【感想・ネタバレ】ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の原則のレビュー

あらすじ

「時代を超え、際立った存在であり続ける企業(ビジョナリー・カンパニー)」の源泉を解き明かした米国のロングセラー。徹底した調査とライバル企業との比較対象などから、これまでの経営神話(すばらしいアイデアの必要性、カリスマ的指導者の存在、……)を次々と看破、時の試練に耐え変わることのない「基本理念」こそ、ビジョナリー・カンパニーに最も必要なものであると説く。

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Posted by ブクログ

ビジョナリーカンパニーは偉大なビジョンとゴールから生まれる。

ORの抑圧に負けるのではなく、ANDの才能を発揮すること。
変わらない強さと変わる強さを両獲りしていかなければならない。

時を告げるのではなく、時計をつくる。
(時を告げる予言者から時計をつくる設計者へと発想を転換しているか?)

念に不可欠な要素はなく、どこまで理念を体現しているかがたった1つの不可欠な要素。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

ビジネス書は様々読んできたが、この本ほど「自分は(自分の属する組織は)どうだろう?」と自問する本は無かった。
「業界内で確固たる地位を築き、長年に渡って世代交代をしながら生き残ってきた企業」を、本書ではビジョナリーカンパニーと呼ぶ。
そのビジョナリーカンパニーたちは、他社と何が違うのか?それを膨大の調査と事例で説明している本。
私は起業家精神のある方だと自負している。そしてそのせいか、若干会社内でも浮いている。
しかし、それがいいと思っている。
会社の理念には賛同しているし、それに沿った新事業を提案し、今はそれに向けて挑戦の日々を送っているのだが、そんな風にして過ごす社会人としての生活は燃える。
常にそうありたいと思う。
会社は私の一存では変えられない。
しかし、自分の考え方は変えられるし、考え方が変われば行動が変わって、自分の周りから少しずつ変わっていく。
『基本理念を維持し、進歩を促す』
本書で徹頭徹尾主張していることだ。
想いは曲げず、しかし柔軟に、挑戦し続けること。
それが、自分も楽しく、そして社会のためになる仕事だと思う。

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2025年08月28日

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偉大な会社を作るためにはを徹底的にリサーチした本。
名著といわれるだけあって、素晴らしい本だった。

【ビジョナリーカンパニーのポイント】
- 会社の「基本理念」を持つ
それが社内メンバー(特に幹部)に浸透しており、
かつ継続的に生かされている。

- toBe(あるべき姿)をもち、チャレンジングな取り組みを行う ex. ボーイング
- 進化による成長 ex. 3M
- カルト的なところもある
- 最初のアイデアは素晴らしくなかったり、ない時もある
- 試行錯誤の上、チャンスを見つけて、進化していることがある
- 素晴らしい代表というより仕組み(時計)がある

素晴らしい基本理念をもち、それを継続していく。
そんな素晴らしい人、企業になりたい。

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2025年03月02日

Posted by ブクログ


2024/07/04読破 

一言 温故知新

感想 組織としてどうあるべきか?を理念を軸とした組織形成、繁栄している組織の歴史、過程、良いところ、失敗したところいろいろとデータを元に解説してくれています。

下記は印象に残った点
p22
自社ビルを見つける落とし穴を防ぐ
→共通点ではなく、際立っている点を探す

カリスマ性のない経営者
→ソニー、P&G、3M、メルクのような企業を築いた人々の仲間

p116
基本理念を貢献することの根拠
①社会心理学の研究によると、人々はある考え方を貢献するようになると、それまではそうした考え方を持っていなくても、その考え方として買って行動する傾向が際立って強くなる。つまり、基本理念を貢献すること自体で、その理念に従って、一貫性行動をする傾向が強まることになるビジョナリーカンパニーは基本理念を貢献する傾向がはるかに強い。
②ビジョナリーカンパニーは理念を宣言しているだけではなく、その理念を組織全体に浸透させ、個々の指導者を超えたものにするための方法もとっている。

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2024年08月28日

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具体的な事例と共に示される原則は、自分の実体験からも納得できる内容であり、興味深かった。自分の属する組織の運営にも是非活用したい。

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2024年04月30日

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ビジョナリー・カンパニーとは、ビジョンを持っている企業、未来志向の企業、先見的な企業であり、業界で卓越した企業、同業他社の間で広く尊敬を集め、大きなインパクトを世界に与えてきた企業と定義されている

そんな企業に必要なのは、いつ、いかなる状況においても不変の理念を持つこと、そして、それに対して一貫性を持つこと、それを基軸にしてやれることは何でもやること、そこにカリスマ指導者だったり才能だったりはいらないと

すごく励まされる内容だ
自分にはカリスマ要素も才能もないけれど、そんな自分にも理念やそれに対する責任を持てば、自分のビジョナリー・カンパニーを創設することができるんだと思えた

反面、この理念をどう設定するかが現状の課題でもある
どんな状況においても、いついかなる時も変えることのない理念
それは個人レベルでは使命ともいえよう
自分はここが圧倒的に薄いと感じる
自分の使命は何だろうなぁ

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2023年12月01日

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ネタバレ

真に優れた会社とは何か、を論理的に突き詰めた伝説的ビジネス書。長く売れている本というのはやはり安定して面白い。

結局ビジョナリーカンパニーってのは「長く大当たりをしている会社」なんだよな。そういう意味で「卓越した指導者」というのは必要ないし、むしろ邪魔になってしまう。大事なのは一つの方向に進め続ける『会社の仕組み』なんだ。
それを端的に表したのが「時を告げるのではなく、時計をつくる」というフレーズで、個人的にだいぶ気に入っている。

社会人として生きていると、思っていた以上に内部の争いが多くて辟易する。実際人が人を管理するのは一定数を超えるとだいぶ厳しくなってしまうため、もしビジョナリーカンパニーのような『統一性(思想の立脚点)』があればすごい楽だろう。そして変な方向に行かずにも済む。
今でこそ会社のビジョンやパーパスなんかが注目されるようになったけど、ガワだけ真似るだけじゃ意味がないってことをキチンと学べた。

……自分の会社では全く出来ていないことを悲しく思えたのはナイショだぜ?

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2023年06月27日

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400ページ近い大著であるが、ビジネス書でもあり、誰でも知っている大企業を例に挙げているので、また訳も良いのだろうが、サクッと読める。ビジョナリーカンパニーの定義として業界で卓越した企業、私たちが暮らす社会に消えることのない足跡を残しているなど、があげられているが、長い間、繁栄している企業と考えられる。いわゆる100年企業というものだろうか。それらの共通した項目をあらわしたものである。「ビジョナリーカンパニーになるためには、基本理念がなくてはならない。また進歩への意欲を常に維持しなかればならない。そして、基本理念を維持し、進歩を促すように、全ての要素に一貫性がとれた組織でなければならない」と、基本理念の重要性を強調している。その意味で自分達のお式を見直すと、100年企業への道が見えてくる。息が長くベストセラーたるべき書物だと思った。

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2022年07月31日

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私は経営者ではないけれど、基本理念と目的を持ち、細部まで徹底して一貫させるというのは、生き方や家庭にも生かせる法則だと思う。カルト的な信者をもつというところで、全く意図せず人を信者にしてしまう父のことを思い出す。

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2022年01月07日

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ネタバレ

ビジョナリー・カンパニーの傾向の1つとして「カルトではないがカルト『のようだ』」と書かれた文章を見た際は、思わず笑ってしまった(カルトは悪い意味ではなく、事実として忠誠心などを表す表現)。
本書でも述べられているように、だからといって個人崇拝のカルト会社を作れという訳でなく、基本理念を熱心に維持するしっかりした仕組みを持った組織を作ることが企業には求められていると書かれている。

P&Gで働く友人にこの本に書かれたP&Gの具体例をいくつか話すと非常に話が弾んだ。どうやら現在も基本理念を維持する仕組み作りは徹底しているようだった。

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2021年10月01日

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「七つの習慣」の企業版みたいな感じ。
多くの調査を元にビジョナリーカンパニーと対象企業を比較し、その違いを説明している。
ソニー以外海外の会社で、ほとんどが名前を知ってる様な大きな会社なので、正直そんなに差があるとは思って無かった。というより、一般的に見たら差は感じないと思う。

従業員の多い会社の経営者なら読む価値はかなりあると思う。

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2021年06月14日

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長かった。
読み終わるのに5年。
しかし、最後の1/3は2週間ほどで読み切った。
うちの会社もこれぐらいの気概を持って人事にあたってくれれば・・・

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2021年05月29日

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エッセンスだけを捉えるなら簡単だけど、読み込んで理解しようとするととても大変。骨太な本。

1章で概ね主張は完結している気がする。
そのあとは、主張を盤石にするための膨大な具体例を用いた議論。

単に色々な企業のことが知れるのは面白い。
でも読み切るには気合いと覚悟が必要。

本棚には置いておいて、気になったときに読み返したい

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2025年08月15日

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行動指針とそれらからくるものが一致しているか。ここからズレた際に修正できるか。短期の利益があり自身からズレてる場合元に戻せるか。
MVVを元に判断、思考伝えるということはする。

Valueを再度読み直す。

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2025年07月21日

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ネタバレ

古典的名著とされており、本書に似たようなことを述べているビジネス書は沢山ある。しかし、ここまでデータを調べて綿密に評価されているものは他にない。

ビジョナリーカンパニーとは、持続的に成果を上げられる組織のことであるが、そのためには明確なビジョンと浸透させるための仕組みが肝要だということだ。
とりわけ、自社に置き換えてみると短期的効率OR長期的成長…と、どうしても考えがちだったのだが、それはビジョナリーではないと論破された。AND思考で両立させる方法を考えていかねばならない。

自職場に対してビジョンを明確にすることはまず第一歩ではあるが、外部環境が変わったときにも本当に必要なものは?という視点での絞り込みはまだこれから。浸透させていく仕組みはこれから検討していかなければならないので、集中してやっていこう。

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2025年03月25日

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ビジョンがあることも大事だけど、それをどれだけ内部の人間が信仰(半カルト的)して、一貫性持って進歩しようとしてるかが大事なんだと学んだ。転職先は大きなビジョンなどはないけれど、個々のレベルで理念を作っていけるかもしれない。

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2024年12月19日

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・ビジョナリーカンパニーにとって大切なこと
基本理念は維持し、それ以外のことへは進歩を維持し続ける

・ジョンジョン創業者
失敗は当社にとって最も大切な製品である
(大量のものを試して、うまくいったものを残す)

・黒帯の寓話
黒帯は出発点。常に高い目標を目指し修行し続けること
(決して満足しない)

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2024年08月14日

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サンプルの企業はかなり古いが、書かれていることは今に通じるところがたくさんある。古いからといって捨ててしまうのはもったいない。

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2024年03月27日

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感想
勝利に英雄は必要ない。凡人が足並みを揃えて一心不乱に進んでいける仕組みだけ。企業理念から毎日のルーティンを築き上げる。それが秘訣。

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2023年11月11日

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前々から「読まなくては」と思っていた本です。
ようやく読みました。

自分が想像していた内容とは違っていましたが、会社のあり方を考える上で、参考になりました。
とはいえ、ビジョナリー・カンパニーへの道は、なかなか厳しくて険しく、そして遠そうだということもわかりました。

個人的に気になったのは、この本の内容が、本当に成功の法則といえるのかどうか、という点です。
巻末に、この点に関する補足がありましたが、説明になっているような、いないような…。
この辺り(再現性の立証の難しさ)が、経営学の難しさなのかも、と改めて思いました。

とはいえ、会社の経営を考える上で、よい本であることは間違いないと思います。

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2022年10月24日

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ネタバレ

面白い。永続に続く企業はどんな企業か。。。。
いきなり聞かれてもわからないような事の答え?が書いてある気がします。
個人的には カルトの様な文化 が一番衝撃的だった。。。やっぱり世の中甘くないなと。。。。笑

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2022年02月12日

Posted by ブクログ

この本を読んで、対象企業への知識が足りなすぎたと感じた。アメリカの名だたる企業が出てくるが名前を知っている程度で何を行なってきたのか、どういう歴史があるかまでは知らない。そこを認識した上で読むと理解が深まると感じた。調査方法がとてもシンプルでかなり大変なことだ。ビジョナリーカンパニー(先見的な歴史ある企業)と同時期に過ごした比較企業の差を歴史を遡り比較し、ビジョナリーカンパニーになりうる共通項をみつけていく。基本理念、企業理念が会社に浸透していることが何より大事である。企業は人の集合体であるが、全員他人だ。それぞれ様々な環境の中で生まれ育っている人間が集まり大きな目標を達成する。会社の色や本質が何であるか。浸透しないと意味がない。

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2021年12月23日

Posted by ブクログ

企業がビジョナリーであるために時代を超えて普遍的な在り方が書かれた本。
25年以上も前に書かれていても古さを感じないのは、この考え方が環境が変わっても未来に続いていく考え方なのだと思う。

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2021年12月04日

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ネタバレ

ビジョナリー・カンパニー

■偉大な企業の特徴
「基本理念を維持し、進歩を促す」
・世の中の変化の一歩先を行き、聖域なく自らも変化していく強い情熱
・絶え間ない変化にもかかわらず、企業が守り抜いてきた基本理念を持つ
・基本理念が組織を束ねる求心力になる。
・基本理念があるからこそ、経営者や事業などそれ以外の要素を変えても、企業としての継続性を確保できる。

■仕組み
①不断の改善
②沢山試してうまくいった突然変異を残す
③社運を賭けた大胆な目標

取組が全てうまくいくわけではない。
それでも進歩への情熱を絶やさず、逆境から必ず這い上がってくる「ずば抜けた回復力」こそが、「偉大な企業」

■5つの教訓 3M
①試してみよう。なるべく早く。
②誤りは必ずある事を認める。
③小さな1歩を踏み出す
④社員に必要なだけの自由を与えよう
⑤重要なのは仕組みである

■GOODはGREATの敵
・良い企業という立場に安住している。
・野心あふれるCEOが必要
□リーダーの最大の特徴の矛盾する二面性
・個人としての謙虚さ
・職業人としての意志の強さ(不屈の精神)
・ヨーロッパは国王の資質に大きく左右されたが、アメリカは優れた大統領を継続して生み出すプロセス・仕組みを作ることに注力した。

■事業戦略の規律
①自社が世界一になれる
②経済的原動力になる
③情熱を持って取り組める
→3つのうち1つでも要件を満たさない事業は捨てる規律が必要
 「偉大な企業は機会が不足して植えるのではなく、多すぎる事業機会に消化不良になって苦しむ」

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2021年08月07日

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ネタバレ

企業の軸というか、何を大切にしていますか?ということが大切と説く本。
正直、自分が勤めている会社について、これに答えられない。
これは、トップが変わっても、会社に残るものなので、組織の仕組みの問題なのだと思う。
答えられないなら、まずは経営理念を文書化することから始める方が良いとのこと。で、この経営理念は、進歩について、含まれている方が良い。理念が決まれば、戦略、戦術、組織体系、構造、奨励制度、オフィスレイアウト、職務設計などに反映していくことが必要。
ビジョナリーカンパニーのポイントは、不安感を作り出し、動きを生み出すこと。厳しい自制、猛烈な仕事、耐えざる努力があれば、到達できるらしい。

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2021年07月24日

Posted by ブクログ

詳細に読むとかなり時間がかかりそうだったため流し読みの感想。
企業として組織が進むべき方向を示す理念の重要性を説いている。私は本書で説明されている理念=使命(ミッション)にあたると考える。

MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)のミッションにあたるものは途中で変えたり諦めたりしない。その企業の存続する意義である為。一方でビジョン・バリューはその時々に応じて、ミッションに沿った形で変えていくことが望ましい。

また、ミッションは会社によって異なるが成功している企業に共通するのはそのミッションをどれだけ深く信じていたかという点だ。基本理念を維持するためにはカルト宗教的に信じることもおかしなことではない。

仕事の姿勢についても言及されており、どんなに順調に事業が進んでいても決して満足せず、明日にはどうすれば今日より上手くやれるかと考えることを説いている。武道の黒帯は満足しない人がなる。自分自身に対しての要求が高い人が成功する要素の一つである。

理念の重要性と仕事への向き合い方をといた自己啓発の面がある本であった。

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2021年07月20日

Posted by ブクログ

会社という組織は往々にして利益追従傾倒や時代という変革に適応できずに衰退するか、適応した会社は反映するのかを一つの視点と解釈をを実践という形で提供する内容である。
本著は指すカリスマ経営者では時代を超えて活躍出来る企業にはならないと主張する。淘汰という言葉がある。不要なものを排するという意味だ。会社組織も同じで社会から不要になれば淘汰され、吸収または倒産するという形で消えていく。それはスタートアップだろうが、ベンチャーだろうが、中小企業、大企業や世界企業でも同様に言える。今、正に世界の最先端にいるメガカンパニーだろうが、100年持つかは誰にもわからない。もしかしたら、10年後には無いかもしれないからだ。
さて、本著ではその時代毎の流行に惑わされることなく、自社が主張する核心部分を核としながらも、時代という大きな変化に適応し、自社を更新しせよと強く主張する。この言葉はどの業界業種にも言える。別に時代に無理して合わせなくても良い。ただ、何故、それを今やる必要があるのかという問いを磨き続けて行動しながら修正していくことが必須だろう。
単なる利益や株主価値の最大化を目的にせず、時代が変わっても揺るがない「核となる理念」を持ち続け、その理念を軸に経営判断や組織作りが重要である。
本著は企業や組織作りについて様々な視点と思索を提供するものだ。だが、これは家庭内や副業レベルでも応用は充分に利く。巨大企業も家族という単位でも組織作りは重要なことだ。
自社が掲げる、個人が掲げる大きな目標と同時に、提示して社員や社会の心を惹きつけることが革新と成長を生む。そして、普遍的な基本理念を土台に、変化への柔軟性も持ちつつ、組織自体が永続性を獲得できる仕組み作り――これが「ビジョナリー・カンパニー」(時代を超える企業)の条件であり、何十年にもわたる成功の根本理由だろう。
時代を超えて活躍したい人に向けて読み継がれる良書であるといえよう。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

◆すばらしい意図を持ち、気持ちを奮い立たせるようなビジョンを持っているが、その意図を活かす具体的な仕組みをつくるという不可欠な手段をとっていない組織が少なくない。
ex.ディズニー大学生

◆カルトのような文化
・先見性(ビジョナリー)とは、やさしさではなく、自由放を許すことでもなかった。事実はまったく逆であった。ビジョナリー・カンパニーは自分たちの性格、存在意義、達成すべきことをはっきりさせているので、自社の厳しい基準に合わない社員や合わせようとしない社員が働ける余地は少なくなる傾向がある。
《カルトと共通する点》
* 理念への熱狂
* 教化への努力
* 同質性の追求
* エリート主義
・個人崇拝のカルトをつくるべきだということではない。それは、絶対にやってはならないことである。学ぶべき点は、基本理念を熱心に維持するしっかりした仕組みを持った”組織をつくる”ことである。
・カルトのような文化は、基本理念を維持するものであり、これとパランスを取るものとして、進歩を促す強烈な文化がなければならない。

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2024年02月29日

Posted by ブクログ

概念として4つ
①時を告げる予言者になるな。時計をつくる設計者になれ。
②ANDの才能を重視しよう。
③基本理念を維持し、進歩を促す。
④一貫性を追求しよう。

かなり古いものではあるが、確かに同じようなことをしていた日本企業もある。理念をつくるなど。
ただ、現在では時を告げる予言者がトップの企業も多く、カリスマ性に溢れる経営者もいる。
少し時代のズレがあるため、シリーズを読んでみたくなった。
そのような経営者たちに、どのような考えを持っているのだろうか。


説明

企業の使命として株主への利益還元がさけばれて久しい。しかし、ジョンソン・エンド・ジョンソンのように企業が奉仕する優先順位として1に顧客、2に社員、3に地域社会、最後にようやく株主という基本理念を掲げる企業がアメリカの経営者から尊敬を集めているのも事実だ。 本書は、アメリカの主要企業のCEOから採ったアンケートによって選び出された18社の歴史に対する6年間の調査から生み出されたレポート。企業を組織する人間が企業内に活力を生み出すのは、カネでは計れない動機づけにあるというシンプルな「真理」が、ライバル企業と比較された各社の資料、エピソードから浮き彫りにされる。著者の1人であるコリンズはコンサルティングも手がける大学教授であるためか、随所に抽象化された概念と企業が取るべき方策が図を合わせて示される。しかし、経営指南よりも、世界を代表する大企業の決断の歴史が斜め読みできる魅力の方が大きいだろう。(青木 明)

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2022年09月25日

Posted by ブクログ

本書は、時代を超えてしなやかに生き続ける会社の共通点について考察している。経営理念が、ただのスローガンではなく、経営の判断基準、組織のDNAのレベルにまでなっている会社が、なぜ強いのかについて知ると、「企業の経営者がどこを見て、その企業を経営しているのか」について興味が湧く。

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2021年09月23日

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