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「日本的反知性主義の系譜」を説き明かす
アメリカのキリスト教が生み出した「反知性主義」は、ついには
トランプ大統領を誕生させ、その潮流の勢いを再確認させた。
この言葉はポピュリズムに近い意味合いで使われることもあるが、
本来は「知性」や「知的な権威」に異を唱え、誰しもが持っている「知能」を
信頼する考え方をさす。
キリスト教が多くに広まらなかった日本でそれらを体現したのは、
創価学会などの新宗教であり、それはやがて政治や経営の中にも浸透していった。
いま、日本社会に顕著な思想の実体を宗教学者・島田裕巳が徹底解剖する。
Posted by ブクログ 2020年08月15日
反知性主義は、己の視野の狭さゆえ理解できぬ知性を敵視するもので、ポピュリズムの温床である。そう片付けてしまうのは簡単だが、それは、書物でなく現実に軸足を置く立場として(著者の言葉を借りれば、知性よりも知能を重んじる立場として)、人々の生活に根ざしたものでもある。著者はそのことを、アメリカの宗教的な原...続きを読む
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