【感想・ネタバレ】集団浅慮 「優秀だった男たち」はなぜ道を誤るのか?のレビュー

あらすじ

フジテレビ問題の検証を行った「第三者委員会調査報告書」はすべての企業に向けて「人権尊重に基づく経営」を訴えるものでした。『嫌われる勇気』の著者であり日本を代表するビジネス書ライターである古賀史健氏が、その報告書を独自の観点で振り返り、全ての日本人への警鐘としてまとめる〈新・社会派ビジネス書〉です。

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ネタバレ

1日で一気読みした。集団浅慮は、「無知から始まり、人を尊ぶことなく、勝手に思い込んで浅はかな決定を下すこと」であることを知った。その上で、自分の身の上でもその集団浅慮はあると認識している。自分自身も、集団浅慮に陥っている。だからこそ「人を尊ぶことを知る」ことの大切さと難しさと、持たなければならぬと言う使命感と。とにかく、「人の振り見て、我が振り直せ」と著者から檄をもらった。そんな本だ。

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2026年03月15日

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古賀史健。なんと直前に読んでいま嫌われる勇気の著者だった。書きぶりや内容は全く異なる2冊だっただけにこの本を強い使命感を持って執筆されたのだということが強く伝わってくる本だった。
手に取ったきっかけは「集団浅慮」という4文字の単語に何となく心当たりがあると感じたこと。フジテレビの第三者委員会の報告書がベースになっていたことは本を手に取って初めて知った。凝縮された共同体の中に働く力学と陥穽を説明しながらも、テーマの題材となったセクハラやジェンダーについても深めていく。自身の中にある「フジテレビ性」と向き合わざるを得ない、痛みを伴う学びのある本でした。巻末記載の参考文献が74冊と半端ないことからも、筆者が調べ、学びながら本書を書き上げたことがしっかり伝わります。多くに人に勧めたい。

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2026年03月14日

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組織の中で人がどのように考え、どのように判断を誤っていくのかを丁寧に描いた一冊である。私たちは組織の中で意思決定を行うとき、必ずしも「正しさ」を基準に議論しているわけではない。むしろ、会議を円滑に終わらせることや、集団の調和を保つことが優先される場面が少なくない。本書は、そのような状況で起こる思考の偏りを「集団浅慮」という概念で説明している。
凝集性の高い組織ほど異論が出にくくなり、結果として誤った判断に至る可能性が高まることが示されている。会議では「余計なことを言うな」という無言の空気が生まれ、議論の目的が「正しい結論を探ること」から「場を乱さず終えること」へとすり替わってしまう。このような構造は、日本に限らず、多くの組織で見られるものであるようである。
また、ダイバーシティの問題にも触れられている。例えば、女性役員が少ない組織では、女性が「トークン」として扱われ、象徴的存在として過度な注目や期待を背負わされることがある。可視性、対照性、同化性といった特徴を持つトークンの存在は、組織の中で本来の多様性を発揮しにくい状況を生み出すことが指摘されている。
さらに議論は、人権の問題へと進んでいく。本書が提示する人権理解の核心は、「尊重」という一つの原則に集約される。すべての人は固有の権利を持つ存在であり、それを尊重することが人権の本質である。人権とは抽象的な理念ではなく、日常の中で他者をどのように扱うかという態度の問題でもある。

人の思考が組織の中でどのように歪められるのかという構造をかいてくれている。そして同時に、その歪みを乗り越えるためには、個人を尊重する視点が不可欠であることも示されている。組織の中で起きる問題を個人の資質に帰するのではなく、構造として理解しようとする姿勢に、この本の価値があると感じた。
自分の思考がどのような前提の上に成り立っているのかを見直すきっかけを与えてくれた。

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2026年03月04日

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cross digで竹下さんが紹介していた気がする。

そうでなくても、書店でたくさん置いているから目についた。

タイトルが興味深かったので、手に取った。パラパラとめくるとフジテレビについての記述が目についた。なるほど、フジテレビの第三者委員会の報告書を読み解いたものか。それくらいの認識で購入した。帯の宣伝文句も多少なりとも購入の後押しとなった。それでも、フジテレビの話を今更本という形で読み通すのもなんとなく気が引けて、しばらく積読状態だった。

読んでいた他の本もひと段落ついて、手に取って読み始めた。やはりフジテレビのことか・・・。読み進めるとなかなか複雑な話で、まとめるのも大変だろうことが伺えた。途中フジテレビの話から、組織の意思決定についての話題になった。ここは最も興味のあるところだ。そのために過去の戦争での意思決定についての本を読んだりもした。これは現代の意思決定についての本だった。

集団浅慮。まさにそのタイトル通り、同質性の高いおじさん達による意思決定の偏りの構造が描かれていた。場の空気を優先して、本当に思っていることが言えない・・・。本件は、自分の領域の話ではないし・・・。まさに、あるあるの状況が描かれていた。この心理を「相互不可侵条約」と言うらしい。まさに・・・。

それで結果として、誰も責任を取らないフニャッとした意思決定がなされるのだ・・。

帯に書いている、山口周さんのコメント

「一体感のある組織」ほど恐ろしいものはなく、フジテレビで起きたことはどの組織でも起こり得る。すべての組織人に本書を読んでほしいー戦慄するはずだ。

まさに・・・。
自分が帯を書くなら、こんな感じかな↓

みんなで決めるー。特に日本でのそれは、時にハイコンテキストなもので、責任の所在も、決めた理由も曖昧なままの意思決定。ある意味で、阿吽の呼吸。日本文化の良さでもあった、ある種の非言語コミュニケーションは、時に強烈な同調圧力となって、「外」を排除し変化を拒み、頑固でアンバランスな意思決定を生み出す。「みんなで決める」にもアップデートが求められている。

現代の組織人は必読。

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2026年03月04日

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どこにでも起こる組織の病、集団浅慮。ハラキリ文化の日本では個人の責任を過度に追及しがち。問題は人と人の間にあるため、「自分が同じ立場なら、本当に同じことを繰り返さないか」を自問することが大事なのであろう。

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2026年02月28日

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大スキャンダルとなった、中居氏によるフジテレビ女性局員への性加害事件。当時のフジテレビの記者会見は、その対応の悪さでも話題になりました。本書は、この事件の実態を第三者機関の報告書を紐解きながら明らかにし、さらに問題の本質である、企業が「集団浅慮(グループシンク)」に陥るメカニズムを解説しています。

事件自体が記憶に新しく、ショッキングな内容だったこともあり、報告書に記された関係者の言動も非常にイメージしやすいものでした。フジテレビ役員をはじめとするステークホルダーの行動の何が問題だったのかが的確に指摘されており、終始わかりやすく読み進めることができました。

本書では、集団浅慮を防ぐための処方箋に加え、日本における人権教育の歴史、「黄金の3割」の法則、そして「性暴力」がなぜ厳しく批判されるべきなのかが丁寧に解説されています。著者は今回のフジテレビの人権問題が起きた根本原因を「無知」であると結論づけていますが、私自身も本書を読むことで人権に対する認識が大きくアップデートされたと感じます。

特に印象深かったのは「女性を3割登用する」ことの真の理由が明確になった点です。また、集団浅慮は単に「男性だけの環境」で起こるのではなく、「同質性の高い集団」で発生します。そのため、いくら女性であっても、男性中心の価値観に同化してしまえば集団浅慮に加担する可能性があるという指摘は、同じ女性としてハッとさせられる大きな気づきでした。女性を単なる「女性としての象徴(トークン)」として扱い、役割を押し付けて消費しているという構造には深く考えさせられました。

本書は主に「性暴力」という人権侵害に焦点を当てていますが、学校などで起きる「いじめ」もれっきとした人権侵害です。そしてその背景には、集団の凝集性の高さや同質性、全会一致への圧力、そして無知があるという点で、発生のメカニズムや処方箋は本書のケースと非常に似ていると感じました。 子どもたちに正しい人権教育を行ったうえで、いじめが発生した際や議論が起こったときには、大人は「安易な中立的立場」に逃げることなく、明確な人権侵害として毅然と扱うよう導いていくことが何より重要だと強く感じました。

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2026年02月27日

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福岡出身のライターがフジテレビと人権という大きな主題に立ち向かい、令和の大スキャンダルの解剖に取り組んだ一冊。フジテレビという組織が持つオールドボーイズ的な雰囲気や企業文化を理解することができるとともに、人権が希薄になる時の人間の傾向や動き、特性を巧みに分析し、なぜ人は、集団は過ちを犯すのかを丁寧に分析している。フジテレビはある種のエリート集団であり、世界第三位の経済大国のエンターテイメントで第一線を駆け抜けてきた極めて凝集性の高い集団である。この凝集性の高さが日本人の人権への無知と相まって生み出されたのが、今回の一連のスキャンダルである。このスキャンダル自体はあくまで一例に過ぎず、本質から表象された現象に過ぎないが、私たちの社会について深く考える上でいい教材となる。この出来事を通して苦しまれたすべての方々の平穏と幸福をお祈りしたい。

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2026年02月08日

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ネタバレ

この本自体はフジテレビで起きた性暴力に対するレポートを元にしているため、女性への人権侵害という事例がメインとして話されているが、「凝集性の高い集団が、調和を保とうとして、逸脱者を排除してしまう。そうして外部の意見を聞けなくなる」という状態自体はどこでも起こりうるのではないかと思う。
たとえば新卒入社者ばかりの会社に入った中途入社者。クラスに転校してきた帰国子女。移住者と昔からの住人。どうあれ同質性が高く、一体感があり、「仲の良い」グループほど異質な存在からの意見を排除してしまう。「和を乱すやつ」に対して「あなたのためなのだ」と説得を試み、それが失敗すると「あなたのためなのに」とムッとして今度は排除してしまう。
女性の人権問題という範囲に限らず、「あ、いま私雰囲気悪くしたくないからって疑問を飲み込んだな」という瞬間が頻繁にあるようなら、多分その集団は浅慮に陥りかけているのだと思う。
いわゆるオールドボーイズクラブ世代の壮年男性だけではなく、全ビジネスパーソンが読むべき著だと思う。

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2026年02月07日

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 2025年3月、フジテレビが設置した第三者委員会よる調査報告が公表された。フジテレビ在籍の女性アナウンサーが、タレントの中居正広氏から性暴力を受けたことに端を発する一連の騒動が検証され、組織としてのコーポレート・ガバナンスの問題が露呈した。この事件に衝撃を受けた著者は、膨大な調査報告書を丹念に読み込み、関連する資料や書籍から、問題の本質を検証してビジネス書としてまとめた。本書の書名「集団浅慮」とは、「同質性(集団凝集性)の高い組織は、外部からの視点や異なる意見を受け入れにくく、外部とは異なる内なるルール(内輪の理論)がまかり通り、集団浅慮に陥ることも多い」とする。本件の性暴力という「性的自己決定権」が侵害された際の管理監督者や職業カウンセラー、弁護士などのしなやかな対応を学ぶ事ができる。一方で、トップ幹部のメタ認知の欠如と保身による問題が会社「ムラ」組織としての課題で露呈する。戸部良一らの名著「失敗の本質」における日本帝国陸軍の人事・組織論の批判も引用し、集団浅慮に潜む問題を検証する。また、「集団浅慮」はカリスマ的指導者を必要としないとも指摘する。その背景は、異論を許さない組織の「空気(風土)」と、異論を呈した発言者への批判、無視、スポイルや退職勧奨による排除が起きるとも指摘する。改善策としては、組織や意思決定機関における男女比率を女性3割にすることで改善は得られるが、女性比率4割、5割へと増やし、多様性を尊重することが重要だと強調する。
 おわりにで、「恐れのない組織」として、個人を尊い存在として敬うこと。その意思や選択を重んじること。そんな「尊敬」醸成から、本当の学び合いがはじまり、心の多様性が生まれ、集団浅慮を退けていけるのではないだろうかと投げかける。集団浅慮から多様性・ダイバーシティ、そして「ビジネスと人権」を熟慮する好著となった。

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2026年02月03日

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フジテレビ「第三者委員会調査報告書」を読んだ時、「魂の文章だ」と感じた。これまでも似たようなことは嫌というほど起き続けていたはずだが、今回はただのスキャンダルで終わらせてはいけない「何か」が起きたのだろう、と思った。
本書を読み、あまりにも典型的な「集団浅慮」が起き、人権教育の教科書に“大変悪い例”として載るべき出来事だったのだなと納得した。
─その人の在りようを「尊重」すること─
なぜそれが必要なのか、ビジネス、フェミニズム、人権などあらゆる側面から丁寧に解きほぐしてくれる、必読の書。

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2026年02月02日

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『透明を満たす』は半年くらい前に読んだ

なんだかなぁ…と言う印象の男社会

同じ男社会でもココよりはマシなのか?とも思った

自身の意思に反して、本人の決断したかったタイミングでない時に人生の分岐を迎えることになりただただ気の毒

後半の著者の経験談からも諸々の“被害現場”の様子を察せられた

和なのに昭和が残る?
時代は関係ないか
でも企業ではどう考えてもオカシイ
時代錯誤がまかり通っていた怖さ

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2026年01月31日

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・本書は、2025年に大きな社会的議論を呼んだ「フジテレビ問題」と、同社が設置した第三者委員会の報告書を出発点に執筆されたビジネス書である。

・著者の古賀史健は、フジテレビ事件を単なる個別の失態として消費するのではなく、組織全般が陥る構造的な意思決定の病理を考察するための素材として扱っている。

・本書の中心概念は、社会心理学者アーヴィング・L・ジャニスの提唱する “集団浅慮(Groupthink)” であり、「優秀であるはずの個人が集団になると愚かな決断を下すプロセス」を指す。

・ジャニスの理論によれば、高い凝集性・閉鎖性・均質性を持つ集団は、外部の意見や反対意見を排除し、リスクの高い決定を正当化しやすくなる。

・フジテレビの事例では、経営陣が同質的な壮年男性のみで意思決定を行い、多様な視点を欠いたまま対応を進めたことが、「集団浅慮」の典型例として分析されている。

・結果として、事件対応は被害者の人権や社会的説明責任を軽視する方向に進み、数百社規模のスポンサー離脱という深刻な悪影響を招いた点が指摘される。

・本書では、集団浅慮に陥るメカニズムとして、以下のような要素が挙げられている:
同調圧力と批判の抑制
異論・不都合情報の遮断
集団の過大評価によるリスク軽視
多様な意見・人材の欠如による視点の狭窄
これらはジャニスが指摘した「症状」として整理されている。

・また、日本社会における「同調圧力」や「ムラ社会的な空気」の存在は、集団浅慮を生む要因として分析され、西欧社会にも同調圧力は存在するものの、日本的組織文化の特性がこれを増幅している可能性が論じられている。

・本書では、単に問題を描写するだけでなく、組織に潜む浅慮の “芽” を発見し、それを防ぐための視点として「ダイバーシティ(多様性)」や「人権・倫理意識」の重要性を強調している。

・最終章では、「ビジネスと人権」というテーマに踏み込み、他者の人権を尊重する知識・姿勢が欠けていた組織文化の問題点を指摘し、対人関係・組織運営の改善に向けた原則を提示する。

・結論として、本書はフジテレビという具体例を通じて、日本の企業・組織・社会に普遍的に存在しうる意思決定の落とし穴を浮き彫りにし、それを避けるための洞察と処方箋を読者に提供することを目的としている。

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2026年01月29日

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フジテレビ問題の理解が進むのと共に、
家族経営を謳う日本企業全体への警笛としてもとても興味深かった。
ポイントは、
一つ一つの判断や行動に対して理由なり意義なり背景なりをトップの発言だからと言って深く考えることを放棄しがちな事だと思う。そしてその行為は従順として良しとされやすい。本当はサボっているだけなのに。

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2026年01月19日

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集団浅慮という言葉は聞いた事がなかったのだけど、浅慮とはどうやら熟慮の対義語らしい。

この本を読もうと思ったきっかけは、サブタイトルにある通り、なんでブジテレビのような一流企業の経営陣が集団浅慮に陥ってしまうのかとういう点を知りたかったからです。

そのポイントは凝集性の高さにあるとのこと。
また聞いた事がない単語が出てきた。

凝集性の高い組織とは、メンバー間の関係性が良好で、チームとしての一体感があって、所属する組織に誇りを持ち、その一員である自分にも誇りを持てる組織のことであるらしい。

おいおい、それって理想の組織だし、会社組織として目指すべき姿なんじゃやないの?と思うのが当然だと思うのだけど、どうやらその凝集性の高さが落とし穴になるようだ。

その理由はぜひこの本を読んで確かめてみて欲しい。

そしてもう一つ、勉強になったのは企業経営におけるダイバーシティの必要性。

これまでダイバーシティだとかエクイティだとかインクルージョンだとか、とっつきにくいカナカナ語だなぁと思いながらも、少しは理解している気がしていたんだけど、まぁ、僕の理解なんて、差別はいけない、お互いを理解しないといけない、自分の価値観を押し付けてはいけない、アンコンシャスバイアスとかマイクロアグレッションには気をつけないといけないくらいのもので、本当の意味でなぜ企業にとってダイバーシティが必要なのか理解していなかったのかも知れません。

この本を読んでダイバーシティの必要性についての理解が深まりました。

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2026年01月18日

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同じ女性でも、「女性がフラレた腹いせにやったことだろう」とか「もし本当なら、写真集など出せないはず」という人がいるが、ぜひこの本を読んでほしい。
なぜ、そのような思い込みをするのか、気づくと思う。

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2026年01月17日

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素晴らしい作品だった。最近読んだ本のなかでベスト。フジテレビの中居くん事件はなぜ起きたのか。

成功体験を積み重ねた凝集性の高い集団。同じ目標に向かって突き進むエリート集団。
優秀な人たちがなぜそんな初歩的なミスを犯すのかと思われるが、エリートであるが故に、集団への信頼が高いが故に落ちる穴。

ぜひ多くの人に読んでもらいたい。

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2026年01月16日

Posted by ブクログ

非常に思慮深く考察された内容であり、自分にとって大きな学びの機会を与えてくれた。
序盤はフジテレビが関与した中居氏の性暴力に関する報告書を概説するものだったが、その事案の背景にある集団浅慮という考え方と想定されるメカニズムのことは初めて知った。また、そのカウンターパートとしてのダイバーシティの重要性、「尊重」の重要性もとても納得のいくものだった。

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2026年01月15日

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フジテレビ第三者委員会報告書をもとに、「同質性の高い壮年男性」による意思決定の誤りを「集団浅慮」の視点から読み解いた書であるが、それだけにとどまらない内容を含んでいる。男女共同参画社会が言われてからも、人権教育が進んだといわれる日本(しかし世界の中では人権意識は低い部類に入る)で、いまだに旧態然とした組織構造が続けられているのかを考察されている。ダイバーシティや公正の概念が言葉でしか受け入れられていない現状、本報告書は「ビジネスと人権」の視点から書かれているが、日本人の人権意識の低さ、というより人権知識の低さの観点から考察し、性暴力を人権問題からの考察として語られている。ビジネス書の書き手であり、わかりやすい書であった。あらためて人権知識の吸収に努めなければと思わせてくれた書であった。

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2026年01月12日

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フジテレビ問題の第三者委員会による報告書に関する書籍、という言葉に留まらない内容でした。

報告書を通して、
どの組織にもおこりうる問題のメカニズムと、
それに対してどう考えていくか?
が分かりやすく纏められています。

273pにわたる第三者委員会の魂の報告書を世の人たちに広く知ってもらいたい、という著者の熱い思いに溢れおり、報告書の要点をまとめるのが上手いのもさることながら、それに関わる論拠の肉付けも面白く、押し付けがましさを感じない優れたビジネス書でありました。

自分の置かれた組織での、ひっかかりのある気持ち悪さを紐解くのに必要な視点を与えてくれたことに感謝

集団浅慮と人権尊重、
この二言はセットで心に留めておこうと思います。

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2026年03月10日

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興味深いそして学びのある一冊でした。
フジテレビに一体何があったのが知りたくて手に取りましたが、集団心理の解説で人事ではないと思いましたね
そして「日本人は人権意識はあるけど、人権知識がない」が一番心に刺さりました、無知は恥じることではないが、知ろうとしないことに恥じるべき…学びは大事です…

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2026年03月10日

Posted by ブクログ

中居正広氏によるフジテレビアナウンサーへの性暴力行為をきっかけとなったフジテレビの問題。集団浅慮という言葉は、この問題と誠心誠意向き合わなかった限られた経営層の男性陣だけを非難するだけでなく、どこの組織でも起こりうる今の日本の危機管理リスクに対する対応を巡る指摘の言葉だ。読み進める中で、性暴力はダメだと行為や人としての理解ではわかっていたが、そもそも人権とは何か、深く考えてこなかったことも気づきだった。「人が生まれながらして、侵されない人としての権利」をいかに「尊重」していくか。同調圧力に屈さず、周りに流されず、冷静に物事を俯瞰できるよう、心がけたい。

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2026年03月09日

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フジテレビ騒動の報告書を解説し、優秀だったはずの集団がなぜ誤りを犯したかについて考察している本。
同質性の恐ろしさがよく伝わってきた。反対に、本書を読んで多様性という言葉の使われ方に対ししっくりこなかったことにも納得した。
良い集団をつくる際に重要なのは、複数の性質を持つ視点を入れ、異なる意見で議論ができるようにすることだ。
重要なのは理解することで、受容するかしないかもまた多様性なのだ。

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2026年03月05日

Posted by ブクログ

人類共通の狩猟民族時代の集団内で生き残る本能と、日本人の特徴として農耕民族特有の同調圧力が混ざった結果マッチョなムラ社会が出来てしまったのだと思う。
尊重というのはもちろん大事だと思うが、やはり仕組みを変えるのが大事。組織の循環促す解雇規制の撤廃は痛みはあっても大きく変化を起こす起爆剤だと思う。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

あのフジテレビの事件を題材にしていることを知らず、タイトルだけ見て読み始めました。
とてもわかりやすく説明されており、あっという間に読み終えてしまいました。
世間が大変注目した事件を元に、組織とそれを構成する個人の抱える課題を認識できると思いますので、ぜひ様々な立場の人にこの本を手に取って欲しいなと思います。

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2026年02月24日

Posted by ブクログ

フジテレビ黄金時代を楽しんで来た世代なので、一連の報道はショックだった反面、(やっぱりな‥)と納得できる自分もどこかに居て。
いろいろと己の無知を恥じるばかり‥でもここで立ち止まってはダメなのだ。
これからを生きる世代のために私たちにできることは「知ること」であり「知ろうとすること」。
特に、突然の衆議院選挙で考える時間を奪われた今だからこそ、立ち止まらず知ろうとしてほしい。
閉塞感のある今を生きる勇気が湧いてくる本でもある。

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2026年02月03日

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ちょうど「空気の研究」「社内政治の科学」で空気に支配される日本人論に触れていた時期に、複数の場面で推薦されて購入。
しかし、内容はまずフジテレビの性加害問題をかなりディープにすさまじいリアリティで描き出しており、それに圧倒された。
空気に流される日本人論と、性加害やコンプライアンスの問題、そして多様性・DEIの問題。
3つの大きなアジェンダが絡み合いながら進む。
あまりの迫力に、3日で一気に読んでしまった。
ただ、結論としての解決策はやや弱さがあり、課題感には納得するも、ではどうすればよいのかは腹落ちがまだもうひとつ足りない。ずっと考えるづける必要があると考える。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

本書ではなんとなく感じていたことを痛烈に言語化していてなるほど、と思った。
集団による思考停止の危なさや同質性という悪い意味での日本人らしさが記されていてためになるとともに自身の行動も気をつけようと思わせてくれる内容だった。

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2026年01月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ


本書の執筆した目的に共感、単なるワイドショーネタ終わるべき話ではなく学びのある事案だと思います。
正直報告書をまとめた動画をみたくらいで中身を把握できていなかった。フジ社内で一定レベルまで性暴力であるとの認識もあったが意思決定はされなかった。
この問題はフジの課題であるが、さらに拡大し一般化して日本の組織課題として捉えて解決策を考える内容。
課題はとても納得、いかにうわべだけであるか、自らの成功体験から抜け出せないベストアンドブライテストのような状況であるかがわかる。
その後の解決策は黄金の3割を目指すべきというもの、その理由も示されるが個人的にはまだ納得しきれていない。男性と女性の比率というある意味二項対立は解決策となるのか。
その他数多ある差別をなくすことを考えると比率を3割とする以外の解決策も必要ではないか。
人権知識をつける、ことは本書でも語られとても納得ができる。経験するまで理解できない方も自分含めて多くいるなかでどう知識をつけるか。
とてと大事な問題。
子育てをしていても子供はとても自然に、何の気なしに差別発言をする。
親として指摘するが自分も知らず知らず行いがちだと自覚させられる。

社会的な寛容性をどう担保すれば良いのか。

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

■はじめに
昨年元日のフジテレビ〈爆笑ヒットパレード〉に
出演した爆笑問題が漫才冒頭、「フジテレビは潰れます!」「日枝、出てこい!」と叫び、スタジオを騒然とさせた。言うまでもなく中居正広氏によるフジテレビアナウンサーへの性暴力問題を指した明らかなネタで、それは燎原の火のごとく広がり、1月17日のクローズド記者会見は火に油を注ぎ、スポンサー各社はCM差し止めを決断。

1月27日の“やり直し”のフルオープン記者会見は10時間を超え、会長・社長の退任が発表された。そして3月31日、第三者委員会による「調査報告書」が提出される。

売れっ子タレントによる性暴力、被害者は局アナ、局幹部のスカタンぶり、君臨し統治する「日枝天皇」─連日メディアを賑わせたが、調査報告書の発表を境に、世論の熱は急速に冷えた。

フジテレビ騒動の関連書が続々と出版されるかと思いきや、さにあらず。世間の関心は、そこにはなかったということか。そんな折、本書に出会う。

著者名を見て、思わず二度見した。著者はジャーナリストでもルポライターでもない。数多くのビジネス書を手がけてきたフリーライター古賀史健。ちなみに『取材・執筆・推敲──書く人の教科書』は、僕にとってライティングのバイブル。実用書も書く穏健派のライターが、なぜフジテレビ問題を?その理由を知りたくて、読み始めた。

■内容
執筆動機は冒頭で明かされ、なるほどと膝を打つ。
中居正広氏による性暴力事案に関する「第三者委員会調査報告書」を一読した著者の初感は、〈魂の報告書だ〉、〈ひとりでも多くの人に読んでほしい。いや、読むべきだ〉という、衝動にも似たものだったという。その思いのまま、自ら出版社に企画を持ち込み、本書は上梓された。

著者は、報告書に記されたフジテレビの企業風土に注目する。それは〈凝集性〉─組織や集団に留まらせようとする力が異様に強く、忠誠心、愛社精神、結束力、一体感を醸成する一方で、表題にある「集団浅慮」を生み出した土壌でもある。

役員たちは口を揃えて被害女性を慮る言葉を発する。だが、なぜそこにこれほどの空虚さを感じてしまうのか。

問題発生当初から関与していた佐々木アナをはじめ、誠意をもって解決に努めようとした社員の声は役員層には届かない。当事者の中居氏へのヒアリングすら行われず、事案は「男女問題」と矮小化された。

結局、役員の認識の枠外にある意見は「異を唱える声」として疎まれ、排除されていく。昨今、〈コンプライアンス!コンプライアンス!〉と叫ばれる時代にあっても、同調圧力が罷り通る組織。その企業風土を、調査報告書は「集団浅慮」と名指しした。

本書は、第1章で性暴力事案発生から被害女性退職に至る経緯を整理し、第2章は役員の意思決定の誤りを「集団浅慮」の視点から読み解く。第3章では、集団浅慮に陥らないための方策として「ダイバーシティ」を戦略的に導入すべきだと提言し、第4章で「ビジネスと人権」をあらためて掘り下げていく。

著者は、この問題がフジテレビ固有のものではなく、日本社会─政界・経済界・教育現場・スポーツ界・地域社会─に遍在すると指摘し、処方箋を提示する。

人権をめぐって意識の高低を問うても意味はない。必要なのは意識ではなく知識。要するに「人権知識」が圧倒的に不足しているからに他ならない。価値観のアップデートとは、無知でなくなることから始まる─本書はそう結ばれる。

■感想
著者はこのフジテレビ事案が、芸能スキャンダルの文脈で消費されることなく、調査報告書という格好のテキストを「他山の石」として使われることを、強く望む。

ゆえに著者は、日頃から自身が念頭に置く「書く人以前に〈翻訳者〉であれ」という使命に立ち返り、この調査報告書を“翻訳”することに挑む。

そう、フジテレビ問題をノンフィクションとしてではなく、一冊のビジネス書として編み直す─その気概のもと、集団浅慮のメカニズムを解き明かすべく、文献の森を彷徨い、思索を重ね、本書を著した。

この翻訳本は、僕にとってフジテレビ問題は、〈日本企業の強みである“一体感のある組織”が、なぜリスクに変質するのか〉を理解する上で、絶妙な補助線となった。

「集団浅慮」という言葉から、若かりし頃に読んだ山本七平の『空気の研究』と繋がり、同質性の高い日本社会の温床の成り立ちと、そこからの脱却への処方箋を、腑に落ちる形で示してくれた一冊だった。

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2026年01月30日

Posted by ブクログ

うーむ、耳が痛い話。
自分が会社の新人歓迎会の幹事をした時を思い出しました。
男女比を意識して席分を作ったところ、女性1名男性5名ばかりになり、女性幹事からこれはやめて欲しいと指摘を受けたことがあります。
当時、一体何が問題なのかわかりませんでした。しかし、自分が女性側なら、同性が極小の会なんて楽しめないですよね。今ならなんとなく腑に落ちます。
その人が楽しめる環境か?をあまり真剣に考慮していなかったなぁ。
難しい、、、

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2026年01月23日

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