【感想・ネタバレ】集団浅慮 「優秀だった男たち」はなぜ道を誤るのか?のレビュー

あらすじ

フジテレビ問題の検証を行った「第三者委員会調査報告書」はすべての企業に向けて「人権尊重に基づく経営」を訴えるものでした。『嫌われる勇気』の著者であり日本を代表するビジネス書ライターである古賀史健氏が、その報告書を独自の観点で振り返り、全ての日本人への警鐘としてまとめる〈新・社会派ビジネス書〉です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

浜田敬子さんがおっしゃっていたようにビジネス書としてなかなかこのテーマは取り上げられて来ずにどちらかというと、フェミニズム本として社会学のコーナーに置かれていた印象を自分も感じていたので、こうしたテーマをダイヤモンド社を出版社として嫌われる勇気でベストセラーを産んだ古賀さんが書くことがとても意義深いことである。古賀さんが本書の最後に述べているように人権感覚というより、人権知識が乏しい日本で生まれ育った自分の周りも含めたビジネスパーソン全員に本書を配りたいと思ったくらいの良著。

0
2025年12月27日

Posted by ブクログ

人権を尊重するということについてめちゃくちゃストレートな話をしており、いろんな人に読んで欲しいです。

0
2025年12月20日

Posted by ブクログ

なかなか良かった。フジテレビの取締役達の、「思いやったけれどすれ違っちゃったんだよね〜」という言い訳を完膚なまでに叩き落としていた。「「尊重」を知らない同質性の高い壮年男性が集まった結果浅はかだったからです。」と。

0
2025年12月15日

Posted by ブクログ

フジテレビ問題の第三者委員会による報告書に関する書籍、という言葉に留まらない内容でした。

報告書を通して、
どの組織におこりうる問題のメカニズムと、
それに対してどう考えていくか?
が分かりやすく纏められています。

273pにわたる魂の報告書を世の人たちに広く知ってもらいたい、という著者の熱い思いに溢れおり、
報告書の要点をまとめるのが上手いのもさることながら、それに関わる論拠の肉付けも面白く、押し付けがましさを感じない優れたビジネス書でありました。

自分の置かれた組織での、えもいわれぬ気持ち悪さを紐解くのに必要な視点を与えてくれたことに感謝

集団浅慮と人権尊重、
この二言はセットで心に留めておこうと思います。

0
2025年12月03日

Posted by ブクログ

古賀さんが最近の著作とあまりに毛色の違う本を出されたので、読まずにはいられませんでした。
中居氏の事件やそれに対するフジテレビの対応のまずさは報道を通じて知っていましたが、第三者委員会の報告書があること、その中にはこの事件の背景が深く書かれていることは全く知りませんでした。

この本では、報告書に記載のあった「集団浅慮」という観点からこの事件を振り返り、さらに、なぜ集団浅慮は起こるのか?日本でよく言われる同調圧力、多様性の必要性など、歴史も踏まえつつ解説されています。
フジテレビだけではなく、日本企業であれば、集団浅慮はどこにでも起きていると思います。
私が務めている会社でも大なり小なりあるなと改めて気づかされました。集団浅慮に加担した場面もあるなぁというのが正直なところです。

無知を自覚すること。
多様な意見に耳を傾けること。
自分にも言い聞かせたいです。

0
2025年11月28日

Posted by ブクログ

日本人ならきっと誰しも共感できたり、身に覚えがあったりするんじゃないだろうか。学校や、職場や、さまざまなところにある同調圧力、それが引き起こす集団浅慮。
フジテレビの件はよく知らないけど、自分の身の回りの出来事から容易く想像がついた。そのくらい自分の周りに溢れているものだからこそ、気をつけたいし、気をつけるとはどういうことなのか、そして何が起こるのか、がこの本を読むと良くわかる。

0
2025年12月18日

Posted by ブクログ

本書の冒頭でご本人も述べているように、古賀さんのこれまでの作品とは方向性が違いますが、違うからこそ古賀さんがこの作品に込めた「本気さ」を強く感じました。

本書で指摘されている集団浅慮に陥っている多くの日本企業の実態も、日本人の人権意識の低さも、残念ながら驚きというより腑に落ちる部分が多かったです。

古賀さんが覚悟を持って書き上げた本書が、世の中の流れを変えるきっかけになることを願います。

0
2025年12月03日

Posted by ブクログ

フジテレビに関する第三者委員会の調査報告書を基にビジネスと人権の観点での問題を集団浅慮を使って分析している良書。決して自分も職場も無縁ではないこととして、読み進められた。

0
2025年12月15日

「ビジネス・経済」ランキング