五人姉妹

五人姉妹

小説・文芸
770円 (税込)

3pt

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バイオ企業を率いる父によって成長型の人工臓器を埋め込まれた葉那子には、四体のクローンが用意されていた。無事に成長した彼女は、亡き父の想いをもとめ"姉妹"と面会するが……クローン姉妹の複雑な心模様をつづる表題作、『永遠の森 博物館惑星』の後日譚ほか“やさしさ”と“せつなさ”の名手による九篇

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五人姉妹 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ズシリと来る読み応え。これが短編か? エスエフという括りがもどかしいほどに人間の内面をえぐる九つの掌編。
    短編の旨味を凝縮した表題作「五人姉妹」。迫り来る高齢化社会へのメッセージに満ちたヘビィな愛憎譚「賤の小田巻」。長距離恋愛と量子力学を絡めた「箱の中の猫」が特に良かった。
    巻末、加納朋子氏による登場人物の名前に対する考察も膝を打った。

    0
    2010年11月28日

    Posted by ブクログ

    SF短編集。

    菅さんの作品て、すごく落ち着いた感じがします。
    静かに語る感じ。
    淡々としてるのに、読後感がじわり。

    0
    2010年06月06日

    Posted by ブクログ

    もう絶対お勧めの一冊です。
    わたしが言いたいことすべてに加え、目から鱗の深い読み方をしていらっしゃる加納朋子さんの解説付。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    9篇収録のSF短篇集。どれもこれも切なくて優しい話で泣きそうになる。「夜を駆けるドギー」がお気に入り。

    0
    2010年10月04日

    Posted by ブクログ

    SF的論理が話の中心でなく、SF的設定内での人と人のやり取りがメインとなっています。だから慣れない身にも、読みやすかったですね。人を信じること、頑なに拒んだこだわりがほぐれる様が、優しく穏やかに描かれてました。内容としては、シビアなものも多いんですけどね。

    0
    2010年03月26日

    Posted by ブクログ

    「五人姉妹」・・・病から父の会社が開発した成長型の人工臓器を埋め込まれた葉那子。しかし彼女には臓器に問題があったときのためのスペアとして生み出されていたクローンの姉妹がいた。
    幸いにも成長型人工臓器は上手く機能し35歳という年齢を迎えることになった葉那子は、父の死を機会にそれぞれ人生を歩んできたクローンの姉妹達と会うことを決意する。

    他に「ホールド・ミー・タイト」はネットに耽溺できる歳ではないと言いながらも、憩いの場をネットに求める30歳女性の姿を、「KAIGOの夜」は介護"される"ロボットを生み出したAIを、「秋祭り」は試験管ベビーとして生まれた者の神を求める心情を描くなど、バラエティに富む内容。
    残りをタイトルだけ記すと「お代は見てのお帰り」「夜を駆けるドギー」「賤の小田巻」「箱の中の猫」「子供の領分」の計9つの短編集となっている。

    「秋祭り」なんかを読むと受精卵"選別"の実際はどうなってるんだろうな、ということが気に掛かった。

    0
    2009年11月12日

    Posted by ブクログ

    2006.09. 優しさと切なさのつまったSF短編集。表題作は5人姉妹ではない。1人の主人公からクローンでできた4人の女たちが、主人公に会いそれぞれの想いを話しに来る。立派に自立していたり、嫉妬に燃えていたり…。それでも主人公はにこやかに微笑むしかない…のか。いろいろ感じるところのある話だった。

    0
    2009年10月17日

    Posted by ブクログ

    ブログの中から拾った一冊です。

    Rainbowさん 、ありがとう。



    こちらは9編の小品からなるSF小説です。



    ◆五人姉妹・・・社運をかけた成長型人工臓器をわが娘に取り付け、そのために娘のクローンを4体作る。

    この手のお話は随分読んだけど、今まで読んだ中で一番、優しさを感じたかな・・・

    最後が良かった・・・・



    ◆ホールド・ミー・タイト・・・もうすぐ30歳になる社会的ポジションもある独身女性が、ネットゲームで自分を癒す

    私もこの手のネット想像話はいくつか書いている。結構、いい題材なのですよね。



    ◆KAIGOの夜・・・アンドロイド系のお話

    遠い昔、宇宙なのか未来の地球なのか、執事とともに冒険する少年が主人公のアメドラがあって、執事がある日、腕に怪我をすると傷口から見えたのは血ではなくてカラーコードで、彼が有能なアンドロイドだと知るってドラマがあったのを思い出したわ・・・

    なんてドラマだったっけ・・・



    ◆お代は見てのお帰り・・・地球から近い星で大道芸人のフェステバルに出くわした父子は・・
    父があんなにも大道芸人を嫌った理由とは・・・



    ◆夜を駆けるドギー・・・若者の間で流行する育成型ロボットにまつわる噂は・・・
    年末に本物のアイボを見たわたし的には目に浮かぶようだった。勿論、デキはもっともっとリアルであると読み取れる。

    しかし、ATMで預金をおろした手元を撮られただけで不正におろされちゃうような昨今、育成型ロボットに打ち込んだ個人情報、危ないに決まってるじゃんね・・・



    ◆秋祭り・・・近未来、農業はドームの中で完全に管理されていた。

    自分のアイデンティティーを探したいと思うのはどの世でも同じなのですね・・・



    ◆賎の小田巻・・・大衆演劇の女形を演じる父が最後に演じる大舞台に隠されたものは・・・

    未来になればなるほど、肉親との縁がうすくなるような気がする。

    親子の情愛は生物学的なものだけでは決してない、これは大事なこと。ずっと大事なことであってほしい。



    ◆箱の中の猫・・・宇宙飛行士を恋人に持つ女性の心の葛藤。



    9作の中で一番、心奪われました。




    シュレディンガーの猫と呼ばれるパラドックスを知っていますか?(中略)

    箱の蓋を開けてはいけない。開けないでいれば猫は死なない。箱ごと持ち上げれば、いつでもこの手に、いとしさと同じだけの重みを感じ取ることができる。(本文より)




    過去に何度かこんな経験をしている。

    私は半ば意地悪な気持ちで箱の蓋が開けられるのを待っている時がある。
    相手が開けてくれたら私にはいつでも飛び出す用意が出来ているのに・・そんな瞬間を待っているようなシチュエーションが・・・

    実際、開けられて煙のように消えたこともある。



    だけど、箱を開けたら死んじゃう猫は、実はすでに箱の中で魂は死んでいる場合が多いよね。

    魂の抜けた体の重みを感じる意味ってどこにあるのだろう・・・

    とか考えられなくもない。

    蓋を開けるか開けないか迷える時間はほんとに短いと思うのだけど・・・



    そして偶然にも私の手元に一冊の本がある。




    スティーヴン キング, U.K. ル・グィン, C. スミス, J. クロウリー, F. ライバー, ジャック ダン, ガードナー ドゾワ, Jack Dann, Gardner Dozois, 深町 真理子
    魔法の猫
    この本の中にシュレディンガーの猫が収録されているのだっ!

    17人の作家が猫を題材にして書いたお話が17編収録されている。
    これは素通りできない、と買ったら・・・なんてタイムリー♪

    昨晩より一話を読み始めています。

    この本に関してはまた後日・・・・(^_-)☆



    ◆子供の領分・・・記憶喪失の僕が目覚めた場所は山深い孤児院だった・・・

    こちらは読んでて映画:AIを思い出した。

    使役型ロボットがパソコンやテレビのように各家庭に普及するのはそんなに遠い話ではないと推測される。

    だけど、ロボットを題材にしたお話の結末は大概悲しい・・・

    作っておきながら、人を追い越される恐怖や逆に支配されることを危惧するからなのだろう。

    最初は可愛いと飼っていながら、途中から飼育放棄をされるペットの末路に似てなくもないなぁ・・

    子供の頃、親から『一度始めたことは最後までやめないように』と言われて選択肢が少なくなりつつ、継続を身につけられたのでどっちとも言えないな・・と思える昨今。

    だけど、物事を始めるのなら、何にせよ、覚悟と責任が付きまとうのだよ<アメブロさんへ@2005.12.25&2006.1.7のメールの返事はまだですよ(-_-)

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    切ない話が多めの短編集。9本も入っててお得な感じ。
    そもそもこの人は『永遠の森 博物館惑星』
    が好みだったんで短編集が文庫になるのを待っていたところ、意外に早く文庫化してくれたのでいそいそと購入。
    期待は裏切られませんでした。すこしばかりリリカルではあるけどね。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    それぞれに設定の違う短編ばかりなのですが、
    すれ違う思いというか、かみ合わない思いというか
    それぞれがお互いの事を考えているのに
    伝わらないジレンマが最初にあって
    結構毒を含んでいたりする。
    でも、優しさとか切なさが後から込み上げてくる感じです。
    伝わった時に主人公達が感じるものが何なのか。
    ただ、それが幸せであって欲しいと思わせるのですよ。
    近い将来、現実に起こりそうなお話ばかりでした。

    0
    2012年11月02日

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