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Posted by ブクログ
日本は労働者について語る場合、極端な例を持ち出しすぎる。例えば、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツ、ホリエモンや勝間和代、最近では「今でしょ!」先生。彼らの挫折や成功、実力を解説して、日本の若者に向けて「起業せよ!ノマドせよ!MBA!」と吠えまくることは勇ましい。そして、若者はスーパーエリートの同価値観を持って、就職に挑む。
普通に就活をして、普通の企業に入って、コツコツと努力を重ねて、ステップアップする。そんな働き方が普通であり、多くの若者が目指すべきなのに、それが尊重されない。下手すりゃ「この社畜め」と罵られる。
いや、そうじゃない。ほとんどの労働者は「普通に働いている」のだ。1%にも満たない特殊な才能の持ち主を見本にするのはやめよう。
タイトルの「普通に働け」、この言葉の重さを日本の労働者は噛みしめるべきだ。
Posted by ブクログ
『普通に働け』っていうタイトルがまず、秀逸。
短いのに、インパクトがある。サブタイトルもなし。
長くて明らかに狙ったようなタイトルが多い新書の中で、これは良い。
脳内にガツンと響いた。
そして、割と骨太の本だった。
普通の定義が読んでいても難しかったけれど、大企業でも外資系にも勤めていない、天才でも秀才でもない人たちが世の中には大半いて、その人たちが世の中を動かしているということ。
一部の信憑性の薄いデータや都合のいい部分だけをピックアップした、絶望感を煽るもの、反対に奇跡的な成功を夢見させるもの、センセーショナルな話題性を作るための結論ありきの記事に踊らされない(論じられている元のデータを確かめる)こと。
天才も秀才も成功者も、謙虚さを失わずに陰で惜しみない努力を重ねており、努力できるのも才能だということ。
なるほどなぁ、と思う。
情報に翻弄され、一喜一憂することがある。でも、その情報は一元的に都合のいいように切り取られた断片に過ぎないかもしれないし、それで絶望する必要は無いけれど、一部の天才たちが起こした奇跡に自分を無理に寄せることも出来ないのだ。
今できることをしよう、ということが「普通の人」の幸せなのだろうな。
第三章からが特に面白い。
第四章の鹿毛康司氏との対談、海老原嗣生氏の解説まで、なるほどなぁが詰まっていた。
Posted by ブクログ
ブラック企業だ、グローバルエリートだ、ノマドだ、的な働き方ブームの中に一石を投じる本。
最終的にはものすごく噛み砕くとマジメにコツコツやろう、という話やったと読んだが、通底するテーマとしては、どんな生き方をしたいんですか?って話があるのかと思う。あなたがなりたいのはエリートなの?って話。
そこそこ働いて、そこそこ幸せに暮らしていくには、それこそ普通に今与えられた仕事をコツコツやる、今自分の生きてる暮らしを楽しくしていくことじゃないの?って投げかけ。
そこそこ働いて、そこそこ幸せってのがこの先どうなるか、維持できるのかって問題はあると思うけど、極論に走る前にちょいちょい!って牽制するような内容でした。
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