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フジテレビ問題の検証を行った「第三者委員会調査報告書」はすべての企業に向けて「人権尊重に基づく経営」を訴えるものでした。『嫌われる勇気』の著者であり日本を代表するビジネス書ライターである古賀史健氏が、その報告書を独自の観点で振り返り、全ての日本人への警鐘としてまとめる〈新・社会派ビジネス書〉です。
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Posted by ブクログ
古賀史健。なんと直前に読んでいま嫌われる勇気の著者だった。書きぶりや内容は全く異なる2冊だっただけにこの本を強い使命感を持って執筆されたのだということが強く伝わってくる本だった。 手に取ったきっかけは「集団浅慮」という4文字の単語に何となく心当たりがあると感じたこと。フジテレビの第三者委員会の報告書...続きを読むがベースになっていたことは本を手に取って初めて知った。凝縮された共同体の中に働く力学と陥穽を説明しながらも、テーマの題材となったセクハラやジェンダーについても深めていく。自身の中にある「フジテレビ性」と向き合わざるを得ない、痛みを伴う学びのある本でした。巻末記載の参考文献が74冊と半端ないことからも、筆者が調べ、学びながら本書を書き上げたことがしっかり伝わります。多くに人に勧めたい。
組織の中で人がどのように考え、どのように判断を誤っていくのかを丁寧に描いた一冊である。私たちは組織の中で意思決定を行うとき、必ずしも「正しさ」を基準に議論しているわけではない。むしろ、会議を円滑に終わらせることや、集団の調和を保つことが優先される場面が少なくない。本書は、そのような状況で起こる思考の...続きを読む偏りを「集団浅慮」という概念で説明している。 凝集性の高い組織ほど異論が出にくくなり、結果として誤った判断に至る可能性が高まることが示されている。会議では「余計なことを言うな」という無言の空気が生まれ、議論の目的が「正しい結論を探ること」から「場を乱さず終えること」へとすり替わってしまう。このような構造は、日本に限らず、多くの組織で見られるものであるようである。 また、ダイバーシティの問題にも触れられている。例えば、女性役員が少ない組織では、女性が「トークン」として扱われ、象徴的存在として過度な注目や期待を背負わされることがある。可視性、対照性、同化性といった特徴を持つトークンの存在は、組織の中で本来の多様性を発揮しにくい状況を生み出すことが指摘されている。 さらに議論は、人権の問題へと進んでいく。本書が提示する人権理解の核心は、「尊重」という一つの原則に集約される。すべての人は固有の権利を持つ存在であり、それを尊重することが人権の本質である。人権とは抽象的な理念ではなく、日常の中で他者をどのように扱うかという態度の問題でもある。 人の思考が組織の中でどのように歪められるのかという構造をかいてくれている。そして同時に、その歪みを乗り越えるためには、個人を尊重する視点が不可欠であることも示されている。組織の中で起きる問題を個人の資質に帰するのではなく、構造として理解しようとする姿勢に、この本の価値があると感じた。 自分の思考がどのような前提の上に成り立っているのかを見直すきっかけを与えてくれた。
cross digで竹下さんが紹介していた気がする。 そうでなくても、書店でたくさん置いているから目についた。 タイトルが興味深かったので、手に取った。パラパラとめくるとフジテレビについての記述が目についた。なるほど、フジテレビの第三者委員会の報告書を読み解いたものか。それくらいの認識で購入した...続きを読む。帯の宣伝文句も多少なりとも購入の後押しとなった。それでも、フジテレビの話を今更本という形で読み通すのもなんとなく気が引けて、しばらく積読状態だった。 読んでいた他の本もひと段落ついて、手に取って読み始めた。やはりフジテレビのことか・・・。読み進めるとなかなか複雑な話で、まとめるのも大変だろうことが伺えた。途中フジテレビの話から、組織の意思決定についての話題になった。ここは最も興味のあるところだ。そのために過去の戦争での意思決定についての本を読んだりもした。これは現代の意思決定についての本だった。 集団浅慮。まさにそのタイトル通り、同質性の高いおじさん達による意思決定の偏りの構造が描かれていた。場の空気を優先して、本当に思っていることが言えない・・・。本件は、自分の領域の話ではないし・・・。まさに、あるあるの状況が描かれていた。この心理を「相互不可侵条約」と言うらしい。まさに・・・。 それで結果として、誰も責任を取らないフニャッとした意思決定がなされるのだ・・。 帯に書いている、山口周さんのコメント 「一体感のある組織」ほど恐ろしいものはなく、フジテレビで起きたことはどの組織でも起こり得る。すべての組織人に本書を読んでほしいー戦慄するはずだ。 まさに・・・。 自分が帯を書くなら、こんな感じかな↓ みんなで決めるー。特に日本でのそれは、時にハイコンテキストなもので、責任の所在も、決めた理由も曖昧なままの意思決定。ある意味で、阿吽の呼吸。日本文化の良さでもあった、ある種の非言語コミュニケーションは、時に強烈な同調圧力となって、「外」を排除し変化を拒み、頑固でアンバランスな意思決定を生み出す。「みんなで決める」にもアップデートが求められている。 現代の組織人は必読。
どこにでも起こる組織の病、集団浅慮。ハラキリ文化の日本では個人の責任を過度に追及しがち。問題は人と人の間にあるため、「自分が同じ立場なら、本当に同じことを繰り返さないか」を自問することが大事なのであろう。
大スキャンダルとなった、中居氏によるフジテレビ女性局員への性加害事件。当時のフジテレビの記者会見は、その対応の悪さでも話題になりました。本書は、この事件の実態を第三者機関の報告書を紐解きながら明らかにし、さらに問題の本質である、企業が「集団浅慮(グループシンク)」に陥るメカニズムを解説しています。 ...続きを読む 事件自体が記憶に新しく、ショッキングな内容だったこともあり、報告書に記された関係者の言動も非常にイメージしやすいものでした。フジテレビ役員をはじめとするステークホルダーの行動の何が問題だったのかが的確に指摘されており、終始わかりやすく読み進めることができました。 本書では、集団浅慮を防ぐための処方箋に加え、日本における人権教育の歴史、「黄金の3割」の法則、そして「性暴力」がなぜ厳しく批判されるべきなのかが丁寧に解説されています。著者は今回のフジテレビの人権問題が起きた根本原因を「無知」であると結論づけていますが、私自身も本書を読むことで人権に対する認識が大きくアップデートされたと感じます。 特に印象深かったのは「女性を3割登用する」ことの真の理由が明確になった点です。また、集団浅慮は単に「男性だけの環境」で起こるのではなく、「同質性の高い集団」で発生します。そのため、いくら女性であっても、男性中心の価値観に同化してしまえば集団浅慮に加担する可能性があるという指摘は、同じ女性としてハッとさせられる大きな気づきでした。女性を単なる「女性としての象徴(トークン)」として扱い、役割を押し付けて消費しているという構造には深く考えさせられました。 本書は主に「性暴力」という人権侵害に焦点を当てていますが、学校などで起きる「いじめ」もれっきとした人権侵害です。そしてその背景には、集団の凝集性の高さや同質性、全会一致への圧力、そして無知があるという点で、発生のメカニズムや処方箋は本書のケースと非常に似ていると感じました。 子どもたちに正しい人権教育を行ったうえで、いじめが発生した際や議論が起こったときには、大人は「安易な中立的立場」に逃げることなく、明確な人権侵害として毅然と扱うよう導いていくことが何より重要だと強く感じました。
福岡出身のライターがフジテレビと人権という大きな主題に立ち向かい、令和の大スキャンダルの解剖に取り組んだ一冊。フジテレビという組織が持つオールドボーイズ的な雰囲気や企業文化を理解することができるとともに、人権が希薄になる時の人間の傾向や動き、特性を巧みに分析し、なぜ人は、集団は過ちを犯すのかを丁寧に...続きを読む分析している。フジテレビはある種のエリート集団であり、世界第三位の経済大国のエンターテイメントで第一線を駆け抜けてきた極めて凝集性の高い集団である。この凝集性の高さが日本人の人権への無知と相まって生み出されたのが、今回の一連のスキャンダルである。このスキャンダル自体はあくまで一例に過ぎず、本質から表象された現象に過ぎないが、私たちの社会について深く考える上でいい教材となる。この出来事を通して苦しまれたすべての方々の平穏と幸福をお祈りしたい。
2025年3月、フジテレビが設置した第三者委員会よる調査報告が公表された。フジテレビ在籍の女性アナウンサーが、タレントの中居正広氏から性暴力を受けたことに端を発する一連の騒動が検証され、組織としてのコーポレート・ガバナンスの問題が露呈した。この事件に衝撃を受けた著者は、膨大な調査報告書を丹念に読み...続きを読む込み、関連する資料や書籍から、問題の本質を検証してビジネス書としてまとめた。本書の書名「集団浅慮」とは、「同質性(集団凝集性)の高い組織は、外部からの視点や異なる意見を受け入れにくく、外部とは異なる内なるルール(内輪の理論)がまかり通り、集団浅慮に陥ることも多い」とする。本件の性暴力という「性的自己決定権」が侵害された際の管理監督者や職業カウンセラー、弁護士などのしなやかな対応を学ぶ事ができる。一方で、トップ幹部のメタ認知の欠如と保身による問題が会社「ムラ」組織としての課題で露呈する。戸部良一らの名著「失敗の本質」における日本帝国陸軍の人事・組織論の批判も引用し、集団浅慮に潜む問題を検証する。また、「集団浅慮」はカリスマ的指導者を必要としないとも指摘する。その背景は、異論を許さない組織の「空気(風土)」と、異論を呈した発言者への批判、無視、スポイルや退職勧奨による排除が起きるとも指摘する。改善策としては、組織や意思決定機関における男女比率を女性3割にすることで改善は得られるが、女性比率4割、5割へと増やし、多様性を尊重することが重要だと強調する。 おわりにで、「恐れのない組織」として、個人を尊い存在として敬うこと。その意思や選択を重んじること。そんな「尊敬」醸成から、本当の学び合いがはじまり、心の多様性が生まれ、集団浅慮を退けていけるのではないだろうかと投げかける。集団浅慮から多様性・ダイバーシティ、そして「ビジネスと人権」を熟慮する好著となった。
フジテレビ「第三者委員会調査報告書」を読んだ時、「魂の文章だ」と感じた。これまでも似たようなことは嫌というほど起き続けていたはずだが、今回はただのスキャンダルで終わらせてはいけない「何か」が起きたのだろう、と思った。 本書を読み、あまりにも典型的な「集団浅慮」が起き、人権教育の教科書に“大変悪い例”...続きを読むとして載るべき出来事だったのだなと納得した。 ─その人の在りようを「尊重」すること─ なぜそれが必要なのか、ビジネス、フェミニズム、人権などあらゆる側面から丁寧に解きほぐしてくれる、必読の書。
『透明を満たす』は半年くらい前に読んだ なんだかなぁ…と言う印象の男社会 同じ男社会でもココよりはマシなのか?とも思った 自身の意思に反して、本人の決断したかったタイミングでない時に人生の分岐を迎えることになりただただ気の毒 後半の著者の経験談からも諸々の“被害現場”の様子を察せられた 令...続きを読む和なのに昭和が残る? 時代は関係ないか でも企業ではどう考えてもオカシイ 時代錯誤がまかり通っていた怖さ
・本書は、2025年に大きな社会的議論を呼んだ「フジテレビ問題」と、同社が設置した第三者委員会の報告書を出発点に執筆されたビジネス書である。 ・著者の古賀史健は、フジテレビ事件を単なる個別の失態として消費するのではなく、組織全般が陥る構造的な意思決定の病理を考察するための素材として扱っている。 ...続きを読む・本書の中心概念は、社会心理学者アーヴィング・L・ジャニスの提唱する “集団浅慮(Groupthink)” であり、「優秀であるはずの個人が集団になると愚かな決断を下すプロセス」を指す。 ・ジャニスの理論によれば、高い凝集性・閉鎖性・均質性を持つ集団は、外部の意見や反対意見を排除し、リスクの高い決定を正当化しやすくなる。 ・フジテレビの事例では、経営陣が同質的な壮年男性のみで意思決定を行い、多様な視点を欠いたまま対応を進めたことが、「集団浅慮」の典型例として分析されている。 ・結果として、事件対応は被害者の人権や社会的説明責任を軽視する方向に進み、数百社規模のスポンサー離脱という深刻な悪影響を招いた点が指摘される。 ・本書では、集団浅慮に陥るメカニズムとして、以下のような要素が挙げられている: 同調圧力と批判の抑制 異論・不都合情報の遮断 集団の過大評価によるリスク軽視 多様な意見・人材の欠如による視点の狭窄 これらはジャニスが指摘した「症状」として整理されている。 ・また、日本社会における「同調圧力」や「ムラ社会的な空気」の存在は、集団浅慮を生む要因として分析され、西欧社会にも同調圧力は存在するものの、日本的組織文化の特性がこれを増幅している可能性が論じられている。 ・本書では、単に問題を描写するだけでなく、組織に潜む浅慮の “芽” を発見し、それを防ぐための視点として「ダイバーシティ(多様性)」や「人権・倫理意識」の重要性を強調している。 ・最終章では、「ビジネスと人権」というテーマに踏み込み、他者の人権を尊重する知識・姿勢が欠けていた組織文化の問題点を指摘し、対人関係・組織運営の改善に向けた原則を提示する。 ・結論として、本書はフジテレビという具体例を通じて、日本の企業・組織・社会に普遍的に存在しうる意思決定の落とし穴を浮き彫りにし、それを避けるための洞察と処方箋を読者に提供することを目的としている。
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