虐殺器官

虐殺器官

792円 (税込)

3pt

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9・11を経て、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう……彼の目的とはいったいなにか? 大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは? ゼロ年代最高のフィクションが電子書籍版で登場。

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虐殺器官 のユーザーレビュー

2009年に満34歳でこの世を去った伊藤計劃先生。普段SFを読まないため、縁遠かったのですが、シンプルかつ恐ろしい表紙とタイトルに惹かれ…。
何をするにも本人認証が必要となり、いつ、どこで、何をしたかが全て記録・管理されるようになった近未来。それにより全世界が平和になるのでは決してなく、「ジェノサイドが頻発する後進諸国」と、「テロを一掃した先進諸国」に二分されている。
いずれ、そんな世界になっても不思議でないと思ってしまう自分がいます。 ひょっとすると、いま私たちがお茶を飲みながらぼんやりと享受している「平和」も、「誰かに仕向けられた何か」によって作られた錯覚なのかもしれません。それが良いのか悪いのか、読み終わってからも考えてしまいます。
『ハーモニー』『屍者の帝国』に続き、劇場アニメ化も決定しました。(書店員・ラーダニーバ)

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感情タグBEST3

    購入済み

    SFで社会派小説

    自由とはどういう状況か、平和とはどういう状態か。
    とても深い作品で考えさせられる。

    作品内の何も知らないで平穏な生活を送るアメリカ人は、まさに今の日本人そのもの。
    皮肉が効いていて読み進めるたびに複雑な感情を抱く。

    ジョン・ポール(犯人)の大量虐殺を行う動機が予想外だった。
    そうきたか!って鳥肌

    #深い #タメになる #ダーク

    0
    2024年08月10日

    Posted by ブクログ

    戦争を引き起こすことができる構文。

    9.11のテロは様々な作品で俎上にあがる問題である。その後の問題としてある種の風刺的な作品かと感じた。

    戦争を引き起こすのは決まって人ではないか。その国の人間が望んで起こす場合にも他国との関係は切っても切り離せない。
    そんな世界の情勢を考えさせられる作品だった

    0
    2024年03月28日

    Posted by ブクログ

    タイトルや表紙に何か特別なものを感じていたわけではなく、知人に教えてもらわなければおそらく手にとることすらなかったと思う。
    ところどころでグロテスクな表現や受け入れ難い出来事が起こるがそれはこの作品において必要な残虐さではないかと感じられた。
    良心とはなにか、残虐とはなにかといった価値観についてSF

    0
    2024年02月28日

    Posted by ブクログ

    物騒なタイトルと繊細な心理描写。荒っぽい戦闘シーンと知性溢れるやり取り。
    ストーリーはもちろんだが、披露される知識や概念、考え方が非常に面白い。でも決して衒学的ではなく、その匙加減が素晴らしいと思います。

    0
    2023年10月09日

    Posted by ブクログ

    途中までアニメ化したらおもろいだろな~~~ってな感じで読んでたけど、最後らへん凄すぎてアニメ化不可能の次元だった。
    この人の小説もう読めないってまじで悲しい。

    0
    2023年07月26日

    Posted by ブクログ

    本を読んでいるのに、同時に頭の中で勝手に映像が浮かび、本を読みながら映画を観ているような、不思議な感覚に陥った。
    ディストピア的な暗い未来は、妙に生々しく、ジョン・ポールの語る真意に対して、多少なりとも納得感を感じた自分に驚いた。

    0
    2022年12月08日

    Posted by ブクログ

    タイトルとあらすじから、中二病的なSF小説だと決めつけて、ずっと読まずじまいだったけれど。
    圧倒的だった、何もかもが。

    0
    2022年09月21日

    Posted by ブクログ

    今ここにある未来。
    久しぶりに読むのが止まらない本だった。

    2023/2/9オーディブル読
    これまた素晴らしい。次はアニメにいくべきか。もう一度文字に戻るべきか。

    0
    2023年02月10日

    購入済み

    善悪の大転換

    善悪の大転換が起こる作品です。
    主人公に共感出来た人は、読了後心地よい納得感を得られるのではないかと思います。
    テロ、虐殺、暗殺、事故死、尊厳死、等々「まだ生きられる命を絶つこと」について、さまざまな視点から主人公が思索していきます。
    ですのでものすごく暗い内容ですが、上に挙げた様な命に関わる問題に

    0
    2014年09月05日

    Posted by ブクログ

    やっばい、めちゃくちゃ面白い!!
    今年1位になるかも。

    今まで知らなかったのがもったいない、と本気で思う。
    暗殺を仕事にするアメリカの軍人が主人公の近未来サスペンスなのですが
    もう完全に、すごく完成度の高い海外小説。
    サスペンスとか、軍モノとかSFとか、そういう枠に収まりきれない。
    すごくドライに

    0
    2022年02月06日

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