足を運んだ。旅行は今でも好きで、妻・家族とよく出かける。しかし、旅行記は読まなくなった。旅は自分で行くから楽しいわけで、他人の旅に興味がなくなったのだろう。
そうは言いつつ、本書を手にとってみた。文章もうまく、中身も新鮮で、全体として面白い本だったなと思う。がしかし、再び、旅行記を以前のように精力的に読んでみようとは思わない。

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

第1章海外編はイマイチ。行った国は多くいろいろな出来事が行く先々で起きていることはわかるが、文章の粗さがかなり目立つ。情景がまったく思い浮かばず、あった出来事を勢いでそのまま紹介しているように感じる。文化を紹介してるにはぜんぜんわからず、トラブルにしては小規模。

もう少し心情や情景などを詳しく書いてればもっと面白くなっただろうなと思う。

行った国を知ろう、という旅人でなく、思いついたら見に行って感じようというタイプの旅人。文章から旅人特有の癖だったりこだわりだったり知的さがまったくなかったので残念。

1章の海外編は微妙なので、2章から読むと面白い。
特に『畑のフランス料理店』はかなり良かった。
タイトルの意味は、後ろから10ページのところで登場している。

本の流れは良かった。この著者は国内の旅行記がかなり面白いので、一章は3つ程度、国内以降にもっとページを割いて欲しかった。

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2025年02月12日

Posted by ブクログ

現在は普通のサラリーマンだが、学生の頃から旅行が趣味の著者の紀行本である。半分は海外で半分は国内の旅行についてであるが、どちらかというとエピソード集という趣である。
海外の旅行先はエキゾチックな中近東やアフリカやインドなど、一般的には敷居が高めの国が多いので追体験をするように楽しめる。男性でないと、しかも若くないとこういう旅はできないだろうな~と思いながら読んでいた。私も学生時代にバックパッカーを少しやったので、懐かしい部分もあった。
国内は普通のブログのような文章では企画的に月並みだと思ったのか、場所というよりは特異な思い出が綴られていたりする。旅行が生きがいの著者がコロナで出かけられなくなり見つけたものとは。
珍しい国への冒険的な旅行書は高野さんや池田さんの著書を読んでいるので、特別感は感じなかったが、普通にエンターテイニングでさらりと読みやすかった。人生を楽しんでいる感じが伝わってくる。これからも有給や貯金をバンバン使っていろいろな旅を続けていただきたい。

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2024年09月03日

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