SF(国内)作品一覧

  • ゴエモンのニッポン日記
    値引きあり
    -
    あの、ゴエモンが、またニッポンへ帰ってきた! にわかじこみの奇妙な日本語、コウモリ傘を斜めに背負い、モーニングに下駄履きの宇宙人。一万年ぶりのニッポン探訪、見るもの聞くもの、すべて仰天することばかり。そんなゴエモンを自らの家に下宿させたのは、小松左京その人。ゴエモンがトイレットペーパーにひそかに書き記した日記を盗み読んで、わかりやすく紹介した異色の記録。痛快SF長編『明日泥棒』の姉妹編。本作の真骨頂、ゴエモンと小松左京の掛け合い漫才のルーツになったと思われる、ラジオ番組の台本のための直筆メモ画像を収録した完全版!
  • 五月ゲーム
    3.0
    革命結社〈狂茶党〉の議長〈赤の女王〉は党内の反対派を粛清したあと、新しい党綱を決定するためレモンたち党幹部を招集した。ところが、集会場に向かっていたレモンたちの乗った宇宙飛行艇が別のテロリスト・グループにハイジャックされた。しかも一番近い地上基地はクーデタの嵐に巻き込まれている。〈赤の女王〉は遅刻を絶対に許さない。どうする、レモン。表題作他、幻想華麗な書下ろし中篇「妖精の夏」を含む。
  • 御先祖様万歳
    -
    たった一枚の古ぼけた写真が、この大騒動の発端だった――。僕は失業して故郷へ帰っていたが、納戸で見つけた100年前の曾祖父の写真を見て驚いてしまった。こともあろうに「新幹線」が写っている!これが刺激になって、僕は我が家の持ち山の通称「神隠しの山」の麓にある洞窟に入ってみた。洞窟のあちら側では、100年前に僕の家で謀議がこらされていた。ちょんまげを結った侍姿の壮漢たちに見つかったので、あわてて洞窟を抜け逃げ帰ってきたが、村じゅう驚天動地の大騒ぎ。早速、新聞社の音頭取りで学者をまじえて「調査隊」があちら側を調べることになったが……。傑作痛快短編全12作。小松左京と山上たつひこの意外なつながりを明かした書き下ろし解説も収録。
  • ごたごた気流
    3.9
    一本の電話をうけたとたんショック状態に陥る人が、青年のまわりに続出しはじめた。わけを聞いても、みんな「なんでもない」の一点ばり。いったいどんな電話なのか? 好奇心をかきたてられた青年に、ついにその電話が。そして……。(「なんでもない」) 表題作「ごたごた気流」ほか、皮肉でユーモラスな短編11編を収録。
  • ゴッサマー・スカイ
    値引きあり
    -
    18世紀半の東イングランドには、時代を超えて何度も姿を現す魔女の伝説があった。かつて、魔女狩りの行われたこの地で生まれ育った私は、ゴッサーマー・スカイが頭上に広がった日の夕刻、漆喰のはがれかかった壁の内側から1通の手紙を発見した。前世紀半ばに書かれたその手紙の内容は…。魔女伝説に作家・瀬名秀明が挑んだ珠玉の歴史ファンタジー。

    試し読み

    フォロー
  • ゴッドブレス星戦異状なし
    -
    強国が小国を占領する弱肉強食の惑星ゴッドブレス。度重なる国家闘争の最中、平和を求めた9人の男女が『ベジタブル王国』を建国し、勝手気ままに暮らしていた。建国から1年後、突如セサミオイルが強力な軍事力を誇るパッチワーク君主国へと出奔、姿形は変わり全くの別人となって帰国してきた。不吉な出来事はここから始まった……。笑いあり、そしてたまに涙あり?ナンセンスギャグ満載の新感覚SFエンターテインメント。

    試し読み

    フォロー
  • 五人姉妹
    3.9
    バイオ企業を率いる父によって成長型の人工臓器を埋め込まれた葉那子には、四体のクローンが用意されていた。無事に成長した彼女は、亡き父の想いをもとめ"姉妹"と面会するが……クローン姉妹の複雑な心模様をつづる表題作、『永遠の森 博物館惑星』の後日譚ほか“やさしさ”と“せつなさ”の名手による九篇
  • 5分間SF
    3.5
    あなたはこのお話のオチ、想像できますか? 宇宙に放り出され生死をさまよう男たちが取った究極の選択とは? 恐竜を探しに降り立った惑星で取材陣が出会った衝撃の真実とは? あっと驚く結末が、じわりと心に余韻を残す、すこしふしぎなお話が盛りだくさん。いつでもどこでも楽しめるSFショートショート作品集。
  • 5まで数える
    4.1
    「5まで数えられないと天国へ行けない」という伝承に怯える少年と教会の幽霊の交流を描く表題作ほか、ホラーとSFの融合がテーマの世にも奇妙な6つの物語。
  • ゴルディアスの結び目
    4.8
    「憑きもの」を宿す少女は、病室に収容されていた。精神分析医はその正体の追求を試みるが……。表題作のほか「岬にて」「すぺるむ・さぴえんすの冒険」「あなろぐ・らう゛」を収録した、衝撃のSF短編集!
  • ゴンドー・ゴロー・シリーズ 裁くのはだれか
    -
    西暦2026年、トウキョウのギンザ。そこに、ちょっと馬鹿正直で、意外に優秀な、ゴンドー・ゴロー弁護士事務所があった。秘書は、なんと、美人で魅力いっぱいのヤーナ。さて、わが、ゴンドー・ゴローは、ある殺人事件に巻き込まれた。コールガールの調査に行って誘惑されそうになり、その上ブン殴られて気絶してしまったのだ。しかも、身に覚えのない裸の写真まで撮られて――。憧れのヤーナには何と言い訳をしたらいいのだ……。しかしこれが、あの「月世界生首事件」であった。第2話「トウキョウの黒い靄」、第3話「裁くのはだれか」と難問をペリイ・メイスンばりに解決する、SFタッチの弁護士シリーズ! その他「決戦・ムー大陸」と「妄想の戦士」を同時収録。
  • ゴーストキャンディカテゴリー-Time : The Anthology of SOGEN SF Short Story Prize Winners-
    -
    人類がみなVR世界に生きるようになった未来、究極の自由を求めて、別のVRへの“引っ越し”を決意した主人公が選んだ行き先とは? 第5回創元SF短編賞を「ランドスケープと夏の定理」で受賞した著者が贈る数学×時間SF短編。※本電子書籍は、『時を歩く 書き下ろし時間SFアンソロジー』(創元SF文庫 2019年10月31日初版発行)に収録の「ゴーストキャンディカテゴリー」のみを電子書籍化したものです。『時を歩く 書き下ろし時間SFアンソロジー』全ての電子書籍版ではございませんのでご注意ください。
  • ゴーディサンディー<新装版>
    値引きあり
    -
    騒がしい(ゴーディー)日曜日(サンディー)に、事件は起こる・・・・・・。第6回日本SF新人賞受賞作。表紙カバーのイラストは安倍吉俊。 監視システム「千手観音」によって、統合的な治安維持が進んだ日本で発達した新型のテロル。それは、生きている人体に仕込んだ爆弾―擬態内臓による、自爆攻撃であった。警察の機動隊爆発物対策班に所属する心経初は、擬態内臓を除去することを任務としている。すなわち、「対象」の人物を捕捉して、生きたまま「解体手術」を施すという仕事。成功イコール「対象」の死を意味するこの仕事を、機械的に淡々と進める心経であったが…。オリジナリティ溢れる独特のセンスが選考会で高く評価され、22歳という史上最年少の受賞者が誕生した。鮮烈のデビューに読書界の衝撃必至。第6回日本SF新人賞受賞。
  • 「再会」
    -
    身近にある驚きや違和感に焦点を当てる作者のショートショート集第二弾! 地元の駅でばったり会ったのは……? 表題作ほか、ショートショート全12編。
  • 最後にして最初のアイドル
    4.0
    「神狩り」以来42年ぶりにデビュー作で星雲賞を受賞した表題作をはじめ、オタク文化と暴走する奇想が脳を揺さぶるSF、全3篇。
  • 最後にして最初のアイドル【短篇版】
    2.0
    【第4回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作/本篇を収録した同題の短篇集も刊行されています】時はアイドル戦国時代、生後6カ月でアイドルオタクになった古月みかは、高校でアイドル部に入部する。そこでみかは、クールでシニカルなユニットメンバー・新園眞織と運命的な出会いを果たす。正反対の個性を持つ二人はしだいに惹かれていき、互いに深い絆で結ばれる。親友となった眞織のプロデュースを受けて、ひたむきな一人の少女は宇宙一最高の“アイドル”になることを目指す。
  • 最後の隠密
    3.0
    ある日、わが家の風呂桶からひとりの老人が突然浮かび上がった。秘密を守り、見聞したことは一生口をつぐんで、さびしく死んでいく幕府の隠密だったという。いわば、100年をとびこえてきた過去からの漂流者、生きた江戸資料だ。その老人が、ぽつりぽつりと打ち明けはじめた、意外なことは……。「犬」と呼ばれながらも「隠密」に魂を燃やし、昭和の現代の「忠義」のなさをなげく初老の武士を描いた「最後の隠密」ほか、バラエティーに富んだ傑作短編8編を収録。小松左京ライブラリによる書き下ろし解説つき。
  • 最後の新人類
    -
    彼等……新人類と名付けられた種族は、誕生して間もない、未成、未完の存在だった。  現人類を母体とする幼児だった。  しかし、ただの幼児ではなかった。  そのことに――  現人類の一部支配階級は、すでに気付いていた。  そして、怯え、怖れ、その存在を、ひたすら嫌悪した。  だから……彼等は秘密の協定を地球上に張り巡らし、その新たなる存在を抹殺すべく活動を開始していたのだ。(「最後の新人類」より)  人類の終焉・後を継ぐ者との交代、その不可避のドラマを幻視する多彩な物語群。商業作家デビュー以前の作品である「舌」や「魚」を含め、全10本の短篇を収録。 ・時の岸辺 ・魚 ・家守家の滅亡 ・フルカネルリの館 ・スプーン ・銀河倶楽部 ・十夜 ・最後の新人類 ・仮面舞踏会 ・舌 ●川又千秋(かわまた・ちあき) 1948年、北海道小樽市生まれ。作家、評論家。慶應義塾大学文学部卒。学生時代よりファン活動を始め、SF専門誌で評論を発表。『火星人先史』で第12回星雲賞を、『幻詩狩り』で第5回日本SF大賞を受賞。他に『ラバウル烈風空戦録』シリーズ(中央公論社)、『亜人戦士』シリーズ(徳間書店)、『創星記』(早川書房)など著書多数。
  • 最後の敵
    3.3
    悩める青年、与夫は、精神分析医の麻子と出会う。そして鬱屈した現実がいま変貌する。「あなたの戦うべき相手は、進化よ」……壮大な構想、炸裂する想像力。日本SF大賞受賞の名作、復活。
  • 最後の封印 〈新装版〉
    値引きあり
    3.7
    レトロウイルスの進化形、HIV-4に感染した母親から生まれた子供〈ミュウ〉。額の瘤が特徴で、生まれながらに「第三の目」と呼ばれる持つ特殊能力を備えている。それゆえ社会への適応力を欠き、悪魔が人間の腹を借りて生まれたと言われていた。〈ミュウ〉を抹殺しようとする勢力と保護する勢力に二分する世界。かつて優秀な傭兵だった日系人シド・アキヤマは、ミュウ・ハンターとして、保護陣営の厚生省特別防疫部隊と戦闘を繰り広げていた。そこに同じミュウ・ハンターのアメリカ人、ジャック・バリーが現れ、アキヤマに加勢する。ジャックはアキヤマの傭兵仲間だった。戦いの最中、ふたりはミュウを守ろうとする研究者・飛田靖子と出会う。彼らは人間だという靖子に、アキヤマは困惑し……。
  • 最後の艦の物語・SF篇
    -
    米田淳一作家生活20年の蔵出し短編集。 今回はSFモチーフで実験として書かれた短編たち。 止まらない未来、あふれる不思議、そしてシャープな構築をお楽しみに。  収録作品   「SELF」   「渦のクオリア」   「作家管理標準規約」   「片付かない!」   「確認」   「ping」
  • 再就職先は宇宙海賊
    4.6
    太陽系の小惑星帯で異星人の遺物が次々に発見された。日本の中小企業の社員3人は一攫千金を夢見る社長に宝探しに派遣されるが!?
  • 最終上映
    -
    寝たきりに近い状態となったその癌患者は、長らく会っていなかった大学時代の友人だった。癌の告知をすべきか否か。主治医となった男の苦悩を描き、第8回海燕新人文学賞を受賞した表題作のほか、愛する人の臨終と病理解剖を静かに見つめる「ステージ」を収録。 *最終上映 *ステージ ●石黒達昌(いしぐろ・たつあき) 作家、医師。1961年北海道生まれ。東京大学医学部卒業。「最終上映」で第8回海燕新人文学賞を受賞してデビュー。純文学誌を中心に数多くの中短篇を発表する。「平成3年5月2日,後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士,並びに,」「真夜中の方へ」「目を閉じるまでの短かい間」で三度の芥川龍之介賞候補になる。また、「人喰い病」「希望ホヤ」で星雲賞日本短篇部門参考候補になるなど、SFファンからの支持も厚い。
  • 最終戦士コージ 01
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 最終戦士コージたちと秘密組織パスカルの刺客「風林火山」。追うものと追われるものの戦いの果てに待ち受けるものとは…!? 【収録】 No.1 風を追う男 No.2 林の使者 No.3 火花散る三戦士+一人 No.4 山塔への誘い No.5 シ山礪六塔への道 No.6 格闘機械体、HA-II-ROH!
  • 西城秀樹のおかげです
    3.9
    「ありがとう、秀樹! お姉様とわたくしは、あなたのことを決して忘れませんわ」――謎のウイルスにより人類が死滅した世界で、ひとりの百合少女の野望を謳いあげる表題作、前代未聞のファーストコンタクト「地球娘による地球外クッキング」ほか、悩める人類に大いなる福音を授ける、愛と笑いとエロスの全八篇
  • サイボーグ・ブルース
    5.0
    人間ではなく、機械ですらもない。超人の身体を持ち、普段は身分を明かさず行動するサイボーグ特捜官。制服警官の横暴を見とがめてある事件の目撃者を助けたことをきっかけに、彼は殺人事件の捜査を開始するが……黒人サイボーグの誇りと哀しみを描くSFハードボイルド長篇。生賴範義の装画を口絵として収録するほか、著者あとがき「エイトマンへの鎮魂歌」、星新一の解説を収録。
  • サカサマのパテマ
    4.3
    話題のアニメーション映画を完全ノベライズ! 少年エイジの住むアイガでは、「かつて多くの罪人が空に落ちた」という言い伝えがあり、「空」というものが忌み嫌われる世界であった。そのエイジの前に突然現れた少女パテマ。彼女は頭を下に足を上にしたサカサマの状態でフェンスにしがみついており、いまにも「空」に落ちそうな状態であった。必死でフェンスにしがみつくパテマを助けようと、エイジが彼女の手をとると、2人はそのまま宙に浮かび上がった。初めて見るスペクタクルな世界に驚くエイジ。パテマは冒険心から地下の世界を抜け出し、アイガに「降って来た」少女だったのだ。そして、このふたりの「サカサマ」の出会いは、やがてアイガと、真逆な地下世界との境界を激しく揺るがす大事件に発展するのだった。ふたつの世界の間に横たわる謎とは? パテマを捕獲しようとするアイガの治安警察。その追っ手から守ろうとするエイジ。ふたりの奇妙な冒険の行くつく先は……。
  • 先をゆくもの達
    4.6
    火星の古いコロニー、ラムスタービル。地球人が残した〈全地球情報機械〉を探索することが生き甲斐のナミブ・コマチは、火星人の寿命90歳を拒否する祖母に共感している自分に戸惑いつつ、子孫を残すこと=自らの性欲を自覚し、火星で初めての男児を産み落とす。「狐と踊れ」の鮮烈作家デビューから40年、神林SF、火星への帰還
  • 作戦NACL
    値引きあり
    5.0
    大爆発によって、死傷者1000名をこす大惨事になった渋谷。つづいて、各地でも同じように奇妙な大爆発があいついで起こった。いずれも原因は不明。だが、爆発の直前、中学生の団体のバスが通過したという情報がもたらされた――このニュースを聞いた中学生の明夫は、思わず叫んだ“修学旅行中に車中で出会った、不気味な雰囲気をもった、あいつらだ”明夫は早速、同級生の尚に不思議な中学生たちを追跡しようともちかけたのだった……。光瀬龍が贈るSFジュブナイル。
  • サクラダリセット(角川文庫)【全7冊 合本版】
    4.9
    「リセット」、たった一言。それだけで世界は三日分巻き戻る。その力で、二年前に死んだ彼女を生き返らせたら、それは本当に彼女なのだろうか?――見聞きしたことを絶対に忘れない能力を持つ高校生・浅井ケイ。世界を最大三日分元に戻す能力「リセット」を持つ少女・春埼美空。ふたりの能力を合わせれば、失敗した過去をやり直し、現在(いま)を思い通りに変えることができる。ふたりはその力を使い、人々の悲しみを取り除く奉仕作業をしていた。しかし、その能力が原因で、二年前にひとりの少女が命を落としていた。少年は、いつしか、その少女を、能力を使って再生させることを考え始めるが……。能力者が集う街・咲良田(さくらだ)で青春を生きる若者たちの奇跡の物語。 ※本電子書籍は角川文庫「猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1」「魔女と思い出と赤い目をした女の子 サクラダリセット2」「機械仕掛けの選択 サクラダリセット3」「さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4」「片手の楽園 サクラダリセット5」「少年と少女と、 サクラダリセット6」「少年と少女と正しさを巡る物語 サクラダリセット7」を1冊にまとめた合本版です。
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1
    3.9
    「リセット」という一言で、世界は、三日分死ぬ――能力者が集う街、咲良田(さくらだ)に生きる時間を巻き戻す少女・美空と、記憶を保持する少年・ケイ。繰り返す日常は、若者たちに何をもたらすのか!? ※本書は、二〇〇九年六月に角川スニーカー文庫より刊行された『サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY』を加筆・修正し、改題したものが底本です。
  • 佐々木立滑稽SF大全集
    -
    かつてSFマガジン誌に投稿されたものの、あまりの破天荒な内容に没となった作品集が40年の時を経て復活する! 人間山脈の坂道を転がり落ちてゆくキンタマ兄弟、インノー人間、彼らを待ち受ける破天荒きわまる運命を描く「てんやわんや奇想曲」、非常識きわまる悪魔のごとき発明家の5つのエピソード「テンサイ博士と八人の不幸な助手」、ホモの男を見舞う奇怪きわまる事件「陰毛録」など、あまりの凄まじい内容にSFマガジン誌に投稿されたものの没となった作品集が、40年以上の時を経ていまここによみがえる! 電子でなければとうてい出版が不可能な作品9篇をおさめる怪作集。 【目次】 てんやわんや奇想曲、テンサイ博士と八人の不幸な助手・第一話 捨てた神あれば拾う神あり・第二話 時は彼なり・ 第三話 人災は忘れた頃に去ってゆく・第四話 天上天下唯我独損・第五話 因果情報、しあわせなスーパーマン、陰毛録、鬼の角、あとがない後書き 【著者】 佐々木立 1952年3月香川県高松市生。1970年3月、香川県立高松高校卒業。1975年、4月同志社大学(商学部)卒業。1978年、44SFフェスティバル’78――SETOCON(高松市)制作・実行委員長(主催・四国SF振興会)。1984年12月公益社団法人・日本作曲家協会入会。2019年4月、池田輝郎「瀬戸内ブルース」(「一世一代」c/w)(キングレコード)で演歌作曲家としてデビュー。同年6月、大瀬戸よしかず「おんなの神戸」(キングレコード)作曲。
  • 殺戮魔幻楼
    -
    血が飛沫き、肉が弾ける超常空間に挑む特別工作隊!  世田谷の高級住宅街を、突如連続通り魔が襲った。犯人は〈キング・キラー〉。7人の男女を素手で惨殺したキラーは、高層マンション〈シャトー成城〉にたてこもった。マンションを警備する警備会社は、重武装の特別工作隊(コマンド)を送り込み、人質救出にむかう。凶悪犯罪が爆発的に増えた首都圏では、珍しくもない事件で終わるはずだった。だが、コマンドが潜入したマンションの内部は、壁が溶け爛れ、天井から人間の体液が流れる異空間と化していたのだ…。血が飛沫き、人間が内臓から弾け飛ぶ! つぎつぎと起こる超現象を前に、人肉地獄の戦闘が今、火ぶたを切った!  鬼才が書下ろす長篇スプラッタ・アクション。「電子版あとがき」を追加収録して、ついに復刊! ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
  • さまよえる騎士団の伝説
    -
    中世の騎士団の幽霊が、ヨーロッパの村にあらわれるという。彼らは四年に一度、閏年の二月二十九日の霧の濃い真夜中に、角笛が鳴るとともに甲冑姿のまま現れ、村の大通りを進んでゆくらしい…。ぼくはドイツ人の恋人とともに、勇んでその伝説の村へとやってきた。――奇跡は起こった! ぼくは茫然と立ちつくし、恋人も熱病にかかったようにふるえはじめた。が、なんということだ! そのときぼくの恋人が、ふらふらと彼らの後について歩きはじめ、そのまま姿を消してしまったのだ……。現実から夢幻へと広がるメルヘンと冒険の世界を描く表題作を含む全5編を収録。
  • サマー/タイム/トラベラー1
    4.0
    あの奇妙な夏、未来に見放されたぼくらの町・辺里で、幼なじみの悠有はたった三秒だけ未来へ跳んだ。〈お山〉のお嬢様学校に幽閉された饗子の号令一下、コージンと涼とぼく、そして悠有の高校生五人組は、〈時空間跳躍少女開発プロジェクト〉を開始した。それが、悠有と過ごす最後の夏になるとも知らずに──。
  • サムライ・ポテト
    3.3
    接客ロボットが、殺人犯らしき男を目撃する……名編「サムライ・ポテト」で注目を集めた著者、初の短編集。書下ろしを含む全5編。
  • さやかに星はきらめき
    3.6
    人類が地球を脱し数百年。月に住む編集者キャサリンは、“人類すべてへの贈り物となる本”を作ることに。最果ての星で“神様”が起こした奇跡を描く「守護天使」、少女が疎開先で異星人と出会う「星から来た魔女」など、宇宙に伝わるクリスマスの民話を集める
  • 白湯
    -
    私はただ、プレーンなアイスコーヒーが欲しかったのです。 夏の思い出になるはずが傷心旅行に変わってしまった、行きの飛行機内で起きた異臭騒ぎ。 原因を疑われた私はファーストクラスへ移され、どこか既視感を覚える女性と出会う。 「身から出た粒」他、「大人の自浄」「母ボルト父ミリアンペア」収録。 ちょっと理屈っぽいけれど憎めない。読むほどに後を引く短編集。 <著者紹介> 筆沢鷹矢(ふでさわ たかや) 1976年、大阪府生まれ。帝塚山学院泉ヶ丘高校卒業後、早稲田大学第一文学部ロシア文学科を卒業。主にトルストイと小林秀雄を研究。創作活動は高校時代から始める。大学卒業と同時に起業し、執筆活動の傍ら何社かの取締役を経て現在、ソフトウェア開発を営む(株)とろたく代表。海外ゲームの翻訳会社(株)ニルヴァーナ・スタジオの代表でもある。著書に『ハンマー』(2019年、幻冬舎メディアコンサルティング)がある。

    試し読み

    フォロー
  • さよならジュピター
    値引きあり
    4.0
    【電子オリジナル特典】 ・加藤直之、張仁誠、宮武一貴の貴重なイラストや設定を高精細で収録! ・映画撮影前の「ミネルヴァ」号、「スペース・アロー」号 ・【初公開】小松左京直筆「さよならジュピター」脚本、小説原稿、シナリオ原稿 ・小松左京ライブラリ解説 時は22世紀。木星太陽化計画の調査主任・本田英二は、旧友でパイロットのホジャ・キンの来訪を受けた。ホジャ・キンは冥王星軌道外からやってくる彗星の数がここ数年激減している理由探査のため、2年余りの長旅に出かけるという。──これが彼らの最後の出会いであった。やがて明らかになる驚愕の事実。太陽系50億年最大の危機に、人類の英知はどう立ち向かうのか? 日本SFの金字塔が、さまざまな特典付きで電子化! (電子版では紙版の上下2冊分を、1冊にまとめています)。
  • さらしなにっき
    3.5
    「小さかった頃にはまだ町ん中に原っぱがあって……」先輩の原口さんが、呑み屋で知り合った男と思い出話に意気投合しているのを、ぼくはぼんやりと聞いていた。中年男二人の他愛ない話と思っていたのだが、その日から原口さんはおかしくなっていった――少年時代の記憶に潜む恐怖を描いた表題作ほか、130年ぶりに地球に戻った宇宙飛行士の過酷な運命を物語る「ウラシマの帰還」など、美しくも哀しい8篇を収録したSF作品集。
  • さらば愛しき大久保町
    3.0
    外遊中のカナコ王女は、明石原人見物のため兵庫県明石市大久保町を訪れた直後に誘拐されてしまった。偶然彼女を救い出したのは、大久保町に住む大学生の芳裕。二人一緒に逃げ出したはいいが、芳裕が王女を誘拐したのだと町中に誤解され……。謎の誘拐犯に王女の侍従や騎士団が加わる追走劇の中、どんどん王女に惹かれていく芳裕。身分違いの恋ははたして実るのか? 書き下ろし番外篇付きの大久保町三部作、感動の最終巻。
  • サラマンダー殲滅 上
    値引きあり
    5.0
    目の前で夫と愛娘を、非道のテロ集団「汎銀河聖解放戦線」が仕掛けた爆弾で殺された神鷹静香(こうたかしずか)。そのショックで精神的に追い詰められた彼女を救ったのは、復讐への執念だった。戦士になる決意を固め、厳しい戦闘訓練に耐えた静香だったが、彼女が真の戦士となるには、かけがえのない対価を支払わねばならなかった……。第12回日本SF大賞を受賞した傑作を復刊!(解説:田中芳樹)[傑作SF長篇]
  • サリバン家のお引越し
    5.0
    〔クレギオン4〕ミリガン運送が請け負ったのは、とある三人家族の惑星から軌道コロニーまでの引越し業務だった。現場の最高責任者に初めて指名された見習い社員メイは、家財梱包から資材調達までを順調にこなすが、やがて軌道上の突発事故やコロニーの不穏な動きがからみ、ミリガン運送はかつてない危機に…。
  • サルトル・ボーヴォワール論
    -
    この本は以下の5本の論文で出来ている。 1 ステファンヌ・マラルメの実存的精神分析――《マラルメ 1842-1898》註解―― 2 サルトル思春期考 3 もうひとつの「負けるが勝ち」 ジャン・ロトルーの『聖ジュネ正伝』――その構造と意味―― 4 メロドラマからサイコドラマへ――デュマの『キーン』とサルトルの『キーン』―― 5 ボーヴォワールとその時代  1「ステファンヌ・マラルメの実存的精神分析――《マラルメ 1842-1898》註解――」(初出 1976年9月)は実存的精神分析の構造を非常にコンパクトに提示している。この論文の出発点は、サルトルのシチュアシオン九に収められた9パラグラフ、10頁たらずのテクストが、マラルメの全生涯を示す1842-1898という副題をもっていることに驚いたことが発端となっている。文章の構成に立入ると、サルトルがこの9パラグラフを実に周到に計算して構成していること、毎パラグラフがそれぞれマラルメの内的発展の各段階を跡づけ、ほとんど正確な年代記を心がけていることがわかった。サルトルは過去のトラウマや挫折から現在の人格を分析するフロイトの決定論的精神分析に反対して、ある人間がなりたかった目標とその人物を照合することで、目標とした未来から人格分析をする精神分析を提案した。それを実存的精神分析と名付けたのである。ボードレール、ジュネ、フローベールと並んで、マラルメもその実例に加えようとしたことはよく知られている。実存的精神分析の作家論、しかも大部分が大部の作家論の雛形として、この9パラグラフは有効であろう。  第2論文は「サルトル思春期考」(初出 1977年9月)と題してる。サルトルの自伝的年代期のなかで、1917-1929というちょうど狭間にあたる12年間がすっかり欠落している。だから、1917-1929年のサルトルの思考や文章を対象とした論文としては珍しいものと言えるだろう。1970年、サルトル研究家のミシェル・コンタとミシェル・リバルカが『サルトルの著作』Les Ecrits de Sartre という詳細な年代記的書誌を刊行し、この時期のサルトルの習作を発掘した。その作品のなかに、この12年間の伝記的空白をいくらかでも埋めるような材料をみつけだすこと、それがこの小論の目的である。  第3論文は「もうひとつの『負けるが勝ち』 ジャン・ロトルーの『聖ジュネ正伝』――その構造と意味――」(初出 1978年9月)である。サルトルの実存的精神分析の大著『聖ジュネ』の副題「殉教者にして反抗者」はたんにジャン・ジュネのことを比喩的に示しているのではなくて、林達夫が『思想のドラマトゥルギー』で示したように、17世紀のバロック劇作者ジャン・ロトルーの『聖ジュネ正伝』の主人公ジュネを指しているのである。  第4論文は「メロドラマからサイコドラマへ――デュマの『キーン』とサルトルの『キーン』――」(初出1979年9月)である。この論文は、劇作家サルトルに焦点を当てている。「サルトルの戯曲のもつイデオロギー的意味と、それが提起した広範な美学上の問題とを同時に論じる」ために、「演劇としてのサルトル演劇」に照明を当てて、サルトルの劇作術の一端を解明することをめざした。アレクサンドル・デュマを原作者とするサルトルの翻案『キーン』を取り上げたのは、大デュマとの比較を通して、劇作家サルトルをフランス演劇史のなかに位置づけるために他ならない。サルトルの翻案の妙を原作と翻案を対比して解明した。  最後の第5論文は「ボーヴォワールとその時代」(1980年及び1981年)である。前の4つの論文と比べて2分冊分のこの論文はボリュームが大きい。名古屋の朝日文化センターに頼まれてボーヴォワール講座を担当したことをきっかけに、それまでまともに研究していなかったボーヴォワールに本格的に取り組んだ成果である。この論文は結果的にボーヴォワールの生涯を論じたものになった。このなかでは『第二の性』の成立事情と構造分析に関して、特にレヴィ=ストロースとの関係を明らかにしている「間奏曲(インテルメッツォ)『第二の性』」は『第二の性』を読む時の参考になるのではないかと思う。また、メルロー=ポンティの『ヒューマニズムと恐怖政治』を論じた「政治のなかの実存主義」は哲学者ではなく、政治学者としてのメルロー=ポンティに照明を当てている点を強調しておきたい。サルトルが実存主義と共産主義との間でどのように苦闘したかをボーヴォワールの目を通して見ている。
  • されど星は流れる-Genesis SOGEN Japanese SF anthology 2020-
    -
    新型感染症の流行のために高校が長期休校となり、活動の道を閉ざされてしまった天文部員たち。閉塞感に満ちた状況下で、彼女たちが自宅でもできる活動として選んだのは、太陽系外から地球を訪れる「系外流星」の観測だった――第4回創元SF短編賞受賞作家が贈る、清新にしてスケールの大きな青春SF。※本電子書籍は、『Genesis されど星は流れる』(東京創元社 2020年8月28日初版発行)に収録の「されど星は流れる」のみを電子書籍化したものです。『Genesis されど星は流れる』全ての電子書籍版ではございませんのでご注意ください。
  • サンギータ-Sogen SF Short Story Prize Edition-
    3.8
    ネパールで永く信仰を集める、生きた女神クマリ。代替わりに集められた幼女のうちから一人だけが選ばれる。辺鄙な町に暮らす青年シッダルタは、きつい性格の新人クマリの警護に抜擢された。若者のあいだで人体改造が流行する近未来のカトマンズを舞台に、「ゲンロンSF新人賞」と「創元SF短編賞」を連続受賞した新鋭がパンキッシュに紡ぎ出す、神話的バイオSF。イラスト=鈴木康士*本電子書籍は、『年刊日本SF傑作選 おうむの夢と操り人形』(創元SF文庫版 2019年8月30日初版発行)に掲載の「サンギータ」のみを電子書籍化したものです。『年刊日本SF傑作選 おうむの夢と操り人形』全ての電子書籍版ではございませんのでご注意ください。
  • 三人とリオ
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 仲良し女子中学生三人組が高校受験の帰り道、謎の地球外生命体(?)と出会うちょっとだけSFなお話。2011年制作。
  • 三本腕の男
    -
    ぼくは、いわばやとわれ調査員だ。相手の視線をとらえると、何でも喋らせてしまう特技を買われて、この仕事を引き受けた。今も、酒好きの退役アメリカ陸軍大佐からアメリカについての情報を聞き出している。話の途中、ふと何かの気配を感じて外をのぞくと、人通りの絶えた暗がりに乗用車がとまっている。どうもつけられていたらしい。今まで取材と称して、有力上院議員や「黒い回教徒」のメンバーに会って、必要以上に喋らせたのがまずかったようだ。ついにぼくは、世界中の諜報機関から追われる身となった――。だが、取材データをこんなにも欲しがる理由は何なのだろうか……? あっと驚くどんでんがえしが待ち受ける表題作の他、「フラフラ国始末記」「時間エージェント」八話を収録。解説:モンキー・パンチ。小松左京ライブラリによる書き下ろし補足解説つき。
  • サーキット・スイッチャー
    4.1
    完全自動運転車が普及した2029年の日本。自動運転アルゴリズム開発会社の社長・坂本は、仕事場の自動運転車内で突如拘束された。襲撃犯はその様子をライブ配信し首都高の封鎖を要求、さもなくば車内に仕掛けた爆弾が爆発すると告げる……迫真のテクノスリラー
  • the another world 特別編
    -
    主人公である僕と琢磨と舞の三人はYouTuberをしていて、異世界に関係する動画を作っては投稿するという日々を送っていた。そんなある日、三人は、都市伝説としても有名なエレベーターに乗って異世界へ移動できるかどうかの実験を行うことにする。すると、この実験の最中、琢磨が行方不明になってしまう。残された僕と舞の二人は、もしかすると、本当に琢磨は異世界へ行ってしまったのかもしれないと考え、二人は、異世界へ移動してしまったと思われる琢磨を現実世界に連れ戻すべく、エレベーターに乗って異世界移動を試みる。すると、本当に二人は異世界に辿り着くことになってしまう。二人が辿り着いたその異世界は、二人が暮らす世界よりもほんの僅かにテクノロジーが進んでいると思われる、現代日本によく似た世界だった。そして間も無くふたりは、現実世界からこちらの世界を訪れている村沢という男と偶然知り合う。彼の話によれば、日本政府も異世界の存在には気がついており、こうして村沢のような特派員を使って、異世界の様子を調査研究させているという話であった。では、どうして日本政府が異世界の存在に気がつくことになったのかというと、それは近年宮崎県の山中で発見された、ある異物が切っ掛けであるということだった。果たしてその宮崎県の山中で発見されたという異物とは何なのか!?また主人公たちはもとの世界へ戻ることができるのか!? こちらは既にKindleから出版している『the another world』の一巻から二巻までを一冊にまとめたものになっており、一冊ずつ購入していくよりも少しお得になっています。
  • 罪火大戦ジャン・ゴーレI
    4.5
    西暦二一九二年、すべての死者が復活する「最後の審判」により、人類は宇宙へとその版図を求めた。イエス・キリストらとともに対異星人戦の最前線に投入された桃屋ピンクは、神のあまりにも残酷な意志に触れる。もはや伝説のワイドスクリーン・バロック第1部
  • The Indifference Engine
    3.8
    ぼくは、ぼく自身の戦争をどう終わらせたらいいのだろう・・・・・・戦争が残した傷跡から回復できないアフリカの少年兵の姿を生々しく描き出した表題作をはじめ、盟友である芥川賞作家・円城塔が書き継ぐことを公表した『屍者の帝国』の冒頭部分、影響を受けた小島秀夫監督にオマージュを捧げた2短篇、そして漫画や、円城塔と合作した「解説」にいたるまで、ゼロ年代最高の作家が短い活動期間に遺したフィクションを集成。
  • the SIX ザ・シックス
    3.9
    どうして僕らには不思議な能力があるのだろう? あした起きる出来事が見えてしまう8歳の少女、他人の心の声が聞こえてくる中学生の少年、周りにありとあらゆる昆虫が集まってくる4歳の女児……。自らの存在に悩む、小さく弱い選ばれし者たち。でも、一つになればきっと強くなれるんだ。能力に苦しみ、孤独に怯える6人の子どもたちの目に映る希望の光とは――。力強くもあたたかい感動連作。
  • ザ・ジャグル 汝と共に平和のあらんことを(1)
    -
    地球国家群間の大戦終結後、復興と平和のシンボルとして建設された永久平和都市オフィール。軌道国家群から軌道エレベーターで入都した報道士キャロルと記録士シオリは、都市の取材を通じその表層的な“平和”に疑念を抱く。やがてテロや大規模犯罪を密かに闇に葬り去る特殊部隊〈手品師(ザ・ジャグル)〉の噂を耳にした二人は、この都市の真の過酷に絶句する……。  戦争という狂気の本質に迫る、本格アクションSFシリーズ、第1弾。電子版のために書き下ろされた短篇&あとがきを追加収録! ●榊一郎(さかき・いちろう) 1997年、第九回富士見ファンタジア長編小説大賞で準入選、翌年デビュー作『ドラゴンズ・ウィル』を刊行。自称・小説屋/軽小説屋であるが、ゲームシナリオ、アニメシナリオ等も手掛ける。速筆で著作多数。代表作に『スクラップド・プリンセス』『棺姫のチャイカ』『アウトブレイク・カンパニー』『まじしゃんず・あかでみぃ』『神曲奏界ポリフォニカ』『ストレイトジャケット』等がある。ガンマニアで観賞魚マニア。
  • The Tourist
    -
    二十一世紀の終わり、日本ではベーシックインカムが導入され、仕事をしなくても生活ができるようになっていた。AIの発達により音楽や本、ドラマ、映画などは全く制作されなくなってしまう。そんな中、高橋はもう一度メディアを復活させたいと奮闘し、新たな会社を興す。
  • THE NEXT GENERATION パトレイバー (1) 佑馬の憂鬱
    4.0
    警視庁警備部特科車両二課──通称「特車二課」は、存続の危機にあった。警視総監の視閲式で、特車二課の二輌のレイバーが放った祝砲が、式典を破壊する事件が起きたのだ。そんな中、緊急出動が命じられた!押井守と山邑圭による、書き下ろし長編。
  • ザリガニマン
    -
    この世界のシナリオを書き換えてやろう……そのために、戦い続けるのだ! 『有限会社ムゲンテック』の社員トーノヒトシは、「人類の敵」を開発する最中に、謎の爆発事故に巻き込まれた。破壊された機材、飛び散った現実。生体素材と人間とのインターフェイスは思いがけない事態に発展。彼は「正義の味方」ザリガニマンとなってしまったのだ。ゆけ、トーノヒトシ! 戦え、ザリガニマン! ●北野勇作(きたの・ゆうさく) 1962年生まれ。大阪府在住。SF作家。1992年『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。2001年『かめくん』で、日本SF大賞受賞。著書に『クラゲの海に浮かぶ舟』『どーなつ』『きつねのつき』『どろんころんど』『カメリ』等。
  • シェルターズ
    完結
    -
    身体強化や電子機器へのアクセスを可能にするデバイスを脳に埋め込んだ捜査官Mは、相棒とともに爆破テロを未然に防ぐことに成功した。だがその裏で、別のテロ計画が実行に移されていた。 〈NovelJam2021Online参加作品〉
  • シガレット・ヴァルキリー
    値引きあり
    4.0
    あたしの名前はシモーヌ。 依頼があれば、どんな危険な仕事だって断りはしない職業的犯罪者。 人は死神、ヴァルキリーとも呼ぶけれど、子供だけは殺さないのが信条。 そんなあたしが、逃走することになるなんて―。 凶刃を振るい、無敵を誇る殺人者ギイとの戦闘が、 地中海に浮かぶ人工島“パサージュ・ド・リラダン”で繰り広げられる! SF新人賞受賞の新鋭がおくる、 書き下ろし最新作。
  • 死して咲く花、実のある夢
    4.4
    三名の首都圏情報防衛軍団兵士が帯びた特別任務は、首相の行方不明になった愛猫を捜し出せ、というもの。ただし、その猫は、脳に貴重な情報が入力された、人類の存亡を決する猫なのだ。しかし、三名は、コンタクトしようとして失敗。しかも、現在地不明のここは、すでに死後の世界なのか? 俊英が描くSF長篇
  • 静かな戦争
    -
    事件は一本の電話でもたらされた。電車の中で男が液体をまいたと言う。それが、身体中の粘膜という粘膜から出血するという殺人的なウイルスの蔓延という事件の幕開けだった。初動的対処でもたついている間に、事態はどんどん悪化の一方をたどっていく。 そして、榊原自身も失脚させられ、ウイルスの調査研究の第一線から外されてしまう。ウイルス性出血熱蔓延の行方はどうなるのか。多摩川技研のチーフである榊原康雄と大学病院の女性医師の村上萌花が解決を目指して邁進する…… ハラハラどきどきの展開を楽しんでもらえればと思います。
  • 司政官 全短編 【完全版】 《司政官》シリーズ
    4.3
    地球人類が星々に進出した時代。だが、それまでの連邦軍による植民惑星の統治が軋轢を生じさせるに及び、連邦経営機構は新たな制度を発足させた――それが司政官制度である。官僚ロボットSQ1を従えて、人類の理解を超えた植民星種族(ロボット、植物、角の生えたヒト型生命など)に単身挑む、若き司政官たちの群像。かつて『司政官』『長い暁』の2短編集に収録されていた全7作を作品内の年代順に編纂し、初の一巻本とした決定版。《司政官》シリーズは、大長編『消滅の光輪』『引き潮のとき』とともに、円熟期の眉村SFを代表する、遠大な本格宇宙未来史である。

    試し読み

    フォロー
  • 司政官 全短編 上 《司政官》シリーズ
    -
    地球人類が星々に進出した時代。だが、それまでの連邦軍による植民惑星の統治が軋轢を生じさせるに及び、連邦経営機構は新たな制度を発足させた――それが司政官制度である。官僚ロボットSQ1を従えて、人類の理解を超えた植民星種族(ロボット、植物、角の生えたヒト型生命など)に単身挑む、若き司政官たちの群像。かつて『司政官』『長い暁』の2短編集に収録されていた全7作を作品内の年代順に編纂し、初の一巻本とした決定版。《司政官》シリーズは、大長編『消滅の光輪』『引き潮のとき』とともに、円熟期の眉村SFを代表する、遠大な本格宇宙未来史である。「長い暁」「照り返しの丘」「炎と花びら」収録。

    試し読み

    フォロー
  • 疾走! 千マイル急行(上)
    4.0
    強力無比の蒸気機関車に引かれ、東から西へ大陸を横断する豪華寝台列車。そこに禍々しい謎の車両が連結されたとき、旅の様相は一転した。だが、希望を捨てぬ乗客たちは、鉄路ならではの障害を越え前進する。その終着駅はどこに……。
  • 死に急ぐ奴らの街
    値引きあり
    4.0
    けだるさと悪徳の都、メガロポリス。 この腐った街では、誰もが死ととなりあわせだ。 暴力組織によるクローン臓器の密売、超能力者の起こす通り魔事件…。 高度に発達したテクノロジーは、次々とあらたな兇悪犯罪を産みおとしてゆく。 しかしそんなゴミ溜めみたいな街にも、まだ熱く優しい魂をもつ奴らが残っていたのだ! 銃を手に裏通りを疾駆するタフな男たちが!! あの火浦功のもうひとつの顔―クールな感性を全開にして挑む、 “スーパーシリアス”ハードボイルドSFの傑作。
  • 死に至る街
    4.3
    久々に帰省した陸自特殊部隊隊員・御堂走馬を待ち受けていたのは、虚ろな瞳で唸り声をあげる野犬の群れ。来合わせた中学生らと廃校に立て籠もる御堂だったが――緊迫のパニック・サスペンス!

    試し読み

    フォロー
  • 死神のいる街角
    -
    うそのバスに乗り込むと、別世界に連れ去られる…?  ぼくは急いでいた。約束の時刻にすでに遅れていたのだ。タクシーが来たら乗るつもりだったが、タクシーも一台も通らない。苛々しながら、バスを待ちつづけた。三十分以上経って、ようやくバスの姿が見えた。ああ、やれやれ、ようやく来た、とぼくは思った。思った直後、ぼくは目を剥いていた。それはうそのバスだったのだ。〈うそのバス〉行先表示板にそう書いてあった。(「うそのバス」より)  短篇の名手が趣向を凝らして描く、世にも不思議な世界。傑作短篇集。 ・葬式 ・元気でやってるかな ・怪我 ・寝ぐせの男 ・うそのバス ・車刑(くるまけい) ・挽肉の味 ・やめられない楽しみ ・鮫 ・獣がいる ●中井紀夫(なかい・のりお) 1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。
  • 社員たち
    3.7
    地中深くに沈んだ会社。社長の愛した怪獣クゲラ。卵になった妻。あっぱれ!大卒ポンプ。不景気なのか戦時下なのか、今日を生き抜く社員たち。北野ワールド全開! 超日常の愛しい奇想短編集。

    試し読み

    フォロー
  • 灼熱の竜騎兵1惑星ザイオンの風
    -
    地球の圧政に苦しめられている惑星ザイオンで、若者たちは革命に立ちあがろうとしていた。しかし、地球と組んでいた独裁者ディアスが突然、地球からの独立を宣言、ザイオンは混乱に陥る。地球軍とザイオン軍の戦いの行方はいかに。革命家たちは、惑星ザイオンの進むべき道とは? 辺境惑星の革命戦争を描くシリーズ第一作。
  • 社長室直属遊撃課
    4.0
    ユーモアと超現実! かんべむさしの破天荒なSF傑作集。社内運動会の騎馬戦で、チームを組んだ社長と課長と三千代と俺が、試合後も人馬一体となってしまって離れない……という「社長室直属遊撃課」。40歳すぎの素人読書家がとりあげる10冊の本の珍書評が……という「読書日記」。など、収録11編のどれも満足度保証付き。
  • シャッフル航法
    3.7
    ハートの国で、わたしとあなたが、ボコボコガンガン、支離滅裂に。世界の果ての青春、宇宙一の料理に秘められた過去、主人公連続殺人事件……甘美で繊細、壮大でボンクラ、極上の作品集。 *本電子文庫版は、河出文庫版(2018年9月刊)収録の全10編中、「リスを実装する」を除く9編を収録しています。
  • シャネルの遺産~聖母探偵事務所~
    -
    風子、撫子、虹子のお騒がせ三人娘が設立した聖母探偵事務所。今回の使命は、謎の組織「邪頭(イーヴル・ヘッド)」に奪われた「シャネルの遺産」の奪還。一味のボスは「HUYA」を根城にする金城(コンチェン)なる男。さっそく新宿に乗り込んだ三人娘を待ち受けたのは……。おなじみの超能力コオロギや強力「じじいコンビ」も加わってのお宝さがしの結末は? シリーズ、奇想天外の完結!
  • シャングリ・ラ 上
    3.8
    加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった! CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減することで利益を生み出すようになった。一方で、森林化により東京は難民が続出。政府に対する不満が噴き出していた。少年院から戻った反政府ゲリラの総統・北条國子は、格差社会の打破のために立ち上がった!
  • 終景累ヶ辻-Time : The Anthology of SOGEN SF Short Story Prize Winners-
    -
    その辻に辿り着いた魂は、三方のうちいずれを選んでも、進んだ先の世で邂逅する。古典落語をモチーフにしたSF幽霊譚。第2回創元SF短編賞で「繭の見る夢」が佳作に選出された著者が贈る時間SF短編。※本電子書籍は、『時を歩く 書き下ろし時間SFアンソロジー』(創元SF文庫 2019年10月31日初版発行)に収録の「終景累ヶ辻」のみを電子書籍化したものです。『時を歩く 書き下ろし時間SFアンソロジー』全ての電子書籍版ではございませんのでご注意ください。
  • 終末曲面
    3.0
    SF界の異才・山田正紀が放つバイオレンスと終末の黙示録。ーー終末の時、日本人は全員が発狂しているはずだ……。個体維持本能と種族維持本能の軋轢値Ωは、あの赤い光点で示される。この曲面は、Ω点がある時点まで連続的に変わり、ジャンピング・ポイントP点で突然に大変化を起こすことを表わしている……という表題作の「終末曲面」。ほか6篇を収録する山田正紀の第一短篇集。
  • 終末の海 Mysterious Ark<新装版>
    値引きあり
    3.4
    一人、また一人、消えてゆく・・・・・・。この船は、いったい・・・・・・何なのか? 少年少女たちの活躍を瑞々しく描いて選考委員を唸らせた、SFミステリーの傑作! 第5回日本SF新人賞佳作入選作。 核戦争による現代社会の崩壊後、少年・圭太は、父やその仲間とともに大型漁船で日本を脱出し、南太平洋に浮かぶ海上基地フロート・ナインを目指していた。だが船は嵐に遭い、座礁してしまう。そんな彼らの前に現れた、巨大な豪華客船―。救世主のように思われたその船は、調査に訪れた大人たちを載せたまま、忽然と姿を消してしまう。それから二年、謎の「箱船」は、何度か圭太たちの前に姿を現すが、大人たちは誰一人帰ってこなかった…。意を決して「箱船」に乗り込んだ子供たちは、なんと、船が完全に無人であることを知る。「この船は、いったい…何なのか?」全篇に漂う切実な寂寥感の中、少年少女の活躍を瑞々しく描いて選考委員を唸らせた、SFミステリーの傑作!第5回日本SF新人賞佳作入選作品。
  • 首都感染
    4.3
    二〇××年、中国でサッカー・ワールドカップが開催された。しかし、スタジアムから遠く離れた雲南省で致死率六〇%の強毒性インフルエンザが出現! 中国当局の封じ込めも破綻し、恐怖のウイルスがついに日本へと向かった。検疫が破られ都内にも患者が発生。生き残りを賭け、空前絶後の"東京封鎖"作戦が始まった。
  • 首都消失
    値引きあり
    4.5
    電子オリジナル特典】・生頼範義イラスト収録 ・劇場版「首都消失」ポスター ・小松左京直筆原稿 ・小松左京ライブラリ解説 ●S重工企画総務課長・朝倉達也は、役員会議へ新企画報告のため、名古屋を発ち東京へ向った。が、途中で新幹線がストップ、首都圏に大異変が起ったことを知る。都心を中心に半径三十キロ、高さ千メートルの正体不明な巨大な“雲”に覆われ、交通通信電波は遮断、死者も出たのだ。家族は友人は無事だろうか? この“封鎖”は一時的現象なのか? 国家中枢を失った日本の将来は…? 日本SF大賞受賞のパニック巨篇。(電子版では紙版の上下2冊分を、1冊にまとめています)。
  • 首都直下地震〈震度7〉
    3.2
    「東京大空襲どころじゃない。やられている範囲が桁外れだ!」深夜の震源地を飛ぶ偵察機の搭乗員が叫んだ。眼下の火災は急速に燃え広がり、周囲の空間を焼け尽くしている――。平成××年2月、震度7強の猛烈な地震が首都東京を直撃した。今まさに時を超えて関東大震災と同じかそれ以上の災禍が繰り返されようとしている。未曾有の大震災に警鐘を鳴らす、衝撃の近未来ノベル。

    試し読み

    フォロー
  • 首都崩壊
    3.9
    国交省の森崎が研究者から渡された報告書。マグニチュード8の東京直下型地震が近く起き、損失は百兆以上に上るという。しかも「東京から人が消える」。森崎は内々に指示を受け対策を練るも地震は発生してしまう。ただ規模は予想未満で安堵する森崎。だが、これはさらなる巨大地震の引き金だった……我々の生活はこんなに危ういのか。戦慄の予言小説。
  • 将軍が目醒めた時
    4.0
    将軍として精神病院に君臨してきた蘆原老人が長い狂気の眠りから目醒めた時、世界が崩壊した――正気と狂気の渾然とした現実世界のナンセンスを突く表題作。一枚の切符を発端に、懐かしい故郷の駅に降り立った男を次々に襲う悪夢をシュールなタッチで描く『乗越駅の刑罰』。他に『万延元年のラグビー』『ヤマザキ』など、奇想天外なアイディアとブラックユーモアに満ちた全10編。
  • 少女と武者人形
    5.0
    屋根裏部屋の武者人形が持つ剣に血が噴き出した時、家族が死ぬ。彼女はそう信じ込んでいる。揺れ動く思春期の少女が入り込んだ心の迷路と夢魔の世界。不気味な結末の表題作をはじめ、いつまでも回り続ける大きな回転扉の向こう側の世界を描く「回転扉」や、死ぬまで街中を競歩し続ける男が主人公の「ねじおじ」など、風刺が冴える奇妙な味の幻想譚12編を収録。
  • 小説 仮面ライダー鎧武外伝 ~仮面ライダー斬月~
    -
    仮面ライダー鎧武とともに戦った、仮面ライダー斬月のもうひとつの物語。仮面ライダー鎧武/ガイム」TVシリーズの舞台である“沢芽市”を再開発した、巨大企業ユグドラシル・コーポレーション。 その研究部門のリーダーである呉島貴虎(くれしまたかとら)が変身するのが仮面ライダー斬月(ざんげつ)である。 メロンの鎧をまとった純白のライダー。「子供」である鎧武たちに対し「大人」として立ちふさがり、目的のためには手段を選ばない冷酷なリアリストがふたたび戦いを挑むのは・・・。
  • 小説 GAMERA -Rebirth- (上)
    -
    小学6年生のボコは無線機を買うために友人のジョー、ジュンイチと貯めたお金を金髪の少年ブロディに奪われてしまう。お金を取り戻すためにブロディのもとに向かうと、突如街中に現れた怪獣・ギャオスに襲われる。絶体絶命のボコたちを救ったのは、漆黒の巨躯に蒼白の瞳を持つ大怪獣・ガメラだった――。ガメラと少年たちによる人類の趨勢を決める戦いが幕を開ける!瀬下寛之監督、じんの豪華タッグが描く、アニメ原作小説。
  • 小説 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島
    完結
    3.5
    ジャブローでの防衛戦を耐えきった地球連邦軍は勢いのままにジオン地球進攻軍本拠地のオデッサを攻略すべく大反抗作戦に打って出た。アムロ達の乗るホワイトベースは作戦前の最後の補給を受ける為にベルファストへ向け航行。そんな中ホワイトベースにある任務が言い渡される。無人島、通称「帰らずの島」の残敵掃討任務。残置諜者の捜索に乗り出すアムロ達であったが、そこで見たのは、いるはずのない子供たちと一機のザクであった。戦闘の中でガンダムを失ったアムロは、ククルス・ドアンと名乗る男と出会う。島の秘密を暴き、アムロは再びガンダムを見つけて無事脱出できるのか…?*公式HPより。
  • 【電子特別版】小説 装甲騎兵ボトムズ チャイルド 神の子篇 上
    -
    「装甲騎兵ボトムズ」40周年を記念して、高橋良輔が描く新作「ボトムズ」が登場。ワイズマンから託された神の子とキリコの旅の行方に待つものは…。
  • 小説BLAME! 大地の記憶
    4.1
    弐瓶勉の名作「BLAME!」が完全小説化!
  • 少年Nの長い長い旅 01
    3.3
    猫を13匹殺して、その首を村田ビルディングの屋上から投げ落としたあと、自らもダイブすれば、異世界にいくことができる――そんな都市伝説が御図第一小学校六年一組の五島野依の耳に届いたころ、本当に猫殺しの事件が起きる。犯人さがしをする野依の前に現れたのは、思いがけない人物だった。新感覚ファンタジーの幕開け!
  • 少年Nの長い長い旅 01~03合本版
    -
    異世界の宇宙にちりぢりになった仲間を見つけだすことができるか。五島野依の旅が始まる――。反響続々!新感覚ファンタジー!都市伝説だったはずの〈猫殺し13きっぷ〉は現実となり、御図第一小学校6年1組の五島野依は、クラスメイト6人とともに異世界に飛ばされてしまう。はじめは一緒だった幼なじみの糸川音色を、何者かに連れさられた野依は、音色を、そして他の仲間を探すために、長い長い旅に出る――。3冊合本版。
  • 消滅の光輪 上 《司政官》シリーズ
    4.5
    植民星ラクザーンでは、人類と瓜二つの穏和な先住民と、地球人入植者とが平和裡に共存し発展を謳歌していた。だがその恒星系の太陽が、遠からず新星化する兆しを見せている。数年内に惑星のすべての住民を待避させよ――。連邦経営機構に任ぜられた新任司政官マセ・PPKA4・ユキオはロボット官僚を率い、この空前ともいえる任務に着手するが。緻密な設定のもと周到なオペレーションを描きあげ、《司政官》シリーズの最高作にして眉村本格SFの代表作と謳われる傑作巨編。泉鏡花文学賞、星雲賞受賞作!

    試し読み

    フォロー
  • 消滅 VANISHING POINT
    3.9
    202x年9月30日の午後。日本の某空港に各国からの便が到着した。超巨大台風の接近もあり離着陸は混乱、さらには通信障害が発生し、あらゆる端末上での通信が不可能になった。そして入国審査で止められた11人が、「別室」に連行される。この中に、「消滅」というコードネームのテロを起こすテロリストがいるというのだ。世間から孤絶した大空港内で、緊迫の「テロリスト探し」が始まる!
  • 消滅 VANISHING POINT (上)
    3.8
    超大型台風接近中の日本。国際空港の入管で突如11人が別室に連行された。時間だけが経過し焦燥する彼ら。大規模な通信障害で機器は使用不能。その中の一人の女が「当局はこの中にテロ首謀者がいると見ている。それを皆さんに見つけ出していただきたい」と言った。女は高性能AIを持つヒューマノイドだった。10人は恐怖に戦おののきながら推理を開始する。
  • ショウリーグ
    4.0
    ショウリーグ──元プロ野球選手ほか、アスリート、元アイドルなど異色のプレイヤーをスカウトして、起業家の堀切始が設立した4アウト5回制による野球リーグ。その最大の特徴は、投球・打撃・守備のすべてにシナリオが存在することだった。堀切の隠された思惑により意外な展開を見せるショウリーグ。果たしてその目的とは? 冲方丁による作家育成プロジェクト、冲方塾の長篇コンテスト、塩澤賞を受賞したデビュー作
  • 処女少女マンガ家の念力
    5.0
    少女マンガ家の箱崎美夜子と妹の千世子、ヤクザな飼い猫ヤルコフスキーの住まうリーベント下高井戸503号室。そこでは、ありふれた現実が、驚異に満ちたものへと変わっていきます。目の前にひろがる超現実の万華鏡。処女少女マンガ家の不思議なパワーがつくりだす、めくるめく非日常的日常の世界……。大原まり子が新たな世界を切りひらくとともに、女性読者からの多大な共感を得た、メロウでポップなSF連作短篇集。
  • 庶務省総務局KISS室 政策白書
    4.1
    2020年、世界を襲ったSARSインパクトにより国際社会は激変した。庶務省総務局、経済インテグレーション・サステナブル・ソリューション室、通称KISS室の島崎室長と部下の中村君は、地球温暖化問題や働き方改革など、他省庁をたらい回しにされた重要課題に対する、エレガントな政策提言に余念がない。「潜水型流氷カニ運搬計画」「残業パラダイムシフト」「国際原子時(TAI)連動景気対策」などなど、日本を救うショートショート15篇。
  • ショートショート美術館 名作絵画の光と闇
    3.9
    一つの絵から生まれる二つの物語。 あなたにもインスピレーションがおりてくる! ショートショートから作家としてのキャリアをスタートした太田忠司と、新世代ショートショート作家として人気を集める田丸雅智の二人が、古今東西の名画をテーマに競作。 二人のインスピレーションのもとになったのは、この10枚の名画たち。 ゴッホ「夜のカフェテラス」 クプカ「静寂の道」 ムンク「吸血鬼」 俵屋宗達「風神雷神図屏風」 モネ「雪の中の蒸気機関車」 シャガール「サーカス」 月岡芳年「猫鼠合戦」 エッシャー「写像球体を持つ手」 マグリット「光の帝国II」 平山郁夫「月明の砂漠」 さらに、クリムト「北オーストリアの農家」を題材に、ネットで募った優秀作も収録。 怖いもの、面白いもの、うまい!と膝を叩いてしまうもの。 原稿用紙10枚前後の作品を読めば、今までとは違った視点で絵画を見ることもできるはず。 不思議と驚きに満ちた美術館を、どうぞお楽しみください。
  • ショートショート ぼくの砂時計
    3.0
    世の中すべてが白か黒か、というわけにはいかない。ふたつの色のあいだに茫漠と拡がり、時が奇妙にたゆとう灰色の世界を、砂時計のなかで落ちつづける砂を見つめるような眼差しで、さりげなく、しかし残酷に描く、ハイブロウなショートショート66篇。現代人の孤独と倦怠。そのエッセンスをいま、あなたに……。
  • 知らなくていいこと(1)
    -
    地元の肉屋に体験実習にきた佳恵とクラスメイトたち。その店の奥に「あかずの扉」と呼ばれる冷凍庫があることを知る。しかし、店員の誰に聞いてもその存在を認めようとしない。 不信感を募らせるなか、ある日突然店の従業員が行方不明に。4人は「あかずの扉」を開けるため、深夜、店に集まった。
  • SIRIUS WARS.(シリウスウォーズ) 【上】神託の夜
    -
    書籍説明  まえがきより 西暦二〇八五年、九月九日。 その日の夜、北アメリカ大陸に一つの星が落下した。 遙か彼方、宇宙空間から降り注いだその星は、夜陰を照らし出す程の強い光を放っていたと言う。 星が落下したと連絡を受けた研究者達がその星を回収し、その全貌を詳しく調べてみると、 降り注いだそれが星ではなく古びた『懐中時計』であるということがわかった。 ――なぜ? どうして宇宙空間から時計が……? 研究者達は疑問を抱いたまま、その懐中時計を解析するべく自国へと持ち帰ることを決定した。 それが、全ての始まりだった。 著者紹介 月読綾人(ツクヨミアヤト) 西日本在住。学生の頃から執筆活動を開始し、2015年より電子書籍を執筆するように。 妖怪物やファンタジー、世界系の物語を執筆することが多い。 宇宙人でも幽霊でも妖怪でも、居ないよりは居たら素敵だなと思っている変わり者。
  • 死霊の町
    -
    極端に出生率が低下した近未来社会……この世界でしかあり得ない“殺人動機”とは?  中性子爆弾による〈大被爆〉から三十年。人口は激減し、文明社会は崩壊。放射能の影響で人類の生殖能力が低下したこの世界では、子供は貴重な存在となっており、グループ婚が一般的になっていた。妻と腹の子を殺され、自ら事件の捜査にあたる刑事・江藤の前に、かつて乳呑み児だった自分と母親を捨てた父が突然現れた。当惑は次第に父への疑惑に変わる。二十数年前、父と母との間に何があったのか? 手がかりを求め、江藤は廃墟と化した東京の高層ビル街をさまよう…。異色のSFサスペンス長篇。 ●藤本泉(ふじもと・せん) 1923年、東京生まれ。日本大学国文科卒業。1966年に「媼繁盛記」で第6回小説現代新人賞を受賞し文壇にデビュー。部落問題を扱った第17回江戸川乱歩賞最終候補「藤太夫谷の毒」(のちに『地図にない谷』と改題して刊行)、第75回直木賞候補『呪いの聖域』、第30回日本推理作家協会賞長編賞候補『ガラスの迷路』など話題作を立て続けに発表したのち、1977年に『時をきざむ潮』で第23回江戸川乱歩賞を受賞。その他、伝奇ミステリ「えぞ共和国」シリーズなど著書多数。1989年2月、旅行先のフランスから子息に手紙を出したのを最後に消息を絶ち、行方不明のまま現在に至っている。

最近チェックした本