The Indifference Engine

The Indifference Engine

小説・文芸
1,045円 (税込)

5pt

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ぼくは、ぼく自身の戦争をどう終わらせたらいいのだろう・・・・・・戦争が残した傷跡から回復できないアフリカの少年兵の姿を生々しく描き出した表題作をはじめ、盟友である芥川賞作家・円城塔が書き継ぐことを公表した『屍者の帝国』の冒頭部分、影響を受けた小島秀夫監督にオマージュを捧げた2短篇、そして漫画や、円城塔と合作した「解説」にいたるまで、ゼロ年代最高の作家が短い活動期間に遺したフィクションを集成。

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The Indifference Engine のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     作者の作品に共通して言えることですが、難しい単語や見慣れない言葉が多い。それら全てを理解しようとすると大変なのでわからないものはわからない、と飛ばしながらエンタメ要素を楽しむ形で読みました。側から見たら浅い読書になっているかもしれませんが、ちゃんとおもしろかったと思えているので自分としては満足。

    『Tne Indifference Engine』
     戦争が終わった五秒後に友達を目の前で亡くした主人公。彼の中で続く戦争を終わらせるために施された「心の注射」が、皮肉にも新たな惨劇を生む。
     戦争に振り回される主人公が戦時中との変化やギャップを目の当たりにする度に胸の辺りがぎゅっとした。作中わかることだが主人公はかつて医者を目指していたらしく、それが敵をあんなにも憎んで、スティックが無いAKが無いと思考する少年兵になるだなんて戦争はなんて残酷なんだろうと思った。私がこう思うことでさえ、彼にとっては煩わしいことなのかもしれないが。終わり方が特に好きでした。

    0
    2026年06月07日

    Posted by ブクログ

    『虐殺器官』から随分と空いてしまった。
    伊藤計劃のストーリーは彼が踠いているように思えて苦しくなってしまう。
    The Indifference Engine
    ルワンダの歴史を感じさせる。

    From the Nothing,With Love.
    何を読まされているのだろう…からラストが素晴らしい。


    『俺』と『お前』が憎み合うから戦争が起こるんじゃない。
    戦争するために『俺』なんてものは存在するんだ

    0
    2025年12月28日

    Posted by ブクログ

    生誕50周年記念限定カバー版。

    この強烈に作品を理解りたいという感覚をもたらしてくれる数ある作家の内の一人。これが愛するということ、カリスマということか。

    変な話、夭折の作家というのは、もう続きが見られない、新たな境地を辿れないからこそ、数少ない断片の希少性が上がるわけで、亡くなって良かったなんて全く思わないが、渇望の度合いは他の比じゃないんだよな。

    0
    2025年06月27日

    Posted by ブクログ

    やっぱ伊藤計劃ですわ!とニコニコせずにはいられない素敵な短編集だった。現実世界に対する皮肉が込められた視点、それでいて悲観的ではないユーモアに富んだ描写、世界観に説得力を持たせるSF的なディテールといった具合に、伊藤計劃らしさを余さず感じられる作品だと感じた。

    「The Indifference Engine」
    上記の3要素が最も色濃く感じられたのがこの短編。虐殺器官とハーモニーを読んでからしばらく時間が空いていたが、一気に伊藤計劃ワールドに引き戻される感覚だった。俺は今伊藤計劃を読んでいるんだ〜!みたいな。極々身近なものとして暴力を振るい振るわれる主人公は、エリスンの少年と犬を彷彿とさせる。

    「セカイ、蛮族、僕。」
    初めの一文の唐突さと勢いに3度見してしまった。また委員長のベタベタなツンデレ長台詞の後速攻で犯してるのも大笑いした。こういうSF(?)もいいよね、めっちゃ楽しい。

    「From the Nothing, With Love」
    書き出しの意味が終盤に理解できるところや意識というテーマがハーモニーに共通していた。人間のようなAIについて扱う作品は多々あるが、AI(というのも正確ではないが)のような人間という側面から物語を描くのはさすが。手紙の下りでタイトルの意味が分かった時にはオシャレ〜!これ書くのかっけえ〜!と天井を仰いでしまった

    0
    2025年04月15日

    Posted by ブクログ

    引き寄せられるような疾走感と、たっぷりの皮肉と、途方もない退廃と、途轍もない喪失感。
    そういったものたちが、残されていった。
    その先がないことが、とても、寂しい。

    0
    2017年11月29日

    Posted by ブクログ

    虐殺器官・ハーモニーのエッセンスを感じる短編集だった。
    ゲーム作品の二次創作や、世界史など、背景知識分からないものも多く、おそらく100パーセントで楽しめたわけでは無かったとは思うけど、それでも内容に思わず引き込まれる、さすが伊藤計劃としか言いようのない魅力ある短編ばかり。夢物語ではない問題提起的なSFというのが本当に好みです。
    伊藤計劃の話って、どれも戦争や死生観に対するメッセージ性が強いなと思うけど、著者が本当に言いたいこと、考えてることは明記されてなくて、非常に考えさせられるもの。

    特に、ハーモニーでもテーマになっていた人間の意識を扱う短編(From the Nothing, With Love.)が好み。切り口がすごく良いよなあ。
    今このAIがどんどん進化する中で、まさに大事になるテーマだと思う(まさに未来を見ていたとしか!)。
    AIと人間を隔てるものは意識・感情の有無だと思う。
    効率・正確性を今のまま重視するなら、意識は最も不要なものに。
    人間として生きることの定義ってなんなんだろうって改めて考えさせられた。

    あと、屍者の帝国が、入りからすごく引き込まれ!
    世界観が好みだった。
    あ〜!この作品を著者自身で書ききった完成作を読みたかった!本当に日本が誇る偉大な作家だと思います。あまりに短い作家人生。惜しいなぁ。もっとたくさん読みたかった。
    どの作品も本当に素晴らしく、考えさせられるものばかりなので、時間を空けて何度も読み返したいと思います。

    0
    2026年08月02日

    Posted by ブクログ

    私をわたしと認識しているワタシは私なのか?
    答えの出ない問いを自分の貧弱な脳味噌で捏ねくり回し、考えるのに疲れたら、蛮族くんにアックスを頭蓋に振りおろしてもらえる素敵な小説です。

    0
    2025年08月05日

    Posted by ブクログ

    10年以上ぶりの伊藤計劃、今の時代に読んでも全く色褪せてなくてすごかった。とにかく面白い。
    表面的にはスパイ物、あるいは戦争物でいかにもオタクが描きそうなストーリーだが、なぜか伊藤計劃の文章は登場人物の生き様から強烈なメッセージを感じた。どの短編も題材や設定が違えど、生きるとは何か、をどうしてこうも考えされてしまうのだろう。

    0
    2025年03月06日

    Posted by ブクログ

    単語やら難しい表現が飛び交うが特に気にせずわかった気持ちになって読めばおもしろい。
    その分野に明るい読者であれば何倍もその魅力は増すと思う。

    0
    2023年07月14日

    Posted by ブクログ

    虐殺器官やハーモニーに対する補完作品や、メタルギアソリッドやある有名映画のオマージュ作品かな?
    From the nothing, with love.が、伊藤計劃の他の作品とも違ったまた独特の世界観のある作品で、なかなかな着眼点に基づくSF作品で特に良かったです。

    0
    2022年11月18日

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