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〈ベストセラー『虐殺器官』の著者による“最後”のオリジナル作品〉これは、“人類”の最終局面に立ち会ったふたりの女性の物語――急逝した著者がユートピアの臨界点を活写した日本SF大賞受賞作。※本文中にHTMLタグのような表記がありますが、これは本書の仕様です。
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Posted by ブクログ
何度も読んでいる。 生きているなかで息苦しさを感じた時に、 真っ先に手に取る本。 今回の再読も、やはり心の居場所になった。 お守りのような本。
体内デバイス「WatchMe」で体内を監視し、コンサルやアドバイザーによって日常生活が完璧に設計され、他者を気遣う精神が根付く世界。 自分は「何のために生きるか?」「極限まで調和した社会が幸か不幸か?」と投げかけられる一冊。SFとしてもディストピアとしても設定が細かく世界観が作り込まれていてとても...続きを読む面白かった。 プログラミングのような独特な本の進行もちゃんと意味が有り◎ ↓(以下若干のネタバレ含む感想) 個人的には完璧に社会が調和し、幸福も絶望も戦争も経済も無くなった場合、社会は半永久的に続いていくように思える。しかし調和した社会は病気や自殺が無くても外部からの脅威(自然災害や致命的な疫病。調和した人類は8割なので残り2割の人類によって疫病は起こり得るかも?)によって全滅する可能性はあるなと考えた。 調和した社会の「継続」は「停滞」であり「停滞」は「衰退」であるとも言える。
■キャッチコピーを書くとしたら 「徹底された健康で文化的な最低限度の生活は、最高の幸福なのか?」 ■共感したところ 痛みや悩みを取り除くことは、息苦しさも生む。 取り除くのではなく、何とか折り合いをつけながら生きていくのが人間らしい生き方なんだと思う。 でも人間は欲張りだから可能ならやってしまうん...続きを読むだろうな。 ■他の人に勧める理由 人としてどうあるべきか。それを考えさせてくれるから。本作の社会的価値観に同意する人もいるだろうしそうでない人もいると思う。共通テキストとして最適。
この作品を読めば、なるほど、今の日本SFをポスト伊藤計劃と呼ぶのに相応しい事がわかる。 これはディストピア?それともユートピア?あなたがきめるべきだ。
電子書籍でこそ読んでほしい
データとして記述されたトァンの人生を参照しているという設定が面白い。 感情の動きなどもわかり親切設計だなと思ったが、エピローグを見てそれが必要な理由に納得した。 ストーリーも面白い。 『虐殺器官』から半世紀。 監視の目がついに身体の中にまで行き届いた生命主義社会。 そんな世界に抗う組織が出てく...続きを読むる。 でも実は世界よりも別のものが間違っているという答えに辿り着くのは、さすが伊藤計劃と言わざるを得ない。 これは小説を先に読むことをおすすめする。 小説の細かい描写を読むことでアニメ作品とは印象が変わってくる。 特に変化したのがキアン。 昔話で語られるキアンの思いを聞いたトァンの心情を垣間見ることで、キアンという人間の凄さに気付かされた。 世界に溢れたリソース意識としての思いやりの中で、キアンだけが本当の意味で思いやる心を持っていたんだと感じた。
#深い #タメになる #共感する
『SF超入門』で紹介されていた本。 とても読みやすくて、設定が面白いので物語に入り込んでしまう。 全国民の体内に「WatchMe」が埋め込まれ、各個人の病気や病気の発症をも管理することができるようになり、人間は病気では死ぬことがない世界。 自分は持病があるので、そんな世界は羨ましいと思いながら読...続きを読むんでいた。 でも読み進めるうちに、その世界は本当に幸福なのか?と思うようになっていく。 健康とは?管理され過ぎる社会とは? 色々考えさせられた。 Audibleにて。
めちゃくちゃおもしろい! 言語化が難しいが、身体が熱くなって動悸が速まる、そんな物語。 社会のリソースとして「生命主義」を敷く生府という構造は、フーコーの「生権力」論による。フーコーの著作を読んで唸らされた諸事象が、フィクション作品として再度衝撃を与えてくれた。その他にも、自由意志・意識・死といった...続きを読むテーマが扱われているが、これらのようないわば陳腐なテーマも、読者にとって新たな側面で描き出されていて、改めて考えさせられるよいきっかけとなった。 もし自分が「メイルストローム」を止められるなら、ボタンを押すだろうか。『三体』の葉先生と同じ状況だ。人間なんてどうしようもないのだろうか。綺麗事で片付くものではない。
人生ベスト3に入るSF作品。数年ぶりに再読しましたが、世界観もキャラクターも好みすぎて何度読んでも面白い。最高の作品です。 「健康であるとは何なのか」「他者を思いやることはどこまで正しいのか」といったテーマが、ハーモニーでは常に提示されます。もちろん健康である、他者を思いやること自体は悪いことでは...続きを読むありません。むしろ推奨すべきことだと思います。しかし、そのためにあれもダメ、これもダメとルール付けし、個人の自由を縛っていくことは本当に良いことなのか。互いに支え合うためという名目で、我慢し続けることは正しいことなのか。もしそれを正しいとすると、「わたし」という個々の意識は必要なのだろうか…。 なんて、考え出すと止まらなくなってしまうんですが、読み返すたびにそんな思考に至るのが、ハーモニーの魅力の一つかもしれません。このテーマに対する正解はないと思いつつ、だからこそ議論したらとても楽しいと思うので、ぜひ誰かと感想を語り合いたいですね。
・こちらのほうがなんとも残ってる ・重い本を持つことは社会的正義に反する ・ワッチミーによる完全監視社会 ・こどもは守られなければならない ・スコアリング ドミネーターみたいな社会感 ・キアン、ミァハ、 ・ひところしのほんは良くない ・リソース意識 ・さよなら、わたし、さよなら、たましい。
ユートピア感のあるディストピアの話は個人的にとても大好き。終わり方も最高に好き。 戦争や暴力、疫病や無秩序は間違いなく人の不幸を招くけれども、逆に振り切れば(完全な健康と秩序)人類は幸せになれるのか。「病気にならないこと」と「病気になることが許されないこと」は似て非なるものではあるけれど、じゃあどう...続きを読むすれば人類は幸福になれるのかと言われると難しい。社会性とプライベートを両立させるためには、人は傷つきながら進むしかないんだろうな、と思う。
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