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ロシア宇宙主義全史 神化思想からトランスヒューマニズム・人新世へ
人間の限界を突破し、時空間の無限に到達せよ! 宗教哲学者フョードロフの「人類復活」、共産主義者ボグダーノフの「血液交換」、ロケット工学の父ツィオルコフスキーの「完全生物」、生物地球化学者ヴェルナツキーの「精神圏」、歴史学者グミリョフの「新ユーラシア主義」……人間の不死・復活および宇宙進出を謳う「ロシア宇宙主義」。その法外な思想に一貫して賭けられていたのは、個と全体のありうべき関係をめぐる理念、そして「独自のロシア」の構築だった! 西欧との同時代的相関性も睥睨しながら、現代のアメリカ・シリコンバレーを熱源とするトランスヒューマニズムや人新世の問題にまでのびてくるその射程を「全史」として描き切る、第一人者による総合的かつ野心的な試み! イーロン・マスクと同じ夢を100年前のロシアで見た人たちがいた―― [目次] はじめに 第一章 近代ロシアの空間表象――ロシア宇宙主義前史 一 無から無限へ 二 ロシアとアメリカ 第二章 フョードロフ――全人類の集合神化 一 人類復活の事業 二 人間の神化 三 自然統御の工程 四 メシアニズムの地政学 第三章 宗教哲学とコミュニズム――集団神化の実践へ 一 宗教哲学ルネサンス 二 コミュニズム 第四章 ツィオルコフスキー――無限の進化と優生思想 一 革命文化とロシア宇宙主義 二 無限の進化の夢 三 個と全体の原子論 第五章 ヴェルナツキー――進化の統御(不)可能性 一 太陽と生物圏 二 「生の跳躍」から「精神圏」へ 第六章 トランスヒューマニズムと人新世――ロシア宇宙主義後史 一 テイヤールからトランスヒューマニズムへ 二 ヴェルナツキーから人新世へ おわりに -
好きになる生化学 第2版
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 たくさんのカラーマンガでよくわかる生化学の入門書。 化学の予備知識がなくても大丈夫! 構造式も怖くない! 化学の基礎知識の復習から始まって、糖や脂質、蛋白質の構造や代謝のポイントをつかみ、分子生物学や遺伝子工学も少しはわかる、決定版生化学の入門書! 「好きになる生理学」の姉妹編。キャラクターの田中家の面々が大活躍。 難しいポイントはマンガで解説。楽しみながら理解できる一冊。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
置き配的
コロナ禍以降、社会は置き配的なものとなった―― 「紀伊國屋じんぶん大賞2025 読者と選ぶ人文書ベスト30」の1位に輝いた気鋭の批評家が放つ最初にして最高の2020年代社会批評! 群像連載の「言葉と物」を単行本化。酷薄な現代を生き抜くための必読書! 「外出を自粛し、Zoomで会議をし、外ではマスクを着け、ドアの前に荷物が置かれるのに気づくより早く、スマホで通知を受け取る。個々人の環境や選択とはべつに、そのような生活がある種の典型となった社会のなかで、何が抑圧され、何が新たな希望として開かれているのか。そうした観点から、人々のありうべきコミュニケーションのかたちを問うこと、それがこの本のテーマです。(中略) つまり、狭義の置き配が「届ける」ということの意味を変えたのだとすれば、置き配的なコミュニケーションにおいては「伝える」ということの意味が変わってしまったのだと言えます。そして現在、もっとも置き配的なコミュニケーションが幅を利かせている場所はSNS、とりわけツイッター(現X)でしょう。保守とリベラル、男性と女性、老人と若者、なんでもいいですが、読者のみなさんもいちどは、彼らの論争は本当に何かを論じ合っているのかと疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。 (中略)置き配的な社会を問うことは、書くことの意味を立ち上げなおすことにも直結するはずです。」(本文より) -
純粋理性批判の超批判
1762年に入学したケーニヒスベルク大学で神学と哲学を学び、私講師を務めていたカントの薫陶を受けたヨハン・ゴットフリート・ヘルダー(1744-1803年)は、同じ時期にヨハン・ゲオルク・ハーマンと出会い、私淑したことが知られる。その後、1769年にフランスに渡り、ハンブルク、ダルムシュタットを経て、シュトラスブルク(ストラスブール)に到着したヘルダーは、ゲーテとの決定的な邂逅を経験した。大きな影響を与えたゲーテとともに、ヘルダーは「疾風怒濤(シュトルム・ウント・ドランク)」運動を推進するとともに、プロイセン王立ベルリン学術アカデミー(ベルリン・アカデミー)の懸賞課題に応えて執筆した『言語起源論』を1772年に公刊して、その名を轟かせる。 1776年にゲーテの尽力でヴァイマールの宗務管区総監督・主任牧師に迎えられたヘルダーは、主著『人類歴史哲学考』(1784-91年)を執筆・公刊したが、旧師カントから厳しい批判を浴びた。1799年に公刊された本書は、その表題が示しているとおり、カントの『純粋理性批判』(初版1781年、第2版1787年)に対する「批判」──「批判の批判」としての「超批判(メタクリティーク)」である。 各章は『純粋理性批判』のテクストを引用し、それに批判的なコメントを加えたあと独自の考察を展開する、という構成になっている。その主張は「思惟し、意志し、理解し、感覚し、理性を訓練し、欲求するのは、同一の魂である」(一元論テーゼ)、「人間の魂は、言葉とともに思惟する」(理性即言語テーゼ)の二つに要約できる。これらのテーゼを、ヘルダーはスラングを多用した独特な文体で、時には嘲笑を交えながら展開した。 本書は、程なく勃興するドイツ観念論の先駆をなしている。そうした重要な役割を演じた著作の本邦初訳を、ここに文庫版でお届けする。 [本書の内容] 第一部 悟性と経験 序 文 1 題名と序論 2 いわゆる超越論的感性論の超批判 3 いわゆる超越論的分析論の超批判 4 純粋悟性概念の図式論 5 純粋悟性のすべての原則の体系の超批判 6 観念論と実在論について 7 あらゆる現象の隣および背後にある物自体について 付 録 経験的悟性使用を超越論的悟性使用と混同することによる反省概念の多義性について 第二部 理性と言語 8 超越論的弁証論の超批判 9 純粋理性の誤謬推理について 10 純粋理性の二律背反について 11 純粋理性の理想について 12 理性の統制的使用について 13 純粋理性を訓練することについて 14 純粋理性の規準について 15 純粋理性の誤った批判 付 録 純粋理性の批判的学部についての最新情報 -
〈種〉の超克 生命の再生産とその欺瞞
本書の副題にある「生命の再生産」という言葉を目にするとき、何を思い浮かべるでしょうか。 親から子どもが生まれ、その子どもが成長して親となり、またその子どもが生まれる、という世代の連鎖でしょうか。それとも死者の生まれ変わりとしての生者というようなイメージでしょうか。取り沙汰されることの多い「少子化問題」を思い浮かべる人もいるかもしれません。 出生数の減少が社会に負の影響を及ぼしている、という議論がなされています。そこでは、「生むこと」をしない人が増えたことに危機感を抱き、次世代に対する責任が説かれたり、「生むこと」をめぐる個人を取り巻く環境を整備する必要性が訴えられたりします。 しかし、本書は「生むこと」を「人類の存続」や「社会の繁栄」や「種の繁殖」といった大義のために「当たり前に必要なこと」とは考えません。「人類」や「社会」や「種」を構成する人々の数が増えるか否かという尺度で「生まれること」を意味づける考え方から距離を置き、「生まれること」をそれ自体として意味づけることを試みるのです。そのためには、各々の経験の個別性や唯一性を捨象せず、どのような経験をした人にも共通して開かれた地平で「生まれること」について考えなければなりません。 本当は誰にとっても関わりのある「生命の再生産」という問題をマルクスに立ち戻ってそれ自体として考察する中で、フォイエルバッハや田辺元といった者たちの思考を再検討する本書は、マルクスの思考には今日の重要な課題である「人新世」の始まりやエコロジーに通じるものがあることを明らかにするでしょう。 『高群逸枝の夢』で注目を集めた著者が満を持して放つ渾身の論考がついに姿を現します。 [本書の内容] 第一章「息子たちは父をもたない」 1 誕生以前の生き物は己の生まれる夢を見るか? 2 父でなく、父たること 3 二人のルイ 第二章 資本、父と子、自己増殖 1 算術への反乱 2 自己増殖する怪物 3 再生産論再考 4 「人類の不死性」をめぐる対話 5 「神学者」マルクス 第三章 労働の彼方 1 宿命の名の下に――自然と人間の物質代謝 2 時間の弁証法 3 「自由の国」の必然性 4 労働は永遠に? 5 幽霊的労働 第四章 種と性とフォイエルバッハ 1 二人の「類」(1)――マルクス 2 二人の「類」(2)――フォイエルバッハ 3 種としての個体 4 想像の集合体 5 「超人への橋」、種の終わり 第五章 幼虫の形態学 1 「人間の生成」 2 田辺元、否定のロンド 3 運命の夜、偶然の星 4 種のメタモルフォーゼ 5 出会いの系譜学 -
新装版 とらんぷ譚 全四巻合本版
幻視者たちの見た夢……伝説の幻想文学四部作! 「読めば分る。──私はこの作品について、なにも語りたくないのである」澁澤龍彦 反地上的な夢濃密な幻想、日常世界を超えた者が見るのは反地上的な夢。濃密な幻想で構築される、妖美なる博物館ーー日常的な人間世界を超え、あるいは離脱して、幻視者たちが存在する。彼らが視るものは、反地上的な夢、濃密な幻想である。それを蒐集して構築される、幻想博物館の妖美さ。著者が熱愛する短篇形式への供物として捧げた13の幻想譚は、手作りトランプのように、装飾にみち色鮮やかに語られる。(『新装版 連作とらんぷ譚1 幻想博物館』) 【収録作品】 ・『新装版 とらんぷ譚1 幻想博物館』 ・『新装版 とらんぷ譚2 悪夢の骨牌』 ・『新装版 とらんぷ譚3 人外境通信』 ・『新装版 とらんぷ譚4 真珠母の匣』 -
ニュースが消える日
「俺たちは、面白いから記事を書くわけじゃないですよ。伝える必要があるから記事にするんです」 大手全国紙の整理記者を辞め、実家の印刷所が発行する「地域紙」編集長になった戸倉大介。 部数1万部、編集部員3人、週3回発行、全4ページ。人口25万人の平和な地方都市に事件は少なく、行政発表や街ネタが中心の、刺激に乏しい紙面だ。 そんな中、SNSを駆使する若き市長が自宅前で何者かに襲撃された。これはテロか? その事件が、戸倉の記者魂に火を付けた。 人手も拡散力も速報性もない。それでも、地元で起きたこの事件の真相を誰よりも深く、正確に報道してやる。 裏を取れないことは書かない。特定の人物の主張だけで記事にしない。引用だけのこたつ記事は載せない。 元新聞記者の著者が報道の矜持を問う長編小説。 -
医療系学生のための病理学 第5版
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 総論と各論をバランスよく構成した定番テキストのフルカラー改訂版。看護系、臨床検査技師、薬学系、作業療法士や理学療法士などのリハビリテーション系に最適。内容理解のための章末問題を収載した。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
死なないと、帰れない島
誰も知らなかった。 あの日の別れが永遠のものになることを。 「いますぐ荷物をまとめなさい!」 「どうか妹たちをお願いします」 「俺たちはここで玉砕するよ……」 「お前にはいろいろと島のことを教えてもらった。ありがとう」 「今度の疎開は一時的なものです。勝ったらまた戻るのです」 「なんで日本はこんな戦争を始めちゃったのだろう」 1944年7月、硫黄島。 それは一時疎開のはずだった―― 散り散りになった島民たちは なぜ今も故郷に帰れないのか? ベストセラー『硫黄島上陸』著者が、 この国の暗部を暴く傑作ノンフィクション! 【目次】 プロローグ 村が消えた日 第1章 違憲の島を歩く 第2章 トキ坊の夢 第3章 硫黄島少年記 第4章 密室の議事録 第5章 新生硫黄島 第6章 硫黄島かく戦えり 第7章 祖国は島民を棄てたのか 第8章 2025年の硫黄島 エピローグ 天皇陛下の花 -
日本の警察シリーズ 全3冊合本版
日本の警察シリーズ 全3冊合本版 『焦土の刑事』『動乱の刑事』『沃野の刑事』収録。 東京は壊れつつある。見慣れぬ街に変わりつつある――。 1945年。B29による空襲の翌朝、防空壕の中で女性の遺体が発見される。首には刃物による切り傷が。無数の遺体と目の前のたったひとつの遺体。 これは戦争ではない。個人に対する犯罪だ――。 捜査を進める京橋署刑事の高峰は署長から思わぬ言葉を聞かされる。「あれは、空襲の被害者だ」。殺人事件のもみ消し――そしてまた殺人が起きる。 高峰は、中学からの同級生で特高に籍をを置く海老沢とともに、終戦をまたいで「戦時下の殺人」の犯人を追い詰めていく。 警察小説の旗手が満を持して描く、壮大な警察大河シリーズ、ここに開幕。(『焦土の刑事』) -
最悪の相棒
少年時代に姉がストーカーに殺された男、潮崎。被害者家族によりそいすぎたため、心身を壊し、若くして亡くなってしまった警察官の父を持つ女性刑事の広中。潮崎に対して、一方的に憎しみをいただいている広中は、捜査一課にいきたいという夢があった。その夢がやっとかなう。しかし、捜査一課での相棒は、信じられないことに、潮崎だった――。 介護疲れによってひきおこされた犯罪、オレオレ詐欺に、ひきこもり。巨大団地で連鎖する事件は、やがて最悪の結末をむかえる――。先読み不能のストーリーテラーが用意した、極上の物語ラビリンス。そして最高のカタルシス! 「あなた」も刑事も気づかないうちに、事件はもう始まっていた――。 -
You jump, I jump
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気カップルクリエイター・華金カップル、初のスタイルブックが完成! たつやとりこの大好きなもの、大切なこと… 全103個のキーワードから紐解く2人の本音と素顔。 〈Hanakin's A to Z〉 Arinomama/Analog/Ase/Beauty/Buran/Book/Choice/Cooking/Cup/Complex/Chance/Doryoku/Datsumo/Dental Care/Dream/Escape/English/Egao & Enjoy/Editing/Energy/Football/Fact/Favorite/Family/Friends/Fat/Film/First/Forget/Flower/Fight/Goal/Gokigen/Girl/Gray/Hair/Hanakin-couple/Happiness/Hawaii/Home/Hoshini-Negaiwo/I am... /Image/Job/Jack/Journey/Kakun/KREVA/Kiss/ Kotodama/Kintore/Kiza/Kioku/Kansha/Love/Love Letters/Life/Little Rico/Las Vegas/Manga/Moisture/My car/Make it count/Memories/Magic hour/Make-up/Morning/Mama/Ni-ni/Namida/Original case/Oyaji/Okan/Omamori/Pink/Q&A/Rain/Routine/Sea/Sauna/Seiron/Second/Super Hero, Tatsuya/Secret/SNS/Slow life Rico/Studying abroad/Skin care/Sleep/Team/Turning Point/TITANIC/Umai/Up-Down/Unmei/Voice/Vlog/Wish list/Wedding/XOXO/YouTube/You jump, I jump/ZZZ 【華金カップルより】 どーも。華金カップルです 自分達と向き合って向き合って、向き合い続けて完成した「You jump, I jump」 1ページ1ページ大切に。 今、自分達ができる全てをこの一冊に詰め込みました! 色々な楽しみ方ができる本だと思うので パラパラなんとなーく読んでみたり、じっくり読み込んでみたり、写真やイラストを眺めたり、お部屋に飾ったり… とにかく楽しんで頂けたら、とっても嬉しいです みんなの感情が1ミリでも動く本になっていますように。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
キリスト教綱要 初版
本書は、フランス東北部ピカルディーに生まれ、スイスで宗教改革を実践して改革派を指導したジャン・カルヴァン(1509-64年)の名を知らしめた主著の初版です。 パリに出たカルヴァンは、マルティン・ルター(1483-1546年)によって推進されていたドイツの教会改革の影響を受けながら人文主義を身につけたあと、オルレアン、次いでブルージュで法学を修め、パリに戻って聖書の言語の研鑽を積みました。転機が訪れたのは1534年。この年の10月にフランスで「檄文事件」が起き、パリの町中にミサに対する攻撃的な文書「教皇のミサの恐るべき、重大な、耐えがたい弊害について真正な諸箇条」が貼り出されました。これに激怒したフランソワ1世は宗教改革者8名を焚刑にし、カルヴァンはスイスのバーゼルへの亡命を決意するに至ります。この地でキリスト教信仰の内容を概説するためにカルヴァンがラテン語で書き上げ、1536年に初版が公刊されたのが、本書にほかなりません。 本書は、ルターの宗教改革が第一段階である「破壊」だったとすれば、第二段階にあたる「形成」の基礎となりました。その根底にあったのは若き日のカルヴァンが身につけた人文主義的な知識とセンスであり、それが本書を唯一無二のものにしています。そうして改革派の基盤をなすことになった本書は、「福音主義」や「予定説」の名とともに広く知られるようになりました。その代表が『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(1904-05年)でカルヴァンとカルヴィニズムを「禁欲的プロテスタンティズム」の諸類型の一つとして取り上げたマックス・ヴェーバー(1864-1920年)でしょう。 本書は出版されると増刷を繰り返し、カルヴァン自身はフランス語版を出版した上、改訂の作業に取りかかります。改訂は5回にわたり、初版では全6章だったものが、最終版(1559年)では全80章に及ぶ巨大な書と化しました。日本語訳で1600頁に及ぶ最終版は簡単に手を出せるものではありませんが、初版は分量の点のみならず、のちにさまざまな展開を見る思想の原型を見出せる点、そしてカルヴァンの聖書解釈の技巧を知ることができる点で、最良の入門となることでしょう。初の文庫版となる新訳を、ここにお届けいたします。 [本書の内容] 〔献 辞〕 第一章 律法について、十戒の説明を含む。 第二章 信仰について、使徒信条の解説を含む。 第三章 祈りについて、主の祈りの講解を含む。 第四章 サクラメントについて。 第五章 これまで世の人々によってサクラメントと考えられてきた残りの五つのサクラメントはサクラメントではないことを証明し、ならば何であるかを明らかにする。 第六章 キリスト者の自由、教会の権能、国政について。 -
軽いめまい
郊外の住宅地にある築七年の中古マンションで、夏実は夫と小三と幼稚園児二人の息子と暮らしている。専業主婦の暮らしに何といって不満もなく、不自由があるわけでもない。けれど蛇口から流れる水を眺めているときなどに覚える、放心に似ためまい――。 1990年代の東京。「中産階級」の変わることのない日常? 2023年にポリー・バートンによって英訳され、ニューヨークタイムズやアトランティック誌で書評されるなど話題となった。 生活という日常を瑞々しく、シニカルに描いた傑作中編小説。 ケイト・ザンブレノ 「あまりに退屈で売春を始める主婦たちの話が気の利いた挿話として登場するように、たとえばブニュエルの、たとえばゴダールの、たとえばシャンタル・アケルマンの、売春する主婦たちについてのあらゆる映画への目配せがこの小説には見られるのだが、ただしこの小説の中では何も起こらず、退屈そのものがポイントで、じゃがいもの皮はただ剥かれ、皿はただ洗われ、けれど時々、ほんの時折、家事にまつわる瞑想的な瞬間、クラクラするような、あるいはぼうっとするような感覚がふと訪れることがあり、たとえば洗い物をしているとき、蛇口から紐のように絶え間なく流れ出す水や、流れていく水のきらめきに心を奪われてしまう、それこそがポリー・バートンによって「軽いめまい(ルビ:マイルド・ヴァーティゴ)」と訳出された感覚で、この言葉は小説の八番目のセクションのタイトルにもなっている。」 「解説」より -
入門 現代の相対性理論 電磁気学の定式化からのアプローチ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 マクスウェル方程式からの論理的な繋がりを意識した記述により、現代的な特殊相対論の枠組みを「電磁気の共変形式」を軸に構成する。理解を深める物理パラドックスについても解説。Pythonによる演習も盛り込んだ。 【主な目次】 第1章 この本の概要 第2章 古典電磁気学とマクスウェル方程式 第3章 マクスウェル方程式から特殊相対性理論へ 第4章 光速度不変の原理とその物理的意味 第5章 ミンコフスキー空間 第6章 マクスウェル方程式の共変性 第7章 電場・磁場の変換規則 第8章 物質中の電磁場とマクスウェル方程式 第9章 特殊相対論の実験的検証 第10章 相対性力学 第11章 電磁場のゲージ変換とゲージ不変性 第12章 変分原理と解析力学 第13章 電磁場と変分原理 第14章 運動する点電荷の作る電磁場 第15章 特殊相対性理論の理解を深める 付録A ベクトル演算の公式 付録B SageManifold/SageMath 付録C 練習課題 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
〈世界史〉の哲学
シリーズの最初の巻「古代篇」では、〈世界史〉の中のミステリー中のミステリー、イエス・ キリストの殺害が、中心的な主題となる。もし、〈世界史〉の中で、われわれの現在に最も大きな影響を残した、たった一つの出来事を選ぶことが求められれば、誰もが、迷うことなく、イエス・キリストの十字架上の死を挙げることになるだろう。 どうして、イエス・キリストは殺されたのか? どうして、たった一人の男の死が、これほどまでに深く、広い帰結をもたらすことになったのか? われわれの現在を、社会学的な基礎において捉えるならば、それは「近代社会」として規定されることになる。近代化とは、細部を削ぎ落として言ってしまえば、西洋出自の概念や制度がグローバル・スタンダードになった時代である。その「西洋」の文明的なアイデンティティは、キリスト教にこそある。とすれば、キリストの死の残響は、二千年後の現在でも、まったく衰えることなく届いていることになる。キリストの死は、どうして、これほどの衝撃力をもったのだろうか? イエス・キリストは、わけのわからない罪状によって処刑された。その死は、今日のわれわれのあり方を深く規定している。必ずしもクリスチャンではないものも含めて、その死の影響の下にある。どうしてこんなことになったのか?…… (「まえがき」より) -
新版 臨床化学 第4版 生化学的検査
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 臨床検査技師養成テキストの改訂版。総論で分析手法、各論で生体物質についてわかりやすく解説。化学的な記述をブラッシュアップし、より平易な記述を心掛けた。フルカラーで理解が進む。国家試験出題基準準拠。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
セドリックパトカー スーパーバイブル
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 昭和・平成の初期の頃まで、パトカーといえば、実用本位、そして質実剛健であることが当たり前だった。その代表格ともいえる存在のひとつがセドリックパトカーだろう。フェンダーミラー、鉄ホイール、ビニールレザーのシート……etc、まさに昔ながらのパトカーの王道をいくスタイルだ。加えて、市販車にない3000ccエンジン+5速マニュアルの組み合わせは、パトカー専用モデルならではであり、パトカーファンの心をくすぐってやまない。生産終了となってからすでに20年以上、もはや現役車はわずかとなってしまっている。本書では、パトカーの代表格であったセドリックの魅力を豊富な写真とかつての資料を元に徹底紹介する。 [Contents] 撃撮! セドパト24時 取り締まりの「生」現場! 令和のYPYセドリック Part1 佐賀県警/Part2 神奈川県警/Part3 愛知県警/Part4 北海道警、静岡県警、山梨県警 Y31セドパト「超」解説/YPY31セドリック「極み」解剖 YPY31セドリック白黒パトカー 後期型/最終型 YPY31セドリック覆面パトカー 後期型/最終型 YPY31セドリック白黒パトカー 中期型 YPY31セドリック覆面パトカー 中期型 YPY31セドリック白黒パトカー 前期型 YPY31セドリック覆面パトカー 前期型 Y31グロリア白黒パトカー 前期型 Y30セドリックパトカー Y30セドリックワゴン&バンパトカー Y30グロリアワゴン&バンパトカー YPY31/Y31セドリックエスコートカー 後期型/最終型 YPY31/Y31セドリックエスコートカー 中期型 YPY31/Y31セドリックエスコートカー 前期型 YPY30セドリックエスコートカー セドリックオープンカー さらばセドリックパトカー ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
圓生の録音室
昭和の名人、六代目三遊亭圓生。名実ともに絶頂期にあった名人は己の芸を『三遊亭圓生人情噺集成』『圓生百席』として後世に残した。このレコードをプロデュースしたのが若き日の著者である。はじめての訪問、録音室の内外での濃密なやりとり、突然の別れれ……。愛惜をこめて描かれる“稀代の芸の鬼”の情熱と素顔。 -
柄谷行人の初期思想
【本書は『柄谷行人初期論文集』、のち『思想はいかに可能か』として刊行された単行本の文庫化です】 2022年に「哲学のノーベル賞」と呼ばれるバーグルエン哲学・文化賞をアジア人として初めて受賞した柄谷行人が、1969年の群像新人文学賞評論部門当選作「〈意識〉と〈自然〉――漱石試論」以前に書いた「思想はいかに可能か」(東大新聞五月祭賞佳作)「新しい哲学」(同)や、群像新人賞当選作を読んだ「ユリイカ」編集長三浦雅士の依頼によって書かれた「サドの自然概念に関するノート」など、1966年から72年にかけて発表された7編からなる初期論文集。 著者によれば「遠い過去でありすぎ」また「幼稚な考え方や言葉使いが多くて閉口」しつつも「近年において自分が考えていることに近いところが少なからずあって、驚きもした」テクストである。 すでに思想家柄谷行人の思考の基本的構造が現れていたという意味において、本書を味読することは、最新刊『力と交換様式』読解にも役立つであろう。 -
セラミックス科学 基礎から応用まで
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 実は有機化合物よりもはるかに多様性の高いセラミックス。自然と興味が持てるような内容や,研究者になりたいと思えるような内容を心がけまとめました。本書を読めば、セラミックスの奥深さがわかります。 【目次】 第1章 セラミックス概論 第2章 元素の特徴 第3章 セラミックスの化学結合 第4章 セラミックスの結晶構造 第5章 相平衡と状態図 第6章 セラミックス原料の工業的製造法 第7章 セラミックス粉末の特徴と合成法 第8章 セラミックスの成形・焼結・加工 第9章 焼結法以外のセラミックスプロセス 第10章 セラミックスの微構造 第11章 電気的性質(誘電性)およびその応用 第12章 電気的性質(導電性)およびその応用 第13章 磁気的性質およびその応用 第14章 光学的性質およびその応用 第15章 熱的性質およびその応用 第16章 化学的性質およびその応用 第17章 力学的性質およびその応用 第18章 複合材料・多孔質材料 第19章 ガラス 第20章 計算科学とマテリアルズ・インフォマティクス ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
春秋の花
妥協を許さぬ小説や批評の書き手で知られる大西巨人は幼少期より古今東西の詩文を愛好してきた。成長し老境に至るまで折りに触れ愛唱してきた断章は、柿本人麻呂、西行、正岡子規、石川啄木、与謝野晶子、斎藤茂吉、斎藤史、松尾芭蕉、西東三鬼、金子兜太、島崎藤村、三好達治、佐藤春夫、茨木のり子、森鴎外、夏目漱石、樋口一葉、有島武郎、中野重治、小林秀雄、吉本隆明、柄谷行人…と、万葉の世から現代まで幅広く、また意外性すら湛えて季節毎に丁寧に並べ置かれている。 文学を愛する者として人後に落ちない大西巨人が年月をかけ丹精して選んだ詩文の精髄がここにある。 -
かんがえよう なかよしのルール こころをそだてる SDGsのおはなし
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 SDGsは世界共通の「みんながしあわせで、ずっとなかよしでいるため」のルール。今日明日そして何年後も、みんなのしあわせがつづくためにはどうすればいいかを考えるおはなし集! 日常生活の「なぜ?」が、子どもにもわかりやすい「おはなし」に! 身近な場所から、世界へと目を向けるおはなし15話! ・料理を食べのこすのはもったいない? ・じゃぐちの水は、どこからくるのかな? ・使わなくなったランドセルをどうする? ・けんかをしないでなかよく遊ぶには? ・女の子の色、男の子色ってあるの? ・はたらくって楽しいの? ・夕方にスーパーで安売りをするのはなぜ? ・どうしてドアにマークがついているの? ・自動はんばいきの横にごみ箱があるのはなぜ? ・ひなんばしょがわかりづらいのはなぜ? ・ゆうせんせきにすわれるのはだれ? ・どうしてウミガメからビニールが出てくるの? ・学校に行かずにはたらく子どもがいるの? ・しぜんエネルギーだけでくらす島を知っている? ・世界一びんぼうなだいとうりょうって? 読み聞かせ4歳、ひとり読み6歳から ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
齋藤孝の大人の教養図鑑
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 齋藤孝氏が提案する「新時代の教養」! 200枚以上の写真、図版と300以上の問いから構成され、視覚とテキストの両面から読者に訴えかける、新しいスタイルの図鑑です。すべてのトピックは相互につながりを持ち、「プラトンといえば、アリストテレス」「アリストテレスといえば、アレキサンダー大王」、「葛飾北斎といえば、ジャポニズム」「ジャポニズムといえば、ゴッホ」というように、トピックからトピックを連想しながら読み進むことができ、いつの間にか多様なジャンルの様々な知識を学ぶことができます。 美術、文学、歴史、人類学、科学、21世紀の最新情報まで、様々なジャンルを縦横無尽に横断する盛りだくさんの教養図鑑です! ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
自然法論 (歴史学叢書)
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 本書はナチスの弾圧にも屈しなかった20世紀ドイツ最大の法制史家が、第二次大戦直後、その深刻な体験に裏づけられた豊かな法思想のすべてを語った講演の邦訳である。内容は簡潔な自然法思想史であると同時に、独自の現代自然法論であり、自然法=正義はけっして死滅しないという著者の信念が力強く表明されている。 【目次】 凡例 目次 自然法論 序論 一 自然法理念の現象形態 二 自然法の古典時代 三 自然法の現代的意義 訳註 訳者あとがき ミッタイス,ハインリッヒ 1889~1952年。ドイツの法制史家。ハイデルベルク大学、ミュンヘン大学、ベルリン大学で教授を歴任。専門は、ヨーロッパの比較法史、法制史。 著書に『封建法と国家権力』『中世盛期の国家』『自然法論』『ドイツ法制史』『ドイツ私法史』 『法制史の存在価値』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
バグダッド ブルー
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ハリウッド映画のように真実から遠い戦争と憎しみの彼方で、写真家が捉えたイラクで生きるということ。講談社出版文化賞受賞カメラマンによるフォト・ルポルタージュ。 ●耳に飛び込んできたのは、ショパンのワルツだった。……この国がまもなくアメリカの攻撃を受けようとしている、その時が迫っているのを知ってか知らずか、彼は悲哀を帯びた旋律を弾き続けた。私の記憶の中で、ピアノの音が空爆や銃撃の音に紛れて呑み込まれていく。イラク人の切ない、叫びにも似たその繊細な調べは、混雑していたレストランの客たちの喧噪にかき消され、弾き終わると男は、静かにレストランから立ち去っていった。――<本文より> -
パルメニデス 錯乱の女神の頭上を越えて
「あるはある あらぬはあらぬ」――遺された断片を読み解き、哲学史上最大の謎に迫る、大家による哲学ミステリー! 紀元前五世紀前半に活躍したパルメニデスの詩的断片をめぐって後世になされた数多の解釈は、どれも道を踏み誤っている。遺されたテクストを丹念に読み直し、「あるもの」をめぐるすべての論証を「帰謬論法」として捉えてみれば、「あらぬものはあらぬ」と、否定に否定を重ねる道の彼方で、「あるもの」の本性に肉迫することができるだろう――。最新の考古学的発見をも参照しつつ、政治家・立法者でもあった哲学者の全貌を復元せんとする独創的な試みは、やがて誰も予想しなかった意外な結末へと辿り着く。古代哲学最大の難問を解き明かす、著者畢生の書! [目次] プロロゴス 第一章 海上を放浪する国 第二章 序歌 第三章 真理の道 第四章 思惑の道 第五章 二つのヘーローオン エピロゴス パルメニデス断片テクストならびに翻訳 注 参考文献 事項索引 人名索引 -
機械学習工学
★機械学習を「工学」として熟成していくために★ 【推薦の言葉】 AIブームの3回目は、機械学習技術が牽引してきた。業務や生活の 中で使われるようになるにつれて、現場や社会における課題に直面 している。機械学習工学を生み出した著者らによる本書は、技術と 現場をつなぎ、普及させていくための羅針盤となる貴重な一冊である。 ――浦本直彦氏(三菱ケミカルグループ、元・人工知能学会会長) 注目の新領域「機械学習工学」の入門書。まずはこの一冊から始めよう! 機械学習ソフトウェアの開発・テスト・運用の方法論を体系的に俯瞰できる。 開発現場で試行錯誤しているエンジニアはもちろん、エンジニアと協働している人すべてに読んでほしい。 【主な内容】 巻頭言(丸山宏・PFN) 第1部 機械学習工学とは 第1章 機械学習工学(中川裕志・理化学研究所、石川冬樹・国立情報学研究所) 第2部 機械学習システムの開発・運用マネジメント 第2章 機械学習システムの開発とその検証プロジェクト(竹内広宜・武蔵大学) 第3章 機械学習システムの運用(堀内新吾、土橋昌・株式会社エヌ・ティ・ティ・データ) 第3部 機械学習システムの開発技術と倫理 第4章 機械学習デザインパターン(鷲崎弘宜・早稲田大学) 第5章 品質のとらえ方と管理(石川冬樹・国立情報学研究所) 第6章 機械学習モデルの説明法(原聡・大阪大学) 第7章 AI倫理(中川裕志・理化学研究所) 第4部 機械学習と知財・契約 第8章 機械学習と知財・契約(柿沼太一・弁護士法人STORIA) 第5部 機械学習工学の今後 第9章 今後に向けて(石川冬樹・国立情報学研究所) 付録A 模擬裁判の紹介(柿沼太一・弁護士法人STORIA) -
人口の経済学 平等の構想と統治をめぐる思想史
かつては「人口爆発」が、そして現代では「人口減少」が、重大な危機として社会に浮上している。 人口が増えたり減ったりすることは、社会においていかなる問題として捉えられてきのか。 経済学の歴史を振り返ると、それは制度や統治という問題圏と常に重なり合いながら論じられてきた。 本書はそれの道のりを、社会思想史の底流にある大きな流れとして描き出す挑戦である。 人口というものは、とりわけ現在の日本において喫緊の問題となっているが、それはわたしたちが社会をいかなるものとして捉え、統治するかという問題と表裏一体となっている。 アダム・スミス、マルサス、ミル、ケインズ――本書でたどる彼らの思想的格闘のあとは、いまわたしたちがまさに直面する危機を考えるにあたり、見逃すことのできない発見をもたらすだろう。 【本書の内容】 序文 第一章 重商主義の時代 人口論の射程の広さとデータ主義の起源 1.はじめに 2.ペティ:人口を測る 3.重商主義と人口 4.おわりに 5.補説:ベーコン主義 第二章 スミスの時代 自由と平等の条件と、経済学の生成 1.はじめに 2.モンテスキュー 3.ヒューム・ウォーレス論争 4.ステュアートとケイムズ卿 5.スミス 6.おわりに 第三章 マルサスと古典派経済学 フランス革命後の統治論の平等論的転回 1.はじめに 2.コンドルセとフランス革命 3.ゴドウィンとフランス革命 4.マルサス 5.リカードウ 6.J・S・ミル 7.おわりに 第四章 ケインズと転換期の経済学 人口減少論の勃興 1.はじめに 2.マーシャル 3.優生学 4.ケインズにおける人口変動 5.成長理論と人口:ハロッドとソロー 6.おわりに 第五章 現代の経済学 人口法則とその統治論的含意 1.はじめに 2.人口転換論 3.現代経済学と人口論 4.世代間所得移転 5.経済の成長と長期停滞 6.おわりに 結語 注 参考文献 -
故郷へ、友へ、恩師へ、 風の便り 山田風太郎書簡集
「サッパリ、書けん。」 悪友親友への便りに垣間見せる素顔の風太郎。 早くに両親を亡くして世話になった親戚への消息、恩師との交流。 最も気が合った高木彬光氏との合作の相談、横溝正史氏ともども家族ぐるみの付き合い。 江戸川乱歩をはじめ、角田喜久雄、鮎川哲也、中井英夫、色川武大、筒井康隆、髙峰秀子、安野光雅、横尾忠則、中島河太郎の各氏から届いた書簡、ドイツ文学者西義之氏との往復書簡もあわせて収録。 「医者より小説の方が小生の本性には合致している」 戦時中に単身上京して、軍需工場に勤めながら受験勉強を続けて医学専門学校に合格。1947年に「宝石」の短編懸賞に応募した「達磨峠の事件」が入選。50年に新制医科大学を卒業するも作家の道を選択し、忍法帖シリーズで大人気作家に。世相に対する鋭い批評から、気のおけない仲間に漏らす本音まで飾らない魅力が満載。 山田風太郎生誕一〇〇年記念 -
ムーミン谷のしあわせレシピ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「気持ちのいいものは、なんだっておなかにもいいのよ」(ムーミンママ) ムーミン谷のやさしさに包まれた、キャラクターたちにちなんだ楽しいメニューが満載。 名言と美しいさし絵入りで、85の北欧料理レシピをどうぞ! ●著者紹介 トーベ・ヤンソン 絵と引用文 画家・作家。1914年8月9日フィンランドの首都ヘルシンキに生まれる。父は彫刻家、母は画家という芸術一家に育ち、15歳のころには、挿絵画家としての仕事をはじめた。ストックホルムとパリで絵を学び、1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。国際アンデルセン大賞、フィンランド国家文学賞受賞。おもな作品に「ムーミン童話」シリーズ(全9巻)のほか、『少女ソフィアの夏』『彫刻家の娘』などがある。2001年6月逝去。 末延弘子 訳 東海大学文学部北欧文学科卒業。フィンランド国立タンペレ大学フィンランド文学専攻修士課程修了。白百合女子大学非常勤講師。『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』など、フィンランド現代文学、児童書の訳書多数。2007年度フィンランド政府外国人翻訳家賞受賞。 ●主な内容 ムーミンママのロールキャベツ スナフキンのさすらい煮こみ ミムラのむすめのびっくりスープ ムーミンパパ流ヤンソンさんの誘惑 ちびのミイのさかさまこけももケーキ ムーミン谷の地下室のベリージャム など。 -
1週間で学べる! Julia数値計算プログラミング
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 いま話題の新しい言語「Julia」を7日間で速習! プログラミングが初めてでも読みやすい解説を通じて、具体的課題に適用しながら基礎から応用まで身につける。簡単、気軽に誰でも科学技術計算ができる! ◇おもな目次◇ 1日目 Julia言語に触れてみよう――「高級電卓」としてのJulia 1.1 インストールしてみよう 1.2 実行してみよう 1.3 電卓のように使ってみよう 1.4 変数を使ってみよう 2日目 数式をコードにしてみよう――Julia言語の基本機能 2.1 関数を作ってみる:function 2.2 条件分岐をしてみる:if文 2.3 繰り返し計算をしてみる:for文 2.4 行列とベクトルを扱う:配列 2.5 型について考える:型と多重ディスパッチ 2.6 パラメータや変数をまとめる:struct 2.7 一通りのセットとしてまとめる:module 2.8 微分方程式を解く:パッケージの使用 2.9 数式処理(代数演算)をする:他の言語のライブラリを呼ぶ 3日目 円周率を計算してみよう――簡単な計算と結果の可視化 3.1 計算を始める前に 3.2 正多角形による方法:漸化式で計算 3.3 無限級数による方法:結果のプロットと複数の方法の比較 3.4 数値積分による方法:区分求積法ほか 3.5 モンテカルロ法:乱数を使う 3.6 球衝突の方法:シミュレーションの可視化 4日目 具体例1:量子力学――微分方程式と線形代数 4.1 時間依存のない1次元シュレーディンガー方程式:固有値問題を解く 4.2 時間依存のない2次元シュレーディンガー方程式:特殊関数を使う 4.3 波動関数の時間発展:行列演算を行う 5日目 具体例2:統計力学――乱数を使いこなす 5.1 手作り統計力学:ヒストグラム表示 5.2 イジング模型のモンテカルロシミュレーション:可視化と動画作成 6日目 具体例3:固体物理学――自己無撞着計算と固有値問題 6.1 強束縛模型:対角化とフーリエ変換 6.2 超伝導平均場理論:自己無撞着計算 7日目 自分の問題を解いてみよう 7.1 用途別必要機能まとめ 7.2 妙に遅いとき:高速化の方針 7.3 さらに速く:並列計算をする ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
入門講義 量子コンピュータ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【「量子コンピュータの全貌を俯瞰する類を見ない入門書」――西森秀稔】 どう動くのか? 何の役に立つのか? 基礎原理からよくわかる! 量子力学の原理をもとにしたまったく新しい計算機「量子コンピュータ」。その不思議な性質と驚きの性能を初歩の物理から解説する。「量子コンピュータはこうして動くのか!」と納得して膝を打つ、またとない入門書。 《目次》 第1章 量子コンピュータの概要 1.1 量子の世界 1.2 量子コンピュータと古典コンピュータ 1.3 量子コンピュータの歴史 1.4 量子コンピュータの種類と開発の現状 第2章 量子の不思議な振る舞いと量子コンピュータ 2.1 「量子テーマパーク」へようこそ 2.2 量子コンピュータへ 第3章 量子アルゴリズム 3.1 グローバーの量子探索アルゴリズムと暗号 3.2 ショアの素因数分解アルゴリズムとRSA暗号 3.3 量子コンピュータと暗号 3.4 その他の量子アルゴリズム 第4章 量子ビットの候補と開発状況 4.1 量子ビット候補:概観 4.2 量子ビット候補の概要 第5章 量子ゲート方式コンピュータ 5.1 汎用量子計算モデル 5.2 量子回路計算モデルと量子ゲート 5.3 量子ビットの操作 5.4 いろいろなアルゴリズムとその量子回路図の例 5.5 量子プログラミング言語 5.6 量子誤り訂正 第6章 量子アニーリング方式コンピュータ 6.1 組み合わせ最適化問題 6.2 量子アニーリング法 6.3 量子アニーラ:D-Wave 6.4 準量子アニーラ 6.5 古典アニーラ 第7章 量子コンピュータの開発状況と展望 7.1 量子コンピュータへの投資・研究状況 7.2 企業・研究機関での量子コンピュータ開発戦略 7.3 量子コンピュータの展望 付録A 量子ビットと量子ゲートの数式 付録B 量子アルゴリズムの数式と量子回路 付録C シュレーディンガー方程式 付録D 計算量理論 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
入門 現代の量子力学 量子情報・量子測定を中心として
【今世紀の標準!】 次世代を担う物理学徒に向けて、量子力学を根本的に再構成した。原理から本当に理解する15章。学部生から専門家まで必読の一冊。 【目次】 第1章 隠れた変数の理論と量子力学 第2章 二準位系の量子力学 第3章 多準位系の量子力学 第4章 合成系の量子状態 第5章 物理量の相関と量子もつれ 第6章 量子操作および時間発展 第7章 量子測定 第8章 一次元空間の粒子の量子力学 第9章 量子調和振動子 第10章 磁場中の荷電粒子 第11章 粒子の量子的挙動 第12章 空間回転と角運動量演算子 第13章 三次元球対称ポテンシャル問題 第14章 量子情報物理学 第15章 なぜ自然は「量子力学」を選んだのだろうか 付録 -
開化奇譚集 明治伏魔殿
歴史の大きな変わり目には、社会は流動化し、人間関係にも平時には起こりえず、想像もつかない変動が生じる。そんなときにひょっこり生まれる人びとの予想外の取り合わせは、貴重な“歴史の偶然”として現出するが、多くの場合たちまち短命に消え失せてしまい、人びとに記憶されず、ましてや記録として書き残されることもない。わたし筆者(わたし)がこれから書こうとしている物語は、ことによったら歴史の流れを異なる水路に導いたかもしれないひとつのエピソードである(「明治天皇の馭者」より)。 文明とは、ある可能性の粉砕であり、開化とは、挫折した夢と怨みの上に咲いた花である。新時代の到来に必然はない。ありえたかもしれない未来と希望のもつれを解きほぐす、5つのネオフィクションの試みが見せる光景とは? -
極限の思想 ハイデガー 世界内存在を生きる
大澤真幸・熊野純彦両氏の責任編集による叢書「極限の思想」第4弾!「自らの思考を極限までつき詰めた思想家」たちの、思想の根源に迫る決定版。21世紀のいま、この困難な時代を乗り越えるには、まさにこれらの極限にまで到達した思想こそ、参照に値するだろう。 本巻は『存在と時間』の精密な読解を通して、ハイデガーの思想の精髄にせまる! ハイデガー自身が執筆し公刊された唯一の体系的な著作にして、未完の大著『存在と時間』。難解をもって鳴るこの哲学書をどう読むべきか。 「私たちがそれぞれそうであるところの存在者」を「現存在」と呼び、また、私たちが「世界の内にある」在りようを「世界内存在」と呼ぶ。このように、さまざまな概念を次々に出しながら、ハイデガーが分析しようとしたこととは何だったのか。私たちがそれぞれの「私」を生きているとはどういうことか。本来的な自己とは。――その哲学的果実を味読する力作。 【目次】 第一章 『存在と時間』という書物 第二章 世界の内にあること 第三章 空間の内にあること 第四章 他者と共にあること 第五章 ひとりの私であること 第六章 本来的な在りかた 第七章 自己であること 終章 世界内存在を生きる -
極限の思想 ドゥルーズ 内在性の形而上学
大澤真幸・熊野純彦両氏の責任編集による新たな叢書、刊行開始!「自らの思考を極限までつき詰めた思想家」たちの、思想の根源に迫る決定版。21世紀のいま、この困難な時代を乗り越えるには、まさにこれらの極限にまで到達した思想こそ、参照に値するだろう。 ドゥルーズは20世紀を代表する哲学者だ。難解にもかかわらず、人の心を魅了する力がある。「ドゥルーズは哲学史の空間を高速で飛び回る青白い鬼火だ」と著者は言う。その魅力とは、どのようなものなのか。 たとえば「存在の一義性」という場合、その概念の祖であるドゥンス・スコトゥスの理解をふまえながら、スピノザ、ニーチェと、普通の読みではつながらない流れに系譜を通じさせてドゥルーズ的な配置をつくりあげる。そこにドゥルーズの哲学の創造がある。それを、とくと観賞しよう。 『差異と反復』『意味の論理学』『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』などなど多彩な著作群に鳴り響いている通奏低音を感じ取るために、その「鑑賞の手引き」たらんとする力作! 【目次】 第一章 ドゥルーズという烽火 第二章 存在の一義性という革命 第三章 前哨としての内存在 第四章 ドゥルーズと狂気 第五章 表面という魔物 第六章 特異性と個体性の相克 第七章 無人島と可能世界 -
極限の思想 ニーチェ 道徳批判の哲学
大澤真幸・熊野純彦両氏の責任編集による新たな叢書、ついに刊行開始!「自らの思考を極限までつき詰めた思想家」たちの、思想の根源に迫る決定版。21世紀のいま、この困難な時代を乗り越えるには、まさにこれらの極限にまで到達した思想こそ、参照に値するだろう。 本書は、ニーチェの道徳批判に焦点を当てる。ニーチェは道徳を批判した。今ある道徳を改善するためではない。われわれの道徳意識を「キリスト教道徳」と規定し、これに対して一切の価値転換を迫る。では、なぜ批判したのだろうか。正義や同情をどう考えればいいのだろうか。主として『道徳の系譜学』を中心に読み解き、ニーチェ哲学の魅力と射程に迫る。 -
Pythonで学ぶ実験計画法入門 ベイズ最適化によるデータ解析
★ 実験を効率化する強い味方 ★ もう実験で疲弊しない。次に試す実験条件は、データと統計学が教えてくれる! ベイズ最適化とPythonを駆使して、効率よく研究・開発を進めよう! 《すぐに試せるサンプルデータセット・サンプルコード付き》 ■ データ解析の初歩から、モデルの設計、実践的な応用事例までを導く。 ■ 実験時間や人数が限られる今、絶対に役立つスキルが身につく! ■ 入門書であり、実践書。フルカラー! 【目次】 第1章 データ解析や機械学習を活用した分子設計・材料設計・プロセス設計・プロセス管理 ・ケモ・マテリアルズ・プロセスインフォマティクス ・分子設計 ・材料設計 ・なぜベイズ最適化が必要か ・プロセス設計 ・プロセス管理 ・データ解析・人工知能(モデル)の本質 第2章 実験計画法 ・なぜ実験計画法か ・実験計画法とは ・適応的実験計画法 ・必要となる手法・技術 第3章 データ解析や回帰分析の手法 ・データセットの表現 ・ヒストグラム・散布図の確認 ・統計量の確認 ・特徴量の標準化 ・最小二乗法による線形重回帰分析 ・回帰モデルの推定性能の評価 ・非線形重回帰分析 ・決定木 ・ランダムフォレスト ・サポートベクター回帰 ・ガウス過程回帰 第4章 モデルの適用範囲 ・モデルの適用範囲とは ・データ密度 ・アンサンブル学習 第5章 実験計画法・適応的実験計画法の実践 ・実験候補の生成 ・実験候補の選択 ・次の実験候補の選択 ・ベイズ最適化 ・化学構造を扱うときはどうするか 第6章 応用事例 ・複雑な非線形関数を用いた実験計画法・適応的実験計画法の実践 ・分子設計 ・材料設計 ・プロセス設計 第7章 さらなる深みを目指すために ・Gaussian Mixture Regression(GMR) ・GMR-Based Optimization(GMRBO)(GMRに基づく適応的実験計画法) ・複雑な非線形関数を用いたGMRBOの検証 第8章 数学の基礎・Anaconda・Spyder ・行列やベクトルの表現・転置行列・逆行列・固有値分解 ・最尤推定法・正規分布 ・確率・同時確率・条件付き確率・確率の乗法定理 ・AnacondaとRDKitのインストール・Spyderの使い方 -
アースダイバー 神社編
人気シリーズ「アースダイバー」が、いよいよその関心の中心である、神社を取り上げます。 生命にとっての普遍的聖地に加えて、ホモサピエンス・サピエンスにとっての聖地、そして古代の日本列島に居住した縄文系と弥生系(倭人系)にとっての聖地(のちの神社)の心的・歴史的な構造を探っていきます。 主な取扱い神社は、以下の通りです。 大日霊貴神社(鹿角大日堂) 諏訪神社 三輪神社 出雲大社 和多津見(海神)神社 志賀島神社 穂高神社 伊勢神宮などなど。 神社に残された祭儀に秘められた思考を遡っていくと、アメリカ先住民、アジアの少数民族、ネパール、東南アジアなどとの深つながりが明らかになります。 また、同時にこの列島に数万年にわたって繰り広げれてきた、われわれの祖先の前宗教的・宗教的思考の根源とその展開が解明されていきます。 山とは、海とは、蛇とは、太陽とは……。 歴史の無意識の奥にしまいこまれた記憶を甦らせる魂の冒険へ、いざ。 目次 プロローグ 犬の聖地 第一部 聖地の三つの層 第一章 人間の聖地 第二章 縄文原論 第三章 倭人の神道 第二部 縄文系神社 第四章 大日霊貴神社(鹿角大日堂) 東北の続縄文 地名起源伝説 太陽神の聖地に建つ大日堂 第五章 諏訪神社 縄文の「王国」 蛇から王へ 御柱祭りの意味 第六章 三輪神社 ナラの原像 血と酒の蛇 蛇と鑑の確執 第七章 出雲大社 蛇 タマ 神話の建築 第三部 海民系神社 第八章 対馬神道 はじまりの島 ムスビの神 渚の神話学 第九章 アヅミ族の足跡 海の民の末裔 日本海ルート 太平洋ルート 第十章 伊勢湾の海民たち 太陽の道 海人と鳥 エピローグ 伊勢神宮と新層の誕生 -
平成~令和新時代 パトカー30年史
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 質実剛健で無骨なパトカーが一般的だった昭和時代から、高性能なパトカーが次々と誕生した平成時代。平成から令和時代を駆け抜けたパトカーたちを徹底網羅する! 【CONTENTS】 ◆パトカー最新アーカイブ [交通系~警ら] レクサスLC500/NISSAN GT-R/フェアレディZ(Z34)/WRX S4/カムリWS/スカイライン(V37)/マークX/レガシィB4/レガシィツーリングワゴン/スカイライン350GT(V36)/ティアナ(J32)//ステージア300RX(M35)/インプレッサWRX STi/RX-8/ティアナ(J31)/ギャランVR-4/スカイラインGT-R(R34)/スカイラインGT-R(R33)/スカイライン25GT-t(R34)/スカイラインGTS25(R33)/NSX/RX-7/GTO/シーマ(FY33)……ほか歴代クラウン、セドリックなど 歴代 白バイALBUM わけあって存在感抜群! 「迷車」の数々 ◆歴代 捜査用覆面パトカー [捜査用車両] スカイライン(V36)/スカイライン(V35)/キザシ/アリオン(T260)/アリオン(T240)/レガシィ(BM)/マークX/クラウン(200系)/クラウンアスリート(180系)/クラウンアスリート(170系)/ティアナ(J33)/ティアナ(J32)/ティアナ(J31)/ブルーバードシルフィ(G10)/セドリック(Y34)/シルフィ(B17)/SAI/レガシィ(BL)/レガシィツーリングワゴン(BH)/インプレッサアネシス(GE)/インプレッサWRX/アテンザ(GJ系)/アテンザ(GG系)/アテンザワゴン(GY系)/アクセラ(BL系)/アクセラ(BK系)/インサイト(ZE2型)/スカイライン(R34)……ほか 捜査用支援車 要人を守る鉄壁の精鋭たち! ◆警護・警衛の最前線 [警護用車両] レクサスLS600h/レクサスLS460/セルシオ(F30系)/セルシオ(F20系)/メルセデスベンツS600(W221)/クラウンマジェスタ(S210)/クラウン(210系)/クラウン(200系)/クラウン(150系)/センチュリー(50系)/シーマ(F50型)/シーマ(F32型)……ほか VIP専用車 大図鑑 パトカー装備品マニアックス 平成白バイ隊員のリアルエピソード さらば平成のパトカーたち あのパトカーいくら? 1988~2020年国費導入 警察車両価格全リスト ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
イスラエルの起源 ロシア・ユダヤ人が作った国
「イスラエル」は、どんな国でしょうか? 中東でよく戦争をしている、小国だが強大な軍事力をもっている、と思う人もいるでしょう。一方、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『シンドラーのリスト』(1993年)を思い出しながら、長らく迫害されてきたユダヤ人がナチスによるホロコーストの末、ついに作り上げた国と考える人もいるかもしれません。 迫害されてきたかわいそうなユダヤ人が念願かなって作った国、しかしアラブ人(パレスチナ人)を迫害している攻撃的な国――このような対極的なイメージは、いかにして生まれてきたのか。本書は、この謎に迫ります。 ホロコーストがイスラエル建国の大きな後押しになったことは間違いないとしても、そのことはイスラエルの軍事的な志向性を説明しません。さらに歴史を遡ると、19世紀後半からユダヤ人が変化していったこと、それが「国家」による自衛を求める動きにつながっていったことが明らかになります。そこで重要な役割を演じたのが、ロシア人でした。 その具体的な動きを追っていくために、本書はまずロシアのリベラリストに注目します。民族の自由を訴え、それゆえユダヤ人の同化にも反対したマクシム・ヴィナヴェル(1863-1926年)の活動を追っていくとき、パレスチナにユダヤ人国家を作ることを目指すシオニズムに共鳴したユダヤ人の中にも同じ主張をもつ者がいたことが分かります。その典型は、ダニエル・パスマニク(1869-1930年)に見られるものです。 ところが、1880年代にロシアで「ポグロム」と呼ばれるユダヤ人への迫害が始まると、ユダヤ人的側面とロシア人的側面を共存させていたロシアのユダヤ人たちは、徐々にユダヤ的側面に特化していきます。そのときユダヤ人たちがもったのが、ロシアの近代化に寄与してきたユダヤ人は「西洋的」だが、ロシアはそれに対立する「東洋的」な性格を持ち続けている、という認識でした。「東洋的」なロシアによって「西洋的」なユダヤ人が苦境に陥ったとき、「西洋的」な国家はユダヤ人を助けない──その経験は、やがてイスラエルが建国され、アラブ人の暴動が起きたとき、同じ構図をユダヤ人の中に想起させるのです。 『ロシア・シオニズムの想像力』で高い評価を受けた気鋭の研究者が巨大な問いに挑む渾身の論考。現代世界を読み解く手がかりが、ここにあります。 [本書の内容] 序 章 二種類のユダヤ人 第一章 内なる国際関係 第二章 ユダヤ人とロシア帝国 第三章 「ロシア・ユダヤ人」の興亡 第四章 ファシズムを支持したユダヤ人 第五章 民族間関係の記憶 第六章 相補関係のユダヤ化 終 章 多面的な個が民族にまとまるとき -
機械学習スタートアップシリーズ ゼロからつくるPython機械学習プログラミング入門
★★理論と実装のバランスがよい、「機械学習 with Python」の決定版★★ ■機械学習モジュールが普及することにより、かえって学びづらくなった機械学習アルゴリズムの基本を徹底マスター! ■scikit-learnを使わない、numpyとpandasのみのコーディングで、実装力がスキルアップ! ■ブラックボックスの中身を理解し、一生モノの知識を身につけよう! 【本書のサポートページ】すぐに実践できるコードがWeb公開! https://github.com/hhachiya/MLBook 【機械学習スタートアップシリーズ】 https://www.kspub.co.jp/book/series/S042.html 【主な内容】 第1章 機械学習とは何か 第2章 Python入門 第3章 数学のおさらい(線形代数、最適化、確率、統計) 第4章 回帰分析(線形回帰分析、ロジスティック回帰分析) 第5章 分類(線形判別分析、サポートベクトルマシン、ナイーブベイズ法、決定木) 第6章 カーネルモデル 第7章 ニューラルネットワーク 第8章 強化学習 第9章 教師なし学習(主成分分析、因子分析、クラスター分析) -
ゼロからできるMCMC マルコフ連鎖モンテカルロ法の実践的入門
MCMCの基礎から実践までをていねいに解説。ベイズ統計や物理学を例にコードを書いてすぐに自分でできるようになる! (まえがき抜粋) マルコフ連鎖モンテカルロ法は 複雑な積分をしたい 複雑な確率の計算をしたい という時に力を発揮する手法です。歴史的には物理学の分野で広く用いられてきましたが、最近では統計学の重要な道具として定着し、統計学的手法が重要な機械学習、金融などの分野でも用いられるようになっています。 マルコフ連鎖モンテカルロ法はそれほど難しいものではありません。むしろ、極めて素直な発想に基づいたシンプルな手法です。もちろん、「シンプル=簡単なことしかできない」と考えるのは大間違いです。どんなことにも言えますが、シンプルで本質を捉えたものほど幅の広い応用が可能になります。事実、量子物理学、ベイズ統計、組合せ最適化問題など、分野の違いはあったとしても、多くの問題が最終的に確率と期待値の問題に帰着され、マルコフ連鎖モンテカルロ法がその威力を発揮します。 そんなわけで、マルコフ連鎖モンテカルロ法の基礎をある程度理解しておけば、分野に関係なく、自分で調べたいことができた時に、目的に合わせたコードがあっという間に書けてしまいますし、他の人が作った複雑なアルゴリズムの内容を理解できるようにもなります。良いことずくめです。 ところが、非常に残念なことに、マルコフ連鎖モンテカルロ法を基本から実用レベルまで順を追ってわかりやすく書いてあるような入門的な教科書が存在しません。となると、マルコフ連鎖モンテカルロ法を勉強しようと思ったら、あちこちから情報を集め、知識のある人にアドバイスをもらい、トライ・アンド・エラーを繰り返しながら習得しなければなりません。初心者が自習で実用レベルに到達するのが難しいというのが実情なのです。 そこで本書では、大学一年生程度の知識だけを仮定して、マルコフ連鎖モンテカルロ法の基礎的なアイデアを実例に基づいて解説し、この本一冊を読むだけで正しい考え方に基づいて自分でプログラムを書けるようになることを目標とします。実際に手を動かして理解できるように、本文中で扱う例の多くについて実際のプログラムを提供します。既存のソフトウェアパッケージを使えれば良いという人もいると思いますが、そのような人にとっても、ブラックボックスの中身がどうなっているかを理解するためのヒントになるはずですし、ソフトウェアパッケージが使えない問題に行き当たった時にどうしたら良いかもわかるようになります。実際に勉強してみるとわかると思いますが、マルコフ連鎖モンテカルロ法はとても簡単なので、短いコードを書くだけですぐに計算ができてしまいます。 -
遠藤周作短篇名作選
『沈黙』から『深い河』にいたる代表的純文学長篇小説の源泉ともいえる短篇の数々――遠藤周作には、代表的長篇小説が多くあるが、それぞれの長篇には、源泉となる短篇作品がある。その遠藤文学の核となる13の名短篇を集めた。「シラノ・ド・ベルジュラック」「パロディ」「イヤな奴」「あまりに碧い空」「その前日」「四十歳の男」「影法師」「」「母なるもの」「巡礼」「犀鳥」……遠藤周作の文学・人生・宗教観がすべてわかる短篇集。 ※本書は、『遠藤周作文学全集 第6~8巻』(1999年10~12月 新潮社刊)を底本としました。また『天国のいねむり男』は全集・文庫など未収録作品です。 -
貸本版墓場鬼太郎 水木しげる漫画大全集
国民的キャラクターである鬼太郎の、誕生秘話が描かれた貸本漫画『妖奇伝』『墓場鬼太郎』がついに本全集に登場! 恐ろしくも悲しい鬼太郎たちのルーツを、かつてない美しさで完全再現!! これこそが、鬼太郎の原点。「水木しげる漫画大全集」-半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を、京極夏彦責任監修の元、完全網羅。最新デジタル技術を駆使し最高画質を達成。第1期33巻。 -
強化学習
理論は裏切らない! ・強化学習で必要になる数理を広くカバーした。・一貫したていねいな解説なので、じっくり読める。付録・参考文献も充実!・ベルマン方程式、TD学習、方策勾配、POMDP、深層強化学習をより深く!/【おもな内容】 第1章 準備 1.1 強化学習とは 1.2 マルコフ決定過程と逐次的意思決定問題 1.3 方策 1.4 逐次的意思決定問題の定式化 第2章 プランニング 2.1 準備 2.2 動的計画法 2.3 動的計画法による解法 2.4 線形計画法による解法 第3章 探索と活用のトレードオフ 3.1 概要 3.2 探索と活用のトレードオフ 3.3 方策モデル 第4章 モデルフリー型の強化学習 4.1 データにもとづく意思決定 4.2 価値関数の推定 4.3 方策と行動価値関数の学習 4.4 収束性 4.5 アクター・クリティック法 第5章 モデルベース型の強化学習 5.1 問題設定の整理 5.2 環境推定 5.3 ブラックボックス生成モデルに対するプランニング 5.4 オンラインのモデルベース型強化学習 第6章 関数近似を用いた強化学習 6.1 概要 6.2 価値関数の関数近似 6.3 方策の関数近似 第7章 部分観測マルコフ決定過程 7.1 部分観測マルコフ決定過程(POMDP)の基礎 7.2 POMDP のプランニング 7.3 POMDP の学習 第8章 最近の話題 8.1 分布強化学習 8.2 深層強化 学習付録A 補足A.1 証明 A.2 ノルム A.3 線形計画法 A.4 自然勾配法の補足 -
「私」は脳ではない 21世紀のための精神の哲学
今、世界で最も注目を浴びる哲学者マルクス・ガブリエル。大ヒット作『なぜ世界は存在しないのか』の続編にして、一般向け哲学書「三部作」の第2巻をなす注目の書が日本語で登場です。前作と同様に目を惹きつけられる書名が伝えているように、本書が取り上げるのは昨今ますます進歩を遂げる脳研究などの神経科学です。それは人間の思考や意識、そして精神は空間や時間の中に存在する物と同一視できると考え、その場所を特定しようと努めています。その結果は何かといえば、思考も意識も精神も、すべて脳という物に還元される、ということにほかなりません。でも、そんな考えは「イデオロギー」であり、「誤った空想の産物」にすぎない、というのがガブリエルの主張です。「神経中心主義」と呼ばれるこのイデオロギーは、次のように主張します。「「私」、「意識」、「自己」、「意志」、「自由」、あるいは「精神」などの概念を理解したいのなら、哲学や宗教、あるいは良識などに尋ねても無駄だ、脳を神経科学の手法で―─進化生物学の手法と組み合わせれば最高だが―─調べなければならないのだ」と。本書の目的は、この考えを否定し、「「私」は脳ではない」と宣言することにあります。その拠り所となるのは、人間は思い違いをしたり非合理的なことをしたりするという事実であり、しかもそれがどんな事態なのかを探究する力をもっているという事実です。これこそが「精神の自由」という概念が指し示すことであり、「神経中心主義」から完全に抜け落ちているものだとガブリエルは言います。したがって、人工知能が人間の脳を超える「シンギュラリティ」に到達すると説くAI研究も、科学技術を使って人間の能力を進化させることで人間がもつ限界を超えた知的生命を実現しようとする「トランスヒューマニズム」も、「神経中心主義」を奉じている点では変わりなく、どれだけ前進しても決して「精神の自由」には到達できない、と本書は力強く主張するのです。矢継ぎ早に新しい技術が登場してはメディアを席捲し、全体像が見えないまま、人間だけがもつ能力など存在しないのではないか、人間は何ら特権的な存在ではないのではないか……といった疑念を突きつけられる機会が増している今、哲学にのみ可能な思考こそが「精神の自由」を擁護できるのかもしれません。前作と同様、日常的な場面や、テレビ番組、映画作品など、分かりやすい具体例を豊富に織り交ぜながら展開される本書は、哲学者が私たちに贈ってくれた「希望」にほかならないでしょう。[本書の内容]序 論I 精神哲学では何をテーマにするのか?II 意 識III 自己意識IV 実のところ「私」とは誰あるいは何なのか?V 自 由 -
スピンと軌道の電子論
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書のメインテーマは固体中の電子が織りなす電磁気的な物性であるので、第1章では、物質中の電磁気学の簡単な復習と第2量子化、線形応答などの理論的手法の導入を行う。 第2章では、孤立原子に局在した電子自由度の取り扱いや電子相関の起源となる電子間のCoulomb 相互作用について議論する。 第3章では、結晶の周期ポテンシャル中を運動するいわゆるBloch 電子に関する話題と電子状態を扱う際に便利な道具である(相互作用のない) Green関数や感受率の導入を行う。また、軌道運動に対する磁場効果についても議論する。 第4章では、さまざまな秩序を生み出す相互作用の起源について整理し、局在系と遍歴系の平均場近似による取り扱いと秩序下での励起について取り扱う。平均場近似は、多体効果を本格的に議論する際の出発点となるので、あまり軽視してはいけない。 第5章では、局在と遍歴の相互関係、両者のはざまで生じる物性について概観する。この章では多体問題に踏み込まざるを得ないが、あまり深入りはせず考え方の筋道を述べるようにした。 第6章では、電子のもつ自由度を統一的かつ包括的に取り扱う際に有用な概念である微視的多極子について議論する。特に、近年の重要な話題である反転対称性のない系におけるスピン軌道相互作用に関連する物性を取り扱う際に威力を発揮する拡張多極子の考え方についても紹介する。 第7章では、空間反転対称性の破れに関する話題を取り扱う。本編では触れられなかった補足事項については、付録でまとめて取り扱った。 基礎編 第1章 基礎事項 第2章 局在電子系 第3章 遍歴電子系 第4章 磁気秩序 応用編 第5章 遍歴と局在 第6章 微視的多極子 第7章 空間反転対称性の破れ 付録A 補足事項 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
解読 ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
これならわかる!『プロ倫』はなにを解き明かしたのか? いま受け取るべきメッセージはなにか?超難解書の全体像と核心が明快にわかる、驚異の解説書が登場。これが、ウェーバーの言いたかったことだ!《冒頭10頁強で、ウェーバーってどんな人&『プロ倫』のあらすじが、ざっくりわかる!》《基礎知識から "ライバル" ゾンバルトやマルクス主義とのわかりやすい対比まで、たのしくわかるコラム満載!》『プロ倫』は「プロテスタンティズムと資本主義の発展の関係」を論証したとされるが、本当にその試みは成功していたのだろうか? いまなお読み解くべき意義があるのだろうか? そんな素朴かつ核心的な問いをスタート地点にして、ウェーバーの論考のエッセンスを、クリアーで平明な文章で徹底解説。宗教改革によって勃興したプロティスタンティズムは、「天職」という概念や、神が誰を救うか/救わないかをすでに決めているという「二重予定説」なる教説を生み出した。快楽を排しひたむきに貨幣獲得に生きがいを見いだすような精神が生まれ、資本主義社会が発展していくが、しかし資本主義が爛熟すると崇高な精神が失われてしまう――ここに、ウェーバーの問題意識の核心があった。そして、その問いと思考は、現代における新保守主義という思想と響き合うものだった。市場経済の発達が加速度を増し、その行く末を誰も見通すことができなくなりつつあるいまこそ、近代とは、資本主義とはなにかを正面から考えた『プロ倫』のエッセンスを読もう!【本書の内容】序章 ウェーバーってどんな人?第1章 「問題」はどこにあるのか?第2章 資本主義の精神とはなにか?第3章 「天職」の概念が生まれた第4章 禁欲的プロテスタンティズムの倫理とはなにか? -1-第5章 禁欲的プロテスタンティズムの倫理とはなにか? -2-第6章 天職倫理と資本主義第7章 現代社会で生きる術を考える補論 -
野生の科学
ガリレオ、デカルト以降、現代の原子核物理に至る近現代の「科学」=客観科学は、「自然」を人間の外部としてコントロールしようとします。レヴィ=ストロースはそれを「家畜化」と名付けました。その科学技術は、昨年この国で大惨事を引き起こしました。「科学」が覇権を握る近現代において、人類学や民俗学だけが、「科学」に細々と抗い、「野生型」の知識の豊かさが無尽蔵にあることを、明らかにしようとしてきました。その精神を引き継ぎ・発展させ、豊かで、具体的で、世界・自然と交感する新しい科学の創造を提示していきます。本書は、「野生の科学」の精神をもって、多岐に亘るテーマを扱っていきます。「科学」を乗り越えるインターフェイスの思想。「自然過程」で働く〈不思議な環〉を組み込んだ新しい人間科学。神話的思考による「ねじれ」、贈与的「新経済学」、「穴の幾何学」による「心的トポロジー」。柳宗理「民藝」運動、深沢七郎「普遍文学」。アール・ブリュット、アール・イマキュレ、現代美術と心の構造の関係、そして曼荼羅が表現する「心そのもの」。稲荷山(京都・伏見)、甲州(山梨)、熱海をアースダイビング。その上で、「土地」と脳の関係を「野生の地図学」として抽出します。 -
捨てられる銀行 全3冊合本版
ベストセラー『捨てられる銀行』3冊合本版。2015年夏に就任した森信親・金融庁長官の真意を知ろうと、いま金融機関のMOF担はじめ多くの銀行関係者は右往左往している。もともと不良債権処理のために整備された金融庁による金融検査の手法が一変しようとしているのだ。森長官に密着する金融庁担当記者がそのすべてを明らかにする。森信親・金融庁長官が剛腕を揮う、金融改革とは何か。会議の一新。銀行を飛び越えて、取引相手の中小企業に銀行について徹底ヒアリング。金融検査マニュアルを実質廃止して、金融機関の事業性を評価する新基準。始まったばかりの改革の行く末と狙いを明らかにする。森信親、金融庁長官の素顔。森長官が地銀から異例の一本釣りをして改革の担い手として抜擢した日下智晴氏の正体。地域金融のトップランナー、多胡秀人氏の信条。金融検査マニュアルや信用保証協会の存在で、顧客を見なくなり、目利き力を失った金融マンの問題とは。ノルマ達成がメインだった人事評価を一変せよ!稚内信金、北國銀行、きらやか銀行、北都銀行など、改革をいち早く始め成果を上げた地域金融のケーススタディ。※この電子書籍は、2016年5月に講談社現代新書として刊行されました『捨てられる銀行』、2017年4月に講談社現代新書として刊行されました『捨てられる銀行2 悲産運用』、2019年2月に講談社現代新書として刊行されました『捨てられる銀行3 未来の金融 「計測できない世界」を読む』を合本とし、電子書籍化したものです。この電子書籍とは別に『捨てられる銀行』、『捨てられる銀行2 悲産運用』、『捨てられる銀行3 未来の金融 「計測できない世界」を読む』もそれぞれ電子書籍で配信中です。 -
物語批判序説
かつて人は自分だけが知っていることを自分の言葉で語った。だが19世紀半ばの「フランス革命より遥かに重要」な変容で、人は誰もが知っている事実を確認し合うように誰もが知る物語を語り始めた。フローベール『紋切型辞典』を足がかりにプルースト、サルトル、バルトらの仕事とともに、なお私たちを覆う変容の正体を追う。明晰にしてスリリング。知的感興が横溢する、いまこそ読まれるべき不朽の名著。 -
倭国伝 全訳注 中国正史に描かれた日本
古来、日本は中国からどのように見られてきたのか。金印受賜、卑弥呼と邪馬台国、倭の五王、「日出ずる処」国書、「日本」国号、朝鮮半島と動乱の7世紀、遣唐使、僧侶や商人の活躍、蒙古襲来、勘合貿易、倭寇、秀吉の朝鮮出兵。そこに東アジアの中の日本が浮かび上がる――。中国歴代正史に描かれた1500年余の日本の姿を完訳する、中国から見た日本通史。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
猫楠他 水木しげる漫画大全集
全裸、吐く、「フマキラー!」と叫ぶ! 水木しげるが最も興味を抱いた人物、怪人・南方熊楠を描いた作品群を完全網羅! その生涯はまさに大河ドラマと呼べる波乱万丈の物語! 他にも世界中の歴史上の人物たちが続々登場!「水木しげる漫画大全集」-半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を、京極夏彦責任監修の元、完全網羅。最新デジタル技術を駆使し最高画質を達成。第1期33巻。 -
東海道四谷怪談/耳なし芳一 水木しげる漫画大全集
名作怪談噺、「東海道四谷怪談」「耳なし芳一」を水木しげるが大胆にアレンジ! 怪談を怪談にせず、霊の世界で妖怪を読み解いた野心作! 近年急激に再評価されつつある"水木怪談"シリーズを完全網羅!「水木しげる漫画大全集」―半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を、京極夏彦責任監修の元、完全網羅。最新デジタル技術を駆使し最高画質を達成。第1期33巻。 -
戦記短編集 幽霊艦長他 水木しげる漫画大全集
戦争の理不尽さ、無意味さ、愚かさ――。二等兵の目から見たあまりにもリアルな"戦争"! 戦争を体験した者にしか描けない真の戦争がここにある! 同時収録「姑娘(クーニャン)」では、結末の異なる2種類のストーリーをどちらも収録!「水木しげる漫画大全集」―半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を、京極夏彦責任監修の元、完全網羅。最新デジタル技術を駆使し最高画質を達成。第1期33巻。 -
貸本漫画集 怪獣ラバン他 水木しげる漫画大全集
あの鬼太郎シリーズの名作「大海獣」の原型となった「怪獣ラバン」、ついに登場! 貸本時代の乱丁を約50年ぶりに修正、発表! 幻の少女漫画を3編収録! SF漫画、怪奇漫画からスポーツ漫画、少女漫画まで広がる水木貸本漫画世界!「水木しげる漫画大全集」―半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を、京極夏彦責任監修の元、完全網羅。最新デジタル技術を駆使し最高画質を達成。第1期33巻。 -
貸本漫画集 ロケットマン他 水木しげる漫画大全集
超貴重! 幻のプレ・デビュー作「赤電話」(共著・宮健児)と、記念すべきデビュー作「ロケットマン」を贅沢に同時収録! これぞ水木漫画の原点の原点! この巻を読まずして水木作品は語れない!「水木しげる漫画大全集」―半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を、京極夏彦責任監修の元、完全網羅。最新デジタル技術を駆使し最高画質を達成。第1期33巻。 -
セドナ:奇跡の大地へ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 アメリカ南西部アリゾナ州北東部に位置し、「アリゾナの宝石」ともいわれ、雄大な赤い岩山と清流と森に囲まれた町セドナは、古来よりネイティブ・アメリカンの聖地であり、近年は日本でもスピリチュアルなパワー・スポットとして注目を集める憧れの場所です。また、ウォルト・ディズニーが作品の想を得たところでもあり、トム・クルーズをはじめハリウッドのセレブたちが別荘を持ち、マケイン氏が大統領選後の静養に訪れたリゾート地としても紹介されました。地脈のエネルギーを感じる場所として国内外から多くのビジターを迎える「ヴォルテックス」の景観や「レッドロック・フィーバー」の魔法、「精霊の森」や「伝説の滝」「砂の惑星」に分け入り、独自の表現で描き撮った写真家のベストショットと、セドナ在住のアーティストが紡ぎだす惑星・地球への賛歌。セドナと北アリゾナに広がる「地球の歴史が見える」大地の神秘と魅力を余すところなく伝え、リバース体験へと誘う初めての写真集です。 -
電磁気学
電気と磁気は物理学的に興味深い対象であるばかりか、我々の日常生活にも大いに役立てられていることは周知のとおりで、理学・工学を目指す人間としては是非とも習得したいものです。しかし、大学の電磁気学は、その数学的記述において高校物理とは一線を画する難しさがあります。本書は、この難解さを打ち破り、初学者に電磁気学の理解をもたらす、非常に工夫された教科書です。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
『石球城』殺人事件
ミステリはここまで来た。 驚愕、反転、感動の”解決篇” 13の密室、13のトリックーー 『神の光』の北山猛邦が挑む、 本格ミステリの最高到達点(トップ・オブ・トップ)! 凍てつく世界を旅する少年・ルーサは壁で囲まれた城塞都市・石球城に迷い込む。無数の石球が散らばり、永遠に夜が明けない閉ざされた街(クローズド・サークル)は、九人の王が支配し、十三の灯台とそこに住む巫女によって保たれていた。自身の正体を知るため、ルーサは“世界の果て”を目指す少年・ロメリアと、巫女・カヮクの灯台を訪れるが、待っていたのは密室首切り死体。巫女殺しの疑いをかけられたルーサは犯人を捜索するが、今度はべつの巫女が密室首切り死体として発見されーー。 連続巫女殺しの犯人は? 「石球城」の驚愕の真実とは? 滅び行く世界で、“真実”だけが眩く光る。 【担当編集者コメント】 ミステリが好きでよかったーー原稿を読んだときの素直な気持ちです。『神の光』でミステリ界を席巻した北山猛邦さんの「城」シリーズ、21年ぶりの新作です。終末世界で起こる殺人とド派手なトリック。1作ごとに物語は完全に独立しており、共通点は「本格ミステリであること」のみ。稀代のトリックメーカーが演ずるのは、ミステリ史に残る“奇跡(マジック)”。ご堪能ください。 ――亥(メフィスト編集長) -
練馬純情伝
「泣きそうなときは、宇宙(そら)を見るのだ」 「マガジン」も「ジャンプ」も奴らがいたから今こんなに面白い! 夢がみんなを駆動させた昭和40年代 実話に基づいた漫画家の卵たちの青春物語! 「夢に真摯に向かう姿って、こんなに泥臭くてかっこいい! 心の中で何かがキラキラした気がしました」 須原屋 ビーンズ武蔵浦和店 岩谷 妙華さん 世界に愛される「マンガ」 その一歩をつくった若者たちの泣き笑い青春ドラマ 手塚治虫、トキワ荘世代に続く、スター漫画家の登場前夜。 花森ミチオは、23区の西のはしっこ練馬でアシスタント生活を送っていた。 先生は、人気少女漫画家・牧村美弥子と、独特な作風で30歳を前に燻っている柿本あきら夫妻。 漫画漬けの日々をがむしゃらに生きる青年は、デビューの夢をつかむことができるのか? 明日は今日よりいい日になる 夢追うミチオの物語は、きっとあなたを熱く、幸せにする! -
2222
宝塚歌劇団月組・風間柚乃主演ショートドラマ原作小説!ドラマ版の特製ビジュアル帯で展開! 企画には、風間柚乃自らが参加。 「猫弁」シリーズの大山淳子が完全オリジナルで書き下ろした、SF転生ものがたり。 ――人工知能が奴隷化され、一部の強者が世界を支配する未来の地球。 悪の人類から善良な人々を守るために、三体のロボットが造られる―― 人気SF『2222(クアッドツー)』の作者風乃(かぜの)夕(ゆう)は、実家の子ども部屋でずーっと仕事に没頭し続ける コミュ症&ひきこもり漫画家。 「目覚めろ! 風乃夕!」。誕生日前夜、睡眠不足でベッドに倒れこみ、 目を開けると、そこには自分の描いたキャラクター・京(けい)が仁王立ちしていた。 ひきこもり漫画家が、遥か未来で人類を救うヒーロー(人工知能AI)に転生!? キュートで心温まるSFストーリー。 -
遊牧王朝興亡史 モンゴル高原の5000年
ユーラシアの遊牧民が、世界史のなかで果たしてきた役割の大きさについては、近年、広く知られている。黒海沿岸にまで黄金文化を展開したスキタイや、歴代の中華王朝を脅かした匈奴や鮮卑、突厥などの存在、さらに13世紀にモンゴルが築いたユーラシアの東西にまたがる大帝国は世界史の転換点になったといわれる。 しかし、こうして語られる壮大な歴史像に、本書の著者は心を躍らせる一方で、不満も感じてきたという。そのなかに「遊牧民の姿は見えなかった」というのだ。 ユーラシア大陸を人体に見立てれば、モンゴル高原がその心臓部にあたるという。そこに暮らす遊牧民たちの動静が生み出す人と物の流れが、血流のように各地に行きわたり、人種、民族、宗教の垣根を越えて新しい細胞を目覚めさせてきたのだ。本書は、30年以上モンゴル各地の遺跡を発掘してきた著者が、その成果を集成した「遊牧王朝全史」である。 近年の考古学は理系研究者との協業により、新たな知見を次々もたらしている。例えば、出土人骨の最新のゲノム解析では、多数の東ユーラシア人を少数の西ユーラシア系エリートが統治していた匈奴という遊牧王朝の実態がわかってきている。また、歯石からは摂取していた乳の種類もわかるという。さらに、権力の源泉となる鉄はどこから来たのか、モンゴル帝国が営んだカラコルム首都圏の実態は――。文献史料には表れてこない、遊牧と騎乗の起源の探究に始まる「馬と遊牧のユーラシア史」を知る必読の書。 目次 はじめに 第一章 始動する遊牧民族――青銅器・初期鉄器時代 1 遊牧民の登場 2 家畜馬の到来 3 エリート層の形成 4 遊牧王朝の萌芽 第二章 台頭する遊牧王権――匈奴、鮮卑、柔然 1 ゴビ砂漠の攻防 2 シン・匈奴像 3 単于の素顔 4 みずから鮮卑と号す 5 カガンの登場 第三章 開化する遊牧文明――突厥、ウイグル 1 トルコ民族の勃興 2 大国の鼻綱 3 突厥の再興 4 ウイグルの興亡 第四章 興隆する遊牧世界――契丹、阻卜、モンゴル 1 契丹と阻卜 2 モンゴル部族の登場 3 最初の首都 第五章 変容する遊牧社会――イェケ・モンゴル・ウルス 1 国際都市の繁栄 2 大造営の時代 3 亡国の影 おわりに 参考文献 索引 -
黒人理性批判
「黒人」の歴史は奴隷制や植民地の過去と切り離すことができない。1957年にカメルーンに生まれ、フランスやアメリカで学んだアシル・ムベンベ(Achille Mbembe)は、主著となる本書(2013年)を「世界が黒人になること」と題された「序」から始めた。それは、奴隷制や植民地が特定の人種に限られたものではないこと、そしてすでに過去のものとなった事態ではないことを冒頭で宣言することを意味している。新たな奴隷制や植民地、そして人種差別は形を変えて席捲しうるし、現にしている。それを可能にする構造が今の世界にはある、ということにほかならない。 だからこそ、不幸や苦痛、弾圧や収奪の歴史だった「黒人」の歴史を知り、共有しなければならない。そのとき「黒人」には新たな意味が与えられる。著者は言う。「途上にある者、旅に出ようとしている者、断絶と異質性を経験する者の形象として、「黒人」を新たに想像しなければならない。しかし、この行路と大移動の経験が意味をもつためには、アフリカに本質的な役割を与えなければならない。この経験は私たちをアフリカに回帰させ、または少なくともアフリカというこの世界の分身を通じて方向転換しなければならない」。 アフリカから到来する何か、「黒人」から到来する何かにこそ、悲惨にあふれ、いや増すことを予感するしかない現在の世界を普遍的に、そして原理的に転換する可能性はある。歴史的事実を踏まえつつその意味を明らかにした本書は、エドゥアール・グリッサンの言葉を借りるなら〈全-世界〉に向けられる希望の書である。 [本書の内容] 序 世界が黒人になること 眩暈するような組み立て/未来の人種 1 人種主体 仮構作用と精神の閉域/新たな等級化/「黒人」という実詞/外観、真実、幻影/囲い地の論理 2 幻想の井戸 猶予中の人類/所属決定、内面化、そして反転/白人の黒人と黒人の白人/名前のパラドックス/世界の巨像/世界の分割/国家‐植民地主義/軽薄さとエキゾティズム/みずから理性を失うこと/友愛の限界 3 差異と自己決定 自由主義と急進的悲観主義/誰もと同じ人間/普遍的なものと特殊なもの/伝統、記憶、そして創造/諸々の世界の交通 4 小さな秘密 支配層の諸々の歴史/謎の鏡/商品のエロティシズム/黒人の時間/身体、彫像、肖像 5 奴隷のためのレクイエム 多様性と超過/ぼろぼろの人間/奴隷と亡霊について/生と労働について 6 主体の臨床医学 主人とその黒人/人種の闘争と自己決定/人間への上昇/大いなる喧噪/被植民者の解放的暴力/栄光の影/民主主義と人種の詩学 エピローグ たった一つの世界しかない -
アトランティス=ムーの系譜学 〈失われた大陸〉が映す近代日本
はるか昔、栄耀栄華を極めながら、一夜にして海中に沈んだ大陸があった――こんな伝説とともに語られるアトランティス大陸やムー大陸。誰しも子供の頃に、その謎に夢中になった記憶があるのではないだろうか。とりわけ日本は、ムー大陸に日本人の起源を見出そうとした戦前の軍高官から戦後のポップカルチャーに至るまで、言わばこの伝説に長く深く取り憑かれてきた。なぜ、我々は失われた大陸に惹かれてやまないのか。伝説の起点ともいえるプラトンから繙き、その複雑にして数奇な伝説受容を辿る野心作! プラトンが紀元前四世紀に、著作のなかでアトランティス大陸について記して以来、ムー大陸やレムリア大陸を含む、いわゆる「失われた大陸(Lost Continent)」は2000年以上にもわたって、私たちを魅了し続けてきた。そこには、金髪碧眼のアーリア=ゲルマン人こそが、始原の文明を生み出したと説き、その始まりの地がアトランティスだと主張したナチス・ドイツや、同様の主張を日本人とムー大陸について行った大日本帝国の軍高官らも含まれる。アトランティス大陸の所在に限っても、スウェーデン説やアメリカ説、クレタ島説、サントリーニ島説など多種多様な説があり、21世紀に入ってからも新説が生まれ続けている。 日本では戦前にプラトン全集を翻訳し、日本のプラトン受容において重要な役割を果たした木村鷹太郎(1870-1931年)を皮切りに、アトランティス、そしてムー大陸をめぐって、『竹内文書』をはじめとする偽史、さらに皇国史観ともかかわりをもちながら、さまざまな言説が生まれた。その関心は、戦後になってもなお衰えることなく、オカルト・ブームを経て、小松左京『日本沈没』のようなSF小説はもちろん、『ウルトラマン』や『黄金バット』などの特撮物、手塚治虫の『海のトリトン』などのアニメや映画、さらにはゲームの世界にも浸透しながらますます賑やかに盛り上がっていく。 なぜ、人類は、とりわけ日本人は、これほどまでに失われた大陸に惹かれてやまないのか。本書は起点となるプラトンにさかのぼり、迷路のように入り組んだ日本での受容の歴史を丹念に跡づけ、その心性に迫る! 【本書の内容】 はじめに 序 章 「失われた大陸」について問う理由 第 I 章 アトランティスの由来と継承 第 II 章 アトランティスからレムリア、ムー大陸へ 第 III 章 失われた大陸、日本へ――一九三〇年代 第 IV 章 戦時のムー大陸言説――一九四〇年代 第 V 章 戦後の継承――一九五〇―六〇年代 第 VI 章 神話希求と大災害―一九七〇―八〇年代 第 VII 章 浮上し続ける神話――一九九〇年代以降 最終章 なぜ語られ続けるのか 註 あとがき -
サン=テグジュペリの世界 〈永遠の子ども〉の生涯と思想
☆それが〈目に見えないたいせつなこと〉だったのか。☆ 「星の王子さま」を生み出した思想とは? 波乱の生涯と作品世界をつなぐ決定的評伝。 サン=テグジュペリは、言わずと知れた『星の王子さま』の作者です。 この子ども向けの小さな物語は、いまもなお世界中の多くの人びとが読み続け愛し続けていますが、その魅力の秘密はどこにあるのでしょうか。 この作品でくりかえし語られる〈目に見えないたいせつなこと〉とはいったい何なのでしょうか。 サン=テグジュペリは、自分の子ども時代を忘れることができなかった、おとなになりきることができなかった人間と言えるでしょう。 彼は、おとなの世界にほかならないこの現実社会を、つねに居心地の悪さ、窮屈さを感じながら、いわばよそ者として、不器用に生きねばなりませんでした。 失敗と挫折、混乱や波瀾に満ちたサン=テグジュペリの生涯は、どこかドタバタ喜劇めいており、それ自体として見ても面白いものです。 ですが、彼自身はこうした人生を懸命に生きることを通して、おとなの世界である現実社会、近代という時代にたいする批判意識を研ぎ澄ましていました。 そして同時に、みずからの内面空間そのものとしての子ども時代の世界のヴィジョンを明確化していったのです。 本書は、こうしたまったくあたらしい視点から書かれた、『星の王子さま』『夜間飛行』をはじめとする作品群の世界をより深く味わえるようになる、サン=テグジュペリの評伝の決定版です。 [本書の内容] はじめに 第一章 子ども時代(一九〇〇―一九一二) 第二章 青春の惑い(一九〇九―一九二六) 第三章 飛行士にして作家(一九二六―一九三一) 第四章 波瀾の時代(一九三一―一九三九) 第五章 戦争(一九三九―一九四〇) 第六章 亡命(一九四〇―一九四三) 第七章 最後の任務(一九四三―一九四四) おわりに サン=テグジュペリ略年譜 -
イギリスの初期議会(歴史学叢書)
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 原史料を読み込むことで自説を形成したイギリスの最重要な法学者の一人である、メイトランドによって編纂しされた古文書集『エドワード1世の議会の諸記録』(1895年)に先だってだって書かれたのが、、本書の内容である。1893年に刊行された本書『イギリスの初期議会』は、メイトランドの代表作である。 【目次より】 凡例 一 一三〇五年の四旬節議会 二 国王評議会 その構成 三 議会の仕事 I 一般的審議 II 立法 III 課税 IV 請願の審理 1 一三〇五年の手続 2 議会記録集と請願 3 請願は国王と評議会宛である 4 請願への回答 5 共同体による請願 6 庶民の活動 V 司法上の仕事 1 訴訟 2 評議会と裁判所 3 最上位の裁判所 結論 訳注 訳者あとがき ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 メイトランド,F・W 1850~1906年。イギリスの法制史学者。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに学ぶ。ケンブリッジ大学教授。 著作に、『イギリスの初期議会』(Records of the Parliament Holden at Westminster, 28 February 1305)『英法史』(History of English Law before the Time of Edward I)『イングランド法とルネサンス』(English Law and the Renaissance)『イングランド憲法史』(The Costitutional History of England 遺稿)などがある。 -
西田幾多郎の哲学=絶対無の場所とは何か
『善の研究』から「場所の哲学」へ――。西田の哲学遍歴は「場所の哲学」にいたって、ついに独創的な境地にいたったとされる。『善の研究』の冒頭に出てくる「純粋経験」からはじまって、後期の「絶対無の場所」にいたる思考とは、どのようなものなのか。近年とみに影響関係が指摘されるベルクソンとの関係、あるいは仏教の時間論と西田の時間論の共通点と相違。フッサールやレヴィナス、あるいは鈴木大拙、井筒俊彦にいたるまで、あるいは量子論との相関など、様々な角度から丁寧に参照しつつ、著者はするどい考察を繰り広げて、独自のスタイルで西田の本質に迫っていく。それは西田自身の言葉をかりれば、さながら「悪戦苦闘のドッキュメント」の様相を呈しつつも、きわめて鮮明に、西田哲学の真のすがたが浮かび上がってくる。「存在と無」(=あるとない)という、われわれがごく日常的に想定する対立の以前に、「場所」というものを考え、そこに人間の根本をみようとした近代日本哲学の巨峰を、これまでにない明解な叙述で味わい尽くす力作! -
刻謎宮 全4冊合本版
歴史を歪めてまで、坂本龍馬が追い求める夢とは。歴史を修復するため、幾多の困難を斬り続ける沖田総司の正義とは――。両者の無念が、その魂に時空を超えさせたのか。夢を追う龍馬は味方に裏切られて孤立し、正義を追う総司のもとには続々と仲間たちが集まる。高橋幻想ロマンの最高傑作、全4巻を合本に。 -
劇場版「BLAME!」 弐瓶勉描きおろし設定資料集
原作者・総監修をつとめた弐瓶勉が、劇場版アニメーション「BLAME!」のために多数描きおろした設定資料集。世界観のもととなるイメージボード、背景美術のための建築物の外観や構造図、キャラクターや装備の詳細な設定、絵コンテや演出のために描かれたラフスケッチなど、貴重な資料をほぼ全点収録する。20年の時を経て、「BLAME!」は新たな形となりまた現れる。
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