プロフィール

  • 作者名:野尻抱介(ノジリホウスケ)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1961年
  • 出身地:日本 / 三重県
  • 職業:作家

1992年『ヴェイスの盲点』で作家デビュー。『太陽の簒奪者』第31回青雲賞日本短編部門、『ふわふわの泉』で第33回青雲賞日本長編部門を受賞。その他に『クレギオン』シリーズ、『ロケットガール』シリーズ、『銀河博物誌』シリーズなどの作品を手がける。

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作品一覧

  • タリファの子守歌
    5.0
    1巻572円 (税込)
    〔クレギオン5〕美貌にして凄腕のアルフェッカ号船長マージ・ニコルズにも、かつて訓練生時代に淡い想いを寄せた男性がいた。一攫千金をねらってミリガン運送が訪れたのは、希少なオパールを産出しながら、想像を絶する砂嵐が吹き荒れる辺境の惑星タリファ。そこにはマージの追憶の人ホセが暮らしていたが……
  • サリバン家のお引越し
    5.0
    1巻605円 (税込)
    〔クレギオン4〕ミリガン運送が請け負ったのは、とある三人家族の惑星から軌道コロニーまでの引越し業務だった。現場の最高責任者に初めて指名された見習い社員メイは、家財梱包から資材調達までを順調にこなすが、やがて軌道上の突発事故やコロニーの不穏な動きがからみ、ミリガン運送はかつてない危機に…。
  • アンクスの海賊
    5.0
    1巻528円 (税込)
    〔クレギオン3〕麻薬原料の密輸を潔しとせず代金を騙し取ったのが、ミリガン運送とマフィアのクレメント・ファミリーの因縁の始まりだった。ロイドらが逃げこんだのは原始星系アンクス。しかし新たな仕事を請け負い、無数の彗星がめぐる航路を進むアルフェッカ号に、宇宙海賊の船影とマフィアの捜索の網が迫る。
  • 私と月につきあって
    4.8
    1巻748円 (税込)
    フランスが計画した、アポロ計画以来となる月面着陸ミッション。そのサポート任務につくため、森田ゆかり、マツリ、三浦茜のロケットガールズ3人は、南米ギアナの宇宙センターへと向かった。しかし、そこで出会ったアリアン・ガールズの冷徹なリーダー、ソランジュとゆかりはそりが合わず、ことあるごとに衝突してしまう。不穏な空気が流れるなか訓練は進んでいくが、そこで最初のトラブルが発生する……シリーズ第3巻。
  • 天使は結果オーライ
    4.6
    1巻770円 (税込)
    〈ロケットガール2〉 森田ゆかりとマツリのオービターが日本に不時着。そこに現れたのは──新装復刊第2弾 ゼロ・グラビティの恐怖と酩酊感は3Dで体験できても、彼女たちのけなげさは体感できない。史上最年少の宇宙飛行士“ロケットガールズ”としてミッションに従事する森田ゆかりとマツリ。 しかし、大気圏再突入時にトラブル発生、二人のオービターはあろうことか日本に不時着してしまう。そこに現れたのは、三浦茜という小柄でほっそりした秀才少女。 故障した実験装置に応急処置をほどこす茜に感心したゆかりは、彼女を三人目の宇宙飛行士にスカウトするが、そこには思いもよらぬ難関があって……シリーズ第2弾
  • 女子高生、リフトオフ!
    4.5
    1巻770円 (税込)
    女子高生の森田ゆかりは、16年前ハネムーン先で失踪した父親の消息を求めて、ソロモン諸島・アクシオ島を訪れた。そこで出会った「ソロモン宇宙協会」の所長、那須田と名乗る男は、父親捜しを手伝うかわりに、ゆかりを協会にスカウトする。そこには、軽量化を余儀なくされたロケット打ち上げのため、小柄で体重の軽いゆかりを飛行士に採用しようという協会の思惑があったのだが……。野尻宇宙開発SFの原点、ついに復刊
  • フェイダーリンクの鯨
    4.5
    1巻572円 (税込)
    〔クレギオン2〕麻薬組織の追跡を振りきり、とある太陽系に逃げこんだミリガン運送のロイドとマージ、新任航法士の少女メイを救ったのは、ガス惑星フェイダーリンクのリング上で暮らす人々だった。しかし惑星の太陽化計画によって、彼らの居住地は消滅の危機を迎えていた。ロイドらは一計を案ずるのだが……。
  • ベクフットの虜
    4.4
    1巻605円 (税込)
    〔クレギオン7〕ときに危険な業務に従事しながらも、故郷ヴェイスの両親には“安全かつ健全な毎日です”と偽りの手紙を送り続けていたメイ。そんなある日両親がアルフェッカ号を訪ねてくることになった。しかも戒厳令下の惑星ベクフットで海賊に拉致されてしまった彼女は、無事に両親との再会を果たせるのか?
  • 太陽の簒奪者
    4.3
    1巻770円 (税込)
    西暦二〇〇六年、水星から突如噴き上げられた鉱物資源は、太陽をとりまく巨大なリングを形成しはじめた。日照量の激減により、破滅の危機に瀕する人類。いったい何者が、何の目的で創造したのか? 異星文明への憧れと人類救済という使命の狭間で葛藤する科学者・白石亜紀は、破壊ミッションへと旅立つが……。
  • 魔法使いとランデヴー
    4.2
    1巻726円 (税込)
    小惑星探査機《はちどり》が、トラブルのため地球に帰還できなくなった。テザーによる救出を打診されたゆかりは、その危険性から任務を拒否しようとするが、「レミソの恋人が《はちどり》に乗っている」と不自然な積極さを見せるマツリによって、事態は思いもよらぬ方向へ――無人探査機の救出ミッションを描く表題作ほか、国際宇宙ステーションでのテロとの闘い 「対決! 聖戦士VS女子高生」など全4篇を収録する短篇集/掲出の書影は底本のものです
  • 南極点のピアピア動画
    4.2
    1巻682円 (税込)
    日本の次期月探査計画に関わっていた大学院生・蓮見省一の夢は、彗星が月面に衝突した瞬間に潰え、恋人の奈美までが彼のもとを去った。省一はただ、奈美への愛をボーカロイドの小隅レイに歌わせ、ピアピア動画にアップロードするしかなかった。しかし、月からの放出物が地球に双極ジェットを形成することが判明、ピアピア技術部による“宇宙男プロジェクト”が開始される……。ネットと宇宙開発の未来を描く4篇収録の連作集
  • アフナスの貴石
    4.0
    1巻605円 (税込)
    〔クレギオン6〕「ミリガン運送は解散した」――突然の置き手紙を残してロイドが失踪した。アルフェッカ号は売却され、マージとメイはあえなく失業者となってしまう。新たな船主に雇われた二人は、ロイドの行方に関わる唯一の手がかりである“生きた宝石”アフナサイトを追って、アフナス星系へと向かうが……。
  • ヴェイスの盲点
    4.0
    1巻550円 (税込)
    〔クレギオン1〕ミリガン運送の社長ロイドと女性パイロットのマージは、愛機アルフェッカ号の修理費を稼ぐため、惑星ヴェイスへと向かう。だが、その軌道は『大戦』の負の遺産である機雷原に覆われていた。地表へと降下するには、優秀なナビゲーターが不可欠だったが……。野尻ハードSFの原点、いよいよ開幕
  • ふわふわの泉
    4.0
    1巻660円 (税込)
    浜松西高校化学部部長・浅倉泉の人生の目標は“努力しないで生きること”。文化祭を前に泉は、ただ一人の部員・保科昶(あきら)とフラーレンを生成する化学実験を行っていた。そのとき学校を雷が直撃!実験失敗と落胆する泉の眼前には空気中に浮かぶシャボン玉のような粒子が生まれていた。ダイヤモンドより硬く空気より軽いその物質を泉は“ふわふわ”と名づけ、一儲けしようと考えるのだが・・・・・・伝説の星雲賞受賞作、ついに復刊。
  • 沈黙のフライバイ
    3.9
    1巻660円 (税込)
    アンドロメダ方面を発信源とする謎の有意信号が発見された。分析の結果、JAXAの野嶋と弥生はそれが恒星間測位システムの信号であり、異星人の探査機が地球に向かっていることを確信する――静かなるファーストコンタクトがもたらした壮大なビジョンを描く表題作、一人の女子大生の思いつきが大気圏外への道を拓く「大風呂敷と蜘蛛の糸」ほか全5篇を収録。宇宙開発の現状と真正面から斬り結んだ、野尻宇宙SFの精髄。
  • 太陽の簒奪者

    Posted by ブクログ

    「トップを狙え!」が見たくなった。宇宙スケールでランデブーや攻撃に時間がかかったりする展開がたまらない。Terra Invictaというゲームでも描かれる、異星人が来るまでに地球人の意思統一で悶着するという流れも好きです。

    0
    2024年04月16日
  • 沈黙のフライバイ

    Posted by ブクログ

    宇宙開発の未来を描きつつも、重すぎず軽すぎず、絶妙なバランスで読みやすかった。火星表土の液状化とか、小惑星の地形の謎とか、実際に科学的な裏付けがあるのかは分からないけれど、こういうリアルなSFってすごいワクワクする。こういう堅実な話って最近は少ないような気がするし、すごい面白かった。好き。

    0
    2023年10月07日
  • ふわふわの泉

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    化学好きの女子高生が新物質を開発して事業を展開していき、スケールがどんどん大きくなっていく。SFらしくて面白い。
    ふわふわで宇宙に出てみたいものだ。

    0
    2023年06月25日
  • 南極点のピアピア動画

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     ボーカロイドという非現実的ながら実在するガジェットにより「初音ミク的存在が現実にいる」という空想の世界観が、現実に近いように錯覚してしまう。ある意味、現実に絶望してしまう作品。
     高次知性体との邂逅の周辺にちりばめられた恋愛エピソードは、有川浩「空の中」と似た感覚を味わった。自動化され増殖する工場、宇宙への風に乗る恋人達、特殊な環境下でのクモが生み出す予想外の構造物、潜水艦を使った鯨との追跡コミュニケーション研究、一つ一つにボーカロイド「小隅レイ」のイメージが生かされ、「あーやきゅあ」に行き着く世界は、出来すぎなくらいのユートピアである。

    ~再読~
    「外見の同一性保持」は疑心暗鬼を生まない

    0
    2023年01月11日
  • 太陽の簒奪者

    Posted by ブクログ

    もう、この手の本は圧倒的に好き。
    幼少のころから本好きではあったが、社会人の一時期は読書の習慣から離れていた。その後、ポツポツと復活したときに手にした一冊が、野尻さんの「沈黙のフライバイ」。「なんて面白い短編集なんだ!!」と感動して、親や友人に貸してみたが、そこまでの反響は得られず。しばらくして、「自分はSFというジャンルが人よりかなり好きなんだ(思い返せばガンダムとかも超好きだし)。」と自覚するに至る。
    前置きが長くなったが、そんなSFとの出会いの一冊をプレゼントしてくれた野尻さんの代表作。いつか読みたいと思いながらはや15年ぐらい?ついに手を取ったが、やっぱり面白かった。
    テンポよく進むス

    0
    2021年04月09日

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