イースト・プレス作品一覧

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  • 国道の謎 思わず訪ねてみたくなる「酷道・珍道」大全
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 全国道 459路線を分析! なぜ、「アーケード街」や「砂利道」が国道なのか? 誰も調べなかった細かすぎる雑学を、日本一マニアックに掘り起こす! なぜ車の通行が困難な「酷道」が存在するのか? なぜアーケードやエレベーターが国道に指定されたのか? 日本最長・最短の国道は? なぜ複数の番号の国道が存在する道路があるのか? 全線が有料の「高速道路」の国道とは? なぜ起点と終点が同じ場所の国道があるのか? 国会議員への「忖度」でルートが決まった国道がある!? そもそも459路線しかないのに507号まであるのか? 『路線バスの謎』などを制作した編集・執筆陣が、全459路線の国道のデータからディープな情報を厳選。
  • 身近な鳥のすごい事典
    3.8
    驚異の能力で千キロ超の距離を飛び帰巣するハト。 神の遣いから一変、ある時代から嫌われ者になってしまったカラス。 二千年も人と暮らし、その関係が濃すぎる故に数を減らしつつあるスズメ。 遥かな昔から私たちの傍には鳥の姿があった。 現代、東京の空にはインド・スリランカ産の鮮やかな緑色のインコが飛び、 いずれ「日本の鳥」となるといわれる。 鳥たちの歴史は長くその世界は驚くほど広い。 身近に見られる35種の鳥たちの意外な歴史とたくましい生き方を紹介する。
  • 動物園ではたらく
    3.8
    出会いと別れ、ときどき新発見! 驚きと感動に満ちた、その舞台裏。 パンダの出産に徹夜で立会い、 逃げ出したカモシカを職員総出で捕獲、 忍び込んだ野犬を退治、 ゴリラの顔色を読んでゴマをする、 産まれたての卵を割ろうとするカラスと闘う…… 飼育係をはじめとする動物園のスタッフたちは、 毎日、動物たちに振り回されながら、数多くの出会いと別れを繰り替えし、 試行錯誤を重ねている。 動物たちの環境を整える飼育係とは、 動物にとって、存在自体が「生存環境」であり、生命線なのだ。 動物園の役割は時代とともに変わり続ける。 ときには外交のためにパンダやゾウが贈られ、 現在は希少動物を繁殖するための「種の保存」を担った。 進化し続ける動物園で40年間働き、 都内3園の園長を務めた「動物園博士」が語る、 動物園のいままでとこれから。 【電子書籍版のみカラー写真掲載】
  • 漫画家と猫がまあまあ仲良く暮らすマンガ
    4.0
    1巻968円 (税込)
    進まぬ原稿よりも、飼い猫とのじゃれあいを優先してしまう漫画家・魔神ぐり子と、そんな飼い主に猫パンチをお見舞いしながらも姿が見えなくなるとシュン…としてしまうツンデレ猫・るるとの暮らしぶりが展開される。笑って泣いて癒されるコミックエッセイ!2008年~2009年の雑誌掲載分に、60P近い大幅書き下ろしを加えついにコミックス化!!
  • なぜカリスマ経営者は「犯罪者」にされたのか?
    -
    特捜部の思惑は、「巨悪追及」か「国策捜査」か。 カルロス・ゴーン、堀江貴文、村上世彰……世を賑わせた平成経済事件は、限りなくグレーだ! 戦後最大の経済事件といわれる「イトマン事件」。時代の寵児だった堀江貴文氏、村上世彰氏が逮捕された「ライブドア事件」「村上ファンド事件」。特捜部による証拠改ざんが明るみになり、一転して村木厚子氏が無罪となった「郵便不正事件」。そして、日産カルロス・ゴーン氏の逮捕……。 平成は数々の経済事件によって彩られてきたが、果たしてその追及は公平・公正なものだったのか。なぜカリスマたちは標的にされたのか。ときにマスコミをも利用して世論を形成する、地検特捜部の「捜査」の内幕を、人気経済ジャーナリストが暴く。 【目次】 第一章 カルロス・ゴーン逮捕の背後にある「特捜部」の思惑 第二章 「検察vs.財界」から読み解く平成経済事件史 第三章 特捜部によって退場させられたカリスマ経営者たち 第四章 「検察vs.安倍官邸」の暗闘に翻弄された面々 第五章 ゴーン事件に見る「検察&マスコミ」の癒着
  • 親が創価学会
    3.2
    進学、人間関係、結婚、子育て、葬式、お墓……。 二世の現実と苦悩に迫る。 親が信仰を持っているのは幸せですか? それとも不幸せですか? この日本で「創価学会」と聞いて知らないと答える人は、少ないだろう。日本で最大の新宗教である。創価学会は公式に、会員の世帯数を827万世帯と発表している。実に膨大な数である。筆者は実際の会員数はおそらく280万人程度と推測するが、それにしても膨大な数である。 自分は入会していないが、親は創価学会である、あるいは入会はしているがほとんど信仰活動はしていないという人を含めればもっと大勢いるだろう。あるいは「親が創価学会」である人と結婚していたり、友人であったりする人はさらに多い。 親が創価学会であり、子どもも熱心に活動をしていれば何の問題もない。しかし、親は熱心だが、子どもがそうでなかった場合、さまざまな問題が生じてくる。学校での振舞い、進学、結婚など、人生の転機に「親の信仰」が色濃く影響してくる。二世、あるいは三世は、「親が創価学会」であることによって、どのような問題に直面するのか。どのように解決していったらいいのか、そして「信仰」という存在とどう向き合っていくべきなのか。宗教学者が取材をもとに、分析する。
  • 一億総他責社会
    3.3
    なぜ他人の行為、言動が我慢できず、 「自分だけがつらい」と訴えるのか。 この社会に「行き詰まり感」を覚える人必読! 管理職と若手、正社員と非正規。家庭持ちと独身。男と女、夫と妻……。 立場の異なるもの同士が「自分だけが損している」と訴え、相手の悪口を言い、 ときに「《加害者》である相手に鉄槌を下す権利が自分にはある」と信じて攻撃する。 他人の行為、言動が我慢できず、「自分だけがつらい」と訴えるのはなぜか。 誰もが被害者意識を抱いていて、余裕がなくなった現代社会の心理を、 「懲罰欲求」「ゆがめられる怒り」「過度なコミュニケーション能力の要求」「倫理観の崩壊」などをキーワードに、 人気精神科医が診察室から見た風景や時事問題などの具体的な事例を挙げながら分析する。
  • すべてのマンションは廃墟になる
    3.6
    「買えば、一生安心」は大間違い。 マンションは「終の住処」ではありません。 ――なぜ、すべてのマンションに廃墟化の危機が訪れるのか? マイホームを購入するほとんどの人が、「一生住むこと」を前提に家を買っている。そのために何千万というお金を借りる。 だが、じつは日本に存在する分譲マンションのほとんどが、廃墟化への時限爆弾を抱えいている。 その理由は、現在のマンションにおける所有形態、つまり区分所有制度にある。 この制度には決定的な欠陥があり、これを改めない限り、すべてのマンションは廃墟化への軌道をひたすら突き進むこととなる。 なぜ、「終の住処」であるはずのマンションが廃墟になってしまうのか? どのようにして、廃墟への道を進むのか? どうしたら廃墟化を食い止められるのか? 住宅ジャーナリストがその危機的現実と解決策を提示する。
  • 中年男ルネッサンス
    4.3
    とりあえず、生きよう。 「神童」「引きこもり」「一発屋」「一児のパパ」という起伏が激しい人生を歩んできた髭男爵・山田ルイ53世。最近は『一発屋芸人列伝』著者として「ベストセラー作家」の肩書まで加わり、芸能と文筆の二刀流で活躍中である。その山田氏のラジオ番組のヘビーリスナーで、「男性学」の第一人者が田中俊之氏。ともに1975年生まれの〈中年男〉である。 「一発屋」として中年男の生き方を模索する芸人と、社会学・男性学の視点が交差するなか、人間関係のコミュニケーション論、女性との付き合い方、仕事との向き合い方などを切り口に、中年男ルネッサンス(再生・復活)への道のりが見えてくる対談本。 [目次] 1章 〈中年男〉がぶち当たる壁 2章 僕らの歳で友達っている?――人間関係とコミュニケーション論 3章 一発屋になぜオンナがいないのか?――女性とエロ論 4章 僕らどうやって生きていこう?――仕事と働き方論
  • 居酒屋チェーン戦国史
    4.4
    仁義なき居酒屋戦争は果てしなく続く! 異端の創業者たちの野心と苦闘に迫る 外食産業のなかでもチェーンの盛衰が激しい、居酒屋業界。そこは集客競争が絶えまなく続き、今日の王者が明日には撤退に追い込まれるような厳しい世界だ。しかし、誰でも一攫千金を狙えるベンチャービジネスの宝庫でもあり、ロマンを抱いて参入する者が常に現れる。 日本独自の居酒屋文化を広げたのは、居酒屋チェーンといってよい。その創業者たちは、たった一店舗から数百店舗まで拡大させた変人・奇人の野心家ぞろいだ。 誰しもが看板を目にしたことのある大手チェーンは、どのように戦いを繰り広げたのか。いかに居酒屋を進化させたのか。彼らの死闘の物語をひもとく。 ************************************ [目次] はじめに 第一章 「居酒屋チェーン」という怪物  居酒屋業界は、なぜ盛衰が激しいのか?  居酒屋チェーンの勃興前夜 第二章 居酒屋チェーンの誕生  居酒屋チェーンの先駆者――「養老乃瀧」木下藤吉郎  居酒屋史上初の上場達成――「テンアライド」飯田保 第三章 空前の「居酒屋ブーム」の到来  「外食産業元年」としての一九七〇年  板前を育てる大衆割烹――「大庄」平辰  革命的商品「酎ハイ」を武器に――「村さ来」清宮勝一  北海道から来た「居酒屋の神様」――「つぼ八」石井誠二 第四章 入れ替わった居酒屋チェーン「御三家」  「居酒屋ブーム」はいかにして起こったか?  燃えすぎた「青年社長」――「ワタミ」渡邉美樹  居酒屋界の最高峰へ――「モンテローザ」大神輝博  居酒屋をはみ出すM&A戦略家――「コロワイド」蔵人金男 第五章 勃発!激安均一価格戦争  「全品均一料金」という経営哲学――「鳥貴族」大倉忠司  ライバルに真似されない業態を!――「三光マーケティングフーズ」平林実  激安均一価格戦争がもたらしたもの 第六章 激変する居酒屋業界の現在地  新たなるチェーンの勃興  M&Aによる勢力図の刷新 おわりに
  • とんねるずと『めちゃイケ』の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論
    3.4
    とんねるずの危機、ナイナイの苦悩、ダウンタウンの奮闘…… テレビを変えるキーマンの発想に迫る画期的論考 テレビバラエティの遺伝子は消えない ◎「保毛尾田保毛男騒動」が浮き彫りにしたこと ◎フジテレビが凋落した「六つの理由」 ◎お笑いBIG3、それぞれの「終活」 ◎松本人志が『ワイドナショー』に出演する意味 ◎有吉弘行とマツコ・デラックスの「テレビへの違和感」 ◎インターネットはテレビを滅ぼさない ■インターネット時代に生き残る笑いとは なぜ、『みなさん』『めちゃイケ』の時代は終わったのか。なぜ、フジテレビは低迷しているのか。なぜ、ダウンタウンはひとり勝ちしているのか。なぜ、『アメトーーク!』『ゴッドタン』『水曜日のダウンタウン』はウケているのか。なぜ、視聴者は有吉弘行とマツコ・デラックスから目を離せないのか。なぜ、大物芸人はネットで番組を始めるのか。平成が終わろうとしている現在、テレビ業界とお笑い界で巻き起こっている地殻変動を、膨大な資料をもとに徹底分析する。
  • 〈平成〉の正体 なぜこの社会は機能不全に陥ったのか
    5.0
    6つのキーワードで読みとく平成デモクラシー。 戦後の日本社会は政治から経済、家族、教育、社会保障に至る制度基盤を、高度経済成長期をとおして形成してきた。そうした制度が徐々に機能不全に陥り、その弊害が誰の目にも明らかな形で社会問題化し始めたのが、平成という時代であった。 本書では、「ポスト工業化」、「ネオリベ」、「格差社会」、「ポスト冷戦とグローバル化」、「五五年体制の終焉」、「日常の政治」という6つのキーワードによって、この時代の赤裸々な姿を浮き彫りにする。ポスト平成を迎えるにあたり、平成の30年間に露わになった社会問題のゆくえを考える一冊。巻末に、辻田真佐憲氏との特別対談収録。
  • アメリカ人だから言えた 戦後日本教育の不都合な真実
    4.5
    GHQと日教組の「洗脳」で隠された 中国人・韓国人が嫉妬する 日本人の「本来の強さ」とは? 日本人は「みにくいアヒルの子」ではなく、世界に羽ばたく「美しい白鳥」なのです。-ケント・ギルバート ■やっと「洗脳教育」のウソに気づいた日本人 アメリカ・トランプ大統領、ロシア・プーチン大統領、中国・習近平国家主席、北朝鮮・金正恩国務委員長など、強力なトップリーダーたちに国際情勢が翻弄されるなか、日本の国会は安倍晋三総理をめぐるスキャンダルの追及で機能不全状態に陥っている。なぜ、日本人はみずからの国益を損ねるような行動に奔るのか。その原因は、GHQによる「WGIP」と、それを悪用したリベラル勢力によって歪められた学校教育の構造的問題にある。日本在住40年のアメリカ人弁護士が、日本人が本来の強さを取り戻すための方法を熱く語る。
  • 「階級格差」時代の資産防衛術
    4.0
    仮想通貨、投資信託、不動産投資、年金、そして銀行…… 「中流喰い」ビジネスに騙されるな! 「老後の不安」が資産設計を壊す! 「一億総転落社会」を生き抜く経済知識 ■あなたの預貯金を蝕む金融業界の戦略に迫る アベノミクスによって弱肉強食の時代となり、「勝ち組」「負け組」に二分化され、「中流」が消滅すると言われて久しい。それは、一部の勝ち組以外は「下流」に転落し、老後の生活が保障されないことを意味する。その不安を狙い、銀行や証券会社はさまざまな金融商品をしかけてくる。最近、問題となっている仮想通貨も、将来不安に駆られた国民を騙すビジネスモデルと言える。数々のスクープを飛ばした経済ジャーナリストが、「危ない金融商品」の落とし穴を解説し、老後の生活を豊かにするために必要な知識を指南する。
  • 福岡はすごい
    3.4
    人口増加率、開業率、通勤の利便性、第1位! 福岡市=シリコンバレー?! ハリウッド?! なぜ「勝ち組」になれたのか なぜいま、福岡市なのか。 福岡について、出身者はもちろん、進学や転勤などで一時的に住んだ人も、一様に口をそろえて「住みやすいまちだ」という。 その証拠に少子高齢化が進む日本において、福岡市の人口増加率は日本一になっている。「世界で最も住みやすい二十五都市」のランキング上位の常連でもある。 だが、福岡の魅力は住みやすさだけではない。福岡はいま、イノベーションや起業で先頭を走っているうえ、成長するアジアの玄関口も担っている。 著者の牧野氏は、いまの福岡が「数十年前のアメリカ西海岸」に相当するポジションにあると分析する。アメリカ西海岸といえばアップル、グーグル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックのビックファイブが生まれた地である。 自動車産業などの凋落に見舞われたアメリカ経済を西海岸が救ったように、開業率1位「日本の西海岸」福岡が、少子高齢化で「沈みゆく日本」を救うのではないか。 実際に東京、カリフォルニア、福岡に住んだ経験のあるジャーナリストが分析する。
  • 発達障害と結婚
    5.0
    「コミュ障」でも幸せになれる 2000人のカウンセリングで実証された具体的メソッド ■「結婚できない」心の問題に向き合う 男性の4人に1人、女性の8人に1人が生涯未婚といわれ、婚活がうまくいかず、「恋愛難民」になっている人は多い。結婚にたどり着いても、3組に1組が離婚しているのが現実だ。そこには発達障害特有の深刻なコミュニケーション能力の欠損が関係している。彼らには幸せな結婚生活はかなわぬ夢に見える。しかし、みずから発達障害を克服した経験を持つ著者は、発達障害は改善可能であり、それにより男女関係の問題の多くは解決できると分析する。本書では、その具体的メソッドを、実例をもとに紹介する。
  • 横丁の引力
    3.5
    「街歩きの達人」が読み解く「にぎわい」の正体 「日本経済復活」「地方創生」のヒントが、ここにある。 建築家 隈研吾氏との対談を掲載! 全盛期、昭和時代の横丁地図付き! なぜ、ネット社会でも人気は衰えないのか? 吉祥寺ハモニカ横丁、新宿思い出横丁、立石仲見世商店街など、「駅前横丁」が再び活性化している。スナックブームも巻き起こっている。 一方で、再開発で危機に瀕している横丁もある。武蔵小山は大幅に縮小し、立石も近々ビルになる。 安くてうまい食べ物、見知らぬ他者との交流の場所を提供し続けてきた横丁を、いまこそ見直し、将来につなげていく必要がある。 社会デザイン研究者にして「街歩きの達人」として知られる著者が横丁の現代的意義を徹底分析。NPO法人「日本横丁フォーラム」によるインタビュー記録も掲載。
  • 経済改革としての明治維新
    4.0
    教科書に載っていない「お金」の明治史 空前絶後の超高度成長はなぜ実現できたのか? ■日本には経済危機を乗り越える力がある 明治時代の日本は世界史的に見て非常に稀有な存在である。19世紀後半、日本だけが欧米列強に対抗しうる軍事力を整え、世界の強国にのしあがったのである。しかし、「その資金はどこから出たのか?」――その答えについて、これまで明確に語られることはなかった。世界史の常識ではありえないような改革の数々、経済の活性化と急成長。そこからは、われわれ日本人がいままで持ってきた歴史観とは違う「明治の日本」、そして日本経済再生のヒントが見えてくるはずである。(「はじめに」より)
  • ジョン・レノンは、なぜ神を信じなかったのか ロックとキリスト教
    -
    エルヴィス、ボブ・ディラン、ビートルズ…… 信仰は、あの名曲に何をもたらしたか。 「ロック」と聞けば、それがジャンルとして確立されてきた当時から「若者たちの音楽であり、反体制的で権力に反抗するもの」だというイメージが強かった。 そうした権力のなかには、西欧社会で力をふるってきたキリスト教も含まれる。そのため、キリスト教文化になじみのない日本人からすればキリスト教的精神とロックは相いれないものだと考えるだろう。 しかし、エルヴィス・プレスリーやボブ・ディランをはじめ、アメリカにおける多くのロックミュージシャンが、自らの楽曲のなかで「神」「イエス・キリスト」「マリア」を讃えていたり、あるいは祈りを捧げたりしている。 むしろその西欧社会におけるキリスト教とロックのかかわりを紐解くと、キリスト教がなければ、ロックは生まれてこなかったのではないかという見方さえもできる。 信仰を持つことによって、あるいは信仰を否定することによって、彼らの音楽はどう変化し、それはロックというジャンル全体にどう影響していったのか。宗教学者がその関係をひもとく。
  • ルポ 地域再生 なぜヨーロッパのまちは元気なのか?
    3.5
    「何もないまち」では終わらない――! 欧州の地方を歩くと、日本に比べてずっと元気に見えた。なぜなのか、日本の地域再生のヒントになることを何か見つけたいと思って、欧州のあちこちを巡りながら取材を重ねた。当事者の声を聞いて、各地に共通して見えたことは、危機的な状況に陥ったまちほど、危機の本質に向き合ってそこからの脱却に真剣に取り組み、結果的に強くなっていたことだ。人口減少、高齢化、空き家の増加、他地域への依存、経済危機……。それらの危機に立ち向かってきた先達たちの原動力と取り組みに迫る。
  • 「忖度」の構造 空気を読みすぎる部下、責任を取らない上司
    3.3
    あなたの心を支配する暗黙のルール 「癒着」か、「思いやり」か。 ベストセラー『「上から目線」の構造』著者が、「日本的」組織の功罪を徹底分析! なぜ、「責任の所在」ははっきりしないのか? 「言った、言わない」トラブルから身を守る方法 ■感情でものごとが動く社会を生きるには 行政による許認可事業での総理大臣への「忖度」の有無が国会で議論されるなど、どこに原因があるのか究明の難しい社会問題が続発している。そこに共通するのは、「上」の人間の顔色をうかがう「下」の人間が、「上」の人間が指示していないことまで実行してしまうという構造的問題である。それを逆用する「上」の人間までいるからややこしい。ビジネスの世界でも、だれの指示なのかわからない仕事や、よかれと思ってしたことで責められる場面がよくあるのではないか。ベストセラーを輩出する社会心理学の第一人者が、「日本型社会」に蔓延する病理を分析する。
  • 「道徳自警団」がニッポンを滅ぼす
    -
    文春砲、不倫狩り、自主規制……なぜ、彼らは「バッシング」に奔(はし)るのか? ネット社会が生み出した現代のクレーマーである「道徳自警団」。 法律ではなく、道徳的であるか否かでものごとを裁き、テレビ局はもとよりスポンサー企業、雑誌社、ニュースサイトの編集部、市役所、町村役場、著名人、政治家、はては無名の個人にまで電凸、メール、FAX攻撃を容赦なく浴びせる。 現在ではそれに恐れをなした有名人が発言を自粛。これこそ現在の日本の「息苦しさ」の正体そのものではないか。 本書では具体例をもとに、このやっかいな現代のクレーマーとどう対峙するかの道筋を提示する。
  • 平成闇の権力 政財界事件簿
    -
    巨悪はよく眠る。バブルに狂奔した怪しい面々。 元国会議員政策秘書が暴く!戦後日本の「パワーエリートと闇社会」の点と線。 リクルート事件において本丸・中曾根康弘はなぜ、起訴されなかったのか。 バブルのあだ花の象徴―闇の怪人フィクサー・許永中はなぜ、巨額のカネを動かせたのか。 一介の運輸業者だった東京佐川急便・渡辺広康が「政界のドン」金丸信を転落させ、「55年体制」を崩壊させた真相。 バブル崩壊が招いた不良債権の累積―二信組事件と高橋治則。 保釈中の許永中が引き起こした大型手形詐欺事件と政財界の面々。 資金管理団体で土地を買う政治家など滅多にいない―小沢一郎と陸山会事件。 「お姫様」小渕優子の無責任さが起こした「政治とカネ」問題。
  • ミュージシャンはなぜ糟糠の妻を捨てるのか?
    3.5
    「貧しい時代から苦労を共にして来た妻」──糟糠(そうこう)の妻。名だたるミュージシャンの多くが苦労時代を支えた妻を捨て、やがて「トロフィーワイフ」に乗り換える。それがメディアで報じられるたびに批難轟轟となることも多いが、そんな彼らミュージシャンは果たして本当に薄情で不義理な人物なのか? GRAYのTERU、布袋寅泰、桜井和寿、小室哲哉、矢沢永吉。大物ミュージシャンのそれぞれの人生を辿りながら、彼らが糟糠の妻と別れることになった事情と思いを読み解くことで、そこに浮かび上がるものとは? 巻末に精神科医・香山リカ氏との対談収録。
  • 生涯未婚時代
    3.6
    結婚する人生も、しない人生も、同じぐらい尊い――。 かつて日本は「皆婚社会」だったが、近年は生涯未婚率(50歳時点での未婚率)が急上昇し、最新調査では男性23・4%、女性14・1%と過去最高の数字に上った。2030年には男性の3人に1人、女性の4人に1人が占めるという予測もある。この未婚化、あるいは晩婚化は個人の問題にとどまらず、今の日本が直面する「少子高齢化」の原因として関心を集め、地方自治体による「官製婚活」にも大きな予算が投入されている。しかし、生涯未婚時代とは単に「結婚しない中高年の増加」ということではない。「結婚を人生設計に組み込まない若者の登場」ということでもある。「結婚、出産を経て配偶者と添い遂げる」という生き方や「正社員となって定年まで働く」という人生設計が社会で共有できなくなった時代を前に、家族社会学の視点から今改めて結婚という選択肢を再考する。
  • タダより高いものはない
    3.7
    教育、医療、年金、地方創生… 本当は怖いあの経済政策 政治家や官僚が隠蔽したい、国民生活にかかわる「不都合なデータ」 ■いわゆる「国の借金」を背負ってはいけない 教育や医療がタダになる、「国の借金」がゼロになる、補助金で生活が豊かになる…… そういった政策を唱えている政治家に投票すれば、みなさんの将来不安はゼロになるだろう。 だが、それらは絵空事だ。往々にして財務省の意を酌んだ耳当たりのよい甘言にすぎない。 経済学的に思考すれば、回りまわって国民負担の増大という結果に終わる。 無料で、あるいは安価で何かを提供してくれるという話には、必ず小さな文字で但書がついている。 「知らなかった」「聞いてなかった」と後悔したときには手遅れなのだ。 賢明なる日本国民よ、この不都合な現実を直視せよ。
  • <喧嘩とセックス>夫婦のお作法
    4.0
    セックスレス、産後クライシス、家事ハラ、夫婦喧嘩……それでも、うまくいく夫婦はどこが違うのか? 「どうしてあの人は、私の思い通りに動いてくれないのか?」と不満を感じることは、どの夫婦でもあるだろう。どちらが悪くなくとも、ボタンのかけ違いは常に起こり得る。その原因は、ときに男女の意識の違いが大きくあらわれる場面もある。しかし、男女はまったく分かり合えないわけではない。じつは、男女は結婚しただけでは、夫婦としてまだ「仮免許」状態といえる。セックスレス、産後クライシス、家事ハラ、夫婦喧嘩……、こうした困難は、夫婦がどのみち「成長痛」として一度は通らなければならない道なのではないか。今まさに戸惑いと葛藤の最中にいる、「仮免許」を「本免許」にしたい夫婦のための一冊。
  • 2025年東京不動産大暴落
    3.8
    東京が危ない!23区に迫りくる暴落ライン! あなたの家が「半額以下」になる……!! 値下がりしないエリアはどこか? 東京五輪を目前に、東京の不動産市場は局地的にバブル化している。 しかし、2020年オリンピック終了後の東京には華やかな未来を予想できるイベントはない。むしろ、東京の衰退を予測する統計がある。 2025年、団塊世代がすべて後期高齢者になり、東京都の人口は減少し始める。にもかかわらず、東京には毎年多くの新築住宅が供給されている。 人口減少、超高齢化、あり余る住宅……。地方はすでに、「タダ」でも貰い手がない不動産や土地、廃墟化した空き家などが溢れかえっている。2025年、いま地方で起きている不動産暴落の現実が、東京23区にも襲いかかる。 暴落はいつどこで起こるのか?暴落しないのはどこのエリアか?少しでも暴落を回避するにはどうしたらよいのか? 不動産バブルのしくみから、2025年大暴落までのシナリオを気鋭の住宅ジャーナリストが大胆予想する。
  • にっぽん猫島紀行
    5.0
    世界第3位の経済大国「現代にっぽん」は、国際比較すれば、東京オリンピックを目前に控え、確かに豊かで銀座の街中の残飯を食い争う猫も見受けなくなった整除された社会環境である。 人間は、もともとヤマネコであった猫を飼いならし、ペットとして寵愛してきた。近年は猫ブームが巻き起こっているが、その裏では年間7万頭の猫が殺処分されている。人間の身勝手な寵愛と裏腹の“飼い捨て”が生んだ結果である。 猫にとっての天国は都会にはない。むしろ少子高齢化が象徴的にすすむ島々こそ猫にとってのパラダイスなのである。北海道から沖縄までの10の猫島と人々の暮らしの実像に迫ったノンフィクション!
  • 芸能人と新宗教
    4.0
    信仰を求める芸能人の「孤独」と「不安」 清水富美加が幸福の科学に出家すると宣言したことで、 改めてクローズアップされることとなった新宗教の存在。 過去にも、オウム真理教や統一教会などに入信した女優や スポーツ選手の騒動が世間を騒がせてきた。 ほかにも、多くの芸能人たちが創価学会や真如苑などの 信者ではないかと噂され、関心を集めてきた。 なぜ、人々は新宗教の芸能人信者に注目するのか。 そもそも新宗教とはどんなものなのか。 なぜ、芸能人は新宗教にはまるのか。 芸能界と新宗教はどんなかかわりがあるのか。 宗教学者・島田裕巳が新宗教と芸能人にまつわる歴史と 事件をふり返りながら、徹底分析する。
  • 反知性主義と新宗教
    3.3
    「日本的反知性主義の系譜」を説き明かす アメリカのキリスト教が生み出した「反知性主義」は、ついには トランプ大統領を誕生させ、その潮流の勢いを再確認させた。 この言葉はポピュリズムに近い意味合いで使われることもあるが、 本来は「知性」や「知的な権威」に異を唱え、誰しもが持っている「知能」を 信頼する考え方をさす。 キリスト教が多くに広まらなかった日本でそれらを体現したのは、 創価学会などの新宗教であり、それはやがて政治や経営の中にも浸透していった。 いま、日本社会に顕著な思想の実体を宗教学者・島田裕巳が徹底解剖する。
  • 〈よのなか〉を変える哲学の授業
    -
    テロ、犯罪、政治的無関心、ヘイトスピーチ、いじめ…… いま、世の中には若い人たちを中心に、行きづまる社会とその未来について 不満が鬱積している。ところが、それがいわば屈折した形で、ときどき爆発を起こしてしまっている。 では、いったいどうすれば正しい形で不満を表明することができるのか。 どうすれば正しい形で世界を理想どおりに変えることができるのか。 じつは、それは世界を変えるための生き方を考えることにほかならない。 ベストセラーを数多く輩出する気鋭の哲学者が提案する、まったく新しい「生き方の教科書」。
  • 水木しげると妖怪の哲学
    3.0
    水木しげるが生涯のテーマとした、「妖怪」と「幸福」。両者には、一体どのような関係があるのだろうか。 その謎を解く鍵は、「驚き」にある。 本書では、『ゲゲゲの鬼太郎』『のんのんばあとオレ』『ねぼけ人生』『神秘家列伝』『総員玉砕せよ!』『娘に語るお父さんの戦記』『水木サンの幸福論』などの水木の作品やエッセイから、「身体知」を手がかりに「妖怪」と「幸福」との関係を解明。 数多ある「作品論」とは異なり、水木が生きた身体感覚の表現の中核にまっすぐ向かう、哲学の新たな試み。
  • 誤解だらけの京都の真実
    4.0
    『京都ぎらい』はなぜウケたのか? 京都はある意味で日本の常識に反した「特殊な街」である。 しかし、これほど日本らしい町はない。古い歴史がありながら、新しもん好きで外国人も上手に使う町もほかにない。 むしろ現在の日本で支配的な「東京の常識」、すなわち「日本の常識」というものが、日本人の幅広い可能性を封じ込めているだけだ。 本書では、数々のベストセラーを輩出した博覧強記の作家が、『京都ぎらい』の歴史的背景から、人間関係、ビジネス、政治、文化にわたる「京都の流儀」まで、「客観的事実」をもとに分析する。

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  • 傷つきやすくて困った人
    3.0
    異常に傷つきやすい人がいる。何気ない他人の言動に過剰に反応する。だから周囲は困ってしまう。本人だって、わざと傷つこうとしているわけではない。傷つけばつらいし、できることなら傷つきたくない。本書では、数々のベストセラーを輩出してきた心理学博士が、傷つきやすい人の行動の特徴を浮き彫りにしつつ、その背後にある心理メカニズムを解剖していく。自分は傷つきやすいタイプだという人に対しては自己コントロールの方法を、傷つきやすい人物が周囲にいて困っているという人には対処法を、それぞれ提示する。
  • 女性政治家のリアル
    4.0
    昨今、さまざまな問題が噴出し報道される“伏魔殿”東京都議会。タレント、放送作家から政治家に転身し、本会議中に受けた「セクハラ野次」によって当時渦中の人物となった著者が見た都議会とは、一体どういうところなのか。女性かつ一人会派というマイノリティだからこそ見えてくる、いま女性が政治家になることの“リアル”がここにある。巻末に、「社会を変えること」をめぐってNPO法人フローレンス代表・駒崎弘樹氏との特別対談掲載。
  • 歌舞伎町はなぜ<ぼったくり>がなくならないのか
    -
    はじめての「歌舞伎町学」入門── 風俗店や飲食店が密集する日本一の歓楽街、新宿区歌舞伎町。時に社会問題としてクローズアップされる、この街のいかがわしさを象徴する存在が、客引き≒ぼったくりである。ぼったくり防止条例や風適法で規制されているにもかかわらず、なぜぼったくり行為はなくならないのか。法律や警察の取り締まりの効果が期待できない構造を解明すると、そこには店舗がいくら入れ替わっても歌舞伎町が歌舞伎町として再生産される構造が浮かび上がってくる。若き社会学者による、はじめての「歌舞伎町学」入門。
  • 貧困とセックス
    3.9
    『ルポ中年童貞』『最貧困女子』両著者が徹底討論! 男女2400人への取材でわかった「最底辺」のリアル AV女優や風俗嬢など性産業に携わる人々を取材し、介護事業の経営者として辛酸を嘗めた経験も持つ中村淳彦と、セックスワークのなかでも最底辺の売春ワークに陥っている女性を取材し、自身も脳梗塞に倒れて貧困当事者の苦しさを痛感した鈴木大介。いま最も「地獄」を見てきた二人が目にした、貧困に苦しむ人々の絶望的な現状とは。性産業の問題から、教育・福祉・介護の悲惨な状況、そして日本社会の構造的問題にいたるまで、縦横無尽に語り尽くす。
  • セックスと障害者
    4.0
    「愛される」障害者から、「愛する」障害者へ 障害のある人たちは、どのように自分や他人の性と向き合っているのだろうか。それらの喜びや悩みは、障害の無い人たちと同じものなのか、それとも違うものなのか。一般社団法人ホワイトハンズを立ち上げ、障害者の性の支援に長年携わってきた著者が、「純粋な天使」や「かわいそうな性的弱者」という画一的なイメージを取り払った上で、障害者の性の現状を8つのエピソードから解説。そこから、障害にかかわらず自尊心の基盤であり社会参加の原動力でもある、人間にとっての本来の性のあり方というものが浮かび上がってくる。
  • 自衛隊の経済学
    3.7
    日本を完璧に守るには、いったい何兆円かかるのか?ここがおかしい!「国防」と「お金」の関係。安保法制によって日本が戦争に突き進むと言われている昨今、では日本が実際にどれほどの戦力を持っているか、どこに重点的に予算を配分しているのかと聞かれて即答できる人は少ない。本書では、自衛隊への直接取材をライフワークとし、防衛産業についても造詣が深い気鋭のジャーナリストが、これまでメディアであまり語られることのなかった自衛隊と経済のカラクリを縦横無尽に解き明かす。「経済的合理性」で考えれば、安全保障のために日本がなにをすべきかが、くっきりと見えてくる。
  • 安倍政権のメディア支配
    3.0
    テレビ、新聞を手玉に取る「コミ戦」の罠── 2015年3月、テレビ朝日「報道ステーション」で、コメンテーターの古賀茂明が突然「官邸からの圧力で降板させられた」旨を激白。官邸側は「放送法に抵触する」と反発した。政府はその後もテレビ局の幹部を呼んで事情聴取をするなど、マスメディアに対する介入を強めているように見える。その裏側には、1990年代から自民党が脈々と蓄積してきた「コミュニケーション戦略」があった。「大政翼賛報道」の裏側で何が起こっているのか?数々のニュース番組に携わった第一線のジャーナリストが当事者への取材でつかんだ政党による「メディア管理」の真実。
  • <40男>はなぜ嫌われるか
    3.1
    「若いですね」と言われたい中年男性の正体! 2015年時点で30代後半から40代前半までの男性を、本書では「40男」と呼ぶ。この世代は、「昭和的男らしさ」と「平成的男らしさ」の狭間を生きている。「働いてさえいればいい」と開き直ることも難しいし、若い世代のようにさらりと家事・育児もこなせない、自分の両面性に葛藤し続けてきた男たちである。問題は、若い女性への強い興味に象徴される、そのリアリティと現実のギャップにある。40男の勘違いは、他人に迷惑をかけるだけではない。そのギャップは、僕ら自身の「生きづらさ」に直結しているのだ。
  • 埼玉化する日本
    3.0
    埼玉には「何もない」。たいした観光地もなく、のっぺらぼうな郊外と、ありがちな風景が広がるファスト風土……。しかし、埼玉には三大ショッピングモールがある。また、ショッピングモールにはないような東京の高感度ショップにも、簡単にアクセスできる位置にある。つまり、マス消費も高感度消費も手に入れられる理想の地方であり、普通の人が心地良く無理なく暮らせる装置と環境が揃っているのだ。ちょっといい、ちょうどいい、それが埼玉。埼玉から見える日本の消費の行方を、埼玉在住の著者が愛と毒舌たっぷりに考察した一冊。
  • 中国を捨てよ
    -
    韓国は中国にくれてやれ!小沢一郎は足利義満だった!! 稀代の中国問題評論家石平氏と保守論壇人の西村幸祐氏による、激辛最新中国アジア情勢論! 尖閣問題勃発後の日中関係、民主党政権の崩壊がある意味、安倍政権と超軍事強国化を進める習近平政権の対峙を用意した。両著者は声高に言う、「もう、中国を捨てる時代がやってきた。韓国は中国にくれてやってもいい!」。歴史的考察、戦後体制の矛盾、日中韓と日米・日露関係を含め多角的に考察する国際外交論!
  • ドラッグストア拡大史
    4.0
    なぜドラッグストアは一人勝ちできたのか!? 小売業が大激変に見舞われた平成時代に、急成長を遂げたドラッグストア――。薬局・薬店にしかすぎなかった個人商店から、いかにしてチェーン化を成功させていったのか。アメリカ小売業からの模倣と別様な業態への進化、食品やペットフードまで取り扱う品揃えの拡充、美容・健康ニーズという時代の追い風、そしてデジタルシフトへの取り組み。「マツモトキヨシ」「ツルハ」「ウエルシア」「コスモス薬品」……街のインフラとしての地位が確立され、スーパーもコンビニも脅かす存在となったドラッグストア、その躍進の歴史と展望に迫る。 【目次】 はじめに 第一章 薬局からドラッグストア・チェーンへの転換 第二章 ドラッグストア成長記 第三章 ドラッグストアの武器は何か 第四章 ドラッグストアの未来戦略 おわりに
  • ようこそ、2050年の東京へ 生き残る不動産 廃墟になる不動産
    3.5
    「オフィス需要」が減っても価値ある街と不動産とは? ○「歩きたくなる個性ある街」(=銀座、新宿、渋谷、上野……) ○「無機質に続く人工的な街」(=湾岸エリア、国道16号沿線…) この差がどのような影響をもたらすのか? これから東京は、拡大から縮小に転じ、「爛熟」が始まる。 衰退が避けられない日本で、東京は「ハレの場」として輝く! 〈内容紹介〉  東京にとって1960年から90年は、「高度経済成長」による拡大・発展の30年間だった。それから現在までは「失われた20年」を経て、停滞する30年間を過ごした。では、成長を期待できない日本において、首都・東京が歩むこれからの30年とは?  いよいよ東京でも進んでいく人口減少・高齢化、ワークスタイルの変化によるオフィス需要の激減、経年劣化するマンション崩壊の危機、空き家問題とシャッター商店の増大……数々の困難を乗り越え、インバウンドを取りこみながら、東京は文化・芸術・遊楽の街として生き残る! 人気住宅ジャーナリストによる、2050年までの「東京」未来予想図。 【目次】 はじめに 第一章 一九六〇年からの成長期、一九九〇年からの成熟期 第二章 これから三〇年で東京の風景はどう変わるか 第三章 不動産は二〇五〇年に向かってどう動くか 第四章 東京は「ハレ」の場所として輝く 第五章 インバウンドを魅了する東京 おわりに コラム(1) 異次元金融緩和が生んだ「局地バブル」とこの先の三〇年 コラム(2) 二〇五〇年に「山手線の嫌われ駅」は変わっているか?
  • 獣害列島 増えすぎた日本の野生動物たち
    4.6
    「住処を奪われている」のは、人間の方だった。 食害、人身被害、生態系の破壊、そして感染症…… 「動物愛護」が通用しない、日本の緊急事態に迫る! ・列島全域が「奈良公園」状態 ・コンビニ前にたむろするイノシシ ・レジ袋片手に冷蔵庫を荒らすサル ・鳥獣被害額は年間1000億円以上? ・ネコは猛獣! 野生化ペットが殺す自然 ・コロナ禍は獣害! 人獣共通感染症の恐怖 ・食べて減らす? 誤解だらけのジビエ振興 近年、街中にシカやイノシシ、クマが出没して、よく騒ぎになっている。ニュースなどでよく目にする場面だが、そうした野生動物による「獣害」の深刻な実態を知る者は少ない。 駆除数はシカとイノシシだけで年間100万頭を優に超え、農林水産業被害の総額は、報告されていないものを含めれば年間1000億円を超えるといわれている。 「人間は動物の住処を奪っている」と思っている人は多いが、現在の日本においてはむしろ「動物が人間の住処を奪っている」のだ。 本書では、これまで様々な媒体で動物とヒト、そして森の関係を取り上げてきた森林ジャーナリスト・田中淳夫氏が「なぜ野生動物はこれほどまでに増えたのか?」「共存の道はあるのか?」といった難問に挑む。 動物愛護の精神だけでは解決しない「日本の大問題・獣害」について、偏見を捨て、改善に向けて現状を認識するための必読書。 【目次】 はじめに ▼第一章 日本は野生動物の楽園? ・身近な野生動物、イヌとネコ ・列島全域が「奈良公園」状態 ・コンビニ前にたむろするイノシシ ・寝たふりできないクマの激増ぶり ・レジ袋片手に冷蔵庫を荒らすサル ・ラスカルは暴れん坊! 外来動物の脅威 ▼第二章 破壊される自然と人間社会 ・鳥獣被害額は一〇〇〇億円以上? ・森林を草原にする知られざる破壊力 ・檻と化した集落に閉じ込められた人々 ・ネコは猛獣! 野生化ペットが殺す自然 ・コロナ禍は獣害! 人獣共通感染症の恐怖 ▼第三章 野生動物が増えた本当の理由 ・国が野生動物を保護した時代 ・仮説(1) 地球温暖化で冬を越しやすくなった? ・仮説(2) ハンターの減少で駆除できない? ・仮説(3) 天敵のニホンオオカミが絶滅した? ・飽食の時代を迎えた野生動物たち ▼第四章 食べて減らす? 誤解だらけのジビエ振興 ・害獣駆除で生じる「もったいない」 ・期待される猟友会の危うい現実 ・野生動物がジビエになるまでの関門 ・シカ肉がビジネスになりにくい理由 ・野生動物の資源化と駆除の担い手 ・獣害対策は防護と予防にあり ▼第五章 獣害列島の行く末 ・トキは害鳥! 苛烈な江戸時代の獣害 ・獣害が少なかった時代の謎解き ・戦後に激変した日本列島の自然 ・撤退する人間社会と狙われる都会 ・「カワイイ」動物はなぜ生まれる? ・築けるか、人と野生の共生社会 おわりに 主な参考資料一覧
  • それでも音楽はまちを救う
    -
    音楽の力で、地域経済はもう一度やり直せる 「地方創生」が謳われて6年。日本各地で、故郷を救うべく有志が立ち上がっていた。その熱意が結実し、さまざまな音楽イベントが生まれ、活況を呈している。彼らはいかにして、イベントを成功に導いたのか? 人々を熱狂させ感動を与える音楽の力を、観光業に取り入れることで、地域経済はもう一度やり直せる。そこには、新型コロナウイルス禍に見舞われた地方を救うヒントもあった。音楽を愛するすべての人の思いが、活気を失ったまちに大きな波を呼び込む。詳細な調査で迫った、地域再生の現場。 【目次】 はじめに 第一章 世界に学ぶ音楽観光 第二章 音楽観光で成功を収めた日本の先駆者たち 第三章 音楽でまちを救うために~ミュージックツーリズム実践編~ 第四章 音楽イベントのリスクマネジメント 第五章 まちはコロナ禍といかに闘ったか おわりに 参考文献
  • ルポ 不機嫌な老人たち
    3.7
    イラつく高齢者 その実態と胸の内 老後は誰にでも必ずやって来る。 プライド、無力感、孤独、機能低下…… これは、未来のあなたの話でもある。 思い描いていた「老後」とは違う現実 定年後は、年金でのんびりとした老後を、というのはもはや過去のこと。長すぎる老後、敬老意識の希薄化、早すぎる技術革新、コミュニティー・家庭の崩壊、経済的不安定……、かつて経験したことのないような急激な社会変化の中で戸惑い、傷つき、苛立つ老人たち。当たり前としてきた価値観がことごとく否定され、「暴走老人」、「困った高齢者」、「わがまま老人」といった言葉で揶揄され、社会問題としてセンセーショナルに取り上げられる、彼らの本当の胸の内とは。その被害と実情を、被害者、専門家、高齢者への丹念な取材から読み解く。 【目次】 はじめに 第一章 従業員を悩ますシルバークレーマーたち ――なぜ、高齢者の客はイラついているのか―― 第二章 ネットに呑み込まれる人々 ――デジタルシニアの落とし穴―― 第三章 場違いの現役感をまき散らす元管理職たち ――なぜ、普通のお年寄りになれないのか―― 第四章 寂しいお年寄りたち ――口をつぐむ男性、しゃべり続ける女性―― 第五章 老成しない老人たち ――“元気”と“機能低下”の狭間で―― 終章 長い老後を機嫌よく生きるには おわりに
  • ドリーム・ハラスメント 「夢」で若者を追い詰める大人たち
    4.2
    <各界絶賛> ■武道家 内田樹氏 呪符として機能している「夢を持て」「自分らしく生きろ」という言葉の負の効果に、 我々はもっと恐怖心を持つべきである。 ■思想家 田坂広志氏 若者に「夢を持て」と語る大人は、必読! ■教育改革実践家 藤原和博氏 私には夢がなかった。リクルートに憧れはなかったし民間校長になる夢を見たこともない。 「教育改革実践家」は52歳の私があとづけで付与した肩書きだ。 ■経営学者 野中郁次郎氏 計画・分析偏重の呪縛から逃れよ。「いま・ここ」の直接経験から見えてくるのが「生き方」だ。 夢の強要。その罪と害 犯行の凶器は、「夢」でした。タチの悪い悪意無き共犯者たちによる「夢を持て」の大合唱。その陰に隠れて黙殺されてきたドリーム・ハラスメントという実態。数々のインタビュー・文献調査から浮き彫りになったのは、夢を持てずに苦しむ直接的被害者と、意外な間接的被害者の存在。誰も夢から逃れられないのに、誰も夢の持ち方は教えてくれない。夢に支配されない生き方も提示されない。只々「夢は善」と妄信させるだけ。夢を持てないとヒトは死ぬのか。そんなにも社会は生きづらいのか。教育関係者自らが、教育界の長年のタブーをえぐり出す。 【目次】 はじめに 第一章 夢に食い殺される若者たち 第二章 職業以外の夢が認められない異常 第三章 タチの悪い悪意無き共犯者たち 第四章 夢を持たないとヒトは死ぬのか 第五章 それでも夢を持たせたいならば おわりに
  • にわか〈京都人〉宣言 東京者の京都暮らし
    3.3
    「京都は深く、そして裏がある。それが書かれてしまった。」――磯田道史さん推薦! 旅行で巡るのとは大違い。元・文芸誌編集長が、暮らしてわかった「住まい」としての京都の姿 出版社を定年退職し、新たな生活を始めていた元「小説新潮」編集長のもとに、 京都の大学から教授の誘いが来た。こうして東京者の「京都生活」が始まる! 観光として訪ねる京都と、住む町としての京都は大違い。 地元では当たり前の「地蔵盆」の存在、 気まぐれすぎる気候、 ほんの少し歩くだけでも感じられる歴史の名残、 謎のスーパーと変わった品揃え、 独自に育まれた「京都中華」、 そして常に「よそさん」が来る町で暮らすことで育まれた京都人の気風……。 観光ガイド・ブックには載っていない京都の姿を綴る、文化エッセイ。 【目次】 はじめに 第一章 京都暮らしが始まった 第二章 洛中で暮らしてみたら 第三章 文芸編集者としての京都 第四章 住んでわかった「食」事情 第五章 観光ではわからない、必須「生活」情報 第六章 関西の「ハブ都市」、京都 第七章 「京都人になる」ということ おわりに
  • 百貨店・デパート興亡史
    4.0
    江戸時代から続く「小売の王様」は、その使命を終えたのか? 三越、伊勢丹、高島屋、松坂屋、大丸、西武、東急、阪急…… 変革はいつ止まったのか、再び革新は起こるのか。 江戸時代の呉服屋に起源を持ち、およそ四〇〇年の歴史を誇る百貨店。近代小売業の先駆、業界のトップとして、日本の消費文化を創ってきた。しかし、いまや経営は厳しさを増す一方で、その存在が揺らいできている。三越、伊勢丹、高島屋、松坂屋、大丸、西武、東急、阪急……。かつて隆盛を極めた百貨店は、商品販売で、宣伝戦略で、豪華施設で、文化催事で、いかにして日本社会を牽引してきたのか。「モノが売れない」時代となり、デジタル化が進む現代において、何を武器に活路を拓くのか。「週刊東洋経済」副編集長が、その歴史と展望に迫る。 【目次】 はじめに 序 章 「イノベーター」として君臨した百貨店 第一章 商い――「モノ」が売れない時代に何を売るか 第二章 流行創出――文化の発信地にまだブランド力はあるか 第三章 サービス――「おもてなし」は武器であり続けるか 終 章 かつての「小売の王様」はどこへ向かうのか おわりに 主な参考文献
  • コンビニチェーン進化史
    4.0
    “当たり前”に使うコンビニは、“驚異”の「イノベーション」の宝庫! 進化の果ての「24時間営業」は、小売の究極形態か!? 地獄の職場か!? 常に「消費の最先端」を歩む、その革新の秘密に迫る。 ************************* 「お客様第一」が数々の革新を生んだ! 「コンビニエンス・ストア」は、「便利な小売店」の枠を超えて、今や「街のインフラ」としての地位を占めるまでになっている。そこには、徹底したドミナント戦略、三〇〇〇を超える商品の供給・流通網の整備、販売機会を逃さない単品管理システムの導入、コンビニ食開発による新規需要創造、チケット端末やATMをはじめとしたサービス機能の拡充など、数々の革新があった。なぜコンビニは、ここまで消費者需要を取り込み続けられたのか。果たして今後も、持続的に成長していける業態なのか。元「月刊 コンビニ」編集長が、その進化の歴史と展望を解説する。 【目次】 はじめに 第一章 「コンビニエンス・ストア」の夜明け 第二章 新興勢力参入による「コンビニ群雄割拠」 第三章 コンビニの屋台骨を支える「巨大流通システム」 第四章 需要を創造する「コンビニ食」 第五章 「インフラ化」するコンビニ 第六章 「ビッグ3競争時代」と「コンビニの未来」 おわりに
  • 未婚中年ひとりぼっち社会
    3.0
    時代の変化についていけず、結婚観がズレている!? 葛藤する〈独身中年男〉は、結婚“しない”のか、“できない”のか!? ************************* 結婚という「当たり前」はどこへ行った? 未婚率の上昇が止まらない。かつては誰もがしていた結婚は、もはや自明のことではなくなった。少子化が騒がれてから四半世紀が経ち、男性の四人に一人は未婚のまま一生を終える時代。職業選択や消費活動、恋愛など、人生における選択肢が広がる中で、バブル世代~団塊ジュニア世代は、なぜ結婚しなかったのか。「恋愛」「職場環境」「雇用形態」「趣味」「風俗利用」……独身中年男たちへのインタビューから解き明かす、「未婚化社会」日本の実相。 この先の人生、「ひとりぼっち」の寂しさを抱えながら生きることを避けるために、「性愛」の根源から見つめ直し提言する。 【目次】 第一章 崩壊する「昭和婚」 第二章 結婚における「自由」と「安心」のジレンマ 第三章 「正規職」でも、出会えない? 第四章 結婚を決められない「あれかこれか」の迷宮 第五章 打ちひしがれる「非正規職」 第六章 独身男の「快楽」と「憂鬱」 第七章 他者を受け入れることと「安心感」 第八章 「持続的な親密性」の再構築
  • データ・リテラシーの鍛え方 “思い込み”で社会が歪む
    3.5
    内閣支持率の世論調査 「朝日新聞」調査)支持率38%、不支持率42% 「産経新聞」調査)支持率34.7%、不支持率56.1% どうしてこうなる!? 調査1)回答者1万人 死刑制度廃止に賛成70%  調査2)回答者600人 死刑制度廃止に反対70% どっちを信じる!? 市場調査、過剰広告、動員アンケート、世界大学ランキング……巷にあふれる情報に騙されるな! 「内閣支持率○○%」「顧客満足度No.1」「○○人に○人が利用」「○○ランキング第一位」……。現代人は膨大な情報に囲まれ、日々アンケート結果やランキングの数字を目にしている。しかし、そこには統計や調査手法の罠があり、真に受けると誤解するものだらけなうえ、ネット社会ではウソの言説が独り歩きしがちだ。ニュースや広告、キャンペーンなど、世の中に流布する「データに基づく話」には、どんな誤りがあるのか。実例を挙げてデータの裏にある問題点を解説し、騙されない方法を伝える。無意識にデータを過信し、「思い込み」で社会を見ないようにするための処方箋。 【目次】 まえがき 第一章 「ネット・アンケート」に潜むウソ 第二章 すべての「ランキング」は参考値 第三章 「うまい話」には裏がある 第四章 データ・リテラシーを鍛える あとがき 参考文献
  • 物語で読む日本の刀剣150
    3.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 刀匠たちの手によって生み出され、一振りごとに時代や所有者の物語を宿した名刀たち。源頼光が大江山の酒呑童子を退治したといわれる「童子切安綱」、戦国の世で和睦交渉に奔走しつづけた板部岡江雪斎の「江雪左文字」、斬る真似をしただけで骨がくだけるとして名付けられた「骨喰藤四郎」、幕末を駆け抜けた土方歳三の愛刀「和泉守兼定」等、逸話の数々を一挙網羅。 ※電子書籍版では「名刀ギャラリー」ページが掲載されていません。
  • 普通に働け
    3.6
    ニッポンのジレンマ、働き方のジレンマ―― 日本の雇用・労働をめぐる議論は、エリートかワーキングプアを対象としたものに偏りがちである。そこには「普通の人」の「普通の働き方」が見落とされており、ブラック企業論争やノマド論争で可視化されたのは、私たちの「普通に働きたい」というこじれた感情であった。しかし、「普通の人」とは誰か?「普通の働き方」とは何か?そもそも私たちは「普通」ということが、実はよく分かっていないのだ。本書は豊富にデータを揃えながら「意識の高い」系言説のウソを暴き、私たちノンエリートのための働き方を考察する。
  • 人はなぜ突然怒りだすのか?
    4.4
    ロシア軍特殊部隊が開発した感情コントロール法を大公開!― 巷には〈怒り〉を単に理性で否定する本が溢れているが、人間が生まれ持つ感情の一つだと認めることで、初めて見えてくる対処法がある。旧ソ連時代は国家機密とされたロシア軍の訓練法〈システマ〉は、戦場のようなストレスフルな状況の中で、いかに怒りや怖れといった感情に惑わされず冷静さを保てるかを目的に、開発された。「怒れる自分から自分を守る」「怒れる他者から自分を守る」「怒れる自分から他者を守る」「他者の怒りから身近な人を守る」……。あらゆる〈怒り〉に対処する、実戦の中で磨き上げられた智慧がここにある。
  • 日本経済はどこで間違えたか
    -
    バブル華やかなりし1980年代末、一時は世界一の経済大国にまで上り詰めながら、その後“失われた20年”と称される長い衰退の時を経て、ついに借金1000兆円を背負うに至った日本。いったいこの国は、どこで間違え、何を失ったのか? バブル崩壊、金融危機、構造改革、デフレ不況、アベノミクス……。この栄光と没落の30年間を、国債発行拡大の歴史を中心に辿り直す。毎日新聞経済部長、論説委員長、主筆などを歴任して財政の現場を知り尽くした著者が、借金王国日本の全く新しい解釈を展開する、失敗の平成経済史! 人類史上空前の借金王国はいかに誕生したか?
  • 天才と死
    -
    荒木経惟はなぜ、センチメンタルなのか。天才アラーキーが物語る死生観。昭和の男の影を濃密に体現する北野武、赤塚不二夫、綾小路きみまろ、森山大道、末井昭とのコラボレーションが生んだ異端児の履歴書。
  • アフターメルヘン(上)【電子特典付き】
    4.5
    1巻944円 (税込)
    「めでたし」のその後のご不要品、 どんなものでも回収いたします――。 おとぎの国の各地で役目を終えた「モノ」を回収する ベテラン職員で面倒見のよい兄ヤコブと、 新人職員で兄を尊敬している弟ヴィルヘルム。 彼らが訪れる先々には、廃品に悩む依頼主がいて……。 白雪姫、シンデレラ、ラプンツェル、裸の王様、いばら姫―― 不思議なメルヘンの世界を舞台に描く、ダークファンタジー、開幕! 単行本でしか読めない 描き下ろしショートストーリー4本+描き下ろしイラストを収録!! 【担当編集より】 『ヴィクトリアの電気棺』(スクウェア・エニックス刊)著者・田島生野による最新作、 おとぎの国で役目を終えたモノを引き取る、とある兄弟の廃品回収物語がはじまります! 見所が満載すぎるため短く語ることが難しいのですが、 登場するキャラクター(メインキャラの兄弟以外にも登場するゲストキャラの魅力)、 各話のストーリーと構成力(先が読めないアフター話や深まる謎など)、 精緻な筆致で描かれるイラスト(すべての線画、背景、飾りフキダシも手描き)など、 惹きこまれる舞台の世界観と複数の気になるの要素満載で構築されています。 また単行本ならではの描き下ろしのエピソードも各話ごとにあり、 加えて童話感を演出する作品の雰囲気に合った描き下ろしイラストも各話に収録されています。 連載時とはまた違った読後感を得られること、間違いなしです!! 昔話やメルヘン、王子様やお姫様、主人公に悪役、 お仕事もの、ヒューマンドラマ、ダークファンタジー…など 1話ごとに物語の毛色も違うのですが、 メインキャラの兄弟と一緒に作中で各地へ訪れ、メルヘンの世界をお楽しみいただけましたら幸いです。 ※カバーを外した本体表紙にも素敵な描き下ろしイラストで彩られています^^ 【目次】 第1話 白雪姫 描き下ろし After the story 第2話 シンデレラ 描き下ろし After the story 第3話 ラプンツェル 描き下ろし After the story 第4話 裸の王様 描き下ろし After the story 第5話 いばら姫 前編
  • 侵せない繭
    4.5
    「……言えよ、オレのことを好きだと。欲しいって言え」 エリート弁護士と無自覚美人の大人の恋。 ひょんなことから有名商社の社外監査役となった弁護士の英士は、出向先のプラント農場で美貌の責任者・明彦と出会う。 掴み所のない明彦に翻弄されながらも、その美しい容貌と優しさに惹かれていく英士。 徐々にふたりの距離が縮まっていく中、車の故障で泊まったホテルで、英士は明彦に熱い欲望をぶつけ快感の渦に巻き込んでいく――。 ※本作品は、紙書籍としてBL小説レーベル、アルルノベルス(ワンツーマガジン社)から発行された作品の電子書籍版です。予めご了承ください。
  • イジワルな運命
    4.3
    穏やかで優しくけなげな新進グラフィックデザイナーの竹上成見。偶然にもデザイン業界で有名なあこがれの加瀬暁生に出会ってしまうが、これは偶然ではなく運命であった。 見惚れてしまうほど精悍な体つきと鳶色の瞳の整った顔立ちの加瀬は、成見の姉の元恋人でデザイン系の本を成見にプレゼントしてくれていた。加瀬に誘われ仕事のパートナーとなった成見は、ある日、加瀬の激しい愛撫に晒され淫らな衝動に翻弄され戸惑い心乱れていく……
  • 淫らな獣の躾け方
    4.0
    「あなたを好きにしていいですか?」 元彼から指輪を取り戻してほしいと後輩に頼まれたデザイナーの成吾。現れたのは、艶をおびた眼差しの高校生・真幸だった。成吾は、年下ながら「イイ男」な彼に懐かれその独特のペースに巻き込まれていく。誰に対しても特別な感情が持てないと言いながら、成吾にだけ執着を見せる真幸の真意も掴めぬまま、成吾は「あなたを好きにしていいですか?」と組み敷かれてしまい――与えられる口付けは、眩暈がしそうなほど熱くて……
  • 囁きは甘い蜜に満ちて
    -
    世界的に稀有な天才・メールソプラノ歌手の織田真郷。父親に管理され、篭の中の鳥状態な真郷を救い出してくれたのは、クールで危険な男・森脇だった。彼に惹かれていたが、強引に組み伏せられ、奪いつくされ、薔薇の蕾に溢れるほどの蜜を注がれてしまう。蹂躙され征服されても、森脇への恋する気持ちが消えない真郷だったが、衝撃の事実を知ってしまう――
  • 俺を抱いてイケ
    4.0
    1巻942円 (税込)
    「一生、若の傍にいます」 美貌の優男・真田は、極道の家督を継がず遊び人として気ままに暮らしていた。そこに、かつて盃を交わした舎弟・飯倉が現れ、次期組長として組へ戻るよう説得される。真田が封印していた飯倉への報われることのない想いが解き放たれ…真田はその熱い肉体と欲望を強引なまでに飯倉へぶつけようとするが… ※本作品は、紙書籍としてBL小説レーベル、アルルノベルス(ワンツーマガジン社)から発行された作品の電子書籍版です。予めご了承ください。
  • 臆病な支配欲
    5.0
    もう決めた。お前は俺のものだ── 外資系企業で働く繊細な容貌の外川一海は、ライバルで完璧主義者・壬生の部下として働いている。彼に唯一対等に接することを許されている一海。しかし、壬生が捨てた元恋人で弁護士・澤村が一海に自分の香りを残したことが壬生の態度を豹変させた。自分の魅力に無防備な一海に激怒した壬生の、傲慢な愛撫が一海を襲う ※本作品は、紙書籍としてBL小説レーベル、アルルノベルス(ワンツーマガジン社)から発行された作品の電子書籍版です。予めご了承ください。
  • 甘くて、残酷な誘惑
    -
    “美貌の恋愛アドバイザー”と騒がれる西洋占星術師の川嶋篤紀は、ある日、シニカルな笑みを浮かべる設楽雅和と出会う。設楽は化粧品メーカーの敏腕広報PRマネジャー。設楽からの強引なトークショーの依頼を一度は断るが、その予感めいた感覚に惹きつけられ引き受けてしまう。なぜか、妹の真理香のことを気にする設楽に疑問を感じながら、篤紀は次第に彼の甘美な魅力に惑わされ、淫らな愛撫に溺れていく……
  • 八重と襄 試練をこえる言葉
    5.0
    『幸福を標的としよう。これこそ永遠のものだから』――「日本を変える」という夢を持ち、幕末から明治の時代を駆け抜けた、新島襄。『僕(新島襄)が彼女(八重)について知っているのは、人間がハンサムだということです。』そしてそんな彼を『先進的』に支えた妻、新島八重。2013年大河ドラマで注目のふたりが遺したメッセージをまとめました。生きること、愛すること、夢のためにうごくこと――ふたりが自身の体験から得た、言葉のエッセンスが蘇ります!
  • 媚薬の処方箋
    4.0
    1巻935円 (税込)
    「俺はおまえを好きじゃない。おまえの気持ちには応えられない」――フレグランスショップを営む美しき調香師・雪成。「媚薬入り香水」にまつわる事件に巻き込まれた雪成を危機から救ったのは、12年ぶりに再会した元義弟の響也だった。探偵事務所に勤めるという響也に警護されることになった雪成だが、響也に対する恋心を押し殺した過去があり――。 ※口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。 【目次】 媚薬の処方箋 特典 【関連ワード】 ボーイズラブ BL ライトノベル 義兄弟 再会 年下攻め スーツ 探偵 現代
  • 黒猫は甘く咬みつく【特典付】
    -
    1巻935円 (税込)
    艶やかな黒髪に白い肌、すらりとした立ち姿――人目を引く美貌を持つ藤崎深守は、その外見に反してボディガードを天職としていた。そんな彼はある日、秋篠グループの御曹司・芝浦櫂名の警護に任命された。24時間警護のために櫂名と同居することになった深守だが、彼の家で突然キスされてしまう。戸惑い、怒りを抱く深守だったが、共に過ごすうちに櫂名の強さと優しさに触れ、彼に惹かれていく。しかし、櫂名の仕事には裏の顔があって――。 【特典】特別収録SS『あなたのすべてを守りたい』 カバーイラストラフ収録 【目次】 黒猫は甘く咬みつく 特典
  • 薔薇の砂漠
    -
    祖父の命令でパリ~ダカール・ラリーに参加した青年、海。だが、予期せぬ事故にあい、灼熱の砂漠でひとり途方に暮れることに…。そんな海を救ったのは、誇り高き戦士、トゥアレグ族の美しき族長、ミカルだった。二人は謎の盗賊団に囚われ、決死の逃亡を試みるが……。めくるめくスリリング・ロマンス!
  • 恋し桜は夜に咲く【特典付】
    4.0
    1巻935円 (税込)
    「身体のことしか知らないわたしに、心で愛することを教えてほしい」――ホテル王・加賀子爵の跡取りである暎成。名ばかりのホテル経営者を務める彼の元を訪ねてきたのは、精悍な青年・爽真――暎成の腹違いの弟だった。自分とは違い、愛情をいっぱいに受けて育ったであろう爽真。その清廉で真っ直ぐな瞳を情欲に染め堕としてやりたいという感情に駆られた暎成は、未だ兄弟であることを知らぬ爽真を褥へと誘う……。 ※口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。 【目次】 恋し桜は夜に咲く 特典
  • 帝都恋華
    4.0
    「おまえをわたしのものにしようか」――子爵令嬢との望まぬ結婚を翌日に控えた清泉奏哉は、現実から逃れるために突然現れた精悍な男・久世諒一郎の手を取ってしまう。洋館に監禁された奏哉は、父への「復讐」だと久世に強引に身体を奪われ……。大正の御代に花開く恋の行方は――? ※口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
  • 仔ブルのワルツ
    -
    1巻935円 (税込)
    無垢なブルドッグの仔(推定5~6カ月)とその犬仲間たち目線の、人間観察4コマ。仔ブル(名前は不明)のご主人は人見知りでインドアで軽く引きこもりだけど、そんなご主人を案じて大切に思う彼の気持ちは不滅。純粋でときどき辛口な仔ブルにクスリとさせられる、可愛くて笑えるギャグ漫画です。仔ブル以外の個性的な犬たちもたくさん登場して、犬目線で人間社会を斬る社会派な視点も。小気味よくて癒されて、幸せな読後感を味わえる作品です。
  • 僕だけの王子様
    3.0
    お前が私の救いだよ 神託によりギサイン国の第四王子・來の花嫁となった瑠璃。王は子をなせない男の花嫁が与えられた事に難色を示したが、瑠璃はその美しさと天真爛漫さで周囲の人々を魅了してゆく。幸せな結婚生活を送っているかのように見えた二人だが、シン王に溺愛されて育った瑠璃は心まで無垢だった。手を出しかねる來。だが急に来訪したシンの王弟ソラが瑠璃に夜の営みについて教えてしまい…。
  • 極道はスーツと煉獄を奔る
    4.7
    木崎の問題で未だ揺れている芦澤の組で、組長に隠し子がいることがわかり、勢力争いに新たな動きが…。同じ頃、芦澤の恋人、榎田はイタリアのテーラーメイド協会主催のイベントに参加するため、ミラノを訪れていた。充実した五日間の日程を終え、帰りの飛行機に乗ろうとした榎田だったが、そこには恐るべき罠が仕掛けられていた――。榎田、そして芦澤、彼らを陥れようとする非道な煉獄への扉が開いてゆく……。
  • 美・MENSパーティ「この美メン、マニアックにつき」【書下ろし番外編付き特別版】
    3.0
    ★電子書籍だけでしか読めない書下ろし番外編収録!★ 俺をもっと噛みましょう! 宮瀬靖成は老舗ホテル、ウォルサムのレジデンスコンシェルジュ。レジデンスの住人で六歳になる少年、ダニエルの虫歯治療のため、契約しているクリニックにつき添うことになったが、担当歯科医の須賀瑞希はそんな靖成の“歯”に一目惚れ。 偶然にも鉢合わせたとあるパーティの会場でついにその思いを爆発させた瑞希から、靖成は「寵愛歯リスト入り」を宣言されたあげく、その後も会うたびに口説き倒され…。
  • 海賊王の結婚
    5.0
    「お前は俺の生きる力の源だ」海賊王でありながらロプロス王国を再建し、国王の座に就いたラァス。領事を務める最愛の人、エンダリア王国第三王子のレンとの甘い生活も一年が過ぎたある日のこと。ロプロス王族の末裔と思われるクリス王子が昏睡状態で発見された。なんと王子の魂は生と死の境目、ゾーン・ゼロに棲む魔物シードラゴンが持っているという。その魂を救うためラァスとレンは恐るべき魔境へと向かう。パイレーツロマンス怒濤の完結編!
  • 東郷課長のどすけべな指先
    4.0
    全部さらけ出して、見せてみろ 歯科器具メーカーの新人社員、沢木は毎年恒例の忘年会の宴会芸で、苦手な上司、東郷課長とペアを組むことに…。長身で野性的な美貌に加え仕事もデキる完璧な男、東郷。沢木は要領が悪く、いつも叱られてばかりだ。そんな二人が披露することになったのはバルーンアート。特訓のため東郷の自宅を訪れた沢木だが……意外にも部屋は散らかり放題、さらに彼はバイでかなりのヘンタイだった。秘密の特訓は思わぬ方向へ!? ※本書はB─cube「東郷課長の危険な指先」(電子書籍発行:2007年8月 小社刊)を加筆・修正し紙書籍発行に際し書き下ろしを追加した作品です。
  • 空の王国
    2.0
    「ソラ様が欲しい」 圧倒的な力を示し、天青の騎士となった正宗。空を司る生き神であり、可憐な容姿がコンプックスの王弟ソラは、正宗の勇姿に憧れ、剣の指南を受けようとする。正宗はひどく無愛想だったが、それは、ソラに熱烈に恋するがゆえだった。正宗の強引な求愛に戸惑うソラ。二人を引き離そうと暗躍する黒衣の従者。そんな折に正宗が竜討伐に行く事となり、ようやく自分の気持ちを自覚したソラは、思い切った行動に出る。
  • 和菓子よりあまい求婚
    3.9
    「六華の一生を、おれに寄越せ」 家業を継がずにミステリ作家となった、京都の老舗和菓子店・辻占堂の長男、六華。今をときめく売れっ子作家の六華には心に秘めた相手が…。それは辻占堂一の職人、桂心だ。小学生の頃から共に和菓子作りの修業をしてきた無愛想な幼馴染。手を伸ばせばすぐ届く場所にいるのに触れられないこの距離…せつない片恋に、六華の筆もこのところ鈍りがち。さらに妹、果菜と桂心との結婚話を耳にして…。蕩ける極上甘味ラブ。
  • 男子高生エンドレス新婚日記
    4.5
    知れば知るほど好きになる 至極平凡な男子高校生・馨は、名門財閥・松岡家の三男で予知夢の能力をもつ貴継の運命の相手、つまりは嫁だ。夏休みも終わり、馨の通う赤坂学園ではいよいよ高校生活最大のイベント、文化祭の準備が始まった。馨たちのクラスの出し物は定番のお化け屋敷。だがそのさなか、天敵・奥田と取り巻き連中の馨へのイジメが次第に露骨になっていく。馨はそのことを貴継に言い出せず…。溺愛エロコメ最終章!
  • 熱砂の炎愛
    5.0
    「やっと、お前を本当に捕まえられた」 神秘の国カリデュラに取材で訪れた保は、王宮で開かれたパーティーで王子・カミールに襲われてしまう。自分を気に入ったと、その後もカミールに淫され、そして王宮に囚われる保。強引で我が儘なカミールに困惑しつつも、国を真摯に思うその姿に惹かれはじめるが、逃げ出すことをやめ彼のそばにいる自分に戸惑う。そんな中、カミールの結婚話を知った保は自分の……カミールのためと離れる決意をするが……。
  • 美・MENSパーティ「この美メン、取扱注意につき」【書下ろし番外編付き特別版】
    4.0
    ★電子書籍だけでしか読めない書下ろし番外編収録!★ 人気上昇中の絵本作家、趣利は大の人嫌い。スポンサーとの面会を理由に、出版社に勤める従姉、鷹司から無理やりヘアサロンに行かされるはめに。だが担当スタイリストの深水は予想外に気遣いの達人で、趣利は好印象を抱く。それからまもなく、趣利は再び従姉の命令で渋々あるパーティに顔を出すことに。実はそれ、売れっ子BL漫画家・正美の美不足を補うためのものなのだが、趣利はそこで深水と再会し…。
  • 兄弟─冬─
    3.8
    「同じだ。七年前のあの夏と…」 思いを通わせ合い穏やかな日々を送っていた教師の兄、悠と人気俳優の弟、涼司。だが、そんなある日、涼司はロケ中事故に遭い、過去の記憶をすべて失ってしまう。もちろん兄と自分が秘めた関係にあったことも…。実の兄弟で愛し合うことに罪悪感を持ち続けていた悠は、これを機に涼司から離れる決意をする。同僚の紹介で彼女もでき、すべてがうまくいくかに見えたが、涼司はそんな兄に不審な感情をいだきはじめ…。
  • 猫と獣医と派遣シッター
    3.0
    触れたい。抱きしめられたい。 子供が大好きで幼稚園教諭として七年間を過ごしてきた陽生だが、ワケあって派遣シッターとして再出発することに…。早速決まった派遣先は腕がいいと評判の獣医、倉持の家。三歳になるひとり息子、真尋と暮らす倉持は笑顔が爽やかでおしゃれな38歳のバツイチ。実はゲイの陽生にとっては超好みのタイプ。自分に信頼を寄せてくれる倉持に、次第に募る恋心…陽生は湧き上がる想いを抑えようと自分を戒めるのだが…。
  • 刑事と踊れ
    3.0
    「初めて男相手に勃ったんだ」 俺、瀧川と親友の君島は幼い頃から共に踊り続けてきた、ダンサー仲間でありライバルだ。所属するバレエ団の公演を控えたある晩、もう踊れないと言って帰っていった君島。後を追った俺が発見したのはマンション前に倒れる彼の姿だった…。すぐに意識を取り戻した君島だが、なんと彼の魂は昭和の時代から来た刑事、鳥谷と入れ替わってしまっていた。繊細な君島とは正反対な鳥谷と同居することになった俺だが…。
  • 薔薇の砂漠2 ストレンジャー・イン・パラダイス
    -
    砂漠での甘美で衝撃的な出会いから1年。愛しきひと…、トゥアレグ族のミカルとともに再びパリ~ダカールラリーに挑んだ海だが、ミカルが突然に姿を消してしまう。海に救ったのはミカルの双子の弟、ジブリール………。好調! 激ラブロマン第2弾!
  • 成功報酬
    4.0
    幼い頃に両親を亡くした中学教師の俊介は、顔は瓜二つ…だが性格は最強の美人の姉、幸子にずっと振り回されっぱなし。そんなある日、大企業の社長夫人の座に納まっていた姉に突然起きた離婚騒動…。十億の慰謝料をもぎとる!…と姉が雇ったやり手弁護士、真崎は銀縁眼鏡の超エリート然とした色男。が、彼の狙いは俊介の躰で…。せめぎあうインテリジェンスとインモラルと…♪ハイスピード・エロス イラスト しおべり由生
  • 聖衣は獣に攫われる
    3.0
    最愛の妹を亡くし、悲しみに暮れる若き司祭、真幸――そんな彼の前に現れたのは怜悧な美貌の実業家、アレス・ラウ……妹の恋人だった青年の兄。葬儀の夜、真幸は司祭館に泊まったアレスによって香港に連れ去られ監禁されてしまう。男の正体は中国マフィアのボスだった。禁断の快楽の淵に堕とされた真幸は、さらに妹の遺した指輪を巡る謀略の渦へと巻き込まれ……。ダーク&ハード★ストイックなる激愛☆ イラスト 小路龍流
  • この恋、占いません!
    -
    大学生、海月の裏稼業はプロ風水師。道楽に夢中な父に代わり、二代目として着実に顧客を獲得中だ。そんなある日、飲食店を経営している二代目若社長の芥川から相談依頼を受け、店に赴いたのだが、どう見ても極道な雰囲気で…押し倒された挙げ句、公私共のおつき合いを誓わされ…。暴走気味の求愛にひきずられるまま芥川とつきあい出した海月の周辺で、空き巣騒ぎが!? ※電子書籍版には、紙書籍版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
  • 檻の中のエゴイスト
    -
    女に追い出されたヒモ男、海翔…。新進気鋭の日本画家、櫛形に拾われ、モデル兼ハウスキーパーとして彼のアトリエにひと冬の居候を決め込んだのだが…。オトナの魅力で海翔の心と身体を弄ぶ櫛形にたちまち篭絡され、雪に閉ざされたアトリエは、蕩けるような悦楽の檻へと変わる…。妖しいエロス満開!

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  • 悪いやつ
    4.5
    「鬼っ、悪魔、人でなしっ!」 情報収集と称してヤクザのベッドを渡り歩き、数々のトラブルを起こしてきた警察官の御影。そんな性癖を逆に買われて、今では表向きはマル暴のデカ、実は警視庁内部の犯罪を調べる特別監査室のイヌ…いや野良猫だ。今回のターゲットは公安のエリート、獅子堂仁管理官…K国マフィアとの繋がりが疑われる恐ろしい男。さっそく仁と接触した御影だが、どこまでも自分勝手なドサディストっぷりに予想外に嵌まってしまい…。
  • 平安異聞 君ありてこそ【書下ろし番外編付き特別版】
    4.0
    ★電子書籍だけ! 書下ろし番外編収録★「そなたは、ただ愛されておれ」斎王自害の謎、それに関わる何者かの企みを探るよう今上帝から命じられた図書頭・匡深。希代の秀才でやや厭世的なところのある匡深は、実は時空の狭間を往来し、平素は見えぬ右目で過去と未来を視ることができる『時渡り』の異能者だった。思いがけず帝の実弟・陽仁と共に隠密任務につくことになった匡深だが、自由闊達な陽仁から予期せぬ接近を図られ困惑するはめに。しっとり艶雅な平安幻想異聞の結末は…。
  • 偽恋 ロマンスゲームはシェアハウスで
    3.0
    兄さんなのに。こんなこと……。 母一人子一人で育ってきた高校生の祐。ある日母が倒れ、緊急手術をすることに。だが、お金がない! そんな折、自分には十歳年上の異父兄弟がいることを知った祐は、一流企業の若社長であるその兄・真人のもとを訪れ、借金の申し入れをするのだが…。兄は冷ややかにこう告げた――“三か月間自分の家に住み込み、同居人たちから口説かれてオチなければ勝ち”というゲームに参加するなら貸そう、と。
  • 兄弟愛
    4.5
    「弟じゃなくて、男として抱くよ」 両親を亡くし、兄の朝陽は裕福な家に引き取られ、弟の昴は養子という名の下働き以下の扱いを受けていた。いつか会える日を願っていた二人が再会したのは、花街にある春香楼…互いに幸せに暮らしていると思っていたが、朝陽はその身を堕とし男遊女に、昴は用心棒を生業としていた。離れていた空白の年月が兄弟の絆を更に強くし、そして二人を禁忌の愛へと誘っていく。深まりゆく愛……だが新たな試練が朝陽と昴を襲い…。
  • 妖魔なオレ様と下僕な僕
    4.3
    1~9巻935円 (税込)
    大学入試に落ちたあげくバイト先もクビ、そのうえ帰り道に轢き逃げにあい……。そんな瀕死の浪人生、正路の命を救ったのは、骨董屋を営む超絶美形の妖魔、司野だった。「これほど旨い血の持ち主はそうはいない」……などと言われ、正路は命と引き換えに司野の忠実な「下僕」となり「餌」となる誓いをさせられるのだが……。
  • 最強秘書~二十四時間お守りします~
    -
    「あのキスも…本気だった?」貧乏な大学生、類はある日突然、大企業アマノグループの社長の隠し子で正式な後継者だと言われ、呆然としているうちに会長秘書兼ボディーガードの戸上に住み込みでお世話をされることに…。男っぽく整った容貌に鋭い目つき…第一印象最悪な戸上だったが、四六時中守られているうちに意外な優しさに気づく類。そんな折、グループの創立記念パーティーで最初の事件が…。シンデレラボーイの危機一髪★逆転LOVE♪
  • 龍の艶華 桜の闘犬
    3.8
    「忠龍会の華」と称えられる美貌と商才に恵まれた忠龍会緒方組の組長、緒方は、若頭、江島の恋情に気づきながらもそれを無視し続けてきた。ある夜、深酒の勢いで緒方は江島を誘い、抱かれる。揺らぐ主従の絆。江島との口論の末、緒方は不慮の転落事故で記憶を失くしてしまう。神社で神主となった身元不明の男と彼を助けた親切な会社員として、二人は新たに出逢い、燃えるような恋に落ちていくのだが……

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