牧野洋のレビュー一覧
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ドキュメンタリーの『グレートハック』を見て衝撃を受け、主要人物クリストファーワイリーの本を読んでみた。ケンブリッジ・アナリティカ(CA)という軍事コンサル会社がブレグジットとトランプ政権誕生の両方に深く関与している顛末を、CA創設メンバーの一人クリスが内部告発した書である。フェイスブックから得た膨大なでデータを使って、選挙権を持つ人々の行動を操作するという、SFみたいな実話である。読みながら、人類の将来に対する暗澹たる絶望感に苛まされた。米英という自由と民主主義を標榜する国で起きたこの事件と、過去の「なぜこんなことが?」という疑問を照らし合わせると、深く納得する部分が多くあり、超優秀な頭脳が
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Netfilxの創業期の話をまとめた本!
「事実は小説より奇なり」を体現した最高の本だと思う。
ジャーナリストが詳細を徹底的にしらべて書いた本だが、
そのリアリティと生々しさに驚いた。
そして、会社の成長フェーズと共にぶち当たる壁とその乗り越え方、またライバルの大企業ブロックバスターとの死闘、そして企業内のいざこざ、別れと成長。。。
書き口は、ジャーナリスト的だが、その圧倒的リアリティにのめり込むように読んでしまった。
経営者がそれぞれの手腕を発揮し、壁を乗り越えようとする姿に心を打たれた。
Nexflixの成長の原点を見た気がする。
素晴らしかった!! -
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Posted by ブクログ
最近友人にすすめられてNetflix のthe social dilemma というドキュメンタリーを見て、ソーシャルメディアによる選挙操作や政治的暴走に興味が湧いてきたところ、話題の一冊の邦訳が最近出ていたので早速読んでみた。
本書は、Cambridge Analiticaという会社で主にFacebook のデータを使って、さまざまな選挙活動操作を行なっていた、若きエンジニアの内部告発本。
Facebookのデータ、そして銀行口座やマイレージなど、その他のルートで入手したデータ、心理学的性格判断を組み合わせることで、高度にその人の思考、嗜好を予測できるようになる。そして、どのようなフェ -
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10x(テンエクサー)型リーダーの特徴
1、狂信的規律
一貫した価値観、一貫した目標、一貫した評価基準、一貫した方法をはじめ、徹底した「行動の一貫性」をします。
長い時間を経ても行動がぶれない。
2、実証的想像力
不確定な状況に直面するとき、科学的に実証できる根拠を頼りにする。自らじかに観察し、実験を重ね、具体的な事実と向き合う。
実証的な基盤をしっかりと築くからこそ、大胆で創造的に行動できる。
3、建設的パラノイア
良いときでも悪いときでもガードを崩さない。潜在的脅威や環境変化がないか監視するため、常に高感度なアンテナを張っている。
警戒心や不安をテコに行動する。最悪な状況を想定して日頃から -
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『世界最悪の旅』というタイトルで新潮社ノンフィクション全集にも収められている、スコット隊とアムンゼン隊の南極探検の話が好きで、この本にもその比較の検討が載っていると知り、そこだけ読もうと思って読みはじめたんだけど、結局面白くて全部読んだ。
ビジョナリー・カンパニーは、1〜4まで刊行されていて、なにをもって「ビジョナリー」とするかは各刊毎にそれぞれ違っているという紹介が冒頭に出てくる。4では、『逆境で輝く』ということを "ビジョナリー" の1つの大きな特徴としている。
では、その「逆境で輝く」企業の条件とは何か?ということを、冒頭で上げた南極探検の2つの隊の比較をはじめ、