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Posted by ブクログ
この本の中身について、どこまでが真実なのかはわかりませんが(明らかに盛っている記述もあるので)、想像を超えるレベルの貧困や、その原因となるDVや家庭崩壊、虐待があること、また、そういう人たちにとってのセーフティネットとしてのセックスワークの存在、というのは衝撃的でした。
日本全体から見れば、ごくわずかな人たちを対象とした話ではありますが、著者たちの感覚では、こういう人たちは増えており、また、この人たちの生活レベルは、さらに下がる気配があるとのことで、読んでいて気持ちが暗くなりました。
が、こういった問題を知らずに生きていくのも、それはそれで違う気がしました。
この本で扱っている内容を含め、セーフティネットのあり方については、社会全体で考えていく必要があるように思います。
問題の解決には、大きく分けて、トップダウンによるものと、ボトムアップによるものがあると思うのですが、この類の課題は、トップダウンが主体になると、とんちんかんなことになりがちなので、ボトムアップを主体としながら、トップ側は、ボトムアップの内容を踏まえつつ、しかるべき方向性を示す、というのが有効ではないかと考えています。
Posted by ブクログ
「貧困」がキーワード。コンビニとかに置いてある実話誌や男性向けの娯楽誌出身のライター二人の対談集。これほど濃い中身だとは思わなかった。大手マスコミのエリート記者では、ここまで取材できないだろう。
貧困の原因とか、裏側に潜むもの、あまりに酷い実態、そう貧乏と貧困は違うのだ。本書の見出しをいくつか書きだしてみる。
援助交際は「カルチャー」じゃなかった
セーフティーネットとしてのセックスワーク
生活の糧をつぶすだけで支援はしない国
女子大生風俗嬢と奨学金問題への誤解
なぜ家出少女の保護は進まないのか
「再貧困中年童貞」という名のモンスター
国の政策に翻弄されてきた貧困階層
等々
あと、付け加えると「エロ」要素は期待しないで読むこと。
Posted by ブクログ
なかなか気合いの入った本でした。
裏社会ライターの中村淳彦と鈴木大介の対談本です。
介護を筆頭とした壊れてる産業、ブラック労働で時間と賃金を取られるより、裸になった方がマシという選択になる時代。
ただそこに単に短時間で稼げるという意識でスペックが高い女性が加わり、裸になっても稼げない女性が出てくる時代になってるようです。
性を売るというのはかなり特殊な女性ととらえてましたがそうじゃないみたいです。
2003年の労働者派遣法の改正を機に普通の女性だらけ。
誤解しちゃダメなのが風俗してるからって貧困層ではないということです。
風俗以外に行く場所がなく、そこから弾かれた女性。それが最貧困層。
社会的にそういう商売を潰すことばかりですがその後のこういう人たちのケアが全く考えられてないのも今の現状です。
仕事のない人、できない人に国が介護職を紹介するのにも触れてました。
本来とても繊細な仕事でスペックが要求される仕事に対し軽視されがちな介護職。
労働時間、賃金を考えるとそういう人たちを紹介するのは仕方ないことかもしれませんがそういう人たちをほっておくと1番恐ろしい「最貧困中年童貞」が生まれます。
これは男性の貧困層についてです。
この本で呼ばれてる「最貧困中年童貞」という人たちは簡単に言えば引きこもり、親の金で生活してた人たちで親が他界した後の人たちです。
ただ今後の日本でこの人たちをどう働いてもらうか、どう使うかが最も大事でしょうね。
奨学金問題もかなりリアルでした。
大学にいくためだけに背負わせる借金。
国を挙げたビジネスです。
なんとなくこの本を読んで日本はかなりやばいところにきてるのを強く感じました。
もう奇跡でも起きない限り格差は広がり続けそうです。
Posted by ブクログ
自称B級ライターの鈴木氏と中村氏が、セックスワーカーへの取材で気づいた貧困についての対談。
熱く語る鈴木氏と、合理的に客観的に(時にはものすごく堅気に)突っ込みを入れる中村氏。このコンビの対談だからこその面白さ。同じ貧困に出会っている2人だが、それぞれの向かう方向や思想も異なる。
なんとなく、今までも社会保障は「本当に手を差し伸べるべき人に届いていない」感じがしたのだけれども、ほんとに届いていないようだ。
そうして取締りに関しても、弱者の逃げ道をふさぐ方向になっている。
かといって、取り締まりを行わない場合、それはそれで困る人が居たのだろうと思おう。平等に幸せになるな
んてことは起こりえない。
世の中にはたくさんの気づかないことがある。
上から目線で見ると、気づかないことがたくさんあること。
「貧」と「困」を分けて考えること。
QOLを重視すること。
いや、こうして本を読まない層がいるってことに、そもそも気づかないといけない。
各個人が、「自分が幸せになってもいい」「つらさを感じる」ことから始まるのか。
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