【感想・ネタバレ】「発達障害」と間違われる子どもたちのレビュー

あらすじ

近年、発達障害と呼ばれる子どもが劇的に増えています。文科省が出している数字を見ると発達障害が疑われる子は、この13年で約10倍に。ただ、35年にわたって子どもの脳・育ちに向き合ってきた著者は、増えているのは発達障害の子ではなく「発達障害もどき」ではないかと話します。発達障害もどきとは一体何か、発達障害もどきから抜け出すにはどうすればいいのか――。臨床経験35年以上の小児科医が、増え続ける発達障害児の中にいる「発達障害もどき」について初めてまとめた一冊です。

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Posted by ブクログ

発達障害と診断されるケースが増えているが、全てが真の発達障害なのかと疑問を投げかける本。筆者によれば、発達障害もどき=生活の乱れなどで本来の脳の発達が促されず、発達障害と同じ兆候を示しているが、生活改善(主には睡眠の改善)で普通の発達に戻れるケースがあるというのが主旨。

要は、もどきと言うか、発達障害と同じような脳の未発達を抱える子供が増えているということ。しかし、この本や筆者のラボに出会えて小さい頃に改善してもどきを脱出したらいいが、そのまま大人になってしまったら結果は発達障害の症状を示す大人も増えると言うことだろうか。それとも、以前から同じくらいもどきの大人もいたが、発達障害という名前が広がったことで、大人でも見かけ上増えたように見えるだけなのだろうか。幼稚園はやり直せないと言うように、成長を終えた大人のもどきはどうなんだろう。

この本を手に取ったきっかけが、ADHDとしか思えない同僚に非常に手こずったことだった。自分では手に負えず、自己判断で主観的に大人の発達障害とみなして、本人が対応できる方法を模索したものだったが、それでよかったのか(そしてこっちが四苦八苦しているのに本人は気づかずに終わったと言う状況の)モヤモヤを解決したくて読んでみた。結果的に、そこにはつながらない内容だったが、どんな人間にも生活リズム-睡眠リズムが重要!と叩き込まれる内容で、自分や子供の生活改善につながる内容が学べた。また脳の基礎のためには「立派な原始人を育てることが重要」という現代の母親の心を軽くしてくれる指針を貰えて非常に有益だった。

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2024年08月25日

Posted by ブクログ

子どもは、早寝早起き、原始人に!
言葉の強さや文字に残る曲がった伝わり方などに細心の注意を払って誤解ないように作られた一冊。
分かりやすく、読みやすい。悩むなら読めばいい。全ては解決しないが、道は開けるかと。

それだけ発達障害、と言われることが衝撃的なことかと。そして今や「発達障害もどき」が多いと

保護者が、子どものことを「発達障害ですね」と言われた時のショックというか目の前真っ暗になる感じはなんとなく理解できる。そして告げた相手に攻撃的になるのも。
そこにも言及し「お話ありがとうございます。ご迷惑をおかけしました」と言えるほどの冷静さを、と。
よくぞ言ってくださった!コレ、本当大事かと。
攻撃的な保護者も、まず寝よう!笑

発達障害という言葉が周知され、14年で約14倍に増加したそうだ。少なくない数のもどき、がいるのでは?と確信している。

しっかり食べて、しっかり寝る。この生活を繰り返すこと。困った時は誰かに相談し、危険が迫ればそこから逃げること。「ありがとう」「ごめんなさい」をしかる時に言い、社会の中でコミュニケーションをうまくとること。当たり前のことが当たり前にできるようになれば、子どもの気になる行動も少しずつ改善されていくのです。 p.174

診断はときに主観的、で、流動的、なものである!

脳細胞の繋がりが増えれば、脳は成長する。脳が変わることを、脳の可塑性と呼びます。 p.62

生活の改善
1. からだの脳の育て直しができ脳のバランスが整う
2. セロトニン神経が育てられる
3. 睡眠が安定する     p. 76

ADHDと診断されたお子さんにはメチルフェニデート(商品名: コンサータ)が処方される。コレは前頭葉に働きかけ活性化する刺激剤。飲むことで集中力が上がったり、落ち着いて物事に取り組めるようになる。しかし、小学校低学年までの子には、このような前頭葉に働きかける薬はなるべく使わないのがベスト。前頭葉は10〜18歳につかられる。まだ成長が始まってもいない7〜8歳に刺激薬を入れて、子どもの脳にどう影響するかはまだ未知数だから。p. 98

良い睡眠のために
1. 早く寝る、より早く起きる
2. 自分にあったリラックス法を見つける
3. 寝る少し前から照明を落とす
4. お風呂は夕食前に
5. 夕食ではタンパク質を
トリプトファン= アミノ酸の一種でセロトニンやメラトニンの原料でもあり、睡眠の質を高める

子どもは、昼寝は3歳まで。


自分なりにできていること、が自分でわかれば、自分を愛し、信じることができる。自己肯定感があがる。 p.163

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2024年08月12日

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無理矢理にでも朝早く起こさせることをやってみようと思う。発達障害を疑ったら、とりあえず読んでみては。

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2024年07月18日

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すごく当たり前のことを書いてある。この当たり前のことを実践するのが子育てとなると本当に難しい。
この本の内容が当たり前の正しいことだと今一度認識して、子どもを見つめたい。

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2024年05月15日

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以前から私も子供に対する昨今の捉え方については、過剰だと感じていました。何を大切にすべきか?原始人育ては、本当に共感します。我が子が発達障がいかも?と心配になった保護者にもおすすめします。脳を育てなおせば、きっとそんな心配もなくなると思います。また、学校の先生方も理解が深まれば不登校問題も少しは解決するのではないかと期待します。

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2024年04月03日

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発達障害が急に増えたと思ったいたらこういうことか。ただ、鵜呑みにしてしまうのも良くないだろう。まずは、早寝早起きから。これが一番大事なことらしい。

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2024年02月13日

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ネタバレ

タイトルが、最近気になっていたこと(身近に発達障害では?と感じる子供が増えたと感じていた)と重なったので読んでみた。

・寝かしつけが遅くなっている場合、早寝よりも、まずは早起きを習慣化させる(人にとって夜間の睡眠時間の確保はとても重要)
・発達障害の診断は医師のみが出来ること(生育の様子を知ることも必要。細かく定義されている。)
・発達障害のような症候があるのは、生活習慣のみが原因の場合もある
・脳が育つ順番は絶対に「からだの脳」→「おりこうさんの脳」→「こころの脳」
・「からだの脳」、「おりこうさんの脳」が育てば「こころの脳」は9歳ごろから発達する


読んでみて良かった。生活のリズムを整えることは、子育ての土台になるとても大切なこと。
発達障害とは無縁だと思っている子育て中の方にもぜひ読んでもらいたい本だった。

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2024年02月10日

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ネタバレ

発達障害かもと疑われたら、または疑う前にやることとして、とにかく睡眠と規則正しい生活が大切なのだと終始一貫した主張で非常にわかりやすい。
当たり前のことしか言っていないが、その当たり前をやるのが実は1番大変だったりする子育て。
習い事をさせるよりも前にまず、親としてすべき事思い出させてくれました。
かなり極論ですが自分は筆者のいう発達障害もどきは
生活習慣を整えても問題行動が変わらない→本当の発達障害
生活習慣を変えたら改善した→発達障害もどき
と捉えました。
正しいような正しくないような半信半疑な気持ちですが、規則正しい生活が大切なのは間違いないので試してみる価値はあるかもしれないなと思いました。

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2025年06月29日

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「発達障害」のような行動をとる子どもたちの行動の要因が、必ずしも発達障害にある訳では無い、ということが分かった。

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2025年03月07日

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発達グレーゾーンの子育てに毎日悩みが尽きない中でタイトルに惹かれて読みました。
発達障害についての基礎知識を培うと共に、まずは家族で生活リズムを整えようと試みることができ良いきっかけとなりました。

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2025年02月16日

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この本より1年早く出版された『発達障害グレーゾーン』と主張は近い。なぜ「グレーゾーン」という単語を避けたのか。避けたが故に、本書の新しさが見えない構造になってしまっている。本書でいう「発達障害もどき」とは「発達障害グレーゾーン」と何が違うのか。造語の意義は。もっと知りたかった。

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2024年11月04日

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ネタバレ

発達障害と診断される子どもの多さに、驚きと心配があった。が、この本の中にある発達障害もどきという言葉を知り、実は発達障害ではない子ども達も紛れているのではないかと、自分に関わる子ども達を思い浮かべた。早寝早起き朝ごはん。これは、子どもだけでなく大人が人らしく生きるためには大事な要素であることを、改めて考えさせられた。

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2024年09月08日

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発達障害と診断される子どもが増えているというのは知っていた。いじめと同様に制度が整ってきた?時代が追いついてきた結果だと思っていた。
いじめはしっかりと程度に関わらず本人が嫌だと感じるかという個人の気持ちを丁寧に見てきたから、発達障害は同様に見落とされなくなったからと思っていた。
しかしそれ以外の視点、そして成長する過程で抜け出す方法?説明書きのように書かれていて非常に興味深かった。

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2024年09月08日

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何よりも睡眠、だから早起き。
朝ごはん食べて、昼に活動して、夜は眠る。
生活リズムを改善することでイライラ減少、学校生活は落ち着き学力は向上する。


↔︎宿題フォローしてほしい学校の気持ちは一旦抑えて

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2024年09月04日

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急増している「発達障害」の子供たち。
でも、その実態は、「発達障害」の症状を見せるが、発達障害とは言えない子どもが、そのように診断されているという。
この前に「発達障害グレーゾーン」という、岡田尊司氏の本を読んでいたので、それに絡めながら理解した。

わたしも学校現場にいるため、発達障害が多くなっているのを、肌で感じている。
でも、もしかして…とプレ診断をすることの危険性も学ぶことができた。
この本のよさは、専門知識が必要なく、一般層の人たちでも、発達障害を疑う前にできること(それもシンプルで当たり前の方法)を提示していることだと思う。
これだけ情報が溢れる社会なので、素人が下手に情報通になってしまい、自分自身や知人友人に、診断を施してしまうことは多い。
でも、生活を見直していくこと、どのような方向性で子育てをすればよいか道筋を立てること、これだけのことで健全な発達を促すことができる。
子どもだけではなく、親の生活習慣も重要だというのも、当たり前ではあるが、改めて気付かされた。

生活習慣はやはり重要だ。
特に土台になっているのは、「睡眠」。
なぜ睡眠なのかというと、睡眠不足は、集中力はもちろんのこと、食欲まで低下させるらしい。
最近不摂生で、忙しいのを理由にしていたけれど、やはりできるなぁという人は早起きだし、生活リズムが整っている。
子供に関わる仕事をしているからこそ、自分自身も生活を見なし、苦しんでいる人たちを支えられるようになりたい。

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2024年08月14日

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睡眠って大事なんだ。日本人の睡眠時間は短いと言われているし、いつも6時間寝ているか寝ていないかなので早めに寝るようにしようと決意。でも、すでに習慣になってしまっているからなのか、6時間で目覚めてしまったw
正しい生活習慣を身につければ、発達障害と思われている行動をする子が変わると言う内容。筆者はそう言う子を発達障害もどきと表現。
早寝早起き朝ごはん!なんですね。

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2024年08月04日

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至極真っ当なことが書かれている。とくに新しい発見があったわけではなく、そうだよねーとより深い理解に繋がったかな?

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2025年10月17日

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ネタバレ

妻が購入して読んだ本。発達障害をテーマとした本であり、昨今の該当者の増加、法整備、発達障害もどきの存在について記載。
発達障害もどきについては生活習慣により改善は可能であるケースが多い。睡眠時間、食事、コミュニケーションなど。親の生活習慣を改善することも重要。もし、本人が苦しんで学校を休むと申し出た場合は止めずに『へー行きたくないんだ』と流す程度が良い。そうすると自分で学力が遅延してしまう等気づいていくケースもある。
この本を読んで、まずは発達障害への理解を世の中的に広めることが重要と感じた、調査項目から該当すると落ち込むのではなく、もどきもあるので、正しく理解することが大事。また、親の生活習慣に子どもが引っ張られるケースもあるので、昨今のライフスタイルの変化が、該当者数の増加を引き起こしていると感じた

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2025年08月10日

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最近のどれもこれも発達障害に結びつけてしまう感じを危惧するのはわかる。睡眠の大切さもそうだな、と納得しながら読んだ。ただ、「発達障害もどき」のカテゴリーの中に、社会適応のよくなった発達障害の方を入れるのは誤解が生じそうで心配でもある。本人の努力と環境調整、支援や工夫によって適応できているのであって、それを「もどき」としてしまうのは本人達の生きづらさにつながらないだろうか、と気になる。

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2025年07月20日

Posted by ブクログ

「発達障害もどき」が、あるという、子供の生活を見直すことで、子どものトラブルが解消される場合があると。夜早く寝られないのをなおすには、まず、早起きから始める。
自分の子育ての頃に、読みたかった内容。

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2025年04月08日

Posted by ブクログ

当たり前の内容だけど、睡眠の大事さは痛感します。まずは、生活が落ち着いているか、お互いを尊重しあえてるか、そのことが大事と改めて思います。

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2024年11月27日

Posted by ブクログ

私の周りにも発達障害の子がたくさんいる。
病院で診断されている子達だけど、家庭の取り組みによってその子達の成長に差があるような気がしていた。この本を読んでその理由がわかった気がする。
とにかく一番大事なのは、元気に生活すること。
私も「立派な原始人」を育てるということを目標にしようと思った。
まずは睡眠!今日から早く寝よう。

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2024年11月13日

Posted by ブクログ

睡眠の大切さが説かれている。早寝ではなく、早起きからやってみるということで、寝る動機づけよりも起きる動機づけの方がしやすいのだろうと思った。さらに、親も子供と同じ時間に寝るのが良いとのこと。大抵、子供が寝てから親は自分のやるべきことをやるが、そうではなく、夜は早く寝て、朝早く起きて片付けることを推奨している。

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2024年10月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

発達障害と間違われるような、発達の遅れ・荒れた行動の子の多くは、睡眠不足!早く起こせば早く寝る、生活のリズムを整えて!ということが終始書かれていた。

それは子育てしてる今の人たちには常識では?
うちにはあまり当てはまらないかも…早生まれだから発達が遅いのはありそう。

自己肯定感を高めるために、不登校でも家事を任せるということにはなるほど。手伝いしろって言っても嫌がるけど、本人に手伝いを決めさせるのね。

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2024年09月12日

Posted by ブクログ

睡眠を改善しましょう、というのが全体的な流れ。
後半の、不登校になったら「チャンス」ととらえようというのが新しい視点でよかった。
どんなときもイライラせず、傾聴と共感が大事。
もし不登校になったら、家事をやらせる。

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2024年09月08日

Posted by ブクログ

先天性のものだったり子供が悪いと決めつけるものではなくて、親の接し方がとても大事なのだと改めて。
・叱ると子供は不安と攻撃性が増して落ち着かなくなったりすぐ怒ったりする
・先生や周りの人を子供の聞こえるところで悪く言わない
・登校拒否などネガティブなことを言っても人格否定しない
・みんなのいる場で褒める
・生活リズムを整える

薬に頼ってこの辺をおろそかにしてはいけないですね。

先生との連携も担任によって密度が変わってくるので、こちらから時間もらって様子を聞くようにしたい。

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2024年07月29日

Posted by ブクログ

★★★
今月1冊目
ちゃうんだよな、このタイプは多いけどうちの小僧はこれにも当てはまらない。
家では間違いなく多動なんだよ。一般社会ではやっていけると思うが家では間違いなく多動。
家で甘えてるとかそんなんではない

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2024年07月17日

Posted by ブクログ

薄くて、サクッと読める本でした
響いた言葉が沢山ありましたが、なかでも衝撃を受けたのは子育ての目標は立派な原始人に育てること、というタイトル文。
とはいえ原始人、ばかにできないです。
現代人のどのぐらいの人が、マッチライターなくして火を焚けるのか?
現代社会で生活していて、原始人として子供を育てるのは難しい。ただ、寝食、特に寝る時間をしっかり確保することはきっと少しの努力でできるようになると思うので
私も努力したいと思いました。

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2024年06月13日

Posted by ブクログ

生活改善をすることがいかに大切かがわかった。
子どもと大人にとって大切な睡眠。
睡眠時間の確保って本当に大事だと感じた。

子どもに関わっている色んな人に読んで欲しい一冊。

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2024年05月05日

Posted by ブクログ

タイトルに惹かれて読んでみたが、結局は早寝早起きを基本とした生活リズムを整えることだ、という内容だった。これは昔も今も変わらず子育てには大切なことだ。問題はこの基本的に大切なことができにくい社会的環境になっていることではないかと思った。そして、このような状況にある子育て世代をどうサポートしていくのかということだ。著者の成田さんは、このような方々へのサポートをしておられるとのこと。子供の育ちに悩むより多くの方々に、広くサポートの手が差し伸べられるようと願っている。

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2024年02月23日

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