【感想・ネタバレ】ビジョナリー・カンパニー4 自分の意志で偉大になるのレビュー

あらすじ

ピーター・ドラッカーの後継者とされるジム・コリンズ。コロラドの山中に研究ラボを設け、これまでに長い年月をかけて「偉大な企業」「偉大な指導者」の条件を追究してきた。
今回は初めて外部環境を変数に入れ、不確実でカオスのような時代に他を圧倒して成長している偉大な企業7社を導き出した。
10X型企業がそれだ。10X型企業とは同業よりも最低10倍以上のパフォーマンスを上げているスーパー・エクセレント・カンパニーのことだ。
その10X型企業の特徴を同業の有力企業と比較する「一対比較法」で鮮明に描き出した。

10X型企業は次の通り。カッコ内は比較対象企業。

●アムジェン(ジェネンテック)
●バイオメット(キルシュナー)
●インテル(アドバンスト・マイクロ・デバイス=AMD)
●マイクロソフト(アップル)
●フログレッシブ保険(セーフコ保険)
●サウスウエスト航空(パシフィック・サウスウエスト航空=PSA)
●ストライカー(米国外科コーポレーション=USSC)

調査期間が創業時から2002年までであったため、ジョブズ復帰後急回復したアップルは、マイクロソフトの比較対象企業となっているが、第4章「銃撃に続いて大砲発射」で「アップルの復活」を補足している。

加えて、全米屈指のロッククライマーであるコリンズらしく、南極征服を争ったアムンゼンとスコットの物語やエベレスト登頂なども題材に、厳しい環境にも負けない10X型リーダーの姿を生き生きと描いている。

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Posted by ブクログ

ビジョナリーカンパニーの総集編です。中小のオヤジでも大変勉強になりました。
10X型企業にはなれませんが、志は湧きます。コツコツの成長(20マイル)であり、謙虚に驕らず、小さな数多くの企画と攻撃し当たれば豪快な大砲て攻撃、事前な用意でアンテナをはり続け運もつかむチャンスを逃がさない。 小さいながら置き換えて考え実践していきたいです。

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2024年09月26日

Posted by ブクログ

相変わらずすばらしい内容。特に今回は、南極探検のアムンゼンとスコットを例に挙げながら、完璧を目指した計画作りと、一定のリズムを守った堅実な企業経営の重要性を解く(他にも重要なプラクティスあり)。これは起業経営のみならず、どんな組織にも当てはまる重要なプラクティスだろうと思う。

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2018年10月23日

Posted by ブクログ

10x(テンエクサー)型リーダーの特徴
1、狂信的規律
一貫した価値観、一貫した目標、一貫した評価基準、一貫した方法をはじめ、徹底した「行動の一貫性」をします。
長い時間を経ても行動がぶれない。
2、実証的想像力
不確定な状況に直面するとき、科学的に実証できる根拠を頼りにする。自らじかに観察し、実験を重ね、具体的な事実と向き合う。
実証的な基盤をしっかりと築くからこそ、大胆で創造的に行動できる。
3、建設的パラノイア
良いときでも悪いときでもガードを崩さない。潜在的脅威や環境変化がないか監視するため、常に高感度なアンテナを張っている。
警戒心や不安をテコに行動する。最悪な状況を想定して日頃から準備を怠らず、有事対応策を練り、衝撃緩和の仕組みをつくり、安全余裕率を高める。
4、レベルファイブ野心
1〜3を活性化させるのがやる気を起こす原動力「レベルファイブ野心」。
自己を超越した大義を達成したり、偉大な企業に育てたりするのに不可欠な情熱である。


狂信的規律(20マイル行進)
良い20マイル行進の特徴
①明確な工程表
②自制心
③企業ごとの独自仕様
④他力本願ではなく自力達成型
⑤ゴールディロックス時間。無理がかからないほどゆっくり進むが、厳しさを伴うほど速く進む
⑥企業が自らに課す規律
⑦並外れた一貫性

財務的指標である必要はない。良い行進の特徴を維持している限り、創造的行進、学力行進、サービス改善行進などの行進形態があってもいい。
20マイル行進は自信を生み出す。どんな突発的ショックに見舞われても、20マイル行進を徹底する。
こうすることで「成果を出せるかどうか決定づけるのは、自分が置かれた状況ではなく、自分が打ち出す行動」であると自ら証明できる。
20マイル行進を実践すると、自分ではどうにもならない制御不能な環境下でも自制できる。

Q.H&Gにとっての20マイル行進とは何か?

実証的想像力(銃撃に続いて大砲発射)
10x型成功の要因は「銃撃に続いて大砲発射」であり、飛躍的なイノベーションや天才的予測能力ではない。
銃撃とは「低コスト」「低リスク」「低ディストラクション(気の散ること)」の3条件を満たす実証的テストのこと。
実証的な有効性を確認した上で大砲を発射し、そこに経営資源を集中させる。このように大きな賭けに出ることで大きな成果を狙う。
10x型企業は標的に命中しない銃弾を大量に撃つ。どの銃弾が命中するのかは事前に分からないからだ。
精度調整をしたにもかかわらず砲撃に入らないでいると、平凡な結果しか出せない。重要なのは銃撃に続いて大砲を発射すること。銃弾か砲弾のどちらかを選ぶということではない。
難しいのは厳格な規律と創造力をうまく融合させること。そのことで並外れた一貫性を持ってイノベーションを展開できる。大きく賭けて創造的に飛躍するというのは神話に過ぎない。

Q.H&Gにとっての「十分な銃弾」とは何か?

建設的パラノイア(死線を避けるリーダーシップ)
①前もって突発的出来事と悪運に備えるために、十分な手元資金を積み上げ「バッファー」を用意する
②リスクを抑える
 死線リスク
 非対称リスク
 制御不能リスク
③「ズームアウト」に続いて「ズームイン」。状況変化を察知し、効果的に対応するために徹頭徹尾用心深くなる
10x型リーダーはスピードに特別な思い入れを持っていない。リスクの性質(リスクプロファイル)が変わるまでの限られた時間を使って、用心深く厳格に判断する

Q.H&Gにとっての想定されるリスクとはどんなものがあるのか?

SMaCレシピ
具体的である(Specific)
整然としている(Methodical)
そして(and)
一貫している(Consistent)
SMaCレシピは永続性のある実践法一式であり、着実な成功を可能とする基盤になる。
レシピ内容は明確・具体的。
「何をやるべきか」「何をやってはならないのか」について明示しており、会社全体が一丸となって業務改善に取り組めるように作られている。
いったんSMaCレシピを手に入れたら、10x型k業はレシピをたまにしか変更しない。

Q.H&GにとってのSMaCレシピは何か。レシピ変更は必要か。

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2016年12月01日

Posted by ブクログ

良い。希望が持てる。どんな嵐がこようとも、どんな不運に見舞われたとしても、それを理由に衰退・没落するのではない。嵐が来る前から嵐のことを案じ、運不運ともに最終的には良いきっかけになったといえる状態にするのは自分達自身だという事が立証された。ビジョナリーカンパニーは全て読んでいるが、最も好き。

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2016年08月17日

Posted by ブクログ

『世界最悪の旅』というタイトルで新潮社ノンフィクション全集にも収められている、スコット隊とアムンゼン隊の南極探検の話が好きで、この本にもその比較の検討が載っていると知り、そこだけ読もうと思って読みはじめたんだけど、結局面白くて全部読んだ。

ビジョナリー・カンパニーは、1〜4まで刊行されていて、なにをもって「ビジョナリー」とするかは各刊毎にそれぞれ違っているという紹介が冒頭に出てくる。4では、『逆境で輝く』ということを "ビジョナリー" の1つの大きな特徴としている。

では、その「逆境で輝く」企業の条件とは何か?ということを、冒頭で上げた南極探検の2つの隊の比較をはじめ、多くのデータを用いて探っていくのが本書の内容となっている。
しかし、膨大なデータを集めて解析したものの、出てきた結論は結構当たり前のことをいっている。たとえば、「準備が本当によくしっかりとなされている」とか。


だから、この本の結論だけを読んでみると、「なんか当たり前のこと言ってるな」となるかもしれない。ただ、そこに至る経緯が面白い。

たとえば、冒頭であげた南極大陸の2つのチームの準備を比較すると、本当に、準備の練り具合が一目瞭然に違う、ということがわかったりする。
不幸にも帰還出来なかったスコット隊は、こうして後から客観的に書かれた読み物を読めば、誰でもわかるような致命的な準備不足を、しかも1つではなくいくつも重ねているし、南極に到達した上無事帰還したアムンゼン隊率いるアムンゼンは、準備に厳しく余念がないことが、やはり1点だけでなく多くの点にわたっていることが窺える。

他に、同時刻にエベレストの頂上を目指した複数のチームのうち、ゴールを達成したチームと不幸な結末を迎えることになってしまったチームとの比較分析もある。
また、九死に一生を得た人の体験を掘り下げ、分析し、個人においても「逆境で助かる」ことの条件を述べている。

こういった、本書の最終的な結論に至る "過程" に興味があれば、やや厚い本ですが、面白いと思う。

ただ、上述した南極探検やエベレスト登頂の悲劇について知りたい場合は、それぞれほかにも本がいろいろと出ているので、比較検討のうえ、どの本を読むか決めるのもよいと思う。

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2017年08月04日

Posted by ブクログ

読み物としても面白くビジョナリカンパニーがどのような特徴を持っているかを実例や登山や冒険も引き合いに出しわかりやすく述べられている。
1作目から3作目との整合性についても触れられておりより理解が深まる。

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2014年10月31日

Posted by ブクログ

自分の利益のためじゃなくっていう、自分の考え方は大丈夫っぽい。
あとは、行動を伴い続けられるかだなぁ。

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2014年10月22日

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不確実で容赦ない環境に置かれているとき、確実に負ける良い方法がある。付和雷同である。

20マイル行進を実践すると、「平均以下の成果しか出せない」組織から、「平均以上の成果を出せる」組織へ転換できる。「いまから20マイル行進を始めても遅すぎる」とあきらめる必要はない。あなたが生きていて、目標を達成する意志がある限り、いつでも20マイル行進を始められる。
第二に、「ネクスト・ビッグ・シング」を探し求めてもそれだけで偉大な企業になれるわけではない。たとえ「ネクスト・ビッグ・シング」を発見したとしてもやはり同じこと。

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2014年06月23日

Posted by ブクログ

やっと4冊目を読み終えた。
1冊目を初めて読んだのは20年ぐらい前なのに。

個人的には3冊目が一番印象に残っている。
うまくいかなかった事例を挙げているもの。

4冊目はサステナビリティにフォーカスを当てているという印象。
調査方法は少し恣意的かなと思える部分があったので、結果をうのみにしないほうがいいかなと思うが、視点は大いに参考になると思った。
ただ、かなり大規模な調査にはなる。

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2025年06月17日

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シリーズ4冊目。
10X型リーダーとは
狂信的規律(二十マイル行進)、実証的想像力(銃撃に続いて大砲発射)、建設的パラノイア(死線を避けるリーダーシップ)、SMaCレシピ(具体的な整然として一貫している)、運の利益率
前作等と繋がる点もあるが、本書は状況が悪い中でも飛躍した企業に通ずる理念について調査されている。
結局は地道に努力し続ける事が重要なのだが、それが出来るマインドとはいかに、と言ったところだろうか。
運の利益率には納得。チャンスは運だが、それをモノに出来るかはそれまでの努力にかかっている。

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2025年02月20日

Posted by ブクログ

過去の名著に触れるシリーズ。
全くもって色褪せない内容。

規律とは本質的には、行動の一貫性であり、軍隊的な統制、ルールの厳守ではない。どんな困難にも立ち向かい成果を出すというまっすぐな態度だ。

という点、ただの生真面目なルール野郎じゃなくて、一心不乱に北極星を目指すことの尊さがあってよい。

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2024年12月29日

Posted by ブクログ

2024/09/21読破 

一言 継続は力なり

感想 継続すること。低リスクで始めること。きちんと考えること。運を味方につけるために、運を掴む準備をしておくこと。

下記は印象に残った点
トラブルが起きる想定で、スケジュールを組むこと
何かを始めるときは、低リスクで試験的に始めること。p153

環境要因を非難することが多いヒトは、スコットです。p38〜48を読んだ方がいい。
アムンゼンとスコット
20マイル行進

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2024年09月21日

Posted by ブクログ

運はすべての人に同じ量だけ訪れる。だから、人がどのように行動し考えるかが大切である。運の利益率を最大にできるかどうかが偉大になれるかどうかを決める。最大にするためには、自分のエネルギー、時間を全て投入しなければならない。それは、自分の人生の全てを捧げるということ。

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2024年05月09日

Posted by ブクログ

運も含めて考察している部分が出色。3まで読んでいたので、ほぼ義務的に読んだが、引き続き面白かった。
いかにも学者本然としていなく、コンサルタントのエッセイ本っぽいが、よく指摘される通り巻末で示されるデータを見せられると、やはり立派な論文と思えてしまう。
10x型リーダーや二十マイル行進のようなフレーズも健在。造語・キャッチフレーズ化によって自分のペースで論旨を繰り広げるところは、もはや芸人の域だが、それらは的を得ていてイメージしやすいため、確実に本書の理解の助けになっている。ただし読んでいない人にこれらフレーズを説明しにくいのは難点か。

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2021年04月30日

Posted by ブクログ

運は平等に訪れる。幸運が来た時に最大限の成果を出す。アクセルを踏む。
20マイル更新、良い時と悪い時も常に成長を続ける。

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2020年09月22日

Posted by ブクログ

私の教科書の1つである『ビジョナリーカンパニー② 偉大な企業になる』の進化版が本書。

レベルファイブリーダーをさらに超えた永続的な成長をもたらすリーダーを”10X型リーダー”と定義し、その主要な行動パターンを洗い出していく。

10X型リーダーが見せる主要行動パターンは、
1. 「狂信的規律」
2. 「実証的創造力」
3. 「建設的パラノイア」
この3点セットに命を吹き込むやる気の原動力が「レベルファイブ(第5水準)野心」

と定義づける。

本稿の中で参考になった新たな概念が、”SMaC”という概念。

それは、具体的で整然とした一貫レシピのこと。
SMaCとは、"「具体的である (Specific)」「整然としている (Methodical)」「そして (and)」「一貫している (Consistent)」の頭文字を使った造語。不安定で刻々と変わり、情け容赦ない環境であればあるほどSMaCである必要がある" と、企業が拠るべき具体的な指標で、しつこく追跡されるべき目標数値なのである。

ただこれではまだやや抽象的。そこで役に立ったのが、サウスウェストのSMaCである。

(例)サウスウェストのSMaC *本稿より抜粋
1. 2時間以内の近距離路線に徹する。
2. 10~12年にわたって主力機として中型機ボーイング737を使い続ける。
3. 航空機稼働率を高く維持する。ゲートターンは迅速に、できれば10分以内にする。
4. 乗客は我々にとってナンバーワンの商品。航空貨物や郵便物は運ばない。利益率が高く取り扱いコストが低い小包は例外。
5. 引き続き航空運賃を低くし、できるだけ多くの運航便を維持する。
6. 機内食サービスは手掛けない。
7. 他社との乗り継ぎなし、発券・空港税・コンピューター関連コスト。我々の空港は独特であり、他社との乗り継ぎには適さない。
8. テキサスがナンバーワン市場。需要が大きい近距離路線市場がある場合に限って州外にも就航する。
9. 家族と人間を感じさせるサービスと共に、楽しさを感じさせる雰囲気を維持する。
10. できるだけシンプルで行く。航空券の代わりに売上伝票兼領収書を使う。搭乗口で出発10分前にキャンセル待ちの客を搭乗させる。単純なコンピューターシステムを使う。「エグゼクティブサービス」でソフトドリンクは無料提供、搭乗口でコーヒーとドーナッツは無料提供する。全席自由席にする。乗客名簿はテープ録音する。航空機と乗務員を毎晩ダラスに戻す。本拠地と整備工場施設は1つだけにする。


このSMaCに自らがたどり着くことが重要であり、さらに重要なのはそれをしつこく追い続けること。結果に残るかどうかは、行動し、それをしつこくフォローし続けること以外に、結局ないのかな、というのが学びである。

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2020年01月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

P.96 なぜ一定のペースで成長しなければならないのか
これは一貫性の問題なのか。不確実な状況下であるから一定の規律を維持することが、成功の確率を高めるということか。P.102の記述をみるとそうらしい。一定の定量的な目標は文化や規律を維持せしめる。つまり、狂信的規律を具体化したものが二十マイル更新である
若干ドルコスト平均法的な雰囲気がある


・そのうち内容をクイズレットに入れようと思う。

読んでいると、
失敗した企業も10exer 的な行動を避けるという意味で共通性が見出せる。
では、なぜ彼らはそのような意思決定をしたのか。
一定の合理性に基づいて行った判断が破滅へと繋がっている。

両者は自身の合理性に基づいているという意味では同じなのだろうか。
それとも、自身の規律を自身の合理性以外を事由に変えてしまったのだろうか。

なんとなく、モデル企業の経営者は頑固そうだから、後者が理由になりそうだが。

企業ではなく、経営者に焦点を当てた研究があっても面白いかもなぁ。

ただ、内容は文句なく面白い。
事例が多くするする読める。

★マイナス1は、目からウロコ感がなかったから。
結構普通のことをみんなやっている。

それが難しいということなんだろうが。

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2019年06月22日

Posted by ブクログ

今回は企業が偉大になる為の要素を、比較企業とともに分析している。
前作が、企業の衰退へ向かう流れを分析し自分の立場と照らし合わせ暗い気持ちになったが、今回は同じような企業でありながら偉大になって飛躍する
点にスコープがあたっていて、興味深い。

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2019年06月12日

Posted by ブクログ

10X成長型企業の経営の在り方を紐解く第4弾。経験値を積み重ねていく中でいかに経営判断の精度を上げていく試行を小さく回していく習慣づけがあるか、がとにかく問われている様に感じた。継続的に新たな試行を繰り返すには、創造性と狂信的規律の両立が求められると。

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2018年12月27日

Posted by ブクログ

ビジョナリーカンパニーの4冊目。3冊目がでたのが2年くらいまえなので、かなり早いスピードだな。3冊目のなかでもこの本の話しがあったので、同時並行でプロジェクトをやっていたんだろう。
それにしても、このシリーズのスゴさは、実証の方法論的なソフィスティケーションと徹底的な調査を踏まえつつ、事前の予想、当たり前の結論とはかなり違う答えを見つけ出す事だ。
これは驚くべき事で、通常、調査を徹底的にやると訳が分からなくなって、調べなくても分かっていることしか言えないことになることが多いからだ。
今回は、先行きが見えないなかで、企業はどうやって成長するか、というのがテーマ。これは今自分が直面している状況にぴったりフィット。とても参考になった。
この本の答えは、外部環境とは関係なく、人間の意志によって、未来は創れるということ。
くどいようだが、こういう結論が、徹底的に実証的な研究からでてくというのは本当にスゴいことだと思う。

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2017年05月01日

Posted by ブクログ

不確実・カオス的な環境下に置かれながら、業界平均と比べ10倍以上の成果を長期に出し続けている企業である10X型企業がどのようにして生まれたのか調査結果を書いた一冊。

どんな状況下でも着実に歩みを進める20マイル行進、確実に精度調整済みの大砲を放てるだけの裏付けをとったり、リスクには直面しているが、それに対応できるだけのバッファーを準備していることやSMaCレシピをつくることなど前3作同様に著者ならではの表現で書かれており、非常に勉強になりました。
また比較対象企業としてアップルが挙げられていますが、スティーブ・ジョブズ以後の戦略についても解説されているところも興味深いものがありました。

本書では南極探検家のアムンゼンとスコットや登山家のデビッド・ブリーシャーズの話から各企業の話に展開しておりその点も理解が深まる一助となりました。
あと、巻末の訳者の著者とドラッガーとの比較も非常に興味深いものでした。

本書では前3作で紹介された概念との比較に関しては本書ではあまり出てこないのですが、SMaCレシピを守り抜くところや運に対する考え方は前3作に繋がるものがあるとも感じました。

本書の調査対象期間以後にも9.11テロやリーマンショックなど未曾有の出来事が起き、平穏な時代が永続することがない世の中で、本書を含む全4作の概念を守っていき、失敗してもそこから教訓を得て、そして自分の意志で偉大なる道を選ぶことが生きていくうえで重要であると感じました。

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2016年10月30日

Posted by ブクログ

VCの第4作は「不確実かつ不安定な環境下で偉大さを実現した企業の特徴」がテーマ。
シリーズの1と2と立て続けに読んだ時の衝撃があまりに大きかったため、その時ほどのインパクトはありませんでしたが、良書であることに違いはありません。

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偉大な企業(10X企業)のリーダーは、取り立ててリスク志向で大胆、創造的というわけではない。
イノベーションが成功の鍵というわけでもなければ、運に特別恵まれているわけでもない。

10X型リーダーの行動における特徴は、以下の通り。
1.狂信的規律:一貫した価値観・目標・評価基準を持ち、行動がぶれない。
2.実証的想像力:不確実な状況にある時、科学的に実証できる根拠に頼る。観察・実験し、事実と向き合う。
3.建設的パラノイア:常に最悪の状況を想定し、準備・有事対応策を怠らず、安全余裕率を高める。

それに伴い、企業が取る行動パターンは以下のようにまとめられる。
1.「20マイル行進」:状況が悪い時も良い時も着実に同じ距離を前進する
2.「銃撃に続いて大砲」:小さな実験を積み重ねてから大きな勝負に出る
3.「死線を避けるリーダーシップ」:常時「もしこうなったら?」と(ズームアウト、ズームインしながら)自問する
4.「SMaCレシピ」:具体的であり、整然、そして一貫した姿勢をとり続ける

これらの行動パターンの実行する上で不可欠となるのが「レベルファイブ野心」である。
人を魅きつける野心を持ち、世界を変革しようとする大きな目標を持っているリーダーであることが、混沌とした現代社会の中で秀でた企業になるための条件となる。

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成功の秘訣は環境でも、運でもなく、結局は「人」ということでしょう。
企業経営、起業だけではなく、VCシリーズは個人の生き方にも大きな示唆を与えてくれます。

4冊を一通りを読んでみて、各巻を評価するなら(好きな順番を付けるとするなら)「2>1>>>4>3」という感じでしょうか。1&2があまりにも良すぎました。

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2014年10月16日

Posted by ブクログ

どんな企業にも(そして、人生にも)幸運と悪運がある。
幸運を最大化し、悪運の影響を最小化するために必要なことは?を述べたほん。

突出した天才がいても、ただの天才で終わるパターンは多く、非凡な凡才が成功するパターンも多い。

なにをみて、なにを軸にしてコツコツやるかが重要であって、コツコツやることそのものに価値があるわけではない。

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2014年09月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

企業価値を業界平均の10倍に成長させた勝ち組リーダーを
10EX-er(テンエクサー)と呼ぶ。

その3要素
1.狂信的規律 :行動の一貫性を保つ。
 長期にわたって自分の打ち出す行動により、
 「一貫性」を保って自社の「独自仕様」に基づく「工程表」に準拠し、
 厳しい状況下でも「達成」させる。
 良い状況下では「自制」する。

2.実証的創造力 :実証できる根拠を築き創造する。
 飛躍的イノベーションや天才的予測ではなく、
 「低コスト」「低リスク」「低拡散」の三条件を満たす実証的テストで大量に確認し
 失敗に学んでから、経営資源を集中させる。

3.建設的パラノイア :死線を避けるためい、最悪の状況を想定し準備を怠らない。
 確実に未来を予測するのは、不可能と認識し、
  「バッファー」を用意する。
  「リスク」を抑える。時間軸で管理する。
  「ズームアウト・ズームイン」で常用を察知する。

運で成功するのではなく、レシピに従って、自分の意思で行動する人が運をつかむ。

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2020年12月20日

Posted by ブクログ

◼︎学んだ大切なこと
★今すぐ活かせそうなこと

第2章 10X型リーダー
・生真面目で洞察力に優れる10X型リーダーは、不平を言わずに「不可抗力に必ず直面する」「正確に先行きを予測できない」「何事も確実ではない」という現実を受け入れる。

◼︎10X型リーダーは主要行動パターン3点セットを備えてい
 1.狂信的規律
  一貫した価値観、一貫した目標など「行動の一貫性」を示す。まるで偏熱狂のように目標に向かって突き進む
 官僚的規制とは異なり、自ら目標に向かって進むこと
 2.実証的創造力
  不確実な状況に対し、社会通念や権威筋から手がかりを探らず、科学的に実証できる根拠を頼りにする。
  実証的な基盤を築くからこそ、大胆で創造的に行動できる。
 3.建設的パラノイア
  最悪の状況を想定して日頃から準備を怠らず、有事対応策を練り、安全余裕率を高める。
 ★レベルファイブ野心(第五水準)
  自己を超越した大義を達成したり、偉大な企業を育てたりするのに不可欠な情熱

10X型リーダーは、世界を変えたり、社会に貢献したりすることが原動力になっている。

◼︎第3章 20マイル行進
 ・長期にわたって並外れた一貫性をもって「工程表」に準拠する
  厳しい状況でも高い成果を出す。快適な状況でも自制する。
 ・特徴
   1.明確な工程表
   2.自制心
   3.企業ごとの独自仕様
   4.他力本願ではなく自力達成型
   5.ゴールディロックス時間(短すぎず、長すぎず)

第4章 銃撃に続いて大砲発射
 ・銃弾は「低コスト」「低リスク」「低ディストラクション「気が散ること」を満たす実験。
 ・10X型リーダーは何が実際に有効なのか検証するために銃撃に頼る。その後大砲を発射し、そこに経営資源を集中させる。
 ・標的に命中しない銃弾を大量に撃つ。どの銃弾が命中するのか、命中した銃弾のうちどれが成功するのか分からないから。
 ・精度未調整の大砲を発射すると大惨事となりかねない
 ・企業買収は銃撃としても有効
 ・創造力と規律を、併せ持つことが大切

第5章 死線を避けるリーダーシップ
 ・建設的パラノイアの主要3手法
  1.突発に備えるため十分な手元資金でバッファーを用意する
   特定の危機が起きる確率は1%かもしれないが、不特定の危機が起きる確率は100%近い。
  2.リスクを抑える
   最悪のシナリオは何か?
   死線リスク(企業に深刻な打撃を与えるもの)
   非対称リスク(損失が利益よりも大きいもの)
   制御不能リスク(自力でせいぎできない不可抗力)
  3.ズームアウトを続いてズームイン。状況変化を察知し、効果的に対応するために徹頭徹尾用心深くなる。

 ・状況を見守る時間があるならばそうする。

◼︎第6章 具体的で整然とした一貫レシピ
 ・SMaC
  具体的(Specific)
  整然としている(Methodical)
  そして(and)
  一貫している(Consistent)
 ・レシピ内容は明確、具体的。「何をやるべきか」「何をやってはならないのか」について明示しており、会社全体が業務改善に取り組めるよう作られている。
 ・環境にあわせて自ら変化するより難しいのは、
  1.何が有効なのか見極める
  2.それがなぜ有効なのか理解する
  3.いつ変化すべきか知る
  4.いつ変化すべきでないか知る

 レシピ作成
  1.あなたの会社が達成した成功例をリストアップ
  2. 経験した失敗例
  3.成功例と関係している具体的実践法は何か
  4.失敗例と〜
  5.なぜこれらの実践法は重要なのか

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2020年04月26日

Posted by ブクログ

本文はすごく読みにくい.「狂信的規律」「実証的想像力」「建設的パラノイア」などよく分からない造語を使って我田引水的な論理を展開しているように見えて腑に落ちなかった. ところが,巻末のデータの分析手法の説明を読んで,ようやくどのように科学的分析を行い,考察に至ったかが分かり,やっと素直に話が入ってくるようになった. シリーズ4冊目となると書く側も読む側も暗黙の前提があるのかもしれないが,ビジネス書に対する典型的な批判「結果論じゃないの?」に対してちゃんと答えないのはイマイチ.

0
2020年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不況だった
とか、
不運だった
とう要素に関係なく成功する企業がある。そういった外的要因の大きな変化も全ておりこんで準備したものだけが到達できる"偉大さ"についての話。

予測できない要素があるのは当たり前、良いときがあれば悪いときもあるのも当たり前。良いときに自分のキャパシティを越えて守備範囲を拡張しすぎない、良いときにこそ悪いときの備えを怠らない。

当たり前なのだけれども、それができる人とできない人がいるから大きな差がつく

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2016年04月09日

Posted by ブクログ

・外部環境のせいにしない
・きたる不運に備える。人生不確定
・自分の意思で偉大になる

・一貫した価値観を持つ
・外部環境の変化に影響されない、マイペース
・常に備える、リスクヘッジを考える。動くと決めたら迅速に。アムンゼンのように準備を怠らない
・幸不幸は成功と関係ない
・大胆、未来を予測する力入らない。ビジョナリはいらない。未来を予測し備えよ、はうまくいかない。ビル・ゲイツはos2がうまくいくかどうかは自分に予測できないことを理解するほど頭がよかったからwindowsで成功した
・イノベーションは必須ではない。イノベーションが起きたときにそれをスケールさせることが大事
・死なないことは必須
・大砲を打つ前に鉄砲で低リスクで試してから大きく投資

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2015年10月01日

Posted by ブクログ

偉大な企業とそうでない企業の違いは何か、という一貫したテーマを追求し続ける著者の最新作。より不確実性が増した今日の経営環境においても揺らぎない高業績を長年維持している7つの企業と、同業種・同環境において成功しなかった企業との比較により、偉大な企業(10x型企業)に共通する要素を新たに導出している。

本書によれば、突出したイノベーション力をテコに、果敢にリスクテイクし、猛スピードで突っ走るという成功企業のイメージは、実は一時的・限定的な側面に過ぎず、より長期的・多面的な分析から浮かび上がる真に偉大な企業は、むしろ強い自制や地道な実験、周到な準備などによって可能な限りリスクを最小化した上で、確実に勝てるゲームにのみ投資しているという。

ただし、単に保守的な経営が成功するということではない。守るにせよ攻めるにせよ、常に最適な行動ができる偉大な企業の根本にあるのが、本書の副題でもある「自らの意志」、つまり主体性である。偉大な企業は長年にわたり、どのような状況下でも常に主体的に考え、非常に高い次元において様々なトレードオフを解決し続けている。言われてみれば当たり前のように聞こえるが、結局のところ、偉大な企業をそう簡単に模倣できない要因はそこにあるのだろう。

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2015年06月07日

Posted by ブクログ

一般論というより物語として読むことがよさそう

不確実な波乱が多い環境であれば、
狂気じみたぎりぎりのところで、
自分の考え・ルールを確固として持ち推進できる人・企業がつよいということかな

不確実な世界での生き方として読むと面白いかな
これら人・企業は世界に自分を合わせるのではなく、
自分が世界といいうことになるかもしれない。
私が目指す方向とは違う。

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2021年06月24日

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