有名な本なので昔から存在は知ってましたが、分厚さや、タイトルがピンと来ず、何となく敬遠してました。
感想。
読んでよかったです。どうやったら偉大な企業になれるのか、偉大な企業の分析結果から語られている本。
備忘録。
・第五水準のリーダーシップ。飛躍を指導した企業は、万事に控えめで、物静かで、内気
...続きを読むで、恥ずかしがり屋ですらある。謙虚さと職業人としての意志の強さを併せ持つのが特徴。
・最初に人を選び、その後に目標を選ぶ。
・厳しい現実を直視する。だが勝利への確信を失わない。
・針鼠の概念。極めて単純な戦略で、中核事業やコアコンピタンスはなく世界一になれる分野に取り組む。戦略ではなく、分野がどこか。
・弾み車。偉大な企業への飛躍は、劇的なイベントによってなされるものではない。一瞬の幸運や、奇跡の瞬間もない。巨大で重い弾み車を一つの方向に回し続ける取り組みに似た行動が必要。
(以上が結論。読み終わってから、本書の冒頭部分の要約を読むとスッキリする。以下はキラーフレーズの備忘録)
・全ての答えは「リーダーシップ」という短慮を打破するのが本書。
・偉大な企業の経営者は、その要因を「幸運」という。謙虚なのだ。
・偉大な企業の経営者は、「まず目的地を決めて、次に共に旅をする人を決める」という手段を取らない。まずバスに乗せる人を決める。素晴らしい人をバスに乗せれば、行く先も変えられる。
・大事なのは、適切な人をバスに乗せることと、不適格な人はバスから降ろすこと。ここの厳格さが必要。
・一人の天才が最初に目的地=ビジョンを決めて、その後に実現に必要な人を選ぶのは、第四水準の経営者。偉大な企業にはならない(良い企業にはなるのだろう)。
・採用においては、疑問があれば採用せず、人材を探し続ける姿勢が有効。
・座らせている席が悪いのか、座っている席が悪いのか、その判断には時間がかかる場合がある。それでも飛躍した企業の経営者は速やかに何かしらの行動している。
・答えではなく質問によって指導する。
・危機において、乗り越えるのではなく、その機会に更に飛躍することを考える。
・偉大な企業は、新興技術に慌てない。よく考えて対処する。
・規律の「文化」に頼る。
・偉大な企業への飛躍に、魔法の瞬間などない。一撃突破などない。
・ビジョンや計画を示した後、皆が確認できる実績で方向の正しさを示す。