プロフィール
- 作者名:野尻抱介(ノジリホウスケ)
- 性別:男性
- 生年月日:1961年
- 出身地:日本 / 三重県
- 職業:作家
1992年『ヴェイスの盲点』で作家デビュー。『太陽の簒奪者』第31回青雲賞日本短編部門、『ふわふわの泉』で第33回青雲賞日本長編部門を受賞。その他に『クレギオン』シリーズ、『ロケットガール』シリーズ、『銀河博物誌』シリーズなどの作品を手がける。
作品一覧
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4.2
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4.6〈ロケットガール2〉 森田ゆかりとマツリのオービターが日本に不時着。そこに現れたのは──新装復刊第2弾 ゼロ・グラビティの恐怖と酩酊感は3Dで体験できても、彼女たちのけなげさは体感できない。史上最年少の宇宙飛行士“ロケットガールズ”としてミッションに従事する森田ゆかりとマツリ。 しかし、大気圏再突入時にトラブル発生、二人のオービターはあろうことか日本に不時着してしまう。そこに現れたのは、三浦茜という小柄でほっそりした秀才少女。 故障した実験装置に応急処置をほどこす茜に感心したゆかりは、彼女を三人目の宇宙飛行士にスカウトするが、そこには思いもよらぬ難関があって……シリーズ第2弾
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4.5
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4.5
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5.0
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4.2
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレボーカロイドという非現実的ながら実在するガジェットにより「初音ミク的存在が現実にいる」という空想の世界観が、現実に近いように錯覚してしまう。ある意味、現実に絶望してしまう作品。
高次知性体との邂逅の周辺にちりばめられた恋愛エピソードは、有川浩「空の中」と似た感覚を味わった。自動化され増殖する工場、宇宙への風に乗る恋人達、特殊な環境下でのクモが生み出す予想外の構造物、潜水艦を使った鯨との追跡コミュニケーション研究、一つ一つにボーカロイド「小隅レイ」のイメージが生かされ、「あーやきゅあ」に行き着く世界は、出来すぎなくらいのユートピアである。
~再読~
「外見の同一性保持」は疑心暗鬼を生まない -
Posted by ブクログ
もう、この手の本は圧倒的に好き。
幼少のころから本好きではあったが、社会人の一時期は読書の習慣から離れていた。その後、ポツポツと復活したときに手にした一冊が、野尻さんの「沈黙のフライバイ」。「なんて面白い短編集なんだ!!」と感動して、親や友人に貸してみたが、そこまでの反響は得られず。しばらくして、「自分はSFというジャンルが人よりかなり好きなんだ(思い返せばガンダムとかも超好きだし)。」と自覚するに至る。
前置きが長くなったが、そんなSFとの出会いの一冊をプレゼントしてくれた野尻さんの代表作。いつか読みたいと思いながらはや15年ぐらい?ついに手を取ったが、やっぱり面白かった。
テンポよく進むス