あらすじ
「遠くに行く」だけが、旅じゃない。予定不調和と非日常を愛する心があれば、すべての行為は「旅」になる。南極から家の中まで、日常を引き剥がす16の物語。記事累計300万PVの会社員ライター鮮烈のデビュー作。
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Posted by ブクログ
16350000メートルから、0メートルの旅まで!
幅広すぎる!それがとても魅力なのです。
そう、
いきなり南極の旅から始まり、最後まで予想できない展開ばかりで、とても楽しかったです。
臨場感あふれる文章で、私もいろいろなところを旅してきた気分になりました。
ときにひやひやしながら、
なんでこんなにうまくオチがあるのだろう、と
感心してしまいます。
後でネタにすると楽しいけれど、
海外の場面ではお話を読んでいるだけでも、命がけの場面が多々見受けられる中、
ここにいていいのか、とか、この人を信じていいのか、とか、
そんな状況を人一倍経て来ての判断力や勘がかなり培われているのだろうな、と思ったりしながら、
時に1人で笑いながら部屋で平和に読んでいました。
Posted by ブクログ
彼の旅の記録は、勇敢でも、感動的でも、詩的なものでもありません。その内容は“旅先で自分は一体何をしてるんだろう”と思っていることの連続です。それを日常の出来事のように淡々と書いているので、なんだか笑えるし、共感できてしまう不思議な本でした。基本淡々と書かれてあるけれど、時に自分が感じたことを絶妙に織り交ぜておられて、笑ったり、しんみりしたりしました。
Posted by ブクログ
2021/2/6
久しぶりに難聴になった。ストレスである。
私はタイに行きたいの。外国人という存在になってタイマッサージで揉まれ倒して喉がかゆくてもマンゴーを山盛り食べるのだよ。スーツケースが壊れるほどのお土産を買うのだよ。
そういうリセットの機会が封じられて難聴になった。
原因はそれだけじゃないけど占める割合は大きい。
そこでこの本の登場です。
岡田悠さんはバンジーの記事一発でファンになった。
それまでライターという肩書の人を個別に認識したことさえなかったのに。
どえらいインパクトであった。
それで名前で検索してイランの記事や出てくるもの片っ端から読んで、Twitterもフォローして以降そこで通知されたものは全部読んでる。エアロバイクも見てたよ。
ハズレなし。見つけた自分も褒めたい。
そんな人の初めての著書。
大事に読もうと思ってたけど面白くて読みやすくて一気に読んじゃうよね。
ネットでバラバラに読んだものが加筆の上、上手に並べられて、最後はうっかり感動してしまう仕上がり。
腕もありますよ。
お子さんが生まれて、また新しい世界が広がっているであろう作者の今後の活躍を楽しみにしています。