伊藤計劃の作品一覧
「伊藤計劃」の「虐殺器官」「ハーモニー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「伊藤計劃」の「虐殺器官」「ハーモニー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
武蔵野美術大学美術学部映像科卒。『虐殺器官』でデビュー。2009年『ハーモニー』で第30回日本SF大賞、第40回星雲賞日本長編部門を死後受賞。 2010年同作の英訳版がアメリカでフィリップ・K・ディック記念賞の特別賞を受賞。『屍者の帝国』(円城 塔と共著)、『METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS 』などの作品を手がける。
Posted by ブクログ
4.5 -
ディストピア小説と聞いていたので勝手に1984のような世界観を想定していたが、全然違った。
平和・幸福を追求しようとした先の世界として生命至上主義(一人一人が社会や共同体の共有リソースとして重要であるという価値観のもと、人の健康・安全・生が社会にとっての至上命題とする考え方。そのためにそれぞれの人々の健康をモニターする分子を体内に入れ、健康に良いものだけを取捨選択するように勧め、また人々が可能な限り互いに情報を可視化して信頼関係を作るという社会)が勃興→その中で人々はより幸福・健康的な生活を送っているはずなのに、その社会での閉塞感を感じ始め、それに違和感を持つ主人公達が社会に反
Posted by ブクログ
世界で起きている大量虐殺の裏にはジョン・ポールという謎の男が関わっていることが判明し、アメリカの暗殺部隊にいる主人公が謎の男ジョン•ポールを追っていくというストーリだ。
監視社会が進み、全てのことにIDが必要な社会という現実でも将来起きそうな世界観で話が進んでいく。そんな監視社会の中で起きるテロ。自由について考えさせられた。
「人間はみたいものだけしかみないように出来ている。」
確かに世界で起きている虐殺といった非人道的な行為を日本にいてあまり見ることはないし、考えることもない。私たちは世界で起きている虐殺や非人道的行為によって積み上げられた屍の上で豊かな生活をしていることを実感する。
Posted by ブクログ
ものすごく、「幸福とは?」ということについて考えさせられる話だった。
私は常に主人公に感情移入して読む癖があるので、当然のごとく、トァンの感情とリンクさせながら話を追っていた。
トァンの立場からいくと、ミァハがあのころカリスマ的にまぶしくみえる存在であったことも、でも完全に同じ“人間”にはなれなかったからこそ、今も生きて「ミァハだったらこうするんじゃないか」という人生を生きているのもなんだか分かる。
そして、もう1人の友達・キアンが自死してからの彼女の焦り・不安・恐さ、そしてそれでも自分の意志で、自分が確かめたい、という強さ。
この本ではまさに「意志」「意識」つまり、「わたし自身」に
Posted by ブクログ
「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」そんなことを考える必要はあるのだろうか。読み終わってよぎったのはゴーギャンの絵の題目だった。
欲しいものランキングのトップにくる「健康」。その健康が保証されている世界のなかで私たちは果たして正常に生きていけるのか。そもそも生きるとは何をもって生きるというのか。
私の体が私の支配下にあることか、将来を自由に選ぶことができることか、私という自己意識が存在していることか。
自然、死、生、精神、これらの意味を根本から問うている作品だと思う。
設定は難解だが読み進めて行く分にはそこまで苦ではない。決して分かりやすくはないが、重要な部